お気に入りのニット・セーターをたくさん着すぎてしまい、袖の部分が伸びたり、ダボっと全体的に伸びてきたりすることはありませんか?
実は、伸びたニット・セーターは意外と簡単に元に戻せます!ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
ニットやセーターが伸びる原因は主に3つあります。
それは「生地自体の伸縮性」「ニット・セーター自体の重み」「洗濯後の干し方」です。
ニットやセーターは糸を網目状に編んで作られており、伸縮性があります。そのため、繰り返し着用していると袖口や首元が伸び、型崩れしてしまいがちです。
また、ワンピースやスカートなど、タイトめなニット・セーターは、重みで生地が引っ張られることで、着ているうちに伸びてしまうでしょう。
素材の特性上、ニットやセーターは洗濯後の干し方にも注意する必要があります。洗濯後にハンガーに干してしまうと、水分による重みで生地が伸びてしまうからです。
ニット・セーターのダメージや型崩れを防ぐために、おしゃれ着用洗剤を使用し、ネットに入れて洗濯しましょう。
おしゃれ着用洗剤は、繊維をコーティングして毛羽立ちなどを防ぐためにシリコンが含まれています。そのため、洗濯の際にネットを使用することで、型崩れを防げます。
また、洗濯後は普通のハンガーで干すと、ニット・セーターが下に引っ張られて伸びてしまうため、平干しで乾かしましょう。
乾いた後でもハンガーに吊るしたままにせず、畳んで保管すればニット・セーターの伸びを防げます。
形を整え、お湯の中にニット・セーターをつけたら、タオルでしっかり水気を取りドライヤーで乾かします。
ニット・セーターの素材「ウール」「合成繊維」の一部がのつ、水や熱で縮む性質を利用した方法です。
伸びてしまった部分にお湯をつけ、軽く形を整えた後にドライヤーをあてて乾かしてください。
完璧に修復するのは難しいですが、これだけで繊維が引き締まり、形が戻る可能性があります。
伸びてしまった部分にアイロンを少し離した状態で蒸気を当てて、ギュっと握ります。
握った箇所に再度アイロンを当て、伸びた部分を整えたら完了です。
タンブラー乾燥とは、コインランドリーなどで見かける「衣類を、熱と共に回転させながら乾燥させる乾燥方法」のことです。
最近では家庭用洗濯機にもタンブラー乾燥機能がついたものがあります。
コットン素材のニットは、タンブラー乾燥すると伸びが元に戻ります。
ウール素材のニットは回転の摩擦で繊維が絡みあい、縮んでしまうので注意しましょう。
ウール100%のニットはヘアトリートメントを使って元に戻すことができます。
洗面器にぬるま湯を入れ、15gほどのヘアトリートメントを溶かし、全体に染みわたらせるように押し洗いしてみましょう。
トリートメントに含まれる成分が、縮んだニットをまっすぐにのばしてくれます。
手で包みこむようにやさしくしぼって水気を切り、平らな場所で伸ばします。アイロンのスチームを当てながらまんべんなく伸ばしてあげれば完璧です。
干すときは日の当たる場所に平干しがいいでしょう。
ウールの繊維は髪の毛と同じタンパク質でできていますので、リンスで油分を補給してあげるのも効果があります。
伸び縮みしにくいニット・セーター選びのポイントは「素材」と「伸び縮みしにくい工夫がされているもの」です。
ここでは3つのニットをご紹介します。
ウール100%ですが、キックバック性(伸びたものが戻ろうとする性質)とストレッチ性が高い素材のため、繰り返し着用しても伸び縮みしにくい点が魅力です。
また、毛玉の発生を抑えた素材なので、ストレスなく着用できるでしょう。
市販のおしゃれ着用洗剤で洗濯を行い、型崩れがしにくいことが実証されているニットカーディガンです。
型崩れもニットの伸び縮みの原因になるので、効果が実証されていると安心ですね。
ニット・セーターは平干しが基本ですが、こちらのニットはハンガーで干しても型崩れしないように伸び止めテープがついています。
洗濯機だけでなく乾燥機も使えるので、お手入れの手間を省けます。
お家で簡単にできる方法で、お気に入りのニット・セーターも下ろしたてに近い状態に戻せます!
寒い季節はニット・セーターを着る機会も増えるので、伸び縮みが気になる場合は是非試してみてくださいね。