一度は観劇しに行ってみたい、宝塚大劇場。チケットは取れたけど、いざ訪れるとなると「どんなマナーがあるの?」「どういう服装でいけばいいの?」など、わからないことがたくさんある人も多いのではないでしょうか。
今回は、初めての宝塚を楽しむためのポイントや、コーディネート例などをご紹介します!
まずは、宝塚観劇で気をつけておきたいマナーについて確認しておきましょう。
宝塚だけの独特なルールなどはなく、一般的なマナーに気をつけておけば、周囲の人に迷惑をかけることなく楽しめるので安心してくださいね。
■客席での飲食はNG
宝塚大劇場も東京宝塚劇場も、最低限の水分補給以外の観劇中の飲食はNGとされています。
そしてコロナ禍以前は、幕が上がる前と休憩中であれば客席で飲食してもOKだったのですが、現在はタイミングを問わず完全NGとなっています。
ただ、ロビーでの飲食はOK。現在はお弁当の販売が中止されていますが、軽食は会場で購入できます。とはいえ宝塚歌劇公式ホームページでは、感染予防対策としてソーシャルディスタンスを保ち、マスクを外している間は会話を控えるようアナウンスされています。
また、自分で食べ物を持ち込む場合も、匂いが残りやすいものは周りの迷惑になるため、マナーとして控えておきましょう。
■観劇中は静かに
当たり前のことではありますが、観劇中は静かにすることがマナーです。現在は感染予防対策として、劇場内での会話はマスクをしていてもNGです。
また、劇が始まるとビニール袋のカシャカシャ音も気になってしまうほど劇場内は静か。震動音も目立つ可能性もあるため、スマホはできればマナーモードではなく電源オフか機内モード、また震動オフにしておくことがおすすめです。
■後ろの席の人にも配慮を
ボリュームのあるおだんごヘアなど高さのあるヘアスタイルや、また大きめの帽子などは、後ろの人に迷惑になるので控えておくことがおすすめです。
ついつい夢中になって前のめりになってしまうこともNG!後ろの人の視界を遮ってしまわないよう、配慮を忘れないように観劇しましょう。
一番気になる服装のマナーですが、ドレスコードは基本的にありません。
宝塚はもともと大衆劇場でもあるため、ラフでカジュアルな格好で観劇している人もたくさんいます。セレブなドレスやお着物の方ばかり……というイメージも強いですが、実際には普通の格好をしている人が大半です。
しかし初めての観劇ともなれば、やっぱりいつもよりおしゃれしていったほうが気分が上がるもの。結婚式やパーティーほどフォーマルではなくていいけど、「ちょっといいレストランに行くようなよそゆきおしゃれ」がおすすめです。
また、観劇は意外と座りっぱなしで疲れてしまうものなので、座っている時に楽な格好がベスト。ワンピースやシルエットがゆったりしている服などをチョイスすると、疲れずに観ることができますよ。
ここからは実際に、おすすめのコーデをいくつかご紹介します。初めての宝塚観劇に、ぜひ参考にしてみてくださいね!
