エラが張っているのが悩みという人は必見。エラの部分にある咬筋をほぐすことで様々なメリットがあります!咬筋ほぐしのマッサージは、サロンに行かなくてもセルフで可能。効果的なグッズもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
エラが張っていると顔の輪郭が角ばって大きく見えます。そんなエラ張りには、下顎の骨の形と咬筋のコリという2つの原因あり。
エラ張りでお悩みの方は、生まれつき骨が出ているのだから仕方がないと諦めている場合も多いです。しかし、エラ張りの原因は咬筋のコリによって筋肉が発達した場合がほとんど。
骨の形が原因の場合は、整形手術が必要ですが、咬筋のコリの場合は改善することが可能です。
咬筋が発達してエラ張り顔になる一番の理由は「食いしばり」。筋肉は使わなければ発達しないという特徴があるので、咬筋を小さくしてエラを目立たなくさせることもできます。
咬筋とは、奥歯を噛みしめた時に膨らむ頬の部分にある筋肉のこと。両手を頬のわきにあてながら奥歯をキュッと強く噛みしめるとわかりやすいです。
咬筋は咀嚼筋のひとつで、上下の歯を噛み合わせる時に下の歯を引き上げるのが役割。食事の時以外はめったに使いません。
咬筋は非常に力が強く、体重分の力がかかるとのこと。つまり、体重50kgの人が歯を食いしばると、50kgの負荷がかかります。
筋トレと同じく、負荷が大きければ大きいほど咬筋も発達。それによって、エラが張ったり、肩こりの原因になったりとデメリットも生じるので要注意。
しかし、咬筋は、日頃の行動によって無意識のうちに鍛えられてしまいます。例えば、硬いものを食べたり、歯を食いしばる癖があったり、寝ている間の歯ぎしりなど。
一度発達した咬筋はなかなか衰えないという特徴があるので、小さくするのが難しいのが厄介な点です。
■顎関節症の原因になることも
咬筋を使いすぎることによって、顎関節症を引き起こす場合もあります。顎関節症は、ひどくなると手術をしなければいけない場合もあるので注意が必要。
「口を大きく開けると痛い」「口の開閉によって顎からカクカクと音が聞こえる」などの症状があれば、歯科を受診してみましょう。
エラが張っている赤ちゃんはあまり見たことがありません。ということは、エラは生活習慣が原因である可能性が高いと言えます。
実は、エラ張りで悩んでいる方に限って、日頃から息をする時に上の奥歯と下の奥歯が当たっているもの。
また、その状態が普通になってしまい、あえて気にすることもなく過ごしているのでしょう。この現象に気づいている人の方が少ないのが現実です。
今まさに、上下の奥歯がくっついていませんか?
もし上下の奥歯がくっついていたら、常に負荷をかけながらトレーニングしているのと同じ状態。咬筋は筋肉なので、当然反応してどんどん大きくなり、顔が角張ってきます。
それに対してエラが張っていない方の場合、上下の奥歯が触れ合うのはものを噛む時のみ。この違いに気がつくだけでも、フェイスラインに差が出るでしょう。
エラ張りの原因が骨格なのか?それとも咬筋なのか?チェックする方法は以下の通りです。
1.歯を食いしばります。
2.そのままの状態で「イー」と言いながら横に広げます。この時、頬にエラができるようなら、原因は咬筋。
骨が原因の場合は、手で触れると皮膚のすぐ下に骨があるのがわかります。
咬筋が凝っていると、体に様々な悪影響を及ぼします。ここからは、凝っていることで起きてしまうデメリットをご紹介します。
咬筋が発達すると、エラが張って顔の面積が広がります。
そもそも、咬筋はものを噛むときにしか使わない筋肉。1日のうちに食べ物を食べている時間は知れていますが、それだけではさほど発達しないはず。
エラが目立つようになるのは、噛むとき以外にも咬筋を使っているからです。
ストレス社会と言われている現代において、人は何かしらストレスを抱えているもの。ストレスが溜まると、無意識のうちに歯を食いしばって咬筋を鍛えることに。
意識的に気をつけるようにすることで、歯の食いしばりは改善できます。
咬筋が鍛えられて本来の位置からズレることで、頭の骨もズレてしまいます。それに伴って頬骨の位置が下がり、頬がたるんでほうれい線が目立つように。
ほうれい線は年齢による肌のたるみが原因とされていますが、実は咬筋が原因の場合も考えられます。
また、頬骨の位置が下がると、顔に影ができてくすみがちになり、老け顔になる危険もあるので要注意です。
咬筋は首の筋肉と繋がっています。
食いしばりが癖になって咬筋にコリが発生すると、当然つながっている首の筋肉にも悪影響あり。
スムーズに動かない咬筋をサポートしようと、首の筋肉がガチガチに緊張。さらに、首の筋肉と繋がっている肩の筋肉にまで緊張が伝わります。
その結果、首や肩のコリが発生。ひどくなると痛みを伴うこともあるので、一番の原因である咬筋をほぐして改善する必要があるでしょう。
咬筋が凝り固まると、エラが発達して大きくなったり、頬骨が下にひっぱられてほうれい線が目立つようになったりするなど見た目のデメリットあり。
また、首や肩のコリに悩まされ、それがストレスとなってさらに歯を食いしばってしまうという負のスパイラルにハマる場合も。
