顔や身体の日焼け対策は万全にしていても、耳は見落としてしまいやすく、うっかりと日焼けをしてしまいやすいパーツです。
今回は、耳が日焼けした場合の症状や紫外線対策方法、日焼け後のケア方法をご紹介します。
老化の原因の一つになるといわれている日焼けを防ぐためには、紫外線対策が欠かせませんよね。中でも、皮膚や髪の毛に日焼け止めを塗る紫外線対策は、手軽にできる方法です。
顔や腕、脚などに日焼け止めを塗るのは忘れにくいですが、自分の視界に入りにくく、パーツの小さい「耳」は、つい日焼け止めを塗るのを忘れてしまうことがあります。紫外線対策だけでなく、普段のお手入れでも見落とされやすいのが耳です。
耳の皮膚は薄くてデリケートなので、、紫外線の影響を受けやすい場所です。耳が日焼けすると、
・赤くなる
・火照る
・かゆい
・ヒリヒリとして痛い
・乾燥する
などの症状が出ることがあります。日焼けは、いわば一種の火傷のようなものですので、ひどい日焼けをしてしまうと、
・強い痛みが出る
・水ぶくれができる
・皮むけする
などの症状が出ることもあります。耳は、日焼けした後もなかなか症状が治りにくいので、日焼けを予防したり、日焼けした後のケアをしっかりしてあげることが大切です。
耳の日焼けを対策するためには、日焼け止めのアイテムを使用することが一般的です。
■日焼け止めアイテムを活用する
耳の日焼けを予防するためには、
・日焼け止めを塗る
・ツバの広い帽子をかぶる
・日傘をさす
・フェイスカバーをつける
・飲む日焼け止めを活用する
などが効果的です。
■紫外線量が多い時間帯の外出を避ける
また、午前10時~午後2時位までは、1日の中でも紫外線量が多い時間帯です。紫外線量が多い時間帯を避けて外出したり、日陰で過ごすようにすることも、日焼け対策になりますね。
■日焼け止めの選び方
日焼け止めには、「PA」と「SPF」の2種類の表示があります。
「PA」は、紫外線A波を防ぐ数値のことです。PAの後ろの「+」が多ければ、より紫外線の影響を遅らせることができる日焼け止めということになります。
一方、「SPF」は、紫外線B波を防ぐ数値のことです。SPFの後ろの「数字」が大きいほど、より肌への紫外線の影響を遅らせることができる日焼け止めということになります。
短時間の外出の場合はSPF20、PA++程度の日焼け止めがおすすめです。屋外で過ごすアウトドアやレジャーの場合は、SPF30~50+、PA+++程度の日焼け止めを使いたいですね。
耳に日焼け止めを塗る場合は、顔に使用している日焼け止めを使用してOKです。ただし、耳の皮膚は薄く、デリケートなので、低刺激の敏感肌用の日焼け止めを使用すると安心ですね。強い日焼け止めはそれだけ肌に負荷がかかりますので注意しましょう。石鹸で落とせるものを選ぶと洗い流しやすいですよ。
■日焼け止めの塗り方
耳はカーブしていたり、凹凸がありますし、日焼け止めがしっかり塗れているのか自分では見えにくいものです。鏡を見ながら塗るのも一つの方法ですね。
また、日焼け止めを耳に塗る場合は、少量を手に取り、力を入れないようにして、日焼け止めを薄くのばして塗り重ねていきましょう。
耳の表面だけでなく、耳の裏側や耳たぶ、耳の付け根なども日焼け止めを塗り忘れないようにしましょう。
耳も汗をかきますし、髪の毛が触れるので、日焼け止めが落ちやすい場所でもあります。また、一般的な日焼け止めの効果は2時間~3時間程度で薄くなってきますので、塗り直しをした方がいいですね。
スプレータイプやミストタイプの日焼け止めは、塗りやすいですが、耳の奥に日焼け止めが入らないように注意しましょう。
では、耳の日焼け対策にはどのようなものがおすすめなのか確認していきましょう。
