月収や貯金など、お金に関わる事は、他人とは相談しにくいものですよね。しかし、将来を考えると、どれぐらい貯金をしておけばいいのか不安になるものです。そこで今回は、一人暮らしの独身や既婚など、家族構成や年代別の貯金額の平均をご紹介します。
■適度な貯金額って?
貯金額の理想は、独身で一人暮らしの場合は、月収の15%から20%と言われています。
一方、適度な家賃の金額は月収の30%までと言われていますので、独身で実家暮らしの場合は、実家に一定の金額を入れるとしても、家賃と同じ月収の30%は貯金するのが理想です。
社会人になり、一人暮らしを始めたばかりの場合は、なかなかお給料を貯金できる余裕がない方もいると思います。毎月の収入はなかなか貯金ができない場合は、ボーナスや臨時収入を貯金している人が多いですね。
■まずは平均貯金額を目標に
データとしてテレビや雑誌、国から出されている平均貯蓄額ですが、貯蓄額の目安は自営業やサラリーマン、公務員など、職種や収入によっても変わってきます。
また、20代といっても、21歳と29歳では収入も違いますよね。
平均とは、あくまでも貯金額が多い人から、貯金額が少ない人までの平均を出したものですので、貯金額が多い人が全体の平均を釣り上げているという背景もあります。
平均貯金額に捕らわれすぎず、目標程度に捉えておきましょう。
独身女性の貯金額は、年齢や収入だけでなく、一人暮らしか実家暮らしかによっても変わってきます。
20代の独身女性の場合は、貯金が100万円未満の人は、30%程度です。平均貯金額は200万円程度となっています。
30代の独身女性の場合は、平均貯金額は350万円程度となっています。しかし、貯金額が100万円未満の人も30%程度いますが、1000万円前後貯金をしている人の割合も30%程度と、収入やお金の使い方にも大きな差が出ています。貯金以外の金融資産を持っている人も増えてくる年代です。
40代の独身女性の場合は、平均貯金額は1000万円程度となっています。40代の場合も、貯金額が100万円未満の人も30%程度いますが、貯金額を増やしている人も増加しているため、結果として全体の貯金平均額が増加しています。
2人以上の世帯の貯金額は、3人家族や4人家族など、家族の人数や、子どもの有無、収入などによって大きく差があります。
各年代の一般家庭の平均貯蓄額は、20代で200万円前後、30代で400万円前後、40代で1,100万円前後となっており、年代が上がるにつれ、貯金額も上がっていきます。
しかし、20代については、まだ収入が低く、育児世代でもあることから、全体の30%程度は貯金額がないというデータもあります。
30代、40代と、年齢が上がっていけば収入も増えていく傾向にありますし、子育ても落ち着き、夫婦でフルタイムで働く家庭も増えますので、貯金額も上がっていきます。しかし、子育てが落ち着く一方で、子どもの塾代や進学にお金がかかっていきます。
30代の場合、子どもがいない夫婦の平均貯金額は600万円程度に対し、子どもがいる夫婦は400万円程度となっています。
40代の場合は、子どもがいない夫婦の平均貯金額が12000万円程度に対し、子どもがいる夫婦は600万円程度となっています。
■貯金をするメリット
貯金をするメリットは、何かあった時の備えになってくれることです。
病気やけがなどのトラブルの他、冠婚葬祭が重なったり、家電が壊れてしまうなどの急な出費や、災害時なども、貯金があると不安が軽減されます。
また、転職のような人生におけるチャレンジも、貯金があれば思い切って一歩踏み出すことができますね。
その他にも、車や住宅を購入する際にも、ローンを組んで払う利息を節約できるメリットもあります。
結婚式や新婚旅行の費用、子供の教育費用としても使うことができます。
老後の備えになってくれるメリットもありますね。
■貯金するデメリット
また、貯金することに関しては、デメリットもあります。
例えば、平均貯金額を目指そうと毎日節約の事ばかり考えてしまうと、生活自体が楽しめなくなってしまいます。家族や友達、彼氏や同僚と過ごす時間は、お金では買うことはできませんよね。
また、20代や30代のような若い世代は、自分に投資したい年代でもあります。
自己投資することで、あなたの魅力が認められれば、さらに収入や条件の良い会社への転職も可能になります。
仕事上のスキルアップだけでなく、読書や映画、旅行など、自分の内面を磨く事も大切ですね。
貯金額の平均は、同じ年代でも、収入だけでなく、独身か家族持ちかによって変わります。また、独身の場合でも、実家暮らしか一人暮らしかによって変わってきます。将来、焦ることがないように、ぜひ今から計画的に貯金をしていきたいですね。