ピクニックや遠足などのお弁当にも喜ばれるサンドイッチですが、気温が上がりお弁当が傷みやすい夏の時期は注意が必要です。そこで今回は、夏でも安心できるサンドイッチ弁当の作り方のコツやおすすめレシピをご紹介します。
お弁当の主食といえばご飯が定番ですが、サンドイッチやホットドッグなどのパンを使ったお弁当も人気がありますよね。
主食とおかず、野菜が1つになっているので食べやすいのもメリットです。具の彩りを良くしたり、パンの種類を増やせば、パーティー・ピクニック・子供の遠足や運動会などに持って行くと喜ばれる特別感のあるメニューになります。
しかし、お弁当が温かくなり、菌が繁殖しやすい夏の時期は、サンドイッチが特に傷みやすい季節です。
傷みにくいサンドイッチの作り方のコツは、菌が繁殖しにくいように工夫をすることです。
例えば、具材の水分がパンに染みこんでしまわないように、バターやマーガリン、抗菌効果のあるカラシやワサビなどを塗ってから具材をサンドしましょう。
また、具材に使用する野菜も、なるべく水分が含まれないものを選んだり、塩もみして水分を出してから挟むようにしましょう。しっかり洗って水を切ってから挟むこともポイントです。
トマト・キュウリ・フルーツは傷みやすいと言われています。レタスなどの野菜は水洗いしたら、ペーパータオルで包みしっかり水気を拭き取ってください。
きゅうりの場合はスライスしたあと、塩を軽くふって5分ほどおき、ペーパータオルで包み、水気を拭きます。トマトの場合は水分の多い種の部分を取り除くと良いでしょう。
また、マヨネーズは傷みやすい調味料ですので、不安な場合は使用するのを避けた方がいいですね。レモン汁・酢・カレー粉などは殺菌効果があるのでおすすめですよ。
使用する具材は、ベーコンやハム、パンのように、たとえそのまま食べられるものや前日に作り置きしたものでも、一度加熱してからサンドするようにすると、傷むのを予防できます。ただし、加熱した食材はしっかり冷ましてから挟まないと傷む原因になります。
お弁当にするのに向いている腐りにくいサンドイッチの具材は以下のようなものです。
■しっかり焼いた具材
カリカリベーコン・ウインナー・卵焼き・ローストチキン・ハンバーグなど。
■揚げ物
とんかつ・ハムカツ・魚フライなど。
■水分が出にくい野菜
ベイビースピニッチやルッコラなど。ハーブが好きならバジルも良いかもしれませんね。
■炒めてもおいしい野菜
玉ねぎ・キャベツ・ほうれん草・にんじん・ピーマン・アスパラガスなど。
炒めた野菜は水分を飛ばしたら、キッチンペーパーなどでしっかり拭き取ってください。
具材の他にも気を付けたいことがあります。それは、衛生管理です。
微生物が好む温度、水分、酸素などの条件がそろった時、衛生状態にも影響します。では、傷みにくいサンドイッチを作るコツを見ていきましょう。
■手を洗って清潔な環境で作る
■調理器具を除菌する
■サンドイッチを入れる入れ物は、清潔で菌が入りにくいお弁当箱やボックスを使用する
■抗菌シートを使用する
上記のような対応をして、微生物が発生しないように注意を払います。
そして、お弁当は30度以上になると急激に傷みやすくなります。したがって、保冷剤や保冷バッグを使用して、冷蔵庫に保存しているような低温の状態をキープして持ち歩くようにしましょう。
さらに、ジャムを塗ったサンドイッチを一度冷凍して持って行き、食べる頃に解凍されるようにするテクニックを実践している方もいるようです。
パンと具材を別に持って行き、食べる直前に挟んで食べるのも傷みにくいお弁当のコツですね。
その他にも、生ハム・スモークサーモン・ポテトサラダ・茹で卵は傷みやすい食材と言われていますので、持ち歩く場合は注意しましょう。
傷みにくいサンドイッチを作るためには、以下のようなグッズを準備しておくと、簡単に衛生状態に配慮した環境をつくれます。
