教育実習を前にして、服装に頭を抱えている学生も多いことでしょう。スーツを着用しなければならないのか、それともジャージのようなラフな服装でも良いのか、悩みますよね。
そこで今回は、教育実習の服装について詳しく紹介します。これから教育実習に行く方はぜひ参考にしてみてください。
教育実習へ行く際の服装は、ほとんどの場合がスーツです。何か学校側から特別な指定がない限りは、スーツを着用しておくことをおすすめします。
体育や技術、家庭科などを担当する場合は、その授業に適した格好に着替えますが、それ以外は基本的にスーツ、またはそれと同等のきちんと感ある服装を着用するようにしましょう。
教育実習生という形で先生方から教わる立場ではあるものの、生徒たちから見れば「教員」。だらしない格好はご法度です。教員である自覚を忘れずに、身だしなみをしっかりと整えて挑むようにしましょう。
続いて、教育実習でのおすすめのコーディネートをご紹介します。
教育実習が始まる1~2か月前には、「事前訪問」として学校へ赴き、段取りの確認や打ち合わせを行います。教育実習を行う上での疑問点などを解消できる唯一の場ですので、服装についてもここでしっかりと確認をしておくと良いでしょう。
そこで事前訪問の際には、必ず「リクルートスーツ」を着用しなければなりません。教育実習とはいえ立派なビジネスシーンですので、いち社会人のマナーとして、必ずスーツ姿で足を運びましょう。もちろんカバンもビジネスバッグを、さらに校内では上履きが必要なので準備しておきましょう。
小学校の教育実習では、スーツ姿が基本。ただし子供たちと接しやすいように、スーツよりもくだけた服装を指定される場合もあるため、学校側に事前に確認しておきましょう。もしもスーツの着用が登下校のみでよければ、ブラウスにスラックスのような、きれいめな着こなしにまとめてください。
白のレースブラウスに黒のクロップドパンツで清楚感を意識すると、先生方にも保護者にも好印象。さらにグレーのテーラードジャケットを羽織って、きちんと感を演出すると良いでしょう。また、校内では上履きが必要ですので、忘れないように準備しておきましょう。
中学校の教育実習では、子どもたちと遊ぶシーンもありませんし、1日スーツ姿で過ごすのが一般的です。体育や家庭科などの特殊な実習を除き、リクルートスーツを着用しましょう。実習生という立場ではあっても、生徒からすると皆さんは立派な教員。多感な時期の生徒の見本になるように、だらしない服装や着こなしは控えてください。
暑い日のジャケットの着用についてですが、脱いでも良いと許可されたら従うと良いでしょう。ただ全体行事や研究授業、登下校には上着の着用を義務化されるケースがほとんどです。学校の決まりに従って、マナーのある着こなしを心掛けましょう。
高校の教育実習においても、スーツの着用が一般的です。ただ学校によっては、「スーツを着用する必要はなし」「熱中症にならないよう風通しの良い服装に」と指示されるケースもありますので、その場合には素直に受け入れて問題ありません。
着用するスーツは、黒や紺などの暗い色合いかつ無地の、シンプルなものがベター。一般的なリクルートスーツを着用すれば、失敗することはないでしょう。また、スーツのジャケットは一着持っておけば十分ですが、シャツやブラウスは3〜4枚用意しておいた方が安心。スカートやパンツは、替えを持っておいて着回すことをおすすめします。
教育実習を終えた後に、指導した生徒たちの勇姿を見届けるために、体育祭に足を運ぶケースもあります。さらには、学校側からお誘いをいただき、体育祭に赴く場合も。そのような場合にはスーツを着用する必要はなく、普段着で問題ありませんが、華美ではない私服を心がけると良いでしょう。
例えばシャーリングブラウスにテーパードパンツを合わせ、きれいめなコーディネートに。落ち着いた色合いでまとめて、品良く見えるように意識しましょう。いくら実習を終えたとは言え、カジュアルすぎるスタイルで足を運ぶのはマナー違反ですので、ぜひ頭に入れておいてください。
教育実習を控えている学生の中には、「校内ではジャージで過ごしてもいいのでは?」とお考えの方もいらっしゃるはず。ただし、もしも見本となる先生方がジャージで1日を過ごしているとしても、実習生の皆さんは必ずリクルートスーツを着用してください。これまで紹介したように、教育実習はビジネスシーンであって、就活と同じような気持ちで臨むことが求められます。
ただし、これには例外があります。例えば学校側からジャージスタイルを指定されたなら、もちろん従ってOK。また、遠足や校外学習、体を動かす授業など、ジャージ姿が好ましいシーンもありますので、そういった場合には先生に確認をとってください。また、ジャージは派手なものではなく、シンプルかつスマートなものを選びましょう。
教育実習では、スーツ以外の着用を許可される場合もあります。となると、毎日のコーディネートに頭を抱えるかもしれませんが、基本的にはきれいめでシンプルなスタイルにまとめるとOK。奇抜なデザインや肌の露出などは必ず避け、社会人らしい着こなしを意識すると失敗することはないでしょう。
例えば、清楚感のあるブルーのストライプシャツに、ライトグレーのテーパードパンツを合わせて、きちんと感のある着こなしに。さらにロングカーディガンをさらっと羽織って、きれいめな印象に落ち着きを与えると良いでしょう。
教育実習では、腕時計を持っておくと便利です。当たり前ですが学校では携帯電話なんて使えませんし、こまめに時間をチェックするには腕時計が必要。時間を守るためにはもちろんのこと、限られた時間を有効に使うためにも、腕時計を用意しておきましょう。
用意する腕時計は、安価なもので構いません。デザインは極力シンプルなもので、ベルトの色は黒や茶色などの落ち着いたカラーを。派手ではない、スーツ姿に合うものをチョイスすることを心掛けてください。
服装はもちろんですが、足元までしっかり準備をしておきましょう。教育実習の際には、スーツに合うシューズが基本。つまり女性の場合はスカート・パンツどちらにもマッチするパンプスが適切です。
パンプスと一口に言ってもさまざまな種類がありますが、ベーシックなブラックのパンプスが無難。実習期間中は毎日使うものなので、自分の足にフィットする、ヒールが高すぎないパンプスをチョイスしましょう。
外で履くパンプス以外に、校内で使用するシューズも用意しておく必要があります。華美なデザインを避け、動きやすいシューズを準備しましょう。指定がなければ履き心地の良いスニーカーを選ぶのがおすすめ。脱ぎ履きしやすいスリッポンタイプで探してみるのもいいかもしれません。
さらに女性の悩みのタネとなるのが、「髪型」ではないかと思います。そこで教育実習では、髪はきちんと束ねて清楚感を意識するのが基本。髪の長さが肩よりも長い方は、髪の毛が顔にかからないようにまとめてすっきりとさせましょう。
一つ結びが無難ではありますが、より女性らしく上品なヘアスタイルにまとめたい方におすすめするのが「ハーフアップ」!清楚な印象で好感度が高く、教育実習にもぴったりのヘアスタイルです。耳の少し上あたりのラインで髪を分けとり、サイドの髪が顔にかからないようにしっかりと結ぶのがポイントとなります。
今回は、教育実習におすすめの服装をシーン別に一挙ご紹介しました。教育実習では、スーツを着用するのが基本。まだ学生とは言っても、教育実習は立派なビジネスシーンですので、スーツできちんとした服装にまとめるのが常識です。
しかし、学校やシーンによってはスーツの着用が不要であったり、ジャケットを脱いでも良い場合もありますので、臨機応変にその状況に合った着こなしにまとめましょう。ぜひ参考にして、マナーのある服装で教育実習に臨んでください。