結婚のお祝いをいただいた場合は、お返しとして内祝いの品物を贈るのがマナーです。そこで今回は、結婚祝いの内祝いの基本マナーや金額の相場、おすすめのギフトをご紹介します。
【目次】
■結婚祝いの内祝いとは
結婚のお祝いをいただいた方へのお返しの「内祝い」は、結婚式に招待し、ご祝儀をいただいた方に贈る必要はありません。結婚式に列席した方には、引き出物や引き菓子、縁起物やプチギフトなどをお返しとして贈ります。
結婚式をしない場合にお祝いをいただいた時や、結婚式に出席しない方がお祝いをくれた場合に贈るお返しが内祝いです。ただし、結婚式に列席した方が、別のお祝いをくれた場合には、内祝いを贈るのがマナーですね。
■結婚内祝いのスケジュール
結婚祝いは、結婚式の2ヶ月前から1週間前までに品物やお祝い金を贈るのが一般的です。しかし、内祝いは挙式後2週間~1カ月以内に贈るのがマナーとされています。したがって、
・お祝いをいただいた方の名前や住所、電話番号
・いただいた品物の大体の金額やお祝い金の金額
などをリストアップしておき、お返しし忘れることがないようにしましょう。相手の年齢や性別、関係や好みなどを考慮して品物を選んでおくと、スムーズにお返しができますね。
ただし、郵送でお祝いいただいた場合や、家族を経由してお祝いをいただいた場合には、すぐにお礼の電話をして、後日お返しを贈りましょう。
また、結婚式をしない場合に結婚祝いをいただいたら、内祝いはできるだけ早く贈るようにしましょう。お祝いをいただいてから1ヶ月以内には贈るのがマナーですね。
結婚祝いの内祝いの金額の相場は、いただいた金額の1/3~半額程度の金額の品物をお返しするのがマナーです。
■連名でお祝いをいただいた場合
例えば、結婚祝いとして、職場の方5人から5,000円のお祝いをいただいた場合も、内祝いを贈るのがおすすめです。一人につき1,000円のお祝いをいただいたことになりますので、お祝いの半額の500円程度の金額の内祝い品をお返ししましょう。
■結婚式をしない場合
結婚式をしない場合も、親戚や上司、友達などから結婚祝いをいただいたり、結婚祝いの食事会を開いてもらうことがありますよね。
例えば、結婚式に出席する際のご祝儀の相場は30,000円ですが、結婚式を行わない場合のご祝儀は10,000円程度が相場となっています。いただいた金額の1/3~半額程度の金額の品物をお返しするのがマナーですので、3,000円~5,000円程度の品物をお返ししましょう。
結婚式をしない場合の内祝いは、お祝いの金額や食事代、相手の年齢や性別、関係や好みなどに合わせて品物を選ぶ「贈り分け」をしましょう。
結婚祝いをいただいたお返しである内祝いは、感謝の気持ちを込めて喜ばれるものを選びたいですよね。自分ではなかなか買わないような高級品や、いくつあっても困らない実用的なものが喜ばれやすいですね。
結婚式で贈る引き出物や引き菓子、縁起物やプチギフトで選ぶような品物を内祝いとして贈るのがおすすめです。
例えば、
・有名店のお菓子の詰め合わせ
・お肉や海産物、ジュースなどの高級グルメ
・ブランドの食器
・ブランドのカトラリー
・タンブラー
・今治や高級ブランドのタオルセット
・入浴剤やバスソープやシャンプー、コンディショナーなどのバスグッズ
・洗剤
・電気ケトルやジューサー、コーヒーメーカーのようなキッチン家電
・デジカメや布団用掃除機などの家電
・マッサージ機器や美容家電
・メイクブラシ
・折りたたみ傘
・ジュース
・だし
・調味料
・ドレッシング
などですね。
お菓子は、縁起物とされているバームクーヘンや金平糖の他、クッキーやマドレーヌ、フィナンシェ、ラスク、お煎餅などの日持ちするお菓子がおすすめです。
食器を贈る場合は、他の食器に馴染みやすい、派手なデザインや鮮やかなカラーは避けるのが喜ばれやすい選び方のポイントです。
家電については、一家に何台も同じものがあると困りますので、相手のリクエストを元に選ぶようにしましょう。
ワインや日本酒、スイーツやお茶類に二人の名前や感謝のメッセージを入れた「名入れギフト」も人気があります。缶やボトルが記念品となるので、家族に喜ばれやすいですね。ただし、お葬式の香典返しの定番になっている日本茶は、葬式