結婚式で和装を選ぶ際には、衣装のデザインやカラーだけでなく、ヘアスタイルも迷うものです。そこで今回は、角隠しと綿帽子の違いや角隠しの選び方、Instagram(インスタグラム)で見つけたおすすめの角隠しスタイルをご紹介します。
【目次】
伝統的な和装の花嫁衣装に身を包んだ結婚式は、近年人気を集めています。挙式や披露宴で和装を着る場合もありますし、前撮りで和装を選び、ウェディングフォトを残しているカップルも多いですね。
■和装の種類
和装には「白無垢」「色打掛」「引き振袖」の3種類の種類があり、それぞれに合ったヘアスタイルもあります。花嫁衣装の着物は、一度しか着ませんし、手入れが大変なことから、購入するよりもレンタルを選ぶ花嫁さんが多いですね。
昔から格式の高い正礼装とされている「白無垢」は、ホワイトの掛下の上にホワイトの白打掛を着ます。白い色の婚礼衣装は「嫁ぎ先の家に染まる」という意味も込められています。近年は赤いアクセントの入った赤ふきの白無垢も人気を集めています。赤の他にもピンクやブルー、イエローなどをアクセントにした白無垢もありますよ。
「色打掛」は、白以外の白無垢を指しますが、白をベースとした色打掛も清楚な印象になり人気があります。
「引き振袖」は、おはしょりを作らずに着る、裾を引きずって歩く振袖です。下着を2枚以上重ねて裾のレイヤードの美しさをアップすると豪華な印象になります。
■和装のヘアスタイルの違い
和装の場合のヘアスタイルは、挙式と披露宴で異なります。
以前は神前式や仏前式スタイルの挙式には白無垢を着用し、日本髪の「文金高島田」に、白無垢専用の白い頭巾の「綿帽子」を被るか、白いはちまきのような太い布を額に巻く「角隠し」を選ぶのが一般的でした。
しかし、近年は神前式や仏前式スタイルの挙式で色打掛を着用し、色打掛用の綿帽子を被る花嫁さんも増えています。また、神前式や仏前式スタイルの挙式で引き振袖を着る花嫁さんもいます。衣装を選ぶ際には、挙式する神社やお寺などに確認しておくと安心ですね。
綿帽子や角隠しは、ドレスのベールのようなものですので、披露宴では綿帽子や角隠しを外すのが習わしです。挙式後の披露宴で和装を着る場合や、人前式スタイルの挙式、前撮り写真などの場合は、ヘアスタイルに決まりはありませんので、髪型も洋髪でもOKです。
角隠しの構造は、高いマゲを結った日本髪の文金高島田に1枚の太い白い布を巻くスタイルで「角を隠して夫に従う」という意味も込められています。文金高島田は、地髪を使って結う場合と、かつらを使用する場合があり、かつらは前もって「かつら合わせ」が必要になります。
角隠しの選び方には、いくつかポイントがあります。
例えば、角隠しの位置が下になって眉毛が隠れてしまったり、角隠しの位置が上になっておでこが出てしまうのはNGです。
また、角隠しからおでこが遠すぎたり、近すぎると、バランスが悪く見えてしまうので、前だけでなく、横からの姿や後ろ姿にも気を配る必要があります。
鶴の絵柄が高級感のある白無垢の角隠しには、かんざしにも鶴を取り入れて統一感のあるおしゃれなヘアスタイルに。
真っ白の白無垢に艶やかなかんざしが華を添えてくれますね。
和柄の角隠しには、クラシカルなかんざしをつけて、上品な雰囲気のヘアスタイルに。
伝統的な雰囲気が大人っぽい印象になる白無垢スタイルに仕上がっていますね。
近年人気の赤ふきの白無垢には、角隠しにも赤を取り入れてまとまり感をアップ。
赤いラインが顔周りのアクセントになり、ひと味違った印象になりますね。
レッドとゴールドがゴージャスな色打掛にも、角隠しはおすすめです。ヘアアクセサリーにも赤や金を取り入れて、まとまりのある和装スタイルに。
角隠しはシンプルなデザインをセレクトしてメリハリをつけています。
ブラックの色打掛スタイルには、角隠しやかんざし、着物にゴールドを取り入れて高級感のある和装に。
カラフルな着物も、ブラックベースですとシックな印象になり、オトナ女性も取り入れやすいですね。
黒い引き振袖の「黒引き振袖」も、伝統的な婚礼衣装の一つです。ブラックの着物に鶴の模様が美しく際立っていますね。
角隠しもベーシックなスタイルで、上手に着物を引き立てています。
芸術的な絵柄が優雅な雰囲気の引き振袖にも角隠しはおすすめです。
比較的コンパクトな引き振袖には、ヘアスタイルやヘアアクセサリーも控えめにすると、着物とのバランスが良くなりますね。
近年は、和装にオーガンジーやレースなど、洋風のアイテムをプラスする新和装スタイルも注目を集めています。
レースを使った角隠しには、かんざしの替わりに花を挿し、オリジナリティあふれるハイセンスな今ドキのヘアスタイルに仕上がっていますね。
花嫁の伝統的なヘアスタイルである角隠しは、クラシカルで上品な印象になるのが魅力です。角隠しのデザインは豊富で、ヘアアクセサリーでオリジナリティを出すこともできますよ。ぜひ髪型の参考にしてみてくださいね。