減量中でも食べたくなってしまうのが炭水化物。そんなときに健康的に罪悪感なく食べられるのが「そうめんダイエット」。麺の中でも低カロリーで工夫して食べられる万能食品です。今回は、そうめんダイエットを始める方におすすめのレシピや効果、方法を紹介します。
【目次】
そうめんダイエットとは、主食をそうめんに置き換えるダイエット方法のこと。
人気歌手である倖田來未(こうだくみ)さんも実践していたことがあるようで、3ヶ月で10キロの減量に成功したお話はとても有名です。
炭水化物はダイエットに向いていないと言われているので、本当にそうめんを食べて痩せることができるのか疑問ですよね。
実際に、お米(精白米)100gあたり358kcalに対して、そうめんやひやむぎ(乾麺)の100gあたりのカロリーは356kcal。
お米と同じくらいのカロリーがあります。
なぜ素麺でダイエットできるのか、どのようなやり方をすればいいのか詳しく見ていきましょう。
本当に素麺で痩せることができるなら、炭水化物や麺類好きにとって嬉しいダイエット方法になるのではないでしょうか。
お米と同じカロリーであり、栄養がなさそうに見えるそうめんですが、実はダイエットに繋がる栄養素がきちんと含まれています。
ここからは、そうめんダイエットに役立つ情報をチェックしていきましょう。
■食物繊維が豊富
食物繊維が豊富に含まれていることで、腹持ちが良くなりますし、便秘の改善にも役立つと言われています。
便などの老廃物を体外に排出することができれば、腸内環境を整えることができ、代謝アップにも繋がりますよ。
■たんぱく質が豊富
筋肉量が少ないと、熱を作る量も減って痩せにくいですし、ダイエットをしてもリバウンドしやすいと言われています。
そうめんには筋肉を作るたんぱく質も豊富に含まれているので、筋トレと併用することで痩せやすい体作りをサポートしてもらうことができるでしょう。
■ビタミンやミネラルも含まれている
そうめんには、血行促進や糖質、脂質、たんぱく質の代謝を助けるビタミンB群も豊富。
そしてそうめんに含まれる「セレン」というミネラルは、ビタミンEの60倍もの抗酸化作用があるので、体のサビを防止して腸内環境の悪化や自律神経の乱れを防ぐことに役立ってくれるそうです。
■貧血予防にも役立つ
多くの女性が悩まされている貧血ですが、そうめんに含まれる「モリブデン」は鉄分の働きを促す作用があるそうなので、貧血予防にも役立ってくれますよ。
貧血だと、痩せたとしても不健康に見えてしまうので、予防できるのは嬉しいですね。
意外とダイエットに嬉しい栄養があるそうめん。
次に気になるのはダイエット方法ですよね。
■そうめんダイエットの方法
そうめんダイエットをする場合は、1日3食のうち、1食だけ主食をそうめんに置き換えます。
どの食事でもOKですが、昼食や夕食に置き換える方法が人気です。
■1食分の量
食べ過ぎていたら意味がなくなってしまうので、摂取目安量は1食1束(約100g)までにするようにしましょう。
■そうめんダイエットのコツ
そうめんダイエットを成功させるコツは、味や薬味にも注目することです。
ネギや加熱したしょうがには血行を促進する効果があり、すだちやレモンには過度の脂肪吸収を抑える作用が期待できます。
その他にも、納豆・オクラ・鶏ささみ等、ダイエットに良い食材を活用してみてください。
ダイエット効果が期待できるそうめんですが、覚えておきたい注意点もいくつかあります。
■単品ダイエットはしない
そうめんダイエットと言って、そうめんだけを食べるのは禁物。
そばとは違い、栄養バランスが偏ってしまうため、他の栄養もバランス良く摂ることを心がけ、ダイエット向け食材をプラスしていきましょう。
■冷やしたそうめんばかり食べない
そうめんは冷水で冷やした方が美味しいですが、その分体を冷やすことに。
体の冷えはダイエットに良くないので、温かいレシピにアレンジしたり、つゆを温めたり、体を温める効果のある食材などを一緒に食べるようにしましょう。
■しっかり噛んで食べる
そうめんはつるっと食べられるので、よく噛まずに食べてしまう方も多いかと思いますが、当然ダイエットには良くないです。
早食いをしてしまってはすぐに物足りなさを感じてしまうので、よく噛んで満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを防止しましょう。
そうめんの量を少なめにし、野菜をたっぷり使えばダイエット中も嬉しいヘルシーな1品に。
野菜がたっぷり入っているため、少量のそうめんでも満腹感を得られるので、食べ過ぎを防ぐことも期待できます。
そうめんとアボカドを組み合わせれば、パスタのようなダイエットメニューに!