さらに、咬筋が凝って硬くなると、老廃物が溜まりやすくなり、むくみを引き起こす原因にもなり得ます。
マッサージによって咬筋をほぐすことで、これらの症状を改善したり、予防にもつながったりするのがメリットです。
基本の咬筋マッサージをマスターしておけば、いつでもどこでも手軽にコリをほぐせます。
1.まずは咬筋の位置を確認します。
両手で顔を挟むように頬骨の下あたりに指を置いて、歯をグッと食いしばります。この時にボコッと盛り上がるのが咬筋です。
食いしばるだけでも緊張して固くなるのを確認しましょう。
2.円を描くように咬筋をマッサージします。
両手はこぶしを握った状態で、親指以外の4本指の第1関節から第2関節までの平らな部分を使います。
関節でゴリゴリ押すと刺激が強すぎるので、平らな部分でマッサージするのがポイントです。
両側から咬筋を挟んで、少々圧をかけた状態をキープしながら、クルクルと外に小さい円を描くようにマッサージ。
この時、口元に力が入っていると効果がないので、口はポカーンと開いたままにしておきます。
お肌のマッサージではなく、筋肉をほぐすことを意識して行うのがポイント。息を止めないように深呼吸しながら行いましょう。
習慣的に咬筋をマッサージとストレッチでほぐすことで、コリを解消。しっかり行った後に頬を触ると、頬のリフトアップが実感できます。
1.咬筋の起始部と停止部を確認します。
2.口を軽く開いて咬筋をリラックスさせた状態で、起始部である頬骨のすぐ下を指2本で軽くマッサージ。円を描くように30秒~1分ほど動かします。
3.指を下に下げて咬筋の停止部を確認し、指3本を使って2.と同じ要領でマッサージします。
4.親指を下顎の停止部(耳の下あたり)にあてて、上に引っ張り上げてストレッチします。
5.そのままの状態で口を大きく開け閉めします。ここまでを10回ほど繰り返します。
ただし、口を開ける時に痛みがあって辛い場合は、まずはマッサージだけ行うのがおすすめ。咬筋が十分にほぐれてからストレッチをプラスしてください。
続いて、咬筋マッサージにおすすめのグッズをまとめてご紹介します。
耳に装着することで咬筋に刺激を与えるマッサージグッズ。フェイスラインをすっきりさせることができます。
伸縮性に優れた耳たぶのように柔らかい素材と、ほど良い締めつけ感でつけ心地も○。装着しやすい構造になっています。
縮こまった咬筋を引き延ばし、筋肉がほぐれることでエラ張りを解消、小顔効果も期待できるでしょう。
コロコロの進化版美容機器で人気の「ReFa(リファ)シリーズ」。こちらは、顔のコリに着目した美顔ローラーをコロコロ動かすだけで良いのが嬉しい点です。
垂直刺激によるリズミカルなケアが、表情筋に直接アプローチ。心地良い気分に浸りながら、コリもほぐせるので一石二鳥です。
血行も良くなり、肌トーンもアップ!くすみが改善されて、表情まで明るくなるでしょう。
同じくMTGのリファカラットもおすすめ。さまざまなアイテムが登場しているリファシリーズの中でも元祖といえるローラーで、しっかりとつまみ流してくれるアイテムです。防水仕様なので、お風呂中でのケアにも適しています。
MTG(エムティージー)のリファカッサレイも、エラの張りにアプローチしてくれるグッズ。カッサの角部分についたローラーが肌にグッと入り込み、すくい上げてつまみ流してくれるので、凝りをほぐして小顔へと導いてくれるでしょう。
大胆なデザインで話題の、装着するタイプのマッサージ機。美顔器においては定評のある「YA-MAN(ヤーマン)」独自の商品です。
医療用としても使われるメディカルシリコーンで作られたマスクで、お肌を引き上げながら施術。独自波形のEMSが、表情筋に直接アプローチしてくれます。
装着してスイッチを入れるだけなので、自分でマッサージする手間もなし。さらに、ハンズフリーなので、他のことをしながらでも咬筋マッサージができます。
アユーラのビカッサプレートプレミアムもコリをほぐしてくれるアイテムとしておすすめ。硬くなりがちなお肌をしっかりつかんでほぐしてくれるアイテムです。美容液などを肌になじませてからマッサージを行うのがおすすめ。顔の筋肉へと働きかけてくれるでしょう。
マッサージを行う時には、摩擦にも配慮する必要があります。ゴシゴシと擦ってしまわず、マッサージ前にオイルや美容液、クリームを肌にのせてすべりを良くしておきましょう。おすすめなのが、POLA B.A.のマッサージクリーム。濃密でコクがあるテクスチャーで、肌の上をなめらかに広がってくれるところがポイントです。
■力を入れ過ぎないこと
咬筋マッサージをする時は、力加減が重要。あまり力を入れ過ぎると肌に刺激を与え逆効果になってしまうので、心地良いと感じる程度にとどめておきます。
また、長い時間マッサージするのも肌の負担に。目安は3~5分。たまに長時間のマッサージを行うより、毎日短時間行った方が効果が高まります。
■肌トラブルがある時は控えた方がベター
咬筋マッサージは、直接顔の肌に触れて行います。肌荒れやニキビなどがあると、肌に刺激を与えて悪化してしまうこともあるので控えてください。
咬筋の使い過ぎはエラ張りの原因になります。普段から意識的に奥歯の食いしばりに気をつけたり、気がついた時にマッサージを行ってケアしてみてください。