何を使ってもメイクが崩れてしまう…そんな悩みを抱えている人におすすめなのが、部分用下地です。いつものメイクにプラスするだけで、いろいろなメイクの悩みが解消できますよ。今回はそんな部分用下地についてご紹介します。
まずは部分用下地の役割について、詳しく見ていきましょう。
部分用下地は、毛穴をカバーする役割があります。部分用下地のほとんどが毛穴周りに使用するもので、毛穴に塗りこむように使っていきます。そうすることで、毛穴の開いている部分を埋めて、フラットな状態にすることが可能です。
部分用下地を使って毛穴をカバーしておくことで、その後に乗せるファンデーションが毛穴落ちしにくくなります。肌の表面にある凹凸を整えて、メイクノリを良くする効果があります。
部分用下地には、化粧を崩れにくくするという効果もあります。皮脂の周りに使うことで、過剰に分泌される皮脂を吸着してくれます。そのため、鼻周りや頬など、特に化粧崩れが気になる部分に使うことで、長時間きれいな状態の化粧をキープします。
部分用下地とファンデーションを併用することで、さらに化粧が崩れにくくなりますよ。
部分用下地は、名前の通り部分用なので、ピンポイントに使うものがほとんどです。基本的には皮脂が気になる部分に使うことが目的なので、悩みに特化して使うことができます。
皮脂崩れを防止する系の化粧下地の場合、顔全体に使用すると乾燥を感じてしまう人も多いですが、部分用下地の場合は皮脂が気になる部分だけに使う下地なので、どんな肌質の人でも使いやすいです。
もちろんもともと皮脂の量が多い場合は、皮脂崩れ防止系下地と部分用下地を組み合わせることで、さらに崩れにくくすることも可能です。
部分用下地の選び方についてご紹介します。
部分用下地を選ぶ時は、自分の肌の悩みに合ったものを選ぶのがおすすめです。皮脂崩れが気になっているという場合は、皮脂崩れに特化して作られているような部分用下地を選びましょう。皮脂崩れにはある程度サラッとしている質感のものが向いています。
また、毛穴の開きを埋めてフラットにしたいという場合は、ある程度硬さがあってしっかり埋められるような部分用下地を選ぶのがおすすめです。自分の肌の悩みに合ったタイプのものを使うことで、ベースメイクをきれいに見せることができます。
部分用下地を使う時は、カバー力があるかどうかも重要です。部分用下地にはいろいろなタイプのものがありますが、色味にも違いがあります。塗ってもほとんど色味が変わらないような無色タイプと、自然と色づくタイプがあります。
色が付かないタイプの部分用下地は、毛穴を隠すことに特化して作られているため、それ以外のカバー力はありません。ほんのり色がついているものは、自然に毛穴の黒ずみなどをカバーできます。
その後にファンデーションを使って調整可能ではありますが、皮脂の多い毛穴部分はできるだけ薄く仕上げる方が崩れにくくなります。部分用下地を下に重ねて、ある程度カバーしてあげてからファンデーションを乗せると、化粧が崩れにくくなるうえにきれいな仕上がりになりますよ。
部分用下地は皮脂を吸着する成分が入っているものもあるため、肌の乾燥が気になるものもあります。特に乾燥肌の人の場合は、乾燥しにくいものを選ぶのがおすすめです。部分用下地を使っているのに乾燥を感じてしまうものは、いくら皮脂を抑えても肌を潤わせるために過剰に皮脂を分泌してしまうことがあります。
部分用下地の中にも乾燥せずにしっとりとした仕上がりになるものもあるので、肌の乾燥が気になっている人や、インナードライタイプの人は、できるだけ肌が乾燥しないタイプのものを選ぶようにしましょう。
部分用下地を選ぶ時は、どんな種類のものにするかも重要になってきます。部分用下地にはいろいろな形状のものがあるため、塗りやすいものを選ぶようにしましょう。部分用下地はチューブタイプ、ジャータイプ、リキッドタイプなどがあります。
チューブタイプはサイズ感がコンパクトなものが多いため、小さめサイズが欲しい人におすすめです。ジャータイプは大容量なので、コスパが良いというメリットがあります。リキッドタイプはハケなどで直接塗りこめるというメリットがあります。どれも魅力的なアイテムなので、自分が使いやすいタイプの形状を選びましょう。
部分用下地のおすすめの使い方についてご紹介します。
部分用下地を使う時は、日焼け止めの後に塗るのがおすすめです。基本的な順番としては、日焼け止め→部分用下地→全体用下地→ファンデーション・コンシーラーになります。日焼け止めと全体下地を併用している人は、先に部分用下地を使ってから全体用下地を塗っていくのがおすすめです。
