裁判員に選ばれたら「裁判に参加するときにはスーツを着るべき?私服でいいの?」などと服装について迷いますよね。
そこで本記事では、裁判員選任手続きの日や、裁判当日の女性の服装についてご紹介します。
裁判員に選ばれたとき、どのような服装で行くべきか悩んでしまいますよね。
裁判員の服装に関しては、明確なルールは定められていません。そのため、基本的には自分で自由に選んだ洋服を着用してOKとされています。しかしながらTPOは守っておきたいところ。オフィスカジュアルのようなきれいめなファッションをベースにすることをおすすめします。
とはいえ、裁判員選任手続きなどはカジュアルな服装で参加する人もいるので、比較的カジュアルなコーディネートでも大丈夫です。不安な場合はきれいめカジュアルスタイルで行くようにしましょう。
ではさっそく、裁判員に選ばれたときの具体的な服装を紹介していきます。
裁判員候補者に選ばれると、決められた日に裁判所を訪れなければなりません。この時は事件の関係者と会うこともないので、どんな服装でも大丈夫です。スーツで来る人もいますが、Tシャツやジーンズなどを着ている人もいるので、普段と同じような服装で良いでしょう。
かといって、周りがスーツの人ばかりの場合、カジュアルすぎると居心地の悪い思いをするかもしれません。ジーンズはダメージがあるものではなくきれいめなものを選び、足元はパンプスにしておくとカジュアルさが軽減されます。
裁判当日も服装に関して明確なルールはありません。裁判官が着るような法服が支給されることもないので、服装に関して心配しすぎる必要はないでしょう。
こちらのコーディネートのようにシンプルな色合いなオフィスカジュアルなコーディネートならばっちりです◎
どうしても不安なことがある場合は、選任手続きの日などに裁判官に確認しておくと安心です。
裁判員の服装に規定はありませんが、裁判は厳粛に行われるものなので、派手な服装は好ましくありません。おしゃれな場所にお出かけする時のような服装やTシャツやジーンズなどのカジュアルな服装、原色のアイテム、露出の多い服などは避けた方が無難です。
どんな服装を選べばいいか困ったら、黒やグレーなどのベーシックカラーでまとめると浮きません。
裁判員の服装に迷ったら、黒やネイビー、グレーなどのビジネス用や就活用のスーツを着用するのがおすすめです。
インナーは白や淡いブルー、薄いピンク、クリームなどのシャツやブラウスを着ると、清楚感を出せるでしょう。
裁判員の女性の服装はスカートスーツだけでなく、パンツスーツでも問題ありません。シャツやブラウスの裾が出ると、だらしないイメージになるので、心配な時はシンプルなベルトを使いましょう。
裁判当日にチェック柄やストライプ柄が入ったスーツを着たい場合は、派手すぎないデザインを選ぶのがポイントです。
グレーなどのダークトーンに黒など落ち着いた色の柄が入ったデザインであれば、法廷で目立ちすぎることもないでしょう。
裁判員の服装にはルールがないので、スーツを着ない人もいます。しかし、裁判は事件関係者の人生に大きくかかわることなので、スーツを着用しない場合もきちんと感を出しましょう。
黒やネイビーのジャケット×ワイドパンツの服装はきれいめで、法廷の厳格な雰囲気にも馴染みます。
裁判当日はオフィスカジュアルのような服装でも良いでしょう。ボウタイブラウスとスカートのコーデは柔らかく上品で、他の裁判員や裁判官にも親しみやすい印象を与えられます。
裁判員の拘束時間は9時頃から18時頃まで。この時間で裁判に出席したり、審議をしたりするため、疲れやすいです。リラックスした状態で裁判員の仕事を行いたい場合は、ニットやフレアスカートで疲れにくいコーデを作りましょう。
ニットやスカートを着る場合は、カジュアルになりすぎないように色使いなどを工夫してください。
裁判員に選ばれたら、当日までに必要なものを準備しておきましょう。
■裁判員選任手続きの日の持ち物
選任手続きの通知書や印鑑などが必要です。選任手続き期日に関するお知らせに同封されている案内を読み、必要なものを持っていきましょう。
■裁判当日の持ち物
必要な場合は、食事などを持っていってください。基本的に、筆記用具やブランケット、お菓子、飲み物、六法全書などの必要なものは裁判所に用意されているため、自分で準備する必要はありません。
なお、休憩中はパソコンなどを使って仕事をしても大丈夫ですが、法廷に持ち込めるのは最低限のものだけです。スマホや携帯電話は貴重品として法廷内に持ち込めますが、裁判中は使えず、電源を切る必要があることに注意しましょう。
最後に、裁判員制度について少しおさらいしておきましょう。
裁判員制度とは、国民から選出された裁判員が裁判官とともに刑事裁判の判決を行う制度です。日本では、一般市民6人と3人の裁判官で有罪・無罪の判決を出したり、具体的な罰則を決めたりします。
裁判員の選考は以下のような流れで行われています。
1.裁判員候補者名簿の作成
裁判所ごとに翌年の裁判員候補者をくじで決めます。裁判員候補者名簿に登録されたら、通知と辞退などに関する調査書が送られていきます。
2.事件ごとに裁判員候補者が決められる
裁判員候補者名簿に登録されている人の中から裁判員裁判が行われる事件ごとに裁判員候補者が選ばれます。裁判員候補者に選ばれた人は送られてくる選任手続き期日に関するお知らせに従って手続き日に裁判所を訪れます。裁判員候補者は一事件につき、約70人です。
3.裁判員が選ばれる
裁判員候補者の中から6人の裁判員と必要に応じて補充裁判員が選ばれます。選ばれた裁判員は宣誓をした後、審理に出頭したり、議論したりして最終的には、判決に立ち会います。
裁判員制度では、原則として選挙権を持つ人は誰でも裁判員に選ばれる可能性があります。ただし、次のような人は裁判員として判決に関われません。
・国会議員
・司法関係者
・大学教授
・自衛官
・対象事件に深い関わりがある人
など
また、子育てや介護、妊娠など正当な理由がある場合は、裁判員の辞退が認められることもあります。
裁判員制度は国民が裁判官と一緒に刑事裁判の判決を行う制度のこと。裁判員として裁判に参加する場合には、厳粛な雰囲気に相当する装いで参加することが基本です。本記事を参考に、裁判時の服装を検討してみてはいかがでしょうか。