ブラウスとシャツは、スカートやパンツのトップスとして着るアイテムですが、その違いを知らずに着ていませんか?今回はブラウスとシャツの違いを、それぞれのアイテムの特徴や選び方を交えながらご紹介します。着こなしのポイントもありますので、コーディネートする時に役立ててください。
Wikipedia(ウィキペディア)によると、ブラウスとは広義におけるシャツの一種とあります。語源は「ゆったりした」という意味。シャツの一種である「ワイシャツ(カッターシャツとは同義)」に比べて柔らかい素材が多く、女性向けのアイテムなのでデザインがフェミニンで豊富、袖や襟の有り無しもシャツに比べてバリエーションが多いのが特徴とあります。
そもそもシャツは、綿や絹の糸を使った平織りなどの織り方の生地を縫製して作られていて、19世紀にボタンや襟が付いた現代シャツの形式がほぼ確立したそうです。
女性がジャケットのインナーに着るアイテムとしてカットソーがありますが、ブラウスはシャツ同様織り物の生地なのに対して、カットソーはニット(編み物)の生地を縫製して作られています。Tシャツもカットソーと同様にニットの生地で作られるので、素材的にいえばブラウスやシャツとはカテゴリーが別になります。
ボタンの掛け合わせも、ブラウスとシャツでは違いがあります。ブラウスが着用されていた13世紀頃に、上流階級の女性は衣服の着替えをメイドさんにさせていたため、右利きのメイドさんが着させやすいようにボタンがシャツとは逆になったという説があります。そんなところにもブラウスとシャツの違いがあるんですね。
スリーブデザインが女性らしい印象のブラウス。いかにも女性向けの形状でブラウスらしさがあふれるデザインです。アウト・インどちらでもOKな裾丈だと色々な着こなしができますね。
メンズライクなパンツが主流の現代。パンツスタイルでも女性らしいアイテムを合わせたいフェミニン派の方にぴったりなアイテム。トレンドのワイドパンツとも相性ばっちりです。スカートを合わせるならロングスカートがおすすめ。旬な気分のシルエットになります。
襟のラインが肩が出るくらいまで大きく開いたデザインのオフショルダーブラウス。夏の定番として、大人女子の間にも定着しました。夏はリゾート地や海のイベントなど、季節感を表現できる最適なアイテムです。落ち着いた色みのネイビーなら、大人が着る夏のタウンユースにもぴったりです。
裾を絞るデザインのバルカンブラウスは、ギャザーが女性らしい印象を与えます。襟元から裾に向かって自然に入るドレープもフェミニン。気になるウエスト部分の体型カバーにもなるという嬉しい効果も。
デザインが甘いので、色は程良く大人っぽいネイビーが大人女子のコーデにハマりそうです。淡い色みを選んだら、ボトムはパンツにして甘辛MIXスタイルでも◎。
ボウタイブラウスは、襟にリボン紐が付いているのが特徴。リボン結びをしたり、タイ風に結んだりしてコーデにアクセントを加えます。
ボウタイブラウスは、顔周りに視線を集めるため、華やかさをプラスできるのが魅力です。きちんと感があり、上品なので、オフィスコーデやちょっとしたお出かけにも対応できるでしょう。
1枚できるのはもちろん、ニットベストやジャケットなどと重ね着を楽しむ人も多いです。
ペプラムは、ウエスト回りから裾に向かってふんわりと広がるデザイン。ペプラムブラウスは、フェミニンな印象を与えます。
また、ペプラムブラウスは、ハイウエストに切り替えがあり腰の位置が高く見えるのも人気の理由。おなかや腰回りなどのボディラインを拾わないため、気になる部分のカバーにも役立ちます。
シルエットが印象的なので、シンプルなボトムスを合わせてもおしゃれに決まるでしょう。
リラックス感のあるファッションが好きな人には、オーバーサイズブラウスがおすすめ。オーバーサイズブラウスは、名前の通りシルエットがゆったりとしたブラウスで、こなれた雰囲気のコーデを作れます。
ウエストをインしてすっきりさせても、アウトにしてふんわりさせてもおしゃれに決まるのも多くの人から選ばれているポイントです。表情の違いを楽しめるため、1枚持っておくとコーデの幅を広げられます。
サッシュブラウスは、ウエスト部分をマークしたデザインのアイテム。ベルトのような紐が付いていて、前や後ろで結んで使うものが多いです。
