日差しが降り注ぐ夏場は紫外線が強く、念入りにUVケアをしている方が多いもの。一方で曇りの日や冬であっても、紫外線は肌にダメージを及ぼしています。特に油断しがちな雨の日も、欠かさずに対策を行いましょう。今回は、年中通して活躍するおすすめの紫外線対策についてご紹介します。
【目次】
一年中降り注いでいる紫外線は、肌の大敵といわれています。火傷の一種である日焼けを引き起こすだけでなく、シミやそばかすの原因になりかねません。紫外線を浴びた細胞は「酸化」してしまい、結果として肌を老化させてしまうのです。
つまり、肌の健康を保つためには、毎日の紫外線対策が欠かせません。
とはいえ、快晴の日には対策を心がけていても、どんよりした雨の日は特に何もしていない…という方も多いのではないでしょうか。
厚い雲が太陽を隠しているため、紫外線量が少ないイメージがある雨の日。しかし紫外線量はゼロではありません。
今回は、雨の日にこそ重要な紫外線対策の方法や、おすすめアイテムをご紹介します。
一年を通して降り注いでいる紫外線ですが、その量は季節によって変わります。3月あたりから徐々に増え始め、5月から9月頃がピークになります。
もちろんそれ以外の月もゼロではないため、引き続き対策を続けましょう。
また、紫外線にはUVA波とUVB波があります。肌の表面を赤く焼いてしまうUVB波に対し、奥まで届いてシワやたるみの原因となるUVA波も怖いもの。このUVA波は1月や2月にもしっかり降り注いでいるため、油断は禁物です。
時間帯で見た場合、9時から14時の間がもっとも紫外線が強くなる時間帯です。この時間帯に外出する場合は念入りに対策をとりますが、その後の時間帯も気を抜かないようにしましょう。
ここでは、天気別にどれくらい紫外線が降り注いでいるのか見てみたいと思います。
快晴の日の紫外線量は、基本的に100%で示されることが多いです。
曇りの日や雨の日の紫外線量は、快晴の日を基準として決められているのです。そしてこの快晴の日を100%に、他の天気は何パーセントだと比較されています。
快晴の日は直接肌に届く紫外線のほか、アスファルトに反射して届く紫外線にも注意しなくてはなりません。帽子や日傘を使っていたにもかかわらず、下からの照り返しで気づかないうちに日焼けしていた…ということも。
日焼け止め、体内からのケア、そして帽子や日傘など、あらゆるアイテムを組み合わせた対策が必須といえるでしょう。
続いて、薄曇りの日はどうでしょうか。快晴の日よりも少し暗く、 雲が薄く空を覆っているのが特徴です。
直接日差しが届かない薄曇りの日ですが、紫外線量は快晴の日に対し約80~90%になるといわれています。見た目は少ない気がしていても、実際はそれほど変わらない量が降り注いでいるのですね。
直接紫外線を防ぐ帽子や日傘は取り入れにくいですが、日焼け止めは欠かさずに塗って出かけましょう。
薄曇りの日よりもさらに厚い雲が空を覆う日の紫外線はどうでしょうか。
気象庁によると、快晴の日に比べて紫外線量が約60%に下がるといわれています。体感的、そして数字的にもかなり低くなりますが、対策をせず外出するのは避けましょう。
また、雲の間から太陽が出ている場合、雲からの散乱光が加わり紫外線量が増加。時には快晴の日よりも紫外線量が増える場合があり、注意が必要です。
では、もっとも気を抜きがちな雨の日はどうでしょうか。
雨の日の紫外線量は、快晴の日の約30%程度が降り注いでいるようです。天気の中でもっとも少ないことが分かりますね。
しかし、何も対策をしないでいると、紫外線によるダメージがどんどん蓄積されてしまいます。
曇りの日と同じように、雨上がりなどで晴れ間が覗くタイミングにも注意しなければなりません。
晴れていても、雨が降っていても、紫外線量がゼロになることはない…と分かりました。特に雨の日は「たった30%」と感じてしまい、つい紫外線対策を怠ってしまいがちです。
しかしたった一度の日焼けが、数ヶ月から数年後の肌トラブルにつながることも。
紫外線によるダメージはじわじわと蓄積されていきます。キレイな肌を守るために、雨の日こそ紫外線対策を徹底していきましょう。
雨の日の紫外線対策は、快晴の日や曇りの日に取り入れている対策を続けることが大切です。
また、雨で肌が濡れて日焼け止めが落ちてしまうことも多いため、UVカット効果のある小物アイテムを取り入れるのもポイントです。
基本的な紫外線対策を振り返りながら、雨の日にプラスしたいアイテムをチェックしていきましょう。