部分用下地は肌の状態をフラットにする役割があるので、下地よりも先に塗っておいた方が化粧ノリが良くなります。
気になる部分に部分用下地を塗っていきます。部分用下地を塗る時のコツは、毛穴に塗りこむように円を描きながらなじませていくのがポイントです。部分用下地にもいろいろな種類がありますが、米粒サイズくらいの少量で十分です。
一気に塗りこむのではなく、少しずつなじませていくことで毛穴をカバーすることができますよ。どうしても毛穴が隠れない、という時にだけ少量重ねていくようにしましょう。
触ってみてサラッとした状態になるまでなじませたら、部分用下地は完了になります。
部分用下地を使ったら、必要に応じて化粧下地などを使っていきましょう。この時下地に塗った部分用下地が剥がれないようにするために、横に擦りながら乗せていくのはやめましょう。
できるだけ叩き込むような形で乗せていくことがおすすめです。この時使用する化粧下地は、乾燥肌であれば保湿タイプのもの、皮脂の量が多い人であれば皮脂崩れ防止系のものを塗ると、より崩れにくいメイクを作ることができますよ。
下地を塗ったら、コンシーラーやファンデーションなどを使ってカバーしていきます。部分用下地ではカバーしきれなかった部分には、コンシーラーやファンデーションを重ねてあげましょう。
この時も横に伸ばすのではなく、叩き込むような形で乗せていくのがおすすめです。
部分用下地を使う時の注意点についてご紹介します。
部分用下地は部分用に作られているものなので、全顔には塗らないようにしましょう。部分用下地は皮脂を抑える成分などが配合されているため、顔全体に塗ってしまうと乾燥してしまうこともあります。
また、部分用下地は顔全体に使用する下地とはまったく別物なので、顔全体に塗ったからといって化粧崩れがなくなるというわけではないので注意しましょう。部分用はあくまで部分用なので、必要な部分にだけ使うことが大切です。
部分用下地を使ってみると、効果の見え方には個人差があることがあります。口コミで人気だった商品を使っても、自分には十分な効果が得られないという場合もあります。これは、人それぞれ毛穴の形や開き方、肌質などが異なっているせいで起こることです。
そのため、1回使ってみて効果が得られなかったとしても、他の部分用下地を使ってみるのがおすすめです。いろいろなタイプの部分用下地があるので、自分に合った1番の下地を見つけるように試してみてくださいね。
部分用下地には色がついているものもありますが、それだけでは十分に効果を感じないこともあります。色味をしっかり補正するというより、ぼかして目立ちにくくする効果があります。重ねれば重ねるほど良いというわけではありません。
色味補正や美肌効果を得るために使うためのアイテムではなく、あくまで毛穴や皮脂崩れを防止するために使うアイテムなので、カバー力が十分に得られない場合は、コントロールカラーなどを使って色味を補正するようにしましょう。
ここからはおすすめな部分用下地についてご紹介します。
CEZANNEの毛穴レスコンシーラーは塗った瞬間に凹凸補正成分が毛穴にフィットします。皮脂吸着パウダー配合で、皮脂によるテカリや化粧崩れを防ぎます。保湿成分として、ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなどもしっかり配合しています。
CEZANNE毛穴レスコンシーラー / ¥715
ettusaisのオイルブロックベースはブラシでひと塗りするだけでサラサラ肌にする下地です。テカリ吸収パウダー配合で、マットな肌に仕上げます。透明ヴェールをかけたように開いた毛穴もナチュラルにカバーして、過酷な夏の環境でもサラサラ肌をキープします。
ettusaisオイルブロックベース / ¥1,320
JILLSTUARTのラスティングフルフラットベースはファンデーションをなめらかにフィットさせるメイクアップベースです。気になる毛穴や凹凸をしっかりとカバーします。アミノ酸系パウダーを配合することで、素肌のような仕上がりが実現します。
JILLSTUARTラスティングフルフラットベース / ¥3,080
部分用下地についてご紹介しました。さまざまな下地がありますが、皮脂崩れや毛穴の悩みがある人には、部分用下地が1番です。普段のメイクに1点取り入れるだけでも変わるので、ぜひ自分にぴったりな部分用下地を試してみてください。