年齢を重ねると感じる体力の低下ですが、体力をつける方法を生活に取り入れることで、毎日がもっと快適になります。そこで今回は、体力をつけるメリットや体力をつける方法をご紹介します。
20代、30代と年齢を重ねるにつれ、体力の低下を実感することは少なくありませんよね。
小学生や中学生などの子どもの頃は、疲れていても夜にぐっすり眠ることができましたし、次の日まで前日の疲れが残ることも少なかったものです。しかし、大人になるにつれ、疲れは抜けにくくなります。また、疲れているはずなのになかなか寝つけなかったり、睡眠時間を確保しているにも関わらず疲れが取れないとお悩みの方は多いと思います。
実際、文部科学省が体力と運動能力の調査を行っている「新体力テスト」でも、体力のピークは10代後半~20代です。20代以降は、30代、40代と年齢を重ねるにつれて体力が低下している傾向があります。
したがって、体力をつける方法を生活習慣を取り入れて、体力の低下を防ぐことが大切ですね。
■日常生活が快適になる
体力がない原因はさまざまな理由がありますが、体力がないと、仕事や家事だけでなく、日常生活を送るだけでもダルさや疲れを感じてしまうものです。体力をつければ、毎日感じている疲れや体の不調も軽減されますし、アクティブに活動できるようになります。
■プライベートの時間を楽しめる
また、体力がないと、仕事や家事などのやらなくてはいけないタスクをこなすだけで精一杯で、趣味の時間を満喫できない女性は多いと思います。体力をつけると、タスクをこなす能率がアップするので、時間も節約できますので、その分プライベートの時間を満喫できるようになります。
体力をつける効果的な方法といえば、運動は欠かせません。
■体力をつけるためには運動を
運動不足になり、筋肉が衰えれば、活動もしにくくなります。少ない筋肉量で動こうとすれば、それだけ体に負担がかかり、疲れやすくなります。運動不足による生活習慣病も深刻な社会問題ですよね。
また、筋肉は、基礎代謝として体のエネルギー源を作り、体全体に配ります。したがって、筋肉量が減ることはエネルギー不足になり、体がダルさを感じるだけでなく、血行不良による冷えの原因になることもあります。また、筋肉は、伸縮することで、血液やリンパの流れをサポートします。筋肉量が少なくなるとポンプの力が弱くなり、血液やリンパの流れが滞り、体の不調の原因になることもあります。
■自分に合った無理のない運動量を
体力をつけるためには、運動を取り入れることは重要です。しかし、体力をつける体力がないのに、最初から無理にきつい運動をすると、体にも負担がかかりますし、続きにくいですね。
したがって、無理のない範囲で運動を取り入れてみましょう。始めは息が上がる程度の運動に留めておき、慣れてきたら運動する時間や負荷をアップさせましょう。
また、体の一部を鍛える運動ではなく、全身をバランスよく鍛えることができる運動を取り入れるのがおすすめです。さらに、脂肪燃焼に効果的で、全身を動かす有酸素運動と、筋力アップに効果的な無酸素運動の両方を取り入れるといいですね。
例えば
・毎日のラジオ体操
・ヨガ
・通勤時間やショッピングで毎日30分程度のウォーキングやランニング
・サイクリング
などの有酸素運動はおすすめです。
その他にも、
・腹筋
・背筋
・腕立て伏せ
・スクワット
などのような家で簡単にできる無酸素運動もいいですね。それぞれの筋トレを1セット15回として、2セット~3セット行うのもいいですね。
週末や仕事終わりに趣味の一つとしてテニスや卓球、スイミングや水中ウォーキング、ダンスなどのスポーツを取り入れるのもおすすめです。楽しんで運動できれば、ストレスを感じずに体力をつけることができます。
食生活も体力が低下する大きな原因になることがあります。
例えば、ダイエット中にキツい食事制限をしてしまうと、体がエネルギー不足になるだけでなく、活動に必要な栄養素も不足してしまいます。したがって、栄養バランスの取れた体力をつける食事を摂ることは効果的です。
体力をアップさせたい場合は、筋肉の材料になる肉や魚、卵や大豆食品などのタンパク質を多く含む食品を摂りたいですね。豚肉に含まれるビタミンB1や、卵や納豆に含まれるビタミンB2は、体の活力になるエネルギー代謝に関わる栄養素ですので、欠かさないようにしましょう。
そして、体の調子をととのえるビタミンやミネラルや、お腹の調子をととのえる食物繊維が豊富に含まれる野菜や果物もおすすめです。
また、貧血気味で体の不調を感じるケースもあります。貧血予防には、タンパク質の摂取だけでなく、レバーや鮭、牡蠣やひじきや小松菜、ほうれん草などの鉄分を多く含む食品も摂りたいですね。鉄分はビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が上がるといわれていますよ。
そして、甘いものや脂っこいもの、アルコール類を摂取しすぎると、免疫力の低下につながりますので、避けた方がいいですね。
体力がない原因は、運動不足や食事内容だけでなく、生活習慣が影響していることもあります。
例えば、睡眠不足は、体の疲労回復が不十分になってしまうため、体の不調の原因になってしまいます。また、睡眠不足やストレスによってホルモンバランスが崩れることもあります。
したがって、睡眠不足を解消することは、体力をつける効果的な方法です。睡眠時間だけでなく、寝室の環境を整えたり、寝る前のカフェインを控え、睡眠の質を上げることも重要です。寝る前のスマホやPCの操作は安眠の妨げになります。
その他にも、ストレスを上手に発散することも、ホルモンバランスを整え、心身ともにヘルシーになる方法ですね。
そして、毎日の入浴も、体の疲れをほぐし、リラックス効果もあります。冷え性による体の不調の改善もサポートしてくれますので、寝る一時間前までに入浴を済ませておくのも安眠に役立ちますよ。
体力をつけるためには、筋力をアップしてスムーズに活動できるよう、無理のない範囲で運動を取り入れるのがおすすめです。また、食事で栄養補給をしたり、良質な睡眠で疲労回復させることも大切ですね。