お家にいらないものがたくさんある方や部屋が汚い方、時間がある方は断捨離してみませんか。断捨離をすると心にゆとりが生まれ、いい運気がもたらされるなどの効果が期待できます。今回は断捨離について基本的なやり方やコツなどをご紹介します。
【目次】
耳にしたことはあるけど、「断捨離」とは何なのかいまいち理解していない方もいるのではないでしょうか。
断捨離とは「不要な物を減らして、生活に調和をもたらそうとする思想のこと」と言われています。
それぞれの言葉を見ても下記のような意味合いが取れます。
・断→いらないものを断つ。
・捨→いらないものを捨てる。
・離→ものからの執着から離れる。
そのため、断捨離は家にある物を手放すことを指しますよ。
自分にとって不要な物を減らすと、部屋が綺麗になるだけでなくメリットがたくさんあります。
一体、断捨離にはどのような効果があるのでしょうか?
それでは断捨離で物を手放すことで、具体的にどのような効果が得られるのでしょうか。
断捨離の効果で最も代表的なものが、スッキリした気分を得られることです。
断捨離は物のダイエットに似ています。ダイエットが余計な脂肪を落としてスッキリした体型を手に入れるのと同様に、断捨離は不要な物を処分することで部屋がスッキリします。
いらないものがなくなり、部屋の空間などにゆとりが生まれると、そこで生活する人の心にもゆとりが生まれて清々しい気分になりますよ。
一度断捨離してスッキリした気分を体験すると、また同じような気分に浸りたいと思ってくるはず。こまめに断捨離していくことで、部屋の中は不要な物がない綺麗な状態であり続けます。
そして、掃除する際も掃除の邪魔をする物がなくなるので、効率よく掃除ができますね。隅々まで掃除が行き届くのでいつも綺麗な状態をキープできるでしょう。
部屋が汚かったり、物で溢れかえっていると、今使いたいアイテムがどこにあるかわからないこともありますよね。「探していたらあっという間に夜になっていた……」「タンスやクローゼットを引っ張り回したから、部屋が汚くなっていた」という経験がある方もいることでしょう。
断捨離は一度全ての物を出してから、いるもの/いらないものを厳選して収納していくので、何をどこにしまったかがわかります。そのため、断捨離後は必要な物がすぐに見つかること間違いなし。物が探しやすくなるでしょう。
断捨離を経験すると余計な物を買わなくなっていきます。
断捨離時にいるもの/いらないものに仕分けた際、あまり使わなかった物を処分することになったりします。するとそれ以降、買い物時に「本当にこれは自分にとって必要な物なのか」と判断するようになります。
余計な物を購入しなくなれば、お金の無駄遣いを防ぐことができますね。
足の踏み場もなく、部屋が汚かったりすると掃除もきちんとできないですよね。ゴミが溜まり、ホコリも溜まってしまったり、目には見えないダニなどが潜む可能性も高くなります。
これらのハウスダストは健康に悪影響を与え、アレルギーや気管支喘息などを生じてしまいかねません。
ですが、断捨離して部屋が綺麗になると掃除もしやすくなり、綺麗な状態をキープできますよね。そのため、ホコリやダニなどのハウスダストも大幅に減らすことができるでしょう。
健康面のリスクを大幅に削減できるのは嬉しいですよね。
断捨離でいるもの/いらないものを分類して、いらないものをきちんと捨てることを経験すると、行動力と判断力を身につけることができます。
そして、断捨離でいるもの/いらないものを仕分ける作業を続けていくことで、効率よく行うにはどうすればいいかなど考えるようになるため、段取りも徐々に良くなります。発想力も鍛えることができますね。
他にも、余計な物がない綺麗な部屋になれば、仕事や家事がしやすくなるので集中力もアップすることでしょう。
風水によると「使わない物があり続けると古い運気を溜め込むことになる」と言われています。
ですので、開運したいと思っても不要な物がたくさんあった状態だといい運気もやってきません。
断捨離していらないものをきっぱりと処分することで、古い運気が去り、いい運気を呼び込むことができるようになるのです。
最近いいことがないなと思っている方や運気を変えたいと思う方は、断捨離してみてはいかがでしょうか。
断捨離することで、執着していた物を断ち切ることができますよね。物に対して行われる執着をなくす気持ちは、人間関係にも向けることができます。
彼氏と別れたくても踏ん切りがつかなかった方や会社を辞める決断ができないでいる方は、断捨離ですぱっと決断する力を養ってみましょう。
断捨離でいるもの/いらないものを決断する力は、自分の人生の決断時にも役立ちます。そのうち決断した自分の考えにも自信が持てるようになるので、周りに振り回されることも少なくなるはず。
人間関係に変化が現れ、いいことが多くなるかもしれません。
