乳液を使うことで、ニキビが増えてしまうのではないかと悩んでいませんか?油分やベタつきを感じやすい乳液はニキビがあるときには避けてしまいがちですが、乳液はスキンケアにおいて欠かせないアイテムです。今回は、ニキビができている肌を悪化させないための乳液の選び方や使い方、おすすめ商品についてご紹介します。
【目次】
ニキビができているときには「乳液を使うとニキビを悪化させてしまうんじゃないかな」と不安になる人も多いのではないでしょうか。
まずは大人ニキビの原因と乳液の関係を確認していきましょう。
大人になってからのニキビができる原因は、肌の乾燥や皮脂の過剰分泌が原因のことが多いです。
「乾燥」と聞くと、「肌の表面に油分が多いからニキビができるんじゃないの?」と乾燥していてニキビができてしまうのは不思議に思われるかもしれませんが、内側が乾いているからこそ、水分を守ろうとして表面に油分が出てしまう「インナードライ」になってしまい、皮脂がつまってニキビにつながってしまいます。
また、皮脂の過剰分泌は、ストレスや自律神経の乱れ、ホルモンバランスの乱れなどが影響しています。大人になってからのニキビは、根本的な原因を取り除くことによって改善することがほとんどです。
では、乳液を使用することでニキビが悪化すると感じてしまう原因は何でしょうか?それは、スキンケアによる油分の与えすぎです。全てが乳液の影響だと思っている人が多いですが、乳液はクリームやオイルに比べると油分が少なく、潤いを与えながら油分も与えることができるアイテムなんですよ。
乳液自体が肌に影響しているのではなく、乳液以外に使用しているクリームやオイルの影響で、油分が過剰になっている可能性があります。だからといって、油分を乗せなくても良いというわけではありません。
大人になってからのニキビケアで大切なことは、保湿です。保湿をしっかりと行うことで、水分と油分のバランスを整える必要があります。油分をまったくつかわないと、せっかく化粧水で入れ込んだ水分が飛んでしまうことも。保湿してくれる乳液は、ニキビができている肌でも、ニキビ肌で悩んでいる人にこそ、使って欲しいアイテムでもあるのです。
では、ニキビを悪化させないための乳液の選び方はどういった点に注意したらいいのでしょうか。次に、ニキビでも使える乳液の選び方をご紹介します。
ニキビ用ができているときの乳液選びは、商品の特徴を理解することが重要です。適当に選んでしまうと、大人のニキビにはかえって悪影響になってしまうことがあります。ニキビ用の化粧水や乳液の中には、ニキビの原因であるアクネ菌を殺菌する効果があるものがあります。
アクネ菌を殺菌することで、ニキビは良くなるかもしれませんが、肌を守ってくれている常在菌まで殺してしまうことになるので、肌が外からのダメージに耐えられなくなってしまうことがあります。
ニキビ用乳液にも思春期ニキビ向きのアイテムもあるので、ニキビ用化粧品を使用する場合は、保湿力があり、皮脂と水分のバランスを整えるようなアイテムを選ぶようにしましょう。
ニキビができている肌に乳液を使用する場合は、オイルフリーのものを選ぶと安心して使用することができます。オイルがニキビに対して悪さをする可能性があるので、その心配がないオイルが含まれていないものがおすすめです。
他にもノンコメドジェニックという、ニキビのもとになりにくい処方のアイテムもあります。ニキビに使用する乳液は、なるべくさっぱりとした使用感で、べたつきが感じにくいアイテムがおすすめですよ。
ニキビがあるときにも安心して使える乳液を選んだ後は、次にニキビを悪化させないための乳液の使い方について確認していきましょう。
乳液を肌に塗る前に、まずは化粧水を肌に乗せていきます。化粧水の段階で、しっかりと保湿をしておくと、肌をしっかり潤わせることができます。化粧水は、セラミドが配合されているものがおすすめです。
セラミドは肌にもともとある成分で、肌になじみやすく潤いを与えることができます。ニキビができている肌にも使用しても大丈夫です。他にもヒアルロン酸も保湿力が高い成分。
このような保湿成分は、自分に合っているものもあれば、あまり効果を感じにくいものもあります。自分の肌に合う成分や、使い心地が好みのものなどを選び、化粧水の段階でしっかりと保湿しましょう。
