言葉以外で人の心理を示すのが仕草です。そこで今回は耳たぶを触る心理をご紹介します。無意識に耳たぶを触ってしまうのはなぜなのでしょうか。人の耳を触る心理もご紹介していますので、ぜひコミュニケーションの参考にしてみてくださいね。
言葉で表現しなくても、表情や仕草に自然と現れるのが人間の心理です。
表情については、相手の喜怒哀楽が特に分かりやすいですよね。
また、仕草についても、相手が腕組みをしていれば「考え事をしている」「威張っている」などの心理状態を予想できるものです。
その他にも、体の中の一部分を触っている仕草は、一見ちょっとした癖のように見えますが、実は気持ちを表しているのだそう。したがって、無意識で触るパーツごとの心理を理解していれば、相手が何を考えているのか予想できる可能性があります。
そこで今回は、耳たぶを触る心理をご紹介します。他人の耳たぶを触ってしまう心理も要チェックです。
■不安な気持ちを安心させたい
人が自分の体を触る理由の定番となっているのが「不安を感じている自分を安心させたい」という心理です。
他人から頭をなでられたり、手を触られると安心することがありますよね。大人になると、なかなか不安な気持ちを言葉にしたり、他人にSOSを出せないことも多いものです。
したがって、自分の耳たぶを触って心を落ち着かせようとしているケースがあります。また、耳たぶに刺激を与えることで不安な気持ちを紛らわせようとしていることもあります。
■ストレスを感じている
同じように、人は、ストレスを感じている時にも、耳たぶを強く触ることで、ストレス解消しているケースもあります。
また、会話の内容がストレスの元になっている場合は、耳たぶや耳を塞ぐように触って、「もうそれ以上聞きたくない」という気持ちを無意識に表していることもあります。
耳は、緊張したり照れた時に赤くなることもありますよね。
耳や耳たぶを触るのは、照れて赤くなっているかもしれない耳を隠したいという心理が影響していることもあります。
また、照れて耳が赤くなっていないかを確かめたいという心理から耳たぶを触ることもありますよ。
その他にも、初対面の人と話している場合や、商談中など、緊張する場面で気持ちを落ち着かせるために耳たぶに触れることもありますね。
人は退屈している時、つい目の前のものをいじってしまったり、落書きすることがありますよね。そのような暇を持て余している心理を紛らわせるために、耳たぶを触ることがあります。耳たぶに付けているイヤリングやピアスを触る癖心理も似たような心情を表しているケースがあります。
中には、他人と話している退屈な会話の最中に、別の事を考えている時に、耳たぶを触るケースもあります。退屈な場合は、表情にも「退屈だ」という心理状態が表れていることが多いですね。
耳たぶを触る原因の一つとして、人に甘えたいという心理が影響しているケースがあります。
特に、赤ちゃんや子供が自分の耳を触る癖がある場合は、周囲の人に甘え足りない場合が多く、寂しいと感じている気持ちを無意識の内に表していることが多いですね。
もちろん、大人の場合でも、甘えたい場合に耳たぶや耳を触ることがあります。退屈している場合とは表情が異なります。相手を愛おしそうに見ていたり、笑顔でいる場合は、甘えたいという気持ちが影響して耳たぶを触っている可能性が高いですね。
不安やストレス、緊張など、ネガティブな気持ちの時に触ることが多い耳たぶですが、ポジティブな心理状態の時も耳たぶを触るケースがあります。
例えば、相手の会話がよく聞き取れなかった場合に、耳に手を当てることがありますが、会話の内容が楽しい場合も「もっと話を聞きたい」という気持ちから耳たぶを触ることがあります。
また、楽しい会話の最中に、もっと楽しい話題がないかを考えている場合にも、耳や耳たぶを触ることがありますよ。
プニプニとしていて柔らかい耳たぶは、触り心地がいいですよね。
耳たぶを触るのが癖になっている方の中には、深層心理を表しているだけでなく、触ると気持ちがいい耳たぶを触っているケースもあります。
また、耳には、さまざまなツボがありますので、ツボ押しをすると気持ちがいいものです。したがって、耳たぶはもちろん、コリコリとしている耳の軟骨や耳の後ろを触るなどして、耳ツボマッサージをするのが癖になっている方もいますね。
自分ではなく、他人の耳たぶを触る場合にも、深層心理を表していることがあります。
例えば、男女間では、女性のサラサラの髪の毛や、柔らかい二の腕を触るのが好きな男性がいるように、プニプニの耳たぶを触るのが好きな人もいます。特に、耳は顔に近いパーツで、心を許していない人には触らせないような場所ですので、パーソナルな耳たぶを触るのは愛情表現の一つですね。
また、相手が耳たぶを触らせてくれるかどうかで、自分に対して信頼しているかどうかや愛情があるかどうかを確かめたいという意味もあります。
そして、異性以外にも、子供が親の耳を触る癖がある場合も、スキンシップや愛情表現の一つです。さらに子供は、眠気を感じた時に人の耳を触る癖が出ることもあります。
耳たぶを触るのは「孤独や不安」を感じている心理状態だと言えます。
人は不安を感じると、生理的に心地よいものに触れようとします。
・柔らかいクッション
・猫の肉球
・二の腕
・赤ちゃんの頬っぺた
・そして、耳たぶ
こういった柔らかいものを触ることでリラックスしたり、癒しを得る事ができるからです。
孤独や不安を感じた時、甘えたいけれど誰にも甘えられない時の代償行為として耳を触ると言われています。
耳たぶを触る仕草には、さまざまな深層心理が隠されています。相手の気持ちを知りたい場合は、相手の表情や耳たぶの触り方、その他の仕草などもチェックしてみてくださいね。