映画『3D彼女 リアルガール』
2018年9月14日(金)より全国ロードショー
書店で万引きの濡れ衣を着せられた学校一の美少女・五十嵐色葉を助けたのは、2次元を愛する超絶オタク・つっつんこと筒井光。リア充の色葉から突然の告白を受けたつっつんは新手のイジメだと疑いながらも、正反対のふたりの交際がスタートして……!? 那波マオ原作の同名コミックを、映画『ヒロイン失格』チームが、中条あやみ主演、佐野勇斗共演で映画化。『美女と野獣』ならぬ“美女とオタク“の大爆笑&大号泣!いまだかつてない純愛コメディ!
監督・英 勉
脚本:高野水登 英 勉
原作:那波マオ 『3D彼女 リアルガール』(講談社「KCデザート」刊)
出演:中条あやみ 佐野勇斗 清水尋也 恒松祐里 上白石萌歌 ゆうたろう 三浦貴大 / 神田沙也加(声の出演)ほか
配給: ワーナー・ブラザース映画
ⓒ2018 映画「3D彼女 リアルガール」製作委員会 ⓒ那波マオ/講談
映画『3D彼女 リアルガール』公式HP
ー仲の良さはスクリーンを通しても感じられましたが、それぞれどんな役作りをしていたんですか?
中条:私が演じた五十嵐色葉ちゃんはキラキラのリア充の女子高生だったんですが、役に性格が似ていたみたいで、演技っていうより普段からの延長で作品を作ったような感じです。つっつん(編集部注:佐野さん演じる筒井光のニックネーム)をグイグイ引っ張っていくところとかは自分に近いかな。私も男っぽいところがあって、撮影の後半で勇人がつまずいたりしていたときに「大丈夫だよ、できてるよ」って声をかけたりしていましたからね。
佐野:僕もメチャメチャ演じやすかったです。普段は演じていると「ここがわからないから作らなきゃ」ってことがあるんですけど、今回はそれが限りなく少なかった。女のコと話すときに、ちょっと距離を置いちゃうところとかは自分の中にもある部分だし。
僕は参考にさせてもらった作品があって。それは『電車男』です。僕、あの作品が昔からすごく好きで。オタクといわれる人たちってボソボソ話すけれど、自分に自信があることは急にバーッとまくしたてるように話したり。そういう緩急つけたりするオタクっぽさは『電車男』から得たものもあります。
ー美少女と超絶オタクというお互いにとって圏外のふたりが恋に落ちるストーリーですが、そういう恋愛には共感できますか?
佐野:そうですね、僕は意外と自分にない一面を持っている人に惹かれることがあるので、真逆の人に惹かれるっていうのもわかりますね。あと、自分がいろいろなことをどうしようかなって悩むタイプだから、ササッと決めてくれる人とかいいですね。
中条:私も共感できます。たとえば自分だったら器用な人に惹かれるかな。自分が男っぽいから、女性的なセンスがある人とかもいいなぁって思います。
ーおふたりとも俳優業以外の活動もされていますが、俳優業ならではの魅力を教えてください。
中条:私は姉がいるのですが、年齢が離れているので一人っ子のように生きてきたんです。自分の周りに違うタイプの人がいることもなかったし、自分中心に生活してきた。だから、兄弟がいる設定の役だったり、周りに人がいるような役をやれることは楽しいし、自分以外の人の人生を生きるのも楽しい。役を通して、こういう感情が自分にあったんだって気付かされて感動することも。
佐野:人生って一度しかないじゃないですか? 役者は疑似体験だけど違う人生を生きられる。真剣にその人物のことを考えたり、成長していく過程を演じる。そうすると終わった後、佐野勇斗自身も何かを吸収できて、成長している感じがする。お芝居は難しいことも多いけれど、それを乗り越えたときに得るものが大きい。今回も、つっつんの勇気を学ばせてもらいました。僕も学生時代、好きな人に気持ちを伝えられなかったりしたけど、つっつんは色葉がいなくなったことによって気持ちに気づいて、勇気を出してちゃんと想いを伝えることができた。恐れずに一歩踏み出す勇気を学びました!
ー中条さんの、学校一の美少女役はピッタリでしたね。制服姿も可愛かったです!
中条:ありがとうございます! 自分的には制服を着る役が続いたのでずっと制服のイメージなんですよね。わりと違和感はなかったんですが、20歳すぎてからの制服は最初はちょっと恥ずかしかったかな。でも、撮影が進んでいくと、どんどん役が勝っていくので恥ずかしさはなくなりました。色葉ちゃんは可愛くて完璧な女のコの設定だったので、怒ったり、いろんな感情をさらけ出したとしても、ちゃんと可愛く映っているかな? 色葉らしく映っているかな? と、今まで以上にカメラにどう映っているか、考えながら演じました。
ー佐野さんが演じたつっつんは、バーチャルなキャラクターである魔法少女えぞみちとのシーンもありましたよね。つっつんはえぞみちに恋心的な感情を持っていたようにも見受けられましたが?
佐野:僕は漫画とか映画の中の人に恋する気持ちっていう感覚がまったくないんです。昔から芸能人とかを好きっていうのもなかったので、どうなんでしょう…?
ーバーチャルな二次元キャラを絡めながら、高校生同士の恋愛を数年後までを描いた作品は、大人の女性が見ても"キュン"とするストーリーでした。最後に見所を教えてください。
中条:そうですね。色葉とつっつんとの恋愛以外に、仲間とキャンプをしたり友情のシーンとかも青春ですよね。10代の人はもちろん楽しめる映画ですが、少し大人の世代の方にもキュンとするシーンがあったりすると思います。恋人同士だけじゃなくて、女の子同士や友達と観ても楽しんでもらえると思います。それこそ、お父さん世代の人やファミリーでも! 映画を観終わった後にモヤモヤとかなく、すっきりと爽やかな気持ちになれる映画です。
佐野:これからの季節にぴったりなハロウィンのシーンとかもありますしね。高校生時代のストーリーだけでなく、数年後の大人になった6人の姿も観れます。大人になっても仲がいい仲間がいるっていいですよね。単なる高校生の恋愛映画ではなく大人の方も楽しめる物語なので、みなさん、ぜひ観に来てください。
中条 あやみ(なかじょう あやみ)
1997年2月4日生まれ。ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルオーディションでグランプリに選ばれ、12年ドラマ『黒の女教師』で女優デビュー。現在「CanCam」専属モデル。数々の映画やドラマ、CMに出演。「チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜」で第41回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞するなど、めざましい活躍を見せている。
佐野 勇斗(さの はやと)
1998年3月23日生まれ。2015年に映画「くちびるに歌を」で俳優デビュー。2018年は「ちはやふる‐結び‐」をはじめ5本の映画へ出演するなど今注目の若手俳優。ボーカルダンスユニット「M!LK」のメンバーとしても活躍中。
Writer: Mie Arisumi