断捨離で捨てると決めた物の中には、売れる物があるかもしれません。
有名ブランドのバッグやアクセサリー、服、貴金属、ジュエリーや新品のアイテム、比較的綺麗なアイテムは買い取ってくれるお店に持ち込んだり、フリマアプリなどを利用してお金に変えましょう。
業者選びは徹底して、少しでも高く売れるお店を探してみてくださいね。
しかし、いらないものの中で売れなさそうなアイテムは潔く捨てましょう。
断捨離には嬉しい効果もある一方、逆効果になり気分が沈んでしまう出来事もあるかもしれません。
例えば、昔の写真や思い出の品はいらないと思って処分することもありますよね。しかし、思い出を振り返ろうとした際に、大事な写真や品がないと思い出が削られてしまった気分を味わうことになってしまいかねません。
思い出の品などは、いる/いらないの基準で決めると後悔する可能性が高いです。手に取った際に楽しかった思い出などが思い出される場合は手元に残しておきましょう。何にも思い浮かばないのであれば捨てても問題ないかもしれません。
あまりにも写真などが大量にあり収納する場所に困るのであれば、デジタル画像化にするなど工夫してみてくださいね。
断捨離の効果や逆効果などを知った後は、早速断捨離の方法を確認しましょう。
まずは効率よく断捨離を行うために知っておきたいコツなどをご紹介します。
■物を全部出す
断捨離する際は、片付ける場所にある物を全て出すことから始まります。
そうすることで何があるのかを確認でき、いるもの/いらないものをきちんと見極めることができますね。もしかすると今まで探していた物が出てくるかもしれません。
また、収納スペースに一からしまっていくことになるので、何をしまったか把握することができます。
■片付いた後をしっかりとイメージする
断捨離する前に、クローゼットやタンス、収納スペースの中をどうしたいか具体的にイメージしましょう。
紙などにきちんとまとめることで、そのスペースに入らなかった物を処分することができますね。
■客観的に現状を把握する
断捨離に取り掛かる際、まずは片付ける場所の写真を取っておきましょう。
現状どのくらい物が溢れているのか、改善すべきポイントが見えてくるでしょう。断捨離のモチベーションもUPするかも。
そして、断捨離後の綺麗になったスペースと撮っておいた写真を見比べれば、綺麗になった爽快感だけでなく、やり遂げた達成感も味わえるはず。SNSにBefore/Afterを載せるのもいいですね。
■断捨離を成功した際をイメージする
きっと汚い部屋を綺麗にしたいなどいろんな思いで断捨離を始めますよね。ですが、断捨離する気になれないのであれば、断捨離後の成功したイメージを想像しましょう。
または、なりたい部屋の写真を保存したり、理想の部屋の写真を飾っておけばモチベーションも上がります。すると、少しでも理想のイメージに近づきたい気持ちが断捨離を成功に導いてくれるかもしれません。
断捨離する際は、何から始めればいいのでしょうか。
おすすめの順番は、下記になります。
服→本→小物類→書類→趣味・思い出の品→キッチン用品→お風呂・トイレアイテム→家事・収納アイテム→家電です。
まずは、服などいるもの/いらないものが判断しやすいアイテムから始めます。少しずつ断捨離の判断能力が付いてくるので、後半に大型のアイテムなどに取り掛かるようにしましょう。
断捨離のやり方を知る前に、断捨離する際の考え方をおさえておきましょう。
■必要な物だけを残す
断捨離の基本はいらないものを処分することです。しかし、どれでも捨てればいいわけではありません。
自分にとって不要な物だけを捨てて、必要な物だけを残せば断捨離がうまくいきますよ。
■処分した物に後悔しない
いるもの/いらないものを仕分けた際に、不要だと判断した物を捨てた後に後悔しないようにしましょう。
後々、後悔したくないからと不必要な物を残したままにしたら断捨離の意味がありません。
・本当に必要な物だけを残すこと
・捨てて後悔してしまっても買い足せばいいという考え方を持つこと
を念頭のおきましょう。
■“いつか”はこないことを知っておく
いるもの/いらないものを決断する時に「いつか着るかもしれないから」「いつか使うかもしれないから」と思い、残しておこうと思うアイテムも出てくるはずです。
しかし、その“いつか”はやってこないでしょう。
“いつか”ばかりを考えていたら、断捨離は成功しません。あらかじめ「“いつか”はこない」と思っておけば断捨離時に思い悩むことがなくなるはずです。
■感謝の気持ちで捨てる
いらないものが捨てられない理由の一つに「罪悪感を感じるから」と思う方もいるかもしれません。
確かにプレゼントされた物などは捨てにくいですよね。
ですが、残しても不要な物はあっても意味がありません。
いらいないものを捨てる際は「ありがとうございました」と感謝の気持ちを持って処分しましょう。
