引っ越しした際のお祝いは、相手との関係により相場があり、避けた方が良いギフトもあります。そこで今回は、引っ越し祝いの相場やお返し、おすすめギフトをご紹介します。
【目次】
一言で「引っ越し祝い」といっても、引っ越しのスタイルによって、お祝いを贈る時期や、金額の相場は違ってきます。また、引っ越し祝いはお返しをすることもありますので、あまりにも高額のお祝いを贈ってしまうと、相手が気を遣ったり、負担になってしまうこともあります。
■新築祝い
例えば、新しく家を建てた場合に贈る「新築祝い」は、兄弟や姉妹、親戚などの場合は10,000円~30,000円程度、会社の同僚や友人の場合は5,000円~10,000円程度の金額が相場となっています。また、新築祝いは、新居をお披露目された際に持参するのがマナーです。お披露目に呼ばれなかった場合は、新居完成後1~2ヶ月後までには贈りたいですね。
■引っ越し祝い
新築ではありませんが、中古のマンションや一戸建てを購入し、引っ越しをする場合の「引っ越し祝い」は、引っ越しの前に贈るのが望ましいですね。金額の相場は、親族の場合は10,000円~30,000円程度、同僚や友人の場合は5,000円~10,000円程度となっています。
■借り換えや転勤
マンションや一戸建てを購入する以外の、通常の引っ越しや、転勤に伴った引っ越しの場合のお祝いも、引っ越しをする前に贈りましょう。
お祝いが間に合わなかった場合でも、引っ越し後も顔を合わせる相手には、転居後に生活が落ち着いてからお祝いを渡してもOKです。しかし、転勤の場合は、送別会でお祝いを贈るか、送別会を行わない場合は、引っ越しの1週間前までにはお祝いを送るようにしたいですね。
引っ越し祝いにもマナーがあります。
■引っ越し祝いを贈るタイミングに注意
例えば、引っ越し祝いを贈るタイミングは、先ほどご紹介したように、引っ越し先が新築かどうかや、引っ越し後も顔を合わせるかで変わってきます。
また、引っ越しの前後や当日は、引っ越しの準備でバタバタしているので、忙しい時期は避けるのがマナーですね。
■のし
また、引っ越し祝いにのしをかける場合は、「御引越御祝」「御新築御祝」とし、紅白の蝶結びの水引の下に自分の名前を書きましょう。
■引っ越し祝いのお返し
引っ越し祝いをもらった際には、お返しをするのが一般的です。お返しは必ずしも必要というわけではありませんが、お祝いをもらった金額の1/3~半額程度の「内祝い」を贈るのがおすすめです。
のしをかける場合は、「新築内祝」「内祝」とし、紅白の蝶結びの水引の下に自分の姓を書きましょう。
注意が必要なのは「お返し」という言葉は、「相手にお祝いの気持ちを突き返す」という意味になってしまうので、使用しないようにすることです。
お祝いをいただいて、お礼状やメッセージカードを贈る場合は、
「お祝いをいただきありがとうございました」というお礼と、
「心ばかりのお品をお贈りさせていただきます」
「ささやかですが、心ばかりの品をお贈りさせていただきます」
などの感謝の言葉を述べるようにしましょう。
また、現金やギフト券などのような、金額がはっきりわかる内祝いも、相手の贈りものに値段をつけていることになってしまうことから、失礼になります。手軽に贈れるタオルやカタログギフトがおすすめです。
引っ越し祝いでは、避けた方が良いギフトもあります。ただし、彼氏や友人、家族など、親しい間柄で、相手が希望している場合は気にしすぎる必要はありません。
■火事を連想させるギフトはNG
引っ越し祝いで避けたいのは、火事を連想させるような「火」に関わるギフトです。例えば、アロマキャンドルやお香、灰皿などは避けた方が良いですね。
同じ理由で、赤い色の物も避けた方が良いと言われています。
■家を傷つけるギフトはNG
また、絵画や掛け軸、掛け時計、壁掛けの棚などの、家に穴を開けて取り付けるようなギフトも避けた方が良いですね。
■縁起が悪いギフトはNG
また、櫛(くし)も、「く」が苦しむ、「し」が死を連想させることから、縁起が良くないギフトとされています。
お葬式の香典返しの定番の日本茶も、葬式を連想させることから避けている人もいますね。
■失礼な意味になるギフトも
また、マットやスリッパなどの、床に敷いたり、足で踏んで履くアイテムは、相手を「足蹴にする」ことを連想させるので、避けた方が良いですね。
ハンカチは「手切れ」という意味になることから、引っ越し祝いでは避けられているギフトです。
金額がはっきりわかる現金も避けましょう。
引っ越し祝いで喜ばれるギフトは、自分では買わないような高級品や、便利なグッズなどです。
デザインは、あまり派手すぎず、シンプルでおしゃれなアイテムですと、どの家にも馴染みやすいですね。
相手の好みがわからない場合は、お祝いを贈った相手が自分で好きな物を選べる「カタログギフト」が近年人気となっています。
引っ越し祝いでは、現金を贈るのは失礼になる場合がありますが、親しい間柄では、商品券やビール券などのギフト券を贈ることも多いですね。
相手に使い道を選んでもらうことができるのがメリットです。
・スイーツ
・カニ
・お酒
・おつまみ
など、食べ物や飲み物などの「消え物」は、いくつもらっても困りにくいので、引っ越し祝いの定番アイテムです。
食べ物や飲み物を贈る際は、日持ちするもので、相手の好みに合ったものを贈るようにしたいですね。
・トリュフ塩やバター
・ご飯のお供
・調味料
のような、さりげなく料理を格上げしてくれるものも、自分ではあまり買う機会がないので喜ばれるアイテムです。
■タオル
引っ越し祝いの定番の「タオル」は、どのような相手にも贈りやすいギフトです。タオルは定期的に新しいものを購入する消耗品ですので、いくつあっても困らないアイテムですね。
■生活消耗品
また、洗剤やバスグッズのような生活消耗品も、引っ越し祝いで人気があるギフトです。ただし、洗剤は相手にこだわりがある場合もあります。おしゃれな水回りのお掃除アイテムや、ハンドソープなどがおすすめです。
キッチン用品やキッチン家電、リビンググッズなども、引っ越し祝いで人気のアイテムです。
しかし、相手の家のテイストに合わない場合や、贈ったものよりも、もっと効果で機能が良いグッズを持っている可能性もあります。
贈る前に相手に確認するか、何が欲しいかを聞いてから贈るのがおすすめです。
・トースター
・チーズフォンデュグッズ
・電気ケトル
・コーヒーメーカー
・料理が楽になるハンドブレンダー
・シンプルな小鉢や取り皿セット
・アロマディフューザー
・書斎に置けるようなミニ加湿器
・デジタルフォトフレーム
などが人気のギフトとなっています。
引っ越し祝いでは、相手が気を遣いすぎない手ごろな金額で、自分では買わないような高級品や、いくつあっても困らない消耗品が喜ばれやすいですね。引っ越し祝いを贈る際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。