毎日歩いているフローリングは、ホコリや花粉、食べ物、黒ずみなど、色々な汚れが付きやすい場所です。そこで今回は、フローリング掃除の方法や、おすすめグッズをご紹介します。
【目次】
フローリングは、ホコリや花粉、髪の毛や皮脂、食べ物などで毎日汚れてしまいます。
その他にも、カビやワックスの劣化なども、きちんと掃除をしていても、フローリングが黒ずんでしまう汚れの一種です。
しかし、フローリング掃除は、ただゴミを取り除いたり、水拭きするだけでは汚れが落ちなかったり、中にはフローリングを傷めてしまうこともあります。
そこで今回は、汚れ別のフローリングの掃除方法や注意点をご紹介します。
■細かいゴミはフロアワイパーを活用
フローリングのお掃除は、実は最初が肝心です。
ホコリや髪の毛、花粉などの軽い汚れの場合、人が動くことでゴミが舞い上がってしまうので、朝や人が動いていない時間に行うと、より掃除の効果がアップします。
したがって、夜の間にお掃除ロボットを稼働させるのは、実は正しい活用方法です。
また、フローリング掃除をする際は、まず最初にフロアワイパーやモップでできるだけゴミを取り除きましょう。掃除機の排気も、ゴミを巻き上げてしまいますので、フロアワイパーやモップで大まかな掃除を行ってから、掃除機で細かいゴミを吸っていきます。
掃除する際は、木目に沿って行い、部屋の奥から始めて、入り口に向かうように掃除していきます。
■掃除機で吸い取る
フロアワイパーやモップで大体の汚れを取ったら、掃除機で細かいゴミを吸い取っていきます。木目の間の溝のゴミは取りきれていないことも多いので、木目に沿ってゆっくり掃除機をかけていきます。
軽い汚れを取り除く毎日のお掃除には、フロアワイパーやモップ、掃除機で簡単に取り除くことができますが、掃除機でも取りきれない溝や部屋の隅のゴミは、爪楊枝やブラシなどの掃除道具でかき出して、吸い取りましょう。
皮脂や油などの軽いべたつきのある汚れは、掃除機やドライタイプのフロアワイパーやモップでは綺麗に拭き取ることができません。
軽いべたついた汚れは、ウェットタイプのフロアワイパーで掃除をしましょう。
■水拭きの注意点
ウェットタイプのシートでは取り切れないような、固まってしまっている汚れは、雑巾で水拭きをします。
ただし、フローリングは、水拭きをすると、床が変形したり、剥がれてしまったりと、フローリングを傷めてしまったり、カビの原因になることもあります。
フローリングの種類は、大きく分けると「無垢(単層)フローリング」と「合板(複合)フローリング」の2種類です。
「無垢」や「生木」のフローリングは、特に傷みやすく、デリケートなので、水拭きには不向きな床です。
どうしても水拭きをする場合は、
・固く絞った雑巾を使ってフローリング掃除を行う
・天気の良い乾燥した日に行い、部屋の換気をしながら水拭きをする
・優しく木目に沿って、部屋の奥から入り口に向かって拭く
・水拭きは1ヶ月に1回程度の頻度に留める
などが重要です。
フローリングの黒ずみ汚れは、汚れの原因によって掃除方法が変わってきます。
■皮脂汚れや油汚れの掃除
フローリングの皮脂や油の汚れのお掃除の場合は、家庭用の食器用洗剤が便利です。2Lの水に食器用の中性洗剤を1、2滴垂らして混ぜ、雑巾を浸して水拭きをするのがおすすめです。
汚れが固まってしまっている場合は、柔らかいスポンジで優しくこすり落とします。フローリングに傷をつけないように注意しましょう。
■重曹やセスキ炭酸ソーダは避ける
また、エコなお掃除グッズとして人気の重曹やセスキ炭酸ソーダですが、汚れ落ちが良い分、ワックスも剥がしてしまったり、変色の原因になる可能性があります。フローリングの水拭きに使うのは避け、無垢材には使用しないようにしましょう。
重曹は研磨作用がありますので、床を傷つける可能性があります。
重曹を使用する場合は、3倍以上の濃度で行うようにしましょう。セスキ炭酸ソーダはNGです。
■カビの掃除
フローリングの黒ずみには、カビが原因の場合もあります。
生えたばかりの軽いカビ汚れは、中性洗剤を混ぜた溶液で拭けば落とすことができます。しかし、カビが浸透している場合には、カビ取り掃除が必要です。
■無水エタノールでカビ取り
しかし、一般的なカビ取りに使用する塩素系漂白剤をフローリングに使用するのはNGです。ドラッグストアで購入できる「無水エタノール」がおすすめです。
無水エタノール7:水3の割合で混ぜ、スプレーボトルに入れて使用します。フローリング掃除に使用する前に、フローリングの隅の目立たない場所に付け、変色していないか3日程度様子を見てから掃除に使用すると安心ですね。
フローリングの表面の汚れを取ったら、無水エタノールの溶液を吹きかけ、雑巾や要らない布でフローリングのカビを優しく拭き取ります。
■逆性石けんでカビ取り
無水エタノール溶液でフローリングが変色してしまう場合は、「逆性石けん」を使ってみましょう。
逆性石けんは、500倍程度に水で薄めて使用します 。こちらも掃除に使用する前に、フローリングの隅の目立たない場所に付け、変色していないか3日程度様子を見てから掃除に使用しましょう。
フローリングの表面の汚れを取ったら、逆性石けんの溶液を雑巾や要らない布に吹きかけ、フローリングのカビを優しく拭き取ります。その後に乾拭きをし、乾燥させます。
汚れが落ちていない場合は数回繰り返しましょう。
■ワックスの劣化による黒ずみ
ワックスの劣化による黒ずみは、ワックスを剥がす必要があります。ただし、ワックス剥がしは強力な洗剤を使うので、フローリングを傷めやすく、心配な場合は業者に依頼すると安心ですね。
時間に余裕がある場合は、フローリング掃除の後に、ワックスがけをプラスしてみましょう。ワックスは、フローリングを傷から守るだけでなく、水分や汚れもつきにくくしてくれますよ。
・フロアワイパーにつけたり、手で水拭きのように使えるシートタイプ
・シュッとスプレーして床に馴染ませるだけのスプレータイプ
・効果が長持ちする液体タイプ
などがあります。
汚れやすいフローリングは、油やホコリ、黒ずみなど、色々な汚れがついています。ぜひ、汚れに合ったお掃除方法で、きれいなフローリングをキープしたいですね。