サンドイッチやお弁当つくり以外のときにも使えるので、キッチンにひとつ準備しておくことがおすすめです。
サンドイッチ作りに使うまな板や包丁に細菌が残っていると、使う具材に細菌が広がってしまう可能性があります。
除菌グッズを使ってしっかりと細菌を防いでおくのがおすすめ。食品に使えるアルコールスプレーなどを取り入れるといいでしょう。
お弁当用の抗菌シートも、傷みが進みやすい時期におすすめ。お弁当の上に乗せるだけで抗菌効果が期待できるので、暑い時期に取り入れるといいでしょう。
傷みやすさの大きな原因のひとつが温度。微生物が好む温度や水分などの条件がそろった時に細菌がグッと増え、食べ物の腐敗が加速してしまいます。
夏はお弁当が温まりやすいので、保冷剤を用意してしっかりと冷やしておくようにしましょう。バンド付きの保冷剤であれば、お弁当箱にフィットさせられるので便利です。
保冷剤も良いですが、保冷機能を備えたお弁当箱を取り入れるのもおすすめです。
フタと保冷剤が一体化したお弁当箱は、フタを凍らせておくことでそのものが保冷剤として使えるので楽ちんです。
抗菌対策をし、保冷剤で細菌が好む環境を作らないようにしたら、仕上げで保冷バッグも取り入れてあげましょう。
保冷バッグを使うことで、冷たいままキープしてくれるので、安心してサンドイッチを持ち運ぶことが可能です。
夏は高温多湿でたくさんの微生物が活動的になるシーズン。
お弁当全般に注意が必要な時期ですが、生野菜などを挟むことが多いサンドイッチは特に心配です。
そんなおすすめのレシピをご紹介!
傷みにくい卵焼きと蒸し鶏を使ったたまごサンドは、栄養たっぷりの元気が出る夏にぴったりなサンドイッチのお弁当です。
バジルが香るサンドイッチは、厚みのある断面がトレンドライクでおしゃれですね。
ソテーしたチキンにまろやかなクリームチーズを挟んだサンドイッチ弁当は、傷みにくいピクルスがアクセントになる夏におすすめの一品です。
シャキシャキとした野菜の歯ごたえも楽しいサンドイッチのレシピです。
レバニーズブレッドでローストビーフや野菜をくるくると巻いたラップサンドは、お弁当を格上げしてくれるハイセンスなサンドイッチです。
片手で食べられるので、仕事が忙しい方や学生さんの夏のお弁当にもおすすめですよ。
ブロッコリーとハム、卵の彩りが美しいサンドイッチは、子どもから大人まで大好きなベーシックな具材のレシピです。
夏にお弁当として持って行く場合は、傷みやすいので、パンと具材を冷やして分けて持っていき、食べる直前に挟むのがおすすめです。
食欲が落ちてしまいがちな夏もさっぱりして食べやすいのが、野菜をたっぷり使ったサンドイッチです。マスタードのピリッとした辛さがポイントです。
ただし、お弁当として持って行く場合は水分が多いサンドイッチは傷みやすいので、しっかり保冷をして持って行きたいですね。
プチプチとしたライ麦の食感がアクセントのハンバーグサンドイッチは、男性ウケが良いメニューです。
夏バテ中にもスタミナが出るサンドイッチのお弁当です。ハンバーグはあらかじめ作り置きしておき、サンドイッチに挟む前にしっかり加熱し、よく冷ましてから挟むようにしたいですね。
甘辛いきんぴらごぼうを使ったサンドイッチは、食欲がない夏も食べやすいあっさりレシピです。
食物繊維たっぷりのほんのりヘルシーで和テイストなサンドイッチのお弁当です。
バジルソースが食欲をそそるツナとパプリカのサンドイッチは、魚嫌いな方にもおすすめのお弁当メニューです。
生野菜が豊富なので、夏にお弁当として持って行く場合は、保冷対策をしていきたいですね。
夏のサンドイッチのお弁当作りのコツは、水分を極力減らし、しっかり保冷することです。傷みやすい具材を避けたり、パンと具材を食べる直前にサンドするのもおすすめですよ。また、衛生面でも気を付けることが大事です。本気で紹介した注意点に配慮しながら、お弁当を作ってみてはいかがでしょうか♡