顔合わせ食事会を前にして、服装にお悩みの方も多いはず。マナーのある着こなしで、失敗なく進めていきたいところです。そこで今回は、顔合わせ食事会におすすめの服装をご紹介します!食事会の流れから具体的なコーデまで、丸ごとチェックしましょう。
【目次】
結婚前の顔合わせ食事会というと、「結納」というワードを耳にする機会もあるはず。そこでまず結納は、ふたつの家が新しく婚姻関係を結ぶために、男性側の家族が酒肴の現物を女性のもとへ持っていき、女性側の家族は料理を出してもてなすことを指します。この結納を省略し、儀式的なものを省いたのが「顔合わせ食事会」です。
次に、顔合わせ食事会の一般的な流れをご紹介します。まず席に通され手土産があれば、挨拶後の着席前にお渡しを。食事会の始まりの挨拶が済んだら両家の家族を紹介し、婚約記念品があれば、披露または交換しましょう。またそのタイミングで、両家族全員で記念撮影を。乾杯の挨拶後食事を終えたら、また改めて挨拶をして解散、という流れとなります。
顔合わせ食事会に向けて、どのような準備が必要となるのか気になるところ。そこでまずお店選びについてですが、両家の中間地点をチョイスするなど、配慮をするのがベター。さらに必ず、ゆったりと過ごせる個室を予約しましょう。またご予約の際には、「顔合わせ食事会で使用する」との旨を伝えておくと、部屋や席のセッティング、料理内容などを配慮してもらえるのでおすすめです。
また、食事会のお支払いは両家で折半するのか、それとも招待との形をとるのかも事前に確認しておきましょう。両家折半が一般的ですが、最近では二人が親を招待するケースも増えてきています。交通費や宿泊費などがあれば、そちらを考慮して支払いを調整するとOKです。また、手土産は用意しておくと丁寧ですが、なくても問題ありません。
顔合わせ食事会の服装で失敗しないためには、両家で「格」を合わせることが重要なポイントとなります。例えば一方がきちんとしたフォーマルな装いなのに、もう一方がラフなスタイルとなってしまうと、違和感のあるような変な空気が漂ってしまいます。したがって、服装の格が両家でバラバラにならないよう、事前に話し合い統一させましょう。
とは言えドレスコードを設定したり、色味を合わせたりする必要はありませんのでご安心を。普段通りの服装で良いのか、それともフォーマルにまとめるべきなのか、軽めに擦り合わせをするだけでも十分です。またこの次にご紹介しますが、女性はきれいめなワンピーススタイル、男性はスーツスタイルが主流となっています。
そこでまずは、女性の顔合わせ食事会の服装について具体的にご紹介します。女性は清楚かつ上品な雰囲気の、ワンピーススタイルがおすすめ。肌の露出は控えめにまとめ、落ち着きのある大人の装いを完成させてください。パーティードレスほどの華やかさは必要ありませんが、女性らしく、そして清潔感のある着こなしを意識しましょう。
例えばトップス部分が総レースのブラウス、スカート部分はIラインのタイトスカートになった、モノトーンのワンピースを主役としたコーディネート。落ち着いたカラーリングながらも、レースによって程よく華やかで、かつ女性らしさも演出できるところが魅力的です。足元はメタリックなパンプスで洗練度をアップ、カバンは小さめショルダーで品良く決めましょう。
女性は、和装で顔合わせ食事会へ足を運ぶのもOK!和装は頻繁に着るものではありませんし、せっかくですからこの機会に着用してみるのもおすすめです。また、高級料亭などでお食事会を行うのであれば、和装の方が場の雰囲気にマッチして良いでしょう。
また顔合わせ食事会での和装は、フォーマル度の高い「第一礼装」ではなく、ややカジュアルな「略礼装」がおすすめ。訪問着・色無地紋付・色留袖がこの略礼装にあたります。略礼装ならちょっぴりくだけたフォーマルスタイルですので、和やかな雰囲気の中行われるお食事会にぴったりです。
男性の場合には、カジュアルなお食事会でない限り、スーツスタイルにまとめるのが一般的。ブラックスーツが無難ですが、紺色のようなダークカラーかつ無地のものであれば問題ありません。シャツや白もしくは薄い色をチョイスし、ネクタイは派手すぎないシンプルなものを選びましょう。
また、シャツやスーツにはシワやヨレがないかしっかりと確認し、清潔感のある身だしなみに。案外忘れがちなのですが、靴もしっかりと磨いておくと好印象を与えることができます。また、男性の和装は少なくなってきていますが、着用する場合には格式高い「紋付羽織袴」をチョイスするとOKです。
母親や父親も同様に、格を合わせつつきれいめな着こなしにまとめましょう。婚約した二人が主役ですので、格上の服装や、派手な服装は避けてください。そこでまず父親は、結婚する男性と同じくブラックスーツもしくは派手ではないダークスーツを。ネクタイは白やシルバーのものが一般的だとされています。
母親は、結婚する女性に合わせて、上品で落ち着いた雰囲気のワンピース、もしくはスーツがベター。ワンピースの場合は丈は膝が隠れるくらいのものをチョイスし、品の良さを意識してください。また、結婚する女性が和装の場合には、合わせて和装で足を運んでも良いでしょう。
兄弟姉妹も、きれいめな服装を意識しましょう。結婚する二人に合わせた品のあるスタイルで、派手にならないようご注意ください。男性の場合には、ブラックスーツの着用が無難。女性ならワンピーススタイル、もしくは上品なベージュのセットアップなどをチョイスすると良いでしょう。
兄弟姉妹が学生であれば、制服を着用して構いません。もちろん両家が顔合わせする一大イベントですし、好印象を与えるためにもフォーマルなお洋服でおめかしをするのもOK。ただし結婚する二人よりも目立たないよう、落ち着いた雰囲気にまとめるのが絶対条件です。
カジュアルな顔合わせ食事会ならば、普段着で足を運んで良いでしょう。ただしラフになりすぎないよう、最低限のマナーのある着こなしを意識してください。男性はスラックス、女性はきれいめなスカートスタイルのように、大切な場にふさわしいスタイルにまとめると失敗しません。
例えば女性なら、上品な白のレースブラウスにベージュのミディスカートを合わせて、レディライクなコーディネートに。足元はブラウンのショートブーツ、カバンは黒のかっちり感のあるもので、とことん上品な雰囲気にまとめてください!
顔合わせ食事会では、どのようなバッグがふさわしいのか気になるところ。そこで女性の場合には、華やかなドレススタイルには小さめのクラッチバッグのように、品良く決まるものをチョイスしましょう。大きめのサイズ感のバッグは、ややカジュアルな印象を与えてしまうため要注意です。
例えばブルーのレースワンピースには、黒のクラッチバッグを合わせて上品な雰囲気に。さらにパンプスも黒で統一し、とことんシックな印象へ落としてあげると良いでしょう。このように色物のワンピースを主役とする場合には、ダークカラーのアイテムでグッと引き締めてあげるのが正解です。
いかがでしたか?今回は、顔合わせ食事会の基本からおすすめのコーディネートまで一挙ご紹介しました。顔合わせ食事会は結納よりもカジュアルな雰囲気ですが、きれいめなスタイルにまとめるのがマナー。女性らしく清楚なワンピーススタイルで、好印象を狙いましょう。さらに男性はきちんとしたスーツスタイルに、両親も同様に品のある落ち着いたスタイルにまとめるとOKです。ぜひ参考にして、マナーのある着こなしで顔合わせお食事会をお楽しみください。