化粧水で水分たっぷりの肌に整えた後に、乳液を乗せていきます。ニキビができているからといって、量を少なくしたり多くしたりする必要はありません。規定の量を守って肌に乗せていきます。
手のひらに乳液を乗せたら、手のひら全体に伸ばしながら、乳液を温めていきます。こうすることで、肌への浸透力が高まります。
乳液を手のひらで温めたら、顔を手で包み込むようにしながら乳液を乗せていきます。この時、手に力は入れず優しいタッチでハンドプレスしていきましょう。手のひらで温めながら乗せていくことで、効率よく肌になじみます。
1分くらい時間をかけて、ハンドプレスを行うことで自然になじんでいきます。このやり方で行うと、ほとんどの場合べたつきは気になりませんが、どうしても気になる場合のみ、肌の上から軽くティッシュを当ててティッシュオフするようにしましょう。
続いて、ニキビがある場合におすすめの乳液をご紹介します。
Arougeのモイストトリートメントジェルは、敏感なニキビの肌でも使用できるジェル乳液です。コメドテスト済みで肌荒れを抑える成分が配合されています。ビオセラミドなどの保湿成分も配合で、保湿しながらニキビケアをすることができます。
プッシュ式なので、必要な量を清潔に取り出しやすいのも嬉しいポイントです。
Aveneのクリナンスエクスペールエマルジョンは、肌のバリア機能を整えながらニキビケアをすることができます。余分な皮脂を吸着しながらバランスをコントロールしてくれるでしょう。べたつきがなく、心地よいテクスチャーです。
Aveneは、敏感肌や赤ちゃんにも使える優しい成分の「アベンヌウォーター」も人気です。洗顔の後にさっとふきかけるスプレータイプの化粧水なので、洗顔後にすぐに保湿したい人におすすめですよ。
dプログラムのバランスケアエマルジョンRは、インナードライ向けの乳液です。肌の皮脂と潤いのバランスを整えながら、潤いを長時間保ちます。ニキビのもとになりにくい処方で、敏感な肌でも使用することができます。
dプログラムは、他にも肌のタイプ別に選べるスキンケア商品が揃っているので、自分の肌が変わっていくのにあわせて使いかえることもできるでしょう。
Curelの皮脂トラブルケア保湿ジェルは、過剰な皮脂を抑えつつ保湿をしてなめらかな素肌をキープしてくれる乳液。さっぱりとした使い心地なのに、セラミドが配合されているので角質までしっかり潤いが届きます。
ニキビや肌荒れを防ぐ消炎剤も配合されています。ノンオイリー処方なのもニキビ肌にはぴったりです。
FANCLのアクネケア ジェル乳液は、大人ニキビを繰り返す肌のバリア機能を高めてくれます。殺菌剤不使用なので、肌を守っている常在菌を殺さず、安心して使うことができます。
ノンコメドジェニックテスト済みで、皮膚科医の監修の下行われた使用テストもクリアしています。防腐剤や香料、石油系界面活性剤などの肌の負担になる成分も不使用です。
肌に優しいアクネケアをしたい人におすすめの乳液です。
CLINIQUEのアクネオールオーバー クリアリング トリートメントは、継続して使うことでニキビのできにくい肌に導いてくれます。医薬部外品の薬用乳液で、高い効果を感じられますよ。ライトな付け心地でテカったりベタついたりしないのに、潤いはしっかりキープしてくれます。
AQUALABELのアクネケア&美白乳液は、ニキビケアと同時に美白もできる乳液。ニキビもシミ・ソバカスも気になる、という肌悩みを抱えた人におすすめです。
グリチルリチン酸塩という、甘草から抽出される有効成分がニキビや肌荒れを防止。また、持続安定型ビタミンCがメラニンが作られるのを防ぎ、シミ・ソバカスを予防してくれます。
小林製薬のオードムーゲ薬用スキンミルクは、ニキビや肌荒れを繰り返してしまう肌を健やかに整えます。抗炎症成分配合で、ホルモンバランスの乱れやストレス、乾燥など様々な原因でできるニキビを抑えてくれます。さっぱりとしたテクスチャーもニキビ肌におすすめですよ。
ONE TOPのビューティージェルは、乳液とクリームが一つになった高保湿タイプの透明ジェル。少量でもスーッと伸びてしっかり潤うのにベタつかないのでニキビ肌の人にもおすすめです。
しっとりしてハリと透明感のある肌へ導いてくれます。
アクポレスの薬用保湿乳液はニキビや皮脂ケア、角質・毛穴ケアに特化したアイテムです。