それでは早速、基本的な断捨離のやり方を見ていきましょう。
■STEP1.カテゴリーに分ける
断捨離する物を決めたら、まずは全部出してください。そしてカテゴリー分けしましょう。
例えば服の場合、持っている服を全部出します。
その後、トップス、スカート、ズボンなどアイテム別に分けてみましょう。季節別に春物や夏物などに分けるのもおすすめです。
カテゴリー別に分けることで、同じジャンルの物をどれくらい持っているのか把握できます。
■STEP2.いるもの/いらないものをきちんと分ける
カテゴリー別に分けた物を一つ一つ手にして、いるもの/いらないものをきちんと分けましょう。
一つのアイテムに悩み続けると永遠に終わらないので、3秒以上経っても決まらない場合は一旦「キープ」するのもありです。
いるもの/いらないものを全て仕分けた後に、再度「キープ」エリアに置いた物を手にしましょう。多少時間がかかってもいいので、いるもの/いらないものの二択に絞ってくださいね。
■STEP3.いらないものを手放す
いらないものと決めたアイテムは、処分することになります。
ですがその前に、処分するもの/リサイクルするものに分けてみましょう。
リサイクルするものは、有名ブランドのバッグやアクセサリー、服、貴金属、ジュエリーや新品のアイテム、比較的綺麗なアイテムなどです。
そして、リサイクルショップやフリマアプリなどを使ってお金に変えましょう。しかし、いつまで経っても売れないアイテムを手元に残しておくと断捨離した意味がなくなってしまいます。これらのアイテムは期限を決めて「三ヶ月以内に売れなかったら捨てる」など決めて、その期間が過ぎたら捨てましょう。
そして、処分するものは一日でも早く捨ててください。処分を先延ばしにすると「やっぱり捨てるのはやめよう」などと思ってしまうかもしれません。
■STEP4.いるものを綺麗に収納する
最後にいるものを綺麗に収納しましょう。
いるものの中でも、頻繁に使うもの/あまり使わないものを決めて、頻繁に使うものは手前に収納し、あまり使わないものは奥にしまってください。
また、STEP1でカテゴリー別に分けたので、同じアイテムがまとまっていますよね。
収納する際も同じアイテムは近いところに収納して、バラバラにしないようにしてください。
基本の断捨離のやり方を知ったら、上手に断捨離をするコツも確認してくださいね。
■今の自分を基準にいるもの/いらないものを判断する
「“いつか”使うかもしれないから」といらないものを手元に残してしまうと断捨離に失敗してしまいます。
ですので、“いつか”ではなく、“今の自分”を基準にいるもの/いらないものを判断しましょう。
自分を主役にして決断することで、本当に必要な物だけを残しておけます。
「今の自分にこの服は似合うかな」「今の自分はこれを使う?」と問いかけながら断捨離すれば、後悔なくいらないものを捨てることもできますね。
■いるもの/いらないものの基準を決めておく
断捨離する前に自分なりのいるもの/いらないものの基準を決めておきましょう。
例:
・いるもの/いらないもので5秒以上迷ったら捨てる
・一年間使わなかった物は捨てる
・捨てても買い直さない物は捨てる
・壊れている物は捨てる
・ボロボロでみすぼらしい物は捨てる
・一度も読んだことない本は捨てる
・ときめかない物は捨てる
・半年以上使っていない化粧品は捨てる
■断捨離を一気にやらない
家中にある物を断捨離するとなると、一日では終わりません。無理して短時間で終わらす必要もありません。
服や本、小物などジャンル別に分けたり、本棚やクローゼット、冷蔵庫、下駄箱などスペース別に分けて、「今日は服と本を断捨離する」「明日は下駄箱周りを断捨離する」など順序を決めて行うようにしましょう。
だからと言って何週間もかけるのはNGです。「三週間以内に終わらす」など目安を決めてくださいね。
■ゲーム感覚で断捨離を行う
断捨離を行う前に計画表を作ったり、捨てる物リストを作っておきましょう。そして、計画表やリストにチェックしながら行うとゲーム感覚で断捨離できますよ。早くチェックつけたいからという気持ちが働き、計画通りに進むこと間違いなし。
■第三者の意見を聞いてみる
いるもの/いらないものがなかなか判断できない場合やいらないものを捨てきれない時は、友達や家族に意見を聞いてみましょう。
客観的な意見を聞いてもらうことで、断捨離の決断がしやすくなるかもしれません。
■捨てるか考える期限を決める
断捨離している際に、どうしても処分するか決めきれない物も出てくるでしょう。その際は、一旦とっておき、別な場所に残しておきます。そして「半年間使わなかったら捨てる」などルールを決めて、その期限内に使用するかしないかみてください。
もし、期限内に一切使用しなかったら処分してくださいね。
