顔のたるみやシワは、普段生活しているだけではあまり使う機会がない、表情筋の衰えが原因の一つです。そこで今回は、簡単にできる表情トレーニングをご紹介します。
【目次】
■表情トレーニングはメリットが多い
表情筋とは、目や口、鼻や頬などを動かす筋肉の事です。実は、顔には50種類以上もの筋肉があります。
実際、毎日の生活の中で、表情筋をすべて使い、衰えないようにする事はなかなか難しいですよね。普段会話をしたり、笑顔になったりしていても、表情筋は衰えていってしまいます。
特に、鏡を見た時や撮影した写真を見た際に気になる「ほうれい線」は、年齢とともにできてしまうお悩みですよね。その他にも、口や目の周り、おでこのシワやたるみなども、男女問わず年齢とともに気になってくるものです。
このようなたるみやシワなどは、
・表情を豊かにする
・固いものを噛むようにする
・口呼吸をやめる
なども効果的ですが、顔の筋肉である表情筋を鍛えることで改善を促してくれます。
顔の筋肉をトレーニングしていくことで、フェイスラインがキュッと引き上がり、ほうれい線やたるみ、シワなどのお悩みの解決に役立ちます。
また、表情筋のトレーニングは、顔のたるみやシワの改善に役立ってくれるだけでなく、筋肉を動かすことで血行やリンパの流れの促進や、むくみやお肌の改善にも役立つと言われています。小顔効果も期待できますよ。
さらに、表情筋を意識して動かすことで、乏しくなっていた表情が豊かになり、暗い印象に見えていた顔も、明るい印象に見せることもできます。
■やりすぎには注意
ただし、表情筋のトレーニングは、鍛えすぎてしまうと逆効果になってしまいます。
顔の筋肉は薄く、顔の皮膚はとてもデリケートですので、表情筋は、早く効果を出そうと焦って鍛えない方がいいと言われています。過度にトレーニングを行ってしまうと、シワやたるみ、肌環境の悪化の原因にもなると言われています。少し疲れる位に留めておきましょう。
同じ理由で、顔を強い力で揉んだり、何度も擦るのも控えた方が良いですね。
最初にご紹介するのは、隙間時間に簡単にできる表情トレーニングです。
やり方も簡単で、器具もいりませんし、「ア」「イ」「ウ」「エ」「オ」を発音する時のように声を出さずに顔の表情を変えるだけです。
■あいうえおトレーニングのやり方
①大きく口と目を開け「ア」と発音する時の口の形を10秒間キープしましょう。
②口角を上げるように頬を意識し、目は見開きながら「イ」と発音する時の口の形を10秒間キープしましょう。
③口を前にすぼめて、目をギュッとつむり、「ウ」と発音する時の口の形を10秒間キープしましょう。
④口を開け、頬の筋肉を意識し、目を見開いて「エ」と発音する時の口の形を10秒間キープしましょう。
⑤口を縦に開けてすぼめ、目を見開いて「オ」と発音する時の口の形を10秒間キープしましょう。
目の周りの表情筋も、衰えやすく、たるみやすい場所です。
目を上、右、下、左と動かしていくことも、簡単な表情トレーニングになります。
上、右、下、左を1セットとして、5セット行いましょう。
終わったら、今度は上、左、下、右の順番で目を動かすエクササイズを1セットとして、5セット行いましょう。
この時、口はしっかり閉じて行うのがポイントです。
ほうれい線が気になる方におすすめなのが、口周りの「口角挙筋」を鍛える表情トレーニングです。
こちらも簡単で、唇を巻き込んだら、そのままできるだけ口角を上げるようにして15秒間キープするだけです。これを3セット行いましょう。
■風船トレーニング
また、口に空気をたっぷり入れて膨らませて、その空気を口の中から漏れないように左右に移動させるトレーニングもおすすめです。
左右の空気の移動を1セットとして、1回で20セット行いましょう。
■お箸を使って
また、お箸を口に加えて、「イ」を発音する時のような口の形をして、30秒間キープするエクササイズも効果的です。こちらも5回程度行いましょう。
■ペットボトルをくわえて
その他にも、水の入ったペットボトルを、唇の力だけでくわえ、15秒間キープし、顔の筋肉を鍛える方法もあります。こちらも5回程度行いましょう。
テレビやスマホを見ながら家でできる表情トレーニングは、舌を使ったエクササイズです。
■舌まわしエクササイズ
舌で上下の歯の外側を舐めるようにして、大きく舌を回すエクササイズがおすすめです。この時、ほうれい線がある辺りを、口の中から舌を使ってのばすように力を入れるのがポイントです。
①舌の先を右上の奥歯と頬の間に入れます。
②歯の前を舐めるようにして、右上の奥歯から左上の奥歯、左下の奥歯、右下の奥歯へと移動させていきます。これを10回行いましょう。
③今度は、左上から右上、右下から左下というように、舌の先を移動させていき、こちらも10回行いましょう。
■舌出しエクササイズ
①天井を見るようにして顔を真上に向けます。
②舌をできるだけ天井の方向に伸ばすように出して、10秒間キープします。
③顔を元に戻したら、今度は正面を向いたまま、舌を正面にできるだけ伸ばすように出して、10秒間キープします。
顔の表情筋は、毎日の生活では十分に動かされないので、衰えてしまいがちなパーツです。ぜひ、表情トレーニングを毎日の隙間時間に取り入れて、笑顔美人を目指したいですね。