クリーミーで濃厚なのに、アボカドにもダイエット効果が期待できる栄養が含まれているのも嬉しいポイントです。
冷やしたそうめんばかりだと体も冷えてしまうので、醤油や味噌汁で煮たにゅう麵にするのもいいですね。
温かいつゆが体を温めてくれるので、ほっこりした気分でダイエット中も美味しく食べることができます。
鍋を食べた際のシメをそうめんにしてみるのもおすすめ◎
しょうが・ミョウガ・ネギなど、さまざまな薬味をたっぷりトッピングしたそうめんレシピも、ダイエット中に人気があります。
それぞれの薬味が引き立ち、さっぱり食べることができるので、夏にもおすすめ。
担々麵のスープとそうめんで、ラーメン風の1品を楽しむのも◎。
少し辛めにすれば血行も促進されるので、温かい×辛いのダブル盛りでダイエットに役立ててみてください。
茹でた鶏胸肉をトッピングして、ダイエット中にしっかり摂りたいタンパク質を補給。胸肉はもも肉よりも脂質が少なめで、カロリーが低いのでダイエット中にはぴったり。ゆでる際は火を通し過ぎないのが、パサパサさせずに水分を多めにしっとりと仕上げるコツです。
ビタミンB1やB2が豊富なニラ。糖質と脂質の代謝を助けてくれます。また、ニラの独特の香りの元であるアリシンという成分は、ビタミンB1の吸収を高める効果があります。サッと短時間で作れるので、疲れて帰ってきた日におすすめです。
ネバネバした食感がおいしいオクラ。このネバネバはペクチンという食物繊維で、糖質や脂質の吸収を穏やかにする効果があります。また、整腸作用もあり、便秘の解消も期待できますよ。よく混ぜてわさび醤油をそうめんに絡めていただきましょう。
そうめんをカッペリーニの代わりに使ってパスタ風に。パプリカやズッキーニなどの野菜がたっぷり食べられるラタトゥイユは作り置きができるので、一度にたくさん作っておくと便利ですよ。冷蔵庫で冷やしておけば、ゆでたそうめんとあえるだけで作れます。
牛肉の入ったフォーであるフォーボーをそうめんにアレンジ。牛肉は赤身が多いものを選べば、ダイエット中でも脂質を抑えつつ良質なタンパク質が摂れます。もやしをたっぷり乗せれば、食物繊維もしっかり摂取できますよ。
■ツナ
手軽にトッピングできるツナ。そうめんにコクと旨味をプラスできます。タンパク質が摂れるので、栄養バランスもアップしますよ。また、ナイアシンが含まれていて糖質や脂質を分解する酵素の手助けをしてくれるので、脂肪燃焼効果が期待できます。
長期保存ができるので、買い置きしておけば便利に使えるのも魅力。つゆに入れるのもおすすめです。キュウリやミョウガをはじめ、どんな野菜とも相性がいいですよ。
■トマト
1年中スーパーで手軽に購入できるトマトは、さっぱりとした酸味がそうめんを爽やかにしてくれます。トマトに含まれるリコピンは、血行を良くして代謝をアップさせる効果や、脂肪細胞が大きくなるのを抑制する効果があり、ダイエット中には積極的に摂りたい食材。ビタミンCが豊富で、美容に効果があるのも嬉しいポイントです。
■卵
栄養バランスがよい卵。良質なタンパク質の他、ビタミンやミネラルも豊富に含まれています。
錦糸卵・炒り卵・温泉卵など色々なアレンジで楽しめるのも魅力。炒り卵にする場合は、ごま油を使うと香りとコクがそうめんによく合いますよ。
カットしてトッピングする以外に、凍らせたトマトをすりおろしてめんつゆに入れても一味違うそうめんが楽しめます。
そうめんダイエットの効果や方法、そうめん料理の作り方を紹介しました。少し工夫することで、ダイエット中も健康的に食べることができるので、無理な食事制限よりも継続することができます。また、束になっているため1人前の量を簡単に作ることができておすすめです。食べ過ぎや体の冷えに注意しながら、賢くそうめんを取り入れていきましょう。