断捨離はいつ行ってもいいですが、引っ越しは最もベストなタイミングです。
ここでは、引越しする予定がある人向けの断捨離のやり方をご紹介します。
■新居に持っていく家具・家電などを決める
引越しするなら、なるべく荷物は最小限に留めたいところ。大型の荷物は引越し料金が高くなりますよね。また、新居に合わせて新しい家具や家電を買い揃える方もいるはず。
なのでこれを機に、使っていない家具や家電は捨ててしまいましょう。
本当に必要な家具・家電を厳選して持っていくようにしてください。
■収納家具は最低限だけ持っていく
引越し時に断捨離すると物が一気に減ります。
そのため、今まで使っていた収納に入れる物も少なくなりますよね。新居で荷物が増えてしまうので、必要最低限に留めてください。
■使っていない物は処分する
引越し時はなるべく荷物を減らしたいので、使っていないアイテムは処分してしまいましょう。
買い直すことになっても、新居に合う物を再購入すればいいだけです。
■いらないものは捨てるか寄付する
断捨離していらないと判断した物は、捨てるか寄付するにしましょう。
ここで避けたいのが売ることです。
フリマアプリなどを活用して売ろうとしても、完売するのに時間がかかってしまいますよね。配送の手配もしなくてはならず、引越しの忙しい時期には大変な作業です。
そのため、一気に処分できる方法を選んでください。
■ダンボールに入れつつさらに捨てる
断捨離でいるものを厳選した後、引越しする際にダンボールに一点一点詰めていきますよね。
その際も「やっぱりいらないな」と感じた物は処分しましょう。
新居でダンボールを開封した際も「なんか新居に合わないな」と感じた場合も捨てるようにしましょう。
断捨離で「やっぱり捨てなければよかった……」と後悔しないためには、どのようなアイテムを残しておいた方がいいのでしょうか。
■手元に残しておいた方がいいもの
・毎日もしくは使用頻度が高い物
・頻繁には使用しないけれども必要不可欠な物
・持っているだけで気分が上がる物
・思い出のシーンが思い浮かぶ物
など
■処分しても後悔しないもの
・壊れている物
・一度も使っていない物
・一回しか使ったことがないもの
・一年以上使っていない物
など
断捨離していらない物が大量に出た際や大型の家具や家電を手放す際は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
不用品回収業者にいらないものの処分を依頼すると下記のメリットがありますよ。
■捨て方に悩まない
いらないもののゴミの分別を面倒だと思う人もいるでしょう。
しかし、不用品回収業者に託せば、ゴミの分別をやってくれるので楽ちんです。
■迷いが生まれない
断捨離していらないものを自分で捨てるとなると、ゴミ収集の日になるまで保管しなければなりませんよね。
その期間中に「やっぱり捨てるのをやめよう」と思ってしまうかもしれません。
ですが、不用品回収業者に依頼すれば一括でいらないものを回収してくれるので、「捨てるのをやめる」という迷いが生まれないはず。
不用品回収業者は依頼する会社によって費用が変わるので、見比べて予算内におさまる場所を探してみてください。
断捨離して綺麗になった部屋は、いつまでも綺麗にしておきたいですよね。
物が増えてしまうと断捨離前の状態に戻ってしまいかねないので、最後に断捨離した後の部屋を綺麗に保つ方法を確認してください。
■レンタルできる物は購入しない
本やCD、DVDなどは購入せず、レンタル店を利用したり、電子書籍やアプリを上手に活用しましょう。
大好きな作品だけ購入するようにして、それ以外は控えるようにするのがベターです。
■一つ購入したら一つ捨てる
新しく洋服や靴、バッグなどを購入したら、そのアイテム数分捨てるようにしましょう。そうすれば、物が増え続けることを防げますね。
綺麗な状態の物であれば、フリマアプリを使ってお金を稼ぐのもありですね。
■使用した物は元の位置に必ず戻す
綺麗にした部屋をキープするには部屋を散らかさないことが欠かせません。使用したアイテムは元の位置にきちんと戻すようにしましょう。
■見せない収納を心がける
目に見える場所は綺麗にしておきたいですよね。なので、基本的に物は見えない場所に収納するようにしましょう。
そうすれば掃除もしやすくなり、綺麗な部屋をキープできます。また、収納スペースもこまめに片付けるようにするのも忘れないでください。
断捨離について、効果や基本的なやり方、コツなどをまとめてご紹介しました。断捨離を成功させるためにもいるもの/いらないものの基準を明確にして、捨てる際はきっぱり決断しましょう。もし自分一人で断捨離できない時は、家族や友人に協力してもらったり、プロの業者に依頼してみるのもいいですね。ぜひ、部屋を綺麗にしたい方は断捨離してみてはいかがですか。