社会人になると会社関係者に電報を送る機会も増えてきますよね。そこで今回は、祝電の送り方や、送る機会が多い、結婚式で祝電を送る際のマナーや例文をご紹介します。
【目次】
「祝電」とは、お祝いのメッセージを伝えることができる電報のことです。
・結婚式
・出産
・誕生日
・入学や入園
・卒業や卒園
・合格
・昇進や栄転
・開店や竣工
・記念日
など、さまざまなシーンでお祝いの気持ちを伝える手段として使用されています。ビジネスシーンでは、同じ職場の同僚や仕事関係者の結婚式のようなお祝いの場に招待され、出席できない場合に、祝電を送るのが一般的です。
美しいデザインのカードも豊富ですし、きれいなお花やキュートなぬいぐるみなどがセットになったギフト付きの電報もありますよ。ただし、電報は祝電と弔電で台紙のデザインやギフト、文例も異なりますので、間違えないように注意したいですね。
日本郵便が運営しているサービスはもちろん、NTTやKDDI、ソフトバンクや佐川急便の子会社である「VERY CARD」などが提供しているサービスがおすすめです。
電報サービスの内容は、サービス毎に異なりますが、窓口や電話で申し込むこともできますし、インターネットを介して申し込むこともできます。全国に即日配達してくれるサービスもあります。用意されている例文を利用すれば、10分もかからずに申し込みができますよ。
祝電の送り方は簡単で、インターネットを活用すれば24時間365日申し込みをすることができますので、お祝いの場に間に合うよう、早めに祝電の申し込みをしておきたいですね。
あらかじめ
・届けてほしい日時
・届け先の郵便番号、住所、電話番号
・受取人の会社名や宛名
・メッセージ
・差出人の郵便番号、住所、電話番号
・差出人の会社名や氏名
・決済手段
などを準備しておくとスムーズに申し込みができます。
■祝電の申し込みの流れ
①電報サービスで、電報のタイプ(祝電か弔電か)を選び、祝電の台紙のデザインやギフトを決めます。
お花や人形、フォトフレームやメッセージボード、文房具やカタログギフト、お菓子やお茶などをギフトとしてセットで送ることもできます。
申し込む前に届け先に前日までに届くかどうか確認しておきましょう。
②次に宛名とメッセージを決めます。
宛名やメッセージ、差出人にはそれぞれ字数制限があることが多いですね。メッセージの内容に迷った場合は、例文が用意されている例文を参考にするのがおすすめです。
③誤字脱字がないかを確認したら、祝電の申し込みを確定します。
料金は、クレジットカード払いや銀行振込、コンビニエンスストアでの支払いやスマートフォンキャリア決済など、サービスによって利用できる決済方法は異なります。
ビジネスシーンでは、結婚式に祝電を出すことが多いですよね。会社の上司や部下、同僚だけでなく、取引先相手やお客さまに祝電を出すこともありますね。
結婚のお祝いの気持ちを伝える祝電ですが、注意したいマナーがあります。
■宛名は連名にするのが基本
宛名は基本的には新郎新婦の連名にするのが一般的ですが、新郎か新婦どちらかの名前だけでも失礼には当たりません。
■祝電は遅れないように
結婚祝いとして祝電を出す場合には、披露宴会場に送るのが一般的です。できれば、前日までには着くように電報の依頼をしておきましょう。
■忌み言葉は使わない
そして、結婚式というおめでたい場所では、忌み言葉を使わないのがマナーです。
例えば、離婚や再婚、不幸などをイメージさせるような「別れる」「離れる」「切れる」「終わる」「重ねる」「忙しく」「再び」「繰り返し」「さらに」「飽きる」「冷える」「失う」「四」「九」「苦しい」などは使用しないようにしましょう。
「ますます」「いよいよ」「いろいろ」「度々」「しばしば」「くれぐれも」「重ね重ね」「またまた」などのような同じ言葉を繰り返すのもNGです。
例文を参考にしながらアレンジすると安心ですね。
■句読点も使用しない
そして、祝電のメッセージには、句読点を使用しないのもマナーです。文章を区切る「、」や「。」も離婚をイメージさせるので縁起が悪いとされています。文章を区切りたい場合は、空白を使用しましょう。
■連名で送る場合は
会社関係者に連名で祝電を送る場合は、個人名を書くのは3名位に留めておきましょう。大人数の場合は「〇〇一同」とするのがいいですね。連名にする場合は、立場が上の人から順に名前を並べるようにします。
ただし、結婚式に出席している人の名前は入れないようにしましょう。
■値段は
祝電は、値段に決まりはありませんが、シンプルな台紙のみの祝電の場合は2,000円~4,000円程度が相場となっています。
ギフト付きの祝電は喜ばれますが、新郎新婦の好みや会場の雰囲気に合わないギフトを会場に届けてしまうと、かえって失礼になる場合もありますので注意したいですね。
結婚祝いとして祝電を送る場合は、結婚式の会場で読まれる可能性もあります。職場の親しい先輩や後輩、仲の良い友人などへの電報は、気の利いた面白い一言を入れたいですが、新郎新婦をいじるような内容や、過去の暴露話などはメッセージに入れないようにしましょう。
■例文
例えば、
「ご結婚おめでとうございます これからもお二人で力を合わせて明るく楽しい家庭を築いていってください」
「ご結婚おめでとうございます ご招待いただきましたのに出席できず申し訳ございません お二人のご多幸ご発展を心よりお祈りいたします」
「ご結婚おめでとうございます お二人の前途を祝しご多幸ご発展をお祈り申し上げます」
「ご結婚おめでとうございます お二人の輝かしい門出を祝福しこれからのご多幸とご健康をお祈り申し上げます」
などは、会社の上司や先輩、取引先やお客さまへの祝電におすすめです。
新郎新婦と親しい間柄の場合は、
「ご結婚おめでとうございます いつも優しく頼れる〇〇先輩は私たちの憧れです お二人で温かな家庭を築いてくださいね 末永くお幸せに」
「ご結婚おめでとうございます これからは夫婦二人三脚で力を合わせて明るく楽しい家庭を築いていってくださいね」
「ご結婚おめでとう 〇〇さんの笑顔は私たちを照らす太陽のようです お二人で明るく楽しい家庭を築いてくださいね」
「ご結婚おめでとう 〇〇さんと△△さんはお似合いのカップルです お二人の幸せを心からお祈りしています 末永くお幸せに」
「〇〇結婚おめでとう 優しく思いやりのある〇〇なら温かい家庭を築くことができると
思っています 末永くお幸せに」
などがおすすめです。ニーチェの「夫婦生活は長い会話である」のような著名人の名言を引用するのもおもしろいですよ。
離れた場所にいてもお祝いの気持ちを示すことができる祝電は、手軽に素早くメッセージを送ることができるのが魅力です。メッセージに迷った場合には、例文を参考にしてみるのがおすすめです。会社関係者に好印象を与えるためにも、祝電を送る際には、期日やマナーを守ることが大切ですね。