サッシュブラウスは、体の中で最も細いウエストをすっきりと見せるため、着痩せできるのが特徴。さらに、コーデのバランスを取りやすいため、フェミニンなスカートからマスキュリンなパンツまでさまざまなボトムスとマッチします。
シャーリングは、細かいギャザーができるように縫い付けたデザイン。シャーリングブラウスは、ネックやカフス、スリーブ、裾などにシャーリング加工が施されているものが豊富です。
シャーリングブラウスは立体感があり、女性らしく見えるのがおすすめのポイント。デニムやワイドパンツなどカジュアルなアイテムはもちろん、タイトスカートなどのきれいめのアイテムともマッチします。
ビジネスシーンでは、気持ちまで引き締まるワイシャツが着たくなりますよね。プレスの効いたシャツは、気持ち良く仕事に集中できます。そんなシャツスタイルでもどこかに女性らしさを演出するなら、襟元を少し開けてさりげない肌見せを。
ビジネスシーンには柄の入ったシャツよりも白やブルーといった無地のシャツが最適です。でもどこかに女性らしさも欲しい気分の時には、ビジネス向けのストライプ柄を。白と淡いブルーやグレーとのストライプは、優しい雰囲気になって女性らしさも感じられます。
襟元は少し開けて袖をまくると、女性らしさと程良い抜け感が。パンツにはもちろん、スカートにも相性抜群なストライプシャツです。
休日のシャツは、トップスとして1枚で着たりカットソーの上に羽織って軽いアウターとして着たりと大活躍。そんな着こなしがしたい時のシャツは、シャンブレー素材などのカジュアル感のあるものを。袖をまくったりしてラフに着こなすのがポイントです。
デニムなどのパンツやスカートとも相性◎。マニッシュなアイテムを女っぽく着こなすのが旬な気分に良く合います。
スキッパーシャツは、Vネックのトップスに襟を付けたようなデザインが特徴。首回りがすっきりとするため、大人っぽい印象を与えられます。抜き襟になったものを選ぶと、こなれた感のあるコーデを作れるでしょう。
また、インナーとの重ね着を楽しめるのもスキッパーシャツの魅力です。下にレーストップスやキャミソールを着てチラ見せすると、ヘルシーながらも色っぽいファッションに仕上がります。
ドロップショルダーとは、肩の切り替えを腕に落としたデザイン。ドロップショルダーシャツは、ゆったりとしたシルエットのアイテムが多く、ラフなイメージです。
ドロップショルダーシャツは、動きがあるので、シルエットに立体感を出せるのが多くの人に選ばれている理由。リラックスした印象でありながら、女性らしさも感じられます。
1枚できるのはもちろん、タートルネックニットやTシャツ、レーストップスなどとレイヤードしてもおしゃれです。
キャンディースリーブは、袖部分がゴムやリボンで絞られたデザイン。袖がキャンディーの包み紙のようにふんわりとしています。
キャンディースリーブシャツは、シャツの持つシャープさを抑えて可愛さをプラスしたい時に活躍するアイテム。フェミニンで、大人可愛い着こなしを楽しめます。男性ウケを狙えるため、デートや合コンなどにも良いでしょう。
ミリタリーシャツは、元々軍用に作られたアイテム。カーキやベージュ、ブラウンなどのアースカラーが多いですが、最近ではパープルやピンクなどの明るい色も登場しています。
ミリタリーシャツは、カジュアルなファッションやメンズライクなコーデと相性が抜群。パンツを合わせてかっこよく決めたり、スカートスタイルで甘辛ミックスコーデを作ったりする人が多いです。
ハイネックシャツは、首に沿うように襟が高くなったデザインのアイテム。シンプルなものに加えて、襟元にレースやフリルが付いた女性らしいアイテムもたくさん揃っています。
ハイネックシャツは、クラシカルな印象を与えられるのが特徴。デザインに個性があるので、スタンダードなパンツやスカートをコーディネートするだけでおしゃれな着こなしを楽しめます。
いかがでしたか?今回は、ブラウスとシャツの違いについて、それぞれの特徴や選び方、着こなしのポイントを交えてご紹介しました。ブラウスもシャツも、もはや大人女子のワードローブに欠かせないアイテム。それぞれの良さがあるので、さまざまなシーンで活用していきたいですね。自分らしい着こなしを見つけて、日々のコーディネートに取り入れてください。