リーズナブルに購入でき、日々の対策に取り入れやすい「日焼け止め」。紫外線対策ではマストアイテムともいえるため、多くの方が1つは持っているのではないでしょうか。種類が豊富で自分に合ったものを選びやすいのもポイントです。
日焼け止めとして売られているものはもちろん、日焼け止め効果のある乳液や下地、BBクリームなどを使うのもおすすめです。
大切なのは、雨の日でもこまめに塗りなおすこと。SPFの数字を確認し、1に対して10分程度効果が持続すると覚えておきましょう。SPF30の日焼け止めであれば、300分=5時間程度で塗りなおさなくてはなりません。
外でも気軽に塗りなおせるよう、メイクの上から使えるスプレータイプの日焼け止めを持っておくと便利ですよ。
■日焼け止めの塗り忘れに注意
・耳
・うなじなどの首まわり
・あご下
・腕の後ろ
・デコルテ
・足の甲
これらの部分は塗り忘れが多いパーツのため、より入念に塗っておきましょう。
■目的に合わせて日焼け止めを使い分けよう
日焼け止めには、それぞれSPFとPAが記載されています。
SPFはUVB波を防止する効果、PAはUVA波を防止する効果を示しており、数字や+が多いほど防御力が高まります。
しかし、防御力が高いほど肌への負担も大きくなるため、目的に合わせたアイテムを使い分けなくてはなりません。
・散歩やちょっとしたお買い物などの日常生活……SPF10〜20/PA++
・屋外での軽いスポーツやレジャー……SPF30以上/PA+++
・炎天下でのお出かけやマリンスポーツ……SPF50以上/PA+++
雨の日であれば、一番軽い付け心地の日焼け止めをこまめに塗りなおすのがおすすめですよ。
何だかボーッとしてしまいがちな雨の日は、うっかり日焼け止めを塗るのを忘れてしまうことも少なくありません。
また、雨の日は湿度が高く、日焼け止めがベタベタしてしまうことも。普段からコスメやスキンケアのテクスチャーを気にしている人ほど、雨の日の日焼け止めが苦手になってしまいがちです。
こういったケースで活躍するのは、飲んで体の内側からケアしてくれる「日焼け止めサプリ」。全身に日焼け止めを塗る手間がかからないだけでなく、塗りムラができないため芸能人も多く愛用しているアイテムです。
ただ、飲む日焼け止めを使う場合は、飲むタイミングが重要です。しっかり効果を引き出すためには、出かける30分前に飲んでおくと良いですよ。
口から摂取した成分が体内で働き始めるのにかかる時間が、およそ30分といわれています。外にいるタイミングに重なるよう、逆算して飲んでみてくださいね。
腕や脚などの広い面や、肌トラブルの出やすい顔は入念に紫外線対策を行っている方がほとんどです。
しかし、中でも見落としがちなのが「目元」。目の周りの皮膚ではなく、目そのものの紫外線対策のことです。
実は、目も肌と同じように紫外線によるダメージを受けやすい部分です。目から入った紫外線はその場に留まらず、全身のあらゆる部位にダメージを及ぼしてしまうのです。
これでは、いくら入念に日焼け止めクリームを塗っていても意味がありません。
とはいえ目に日焼け止めを塗るわけにはいかないため、UVカット効果のあるサングラスを1つ持っておくと安心です。雨の日のサングラスは紫外線対策だけでなく、視界を明るくする効果も期待できますよ。
おしゃれなデザインのサングラスを、ファッションのアクセントとして取り入れるのも素敵ですね。
晴雨兼用傘は、その名の通り水をはじく役割と紫外線を防ぐ役割を兼ね備えた万能アイテムです。つまり、どちらも気になる雨の日には欠かせないアイテムといっても過言ではありません。
今は雨が降っていない…というときは、折り畳みタイプの傘を1つカバンに入れておきましょう。長傘に比べて場所をとりにくく、軽くて持ちやすいというメリットがあります。
おしゃれなデザインの晴雨兼用傘がたくさん発売されているため、ぜひお気に入りの1本を見つけてみてくださいね。
日焼け止めや日傘などはそれぞれにメリットがありますが、それらを組み合わせるとより効果的な紫外線対策が可能です。これまでにご紹介したもの以外でも、UVカット効果のあるカーディガンやアームカバー、ツバの広い帽子などを取り入れてみてはいかがでしょうか。
カーディガンは紫外線対策になるだけでなく、肌寒い雨の日の防寒対策にもなりますね。冬はもちろん、冷房で冷えやすい夏も防寒対策は必須です。
たった1日紫外線対策をしても、目に見えて効果が出るわけではありません。しかし日頃の対策を欠かさずに継続していけば、5年後、10年後の肌が確実に変わってくるはずです。