ビオレUVアスリズムのスキンプロテクトスプレーは、スプレータイプの日焼け止め。白残りしないタイプなので使いやすいところが魅力です。
肌から10〜15センチほど離してスプレーするか、手のひらにスプレーしてからまんべんなく広げることで耳の紫外線対策ができるでしょう。
日焼け止めと併用してツバの広い帽子を被って耳を覆ってあげることで、よりUVカット効果を高めることが期待できます。遮光の特殊コーティングを施したつばの広い帽子であれば、紫外線から肌をしっかりと守ることが可能です。
日傘を持ち歩いておけば、日差しが強くなった時にサッと出して紫外線対策ができます。折りたたみ式の日傘であればコンパクトなので、バッグに入れておきやすくておすすめ。シンプルなデザインのものをチョイスすると、どんなコーディネートとも合わせやすいでしょう。
うっかりと耳に日焼けをしてしまったときには、以下のようにアフターケアをすることが重要です。
■まずは冷やす
日焼けは、軽度の火傷のようなものですので、日焼けした後は、まずは冷やすことが大切です。火照った耳に濡れたタオルを当てたり、保冷剤や氷をタオルでくるみ、耳に当てます。
■日焼け止めを落とす
耳の火照りが落ち着いてきたら、お風呂で日焼け止めや汚れを落とします。
■保湿する
日焼け直後の耳は乾燥していますので、保湿をしてあげましょう。ただし、いつも以上にデリケートになっていますので、いつも使用しているコスメでもピリピリと痛むことがあります。
アロエのような抗炎症作用成分が配合されたジェルやクリームを使用してもいいですし、低刺激の敏感肌用のスキンケアコスメやワセリンなどで保湿してあげましょう。
■インナーケアも
そして、日焼けした後は、肌の内部も乾燥していますので、水分補給をしてあげましょう。
また、紫外線のダメージを修復するためには、タンパク質やビタミンA、ビタミンB、ビタミンCやビタミンEを摂ることがおすすめです。
■しっかり睡眠を
さらには、日焼けでダメージを負った耳を早く回復させるためにも、睡眠時間も十分に取りましょう。清潔な枕カバーや寝具、パジャマを使用することも大切ですね。
耳に日焼けをした後は、ついアフターケアを頑張りたくなりますが、頑張りすぎるのも禁物です。最後に、日焼けの後に気をつけたいことを紹介します。
■水ぶくれは潰さず皮むけもそのままに
耳がひどい日焼けをしてしまうと水ぶくれができたり、皮むけしてしまうことがあります。
水ぶくれを潰したり、皮むけを剥がそうとするのはNGです。日焼けでダメージをしている耳が、ますますダメージを受けてしまいます。早く日焼けの炎症を治すためには、極力触らないようにしましょう。
いつまで経っても炎症が治らない場合や痛みが続く場合は、市販薬を使用したり、医師に相談した方がいいですね。
■入浴時は
水ぶくれができたり、皮むけしていない場合でも、日焼けした耳は炎症を起こしています。したがって、入浴時に耳をゴシゴシと洗ったり、熱いお湯をかけたり、強い水圧のシャワーを当てるのは避けましょう。
日焼けをした後に、耳に塗っていた日焼け止めを落とすことは大切ですが、日焼け止めの症状が落ち着くまではシャンプーやトリートメント、石鹸などがつかないようにしたいですね。
■美白成分配合のコスメでのスキンケアは
そして、顔のスキンケアに美白成分配合のコスメを使用することがありますが、日焼け直後は刺激が強すぎることもあります。心配な場合は、日焼けの炎症がおさまってから使用するのがおすすめです。
耳の皮膚はデリケートなので、他のパーツと同様、日焼け止めをすることが大切です。うっかり日焼けをしてしまった場合は、皮膚を冷やし、しっかり保湿をしてアフターケアをしてください。