天然の保湿成分であるライスパワーNo.1エキスが配合されており、健やかな肌環境を作ってくれます。なめらかなテクスチャーなので伸びもよく、つけた後の肌はぷるんとしたハリが蘇っていることでしょう。
ニキビを防ぐ有効成分・グリチルリチン酸2Kも含まれていて、ニキビの炎症を抑えてくれます。
ニキビができているときには、乳液以外にも注意したいスキンケアのポイントはたくさんあります。最後に、ニキビができているときに注意したいスキンケアについて紹介します。
ニキビの原因の一つが、毛穴に残ったメイク。そのためメイクをしているときにはより丁寧にクレンジングを行うようにしましょう。クレンジング料と洗顔料の両方を使って、ダブル洗顔でしっかりメイクを落としましょう。
クレンジング料はメイクとよくなじませてからすすがないと、たとえダブル洗顔をしてもメイクが落ち切らないことになるので注意しましょう。また、クレンジング料はたっぷり使って肌をこすらないようにするのもポイントです。
洗顔の際は、洗顔料をしっかり泡立てることが重要。手と顔の肌との摩擦が起きないようにすることで、優しく汚れを落とすことができます。
すすぐ際には32~35度くらいのぬるま湯を使いましょう。温度が高いと肌に必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥から余計に皮脂の分泌が過剰になってニキビの原因となります。
洗顔料のすすぎ残しも肌トラブルの原因となるので、すすぎはしっかり行ってください。また、タオルは清潔なものを使うように心がけましょう。
すでに紹介したように、乾燥もニキビができる原因となります。肌に刺激を与えないようにコットンではなく手のひらでたっぷり化粧水をつけましょう。洗顔後すぐに保湿をするのもポイントです。気になるときにはスプレータイプのものを使うのもおすすめです。
「皮脂が気になるから」と乳液やクリームを使わず、化粧水だけで終わらせてしまうのはNG。水分を入れた後は、しっかりと蓋をして保湿しましょう。
また、化粧水や乳液は顔全体に使う場合はオイルフリーのものを。オイルフリーのスキンケアだけでは目元や口元の乾燥が気になる場合は、部分的にオイルが配合されたクリームなどを使うようにして、ニキビができやすいパーツに塗るのは避けましょう。
最後に、ニキビが気になるときに併せて使いたいおすすめのスキンケアアイテムをご紹介します。
ORBIS(オルビス)のクリアディープクレンジングリキッド ニキビ肌用は、ニキビが出来てしまった肌を労りながら、しっかりとメイクをオフしてくれるアイテムです。ニキビを気にしすぎて汚れを落としきれずにいたら、それがまたニキビの原因になりかねません。
毛穴の詰まりとメイク汚れをクリアにしてくれるので、健やかな肌へと整えてくれるでしょう。
同じくORBIS(オルビス)のクリアシリーズの化粧水もおすすめ。肌のバリア機能を保ちながらニキビの原因にアプローチしてくれるアイテムで、さっぱりタイプは肌がベタつきやすい方に、しっとりタイプは乾燥を感じやすい方にぴったりです。
ノブのACシリーズのクレンジングジェルは、ノンコメドジェニックテスト済みのメイク落とし。ジェルタイプなので軽やかなテクスチャーでベタつきにくく、優しくメイク落としができるところがポイントです。
ノブの中でもAシリーズは、シンプルなニキビケアをしたい方にぴったり。アクネ菌対策はもちろん、ニキビの原因といわれている皮脂対策も同時に行ってくれるので、ニキビが気になりやすい方に適しています。ノンコメドジェニックテスト済みなので、安心して使えるでしょう。
アクネスの薬用クリア化粧水は、拭き取りタイプの化粧水。洗顔後の肌に対し、ローションを浸したコットンで優しく拭き取るように使用します。拭き取ることで古い角質を取り除けるので、ニキビを防ぐ効果が期待できるでしょう。
拭き取り専用ではないので、手に取って通常の化粧水のように塗布することも可能です。お好みの方法で取り入れることをおすすめします。
本記事では、ニキビ肌の乳液についてご紹介しました。ニキビ肌に悩んでいるという場合でも、水分を閉じ込めてくれる乳液はしっかりと使う必要があります。ニキビを悪化させないためにも、乳液でしっかりと保湿を行い、肌の皮脂と水分のバランスを整えるようなスキンケアを心がけていきましょう。