肌トラブルが起きてから対処しようとしても、手ごわいシミやシワを治すには時間やお金がかかります。「あの時対策しておけば」と後悔しないよう、今から徹底した紫外線対策をしていきたいですね。
とはいえ、紫外線対策グッズはさまざまなものが販売されています。どんなものを取り入れたら良いのか、また自分に合ったものがどれなのか分からない…と悩んでしまってもおかしくありません。
続いてご紹介するおすすめのアイテムを参考に、日頃の紫外線対策に役立ててみてくださいね。
日焼け止めで人気のANESSA(アネッサ)シリーズからは、SPF50+・PA++++などの強力な防御力を誇るアイテムが多数発売されています。そんな中、雨の日でも使えるマイルドな使い心地なのが「アネッサ エッセンスUV マイルドミルク SPF35/PA+++」。肌への負担が少なく、長時間つけたい場合も安心して使用できますよ。
大人はもちろん、子どもにも使える低刺激製法が魅力のこちら。それでいて汗や水に触れると効果が高まる独自製法で、雨の日のお出かけにピッタリです。
ALLIE(アリィー)の「クロノビューティ ジェル UV EX」は、汗や水に強いスーパーウォータープルーフタイプの日焼け止めです。ALLIEならではの特殊技術「フリクションプルーフ」は、摩擦やこすれに強いという新しい機能。汗をぬぐったり、着替えたりといった摩擦でも落ちずに肌を守り続けてくれます。
美容液成分が配合されており、長時間つけても乾燥を感じないというメリットも。シリーズの中にはトーンアップ効果が期待できるものもあるため、他の種類もぜひチェックしてみてくださいね。
日焼け止めの上に化粧下地を塗って、さらにファンデーションを…と重ねてしまうと、どうしても厚塗り感が出てしまいます。そんなときは、UVカット効果のある下地やBBクリームを使ってみてはいかがでしょうか。
LANCOME(ランコム)の「UV エクスペール BB n」は、肌悩みをカバーしながらワントーン明るい肌へ整えてくれます。
SPF50+/PA++++と最高レベルのプロテクションのため、雨の日に外出するときや、午後から晴れそうな日にもピッタリです。
WHOMEE(フーミー)の「モイストBBクリーム」は、スキンケア・化粧下地・UVカット・ファンデーションの4つの機能が1つになった優秀アイテムです。まるですっぴんのようなナチュラルさと、肌悩みが気にならなくなる高いカバー力で人気を集めていますね。
SPF20/PA++とマイルドな使い心地で、雨の日に使いやすいちょうど良さがポイント。普段使っている洗顔料で落とせるため、肌を休ませたい休日ならこれ1本でOKです。
外出先でササッと使えて、忘れがちな髪の紫外線対策もバッチリのスプレータイプの日焼け止めです。SPF50+/PA++++と優れた防御力があり、雨の日の紫外線から髪と肌をしっかり守ってくれますよ。
香りとケアにこだわったフレグランススプレーのため、長時間良い香りが続くのが嬉しいポイント!無香料のものからアロマティックな香りまで、全6種類からお気に入りのものを選びましょう。
KOSE(コーセー)の「サンカット パーフェクト UVスプレー」は、汗・水・皮脂・こすれに強く、塗りにくい部分にも届くスプレータイプの日焼け止めです。
髪に使う場合は、髪から10~15cmほど離して使いましょう。
もちろん肌にも使用でき、外出時でも簡単に塗りなおせるのがポイント。顔に使う場合は、一度手のひらに出してから少量ずつ伸ばして使うのがおすすめです。
日焼け止めを塗るだけでは心配…という方の間で人気なのが、ロート製薬の「ヘリオホワイト」です。
飲みやすい円形タイプの粒で、1日2粒飲むだけで済むのが嬉しいポイント。紫外線を防ぐ役割のあるファーンブロックのほか、サポート成分としてハトムギエキス、ビタミンB6、ビタミンB2を配合。美容を意識する方にはぜひ取り入れていただきたい製品です。
通販はもちろん、ドラッグストアでも購入できますよ。
サンソリットの「U・Vlock」は、数ある飲む日焼け止めの中で近年注目を浴びているアイテムです。
継続して摂取することで紫外線に対する防御効果が高まるため、「これなしではいられない」とコメントする方も多数。
紫外線を多く浴びるレジャーなどでは、前日〜3日後まで摂取。雨の日など、万が一日焼けしてしまった場合はその直後から摂取を開始します。
たとえ日焼けをしてしまった後でも、肌のダメージを半分以下に軽減してくれるのが嬉しいですね。