お嬢様風のワンピースが、宝塚の少女漫画のような世界にぴったりなコーデ。シンプルなワンピースが上品で洗練された印象を与えてくれます。
小物やリボンはブラックで揃えることで、ちょっぴり大人っぽく仕上げるのがおすすめです。
「スカートよりもパンツスタイルのほうが好き」という方は、柔らかな素材のセットアップもおすすめです。
オフィシャルな場にも使えそうなシックなブラックのセットアップは、パンツスタイルでも女性らしいレース使いが魅力です。レースを取り入れることで華やかさもプラスされますよ。
オールブラックコーデにしてかっこよく決めてもよし、小物に色を追加しておしゃれに決めるのもよしなアイテムです。
大人な上品コーデをしたい場合や、お腹周りが気になる場合は、ペプラムブラウスがおすすめ◎
パンツを合わせて、上品なきれいめコーデにするのがおすすめです。カラーをあわせるとセットアップのような印象になり、よりきれいめな印象に。
小物のホワイトで、かっちりカラーに少し柔らかさをプラスすると大人の余裕あふれるコーディネートに仕上がります。
レーストップスとブラックのパンツは、日常でも使えるアイテムですが、シンプルに着こなすことできちんと感も演出できます。
合わせる小物やアウターの種類次第でテイストが変わってくるので、色々遊びが効かせられます。
ローファーや革のバッグなどを合わせると上質な雰囲気になり、宝塚観劇にもぴったりです。
ドットのシースルー袖と、プリーツのロングスカートが可愛いワンピース。ウエストゴムのワンピースは、観劇中もらくちんです。
1枚でドレッシーなアイテムに、クラッチバッグなどのアイテムをあわせると、ドレッシーになりすぎと感じる場合は、小物は少しカジュアルなものを組み合わせてバランスを取るといいでしょう。
宝塚観劇用に新しい服を新調したいという方におすすめしたいのは、レースのワンピースです。
贅沢にレースを使用した、宝塚気分が上がるワンピースコーデ。こちらもウエストゴムなので観劇向きです。
これまでブラックコーデを中心に紹介してきましたが、やわらかめカラーを選ぶのも、もちろんおすすめです。
きちんと感のあるワンピースを選んだ場合、ショートブーツを合わせると、少しカジュアルダウンできます。
全体的に淡い色でまとめてもいいですが、黒い小物を入れるとコーデが引き締まりますよ。
ニットワンピはカジュアルすぎるかな?と悩む方もいらっしゃるかもしれませんが、きれいめなニットワンピを使ったコーディネートも問題ありません。
ショールが1枚あると、羽織っても観劇中のひざかけにも使えるので便利です。
上品な印象に仕上げたいなら、カラーにこだわるのもおすすめです。
ボルドーやブラウンなどをあわせるとレディな印象に。ハイネックのセーターを重ね着することで、いい感じにカジュアルダウンさせてくれます。
シンプルなスタイルにもフェミニンなスタイルにもぴったりのノーカラーコートは、宝塚観劇時にも活躍してくれます。
寒い時期のコーディネートはダークカラーでまとまりがちになるので、あえて明るいカラーをアウターで取り入れるのがおすすめです。
最後に、宝塚観劇の際に持っていくと便利な持ち物についても紹介します。
■チケット
一番忘れてはならないものは、もちろんチケット。宝塚にはチケットを忘れてしまった時の救済措置がありますが、チケットに書かれている席番号が必要になります。
チケットが手元に届いたら、スマホなどで写真を撮ってデータを持っておくと保険になります。
■マスク
現在コロナ対策のため、マスクを着用していないと劇場に入ることができません。また、フェイスシールド、マウスシールド等のみの着用もNGです。
家から着けてくるのはもちろんですが、途中で紐が切れてしまったなどといったアクシデントが起きても慌てないよう、予備のマスクを持っていくと安心です。
■オペラグラス
観劇中は演者さんの細かい表情や衣装なども見たくなりますので、オペラグラス(双眼鏡)があるととても便利です。
ただし、現在はコロナ対策のため、劇場でのレンタルは中止しています。販売はしているので、チェックしてみてくださいね。
■A4ファイル
チラシやパンフレットなどを折りたたまずに持って帰りたい人は、A4サイズのクリアファイルなどがあると便利です。
■サブバッグ
お土産やグッズなどを入れるため、メインバッグに折りたたんで入れられるサブバッグを持っていくと安心です。上に書いたA4ファイルが入るサイズのものがおすすめですよ。
■ハンカチ・ティッシュ
お芝居にホロリと来てしまった時のため、涙をふくハンカチやティッシュがあると安心です。また、トイレのエアータオルは当面停止中のため、自分のハンカチで手を拭きましょう。
■目薬やスペアのコンタクトなど
劇場内は乾燥しやすいため、コンタクトが乾いてしまうことも。スペアのコンタクトや目薬、またはメガネなどを持っていくと便利です。
最低限のマナーやエチケットは必要ですが、一番大切なのはやっぱり観劇を楽しむ気持ちです。物語の世界に入り込んだような世界に、きっとはまってしまうはず。
気分のあがるおしゃれをして、タカラジェンヌたちのお芝居を楽しんできてくださいね。