傘と日傘をメインに扱うLIEBEN(リーベン)は、20代~50代と幅広い層に支持されているブランドです。
中でも「開閉かんたんミニ傘」は、紫外線も太陽光もカットしてくれる優れもの。暑い時期に嬉しい冷感タイプで、普通の日傘と比べると15分後に12度以上の差が出るといわれています。
湿度が高くベタベタしがちな夏の雨でも、積極的に外出したくなりますね。
Wpc.(ワールドパーティー)の「遮光切り継ぎタイニー」は、生地裏面にポリウレタンコーティング加工が施しており、遮光率99%以上を誇る日傘です。真夏の厳しい日差しに負けないだけでなく、撥水・防水機能があり雨の日でも安心して使えますよ。
バッグにすっぽり入るコンパクトなサイズ感だけでなく、カラーバリエーションが豊富なのも嬉しいポイント。バイカラーやパステルカラーなど、自分に合った1本を選びやすいですね。
POLO RALPH LAUREN(ポロラルフローレン)の晴雨兼用傘は、上品なデザインが多く、思わず持ちたくなるような魅力が詰まっています。長傘から折りたたみ傘まで幅広いタイプを取り揃えており、使い勝手に合わせて選べるのも特徴です。
高い遮熱効果や遮光性、UV遮蔽率を備えているため、雨の日はもちろん真夏にも重宝する万能アイテムといえるでしょう。
目を守るためにサングラスを取り入れたくても、カラーサングラスはファッションに合わせにくいと感じる方が多いものです。そんな方におすすめなのが、Zoff(ゾフ)の「UV CLEAR SUNGLASSES」です。
伊達メガネのようなおしゃれなデザインでありながら、紫外線を100%カットしてくれる優れもの。レンズ裏面にはUV反射を防止するコーティングがされており、どの角度からも目を守ってくれますよ。
色や形が豊富なため、ぜひ店舗に出向いて自分に似合うものを探してみてくださいね。
eight tokyo(エイトトウキョウ)は、サングラスをはじめとするアイウェアの代表的ブランドです。世界的に有名なメガネの産地である福井県鯖江市と協力し、機能はもちろんファッション性の高い製品を生み出しています。
紫外線カット率99%を誇りながら、細部にまでこだわったデザインが魅力。クリア素材で顔色が変わらないため、天気を気にせず毎日つけていられますよ。
雨の日にも、晴れの日と同じように紫外線対策が必要だと分かりました。
しかし、ただやみくもにアイテムを重ねるだけではなく、それぞれの効果をより高めるためのポイントを抑えておきましょう。
雨の日はひんやりしている日もあれば、湿度が高くジメジメしていることもありますよね。こんな日は、汗や皮脂によって日焼け止めが流れてしまうことがあります。
また、汗や皮脂、雨で濡れた肌をタオルでぬぐってしまうと、せっかくの日焼け止めが落ちてしまいます。もちろんその後は効果が半減してしまうため、なるべく早く塗りなおしてくださいね。
使っている日焼け止めの効果がマイルドな場合や、頻繁にタオルを使う日などは、手軽に塗りなおせるスプレータイプがおすすめ。メイクの上から吹きかけられるものなど、時間をかけずにササッと直せるものが良いですね。
先ほども触れたように、雲の間から太陽が出ているときは要注意です。
晴れ間が見え、つい見上げてしまいそうになりますが、このタイミングが雨の日でもっとも紫外線量が多くなるとき。雲からの散乱光が加わり、場合によっては快晴の日よりも紫外線が多く降り注いでいます。
同様の現象は、アスファルトの道路でも起こります。地面に反射した紫外線は足元を中心に当たるため、塗り忘れの多い膝裏や足の指の間なども注意しなくてはなりません。
路面状況によって太陽光の進路が変化するため、頭上にばかり気を取られないようにしましょう。晴雨兼用傘や日焼け止め、サプリメントなど、複数の紫外線対策を組み合わせるのがおすすめです。
紫外線のUVA波は、窓やガラスさえも透過してしまいます。室内にいれば安心…と油断せず、毎日欠かさずに対策をとるのが重要です。
雨の日はただでさえブルーな気分になりがち。少しでも気分を上げようと飲食店で窓側の席を選んだり、バスや電車で窓側に座ってしまったりしていませんか?
普段よりもマイルドな日焼け止めを選びたい雨の日だからこそ、室内で浴びる紫外線に気を付けてくださいね。
他の天気に比べると、雨の日の紫外線量はたしかに少ないもの。しかし、だからといって何も対策をしないのはNGです。1回のダメージは少なくても、積み重なって深刻な肌トラブルになりかねません。気分の沈みがちな雨の日は、お気に入りの紫外線対策アイテムで肌を守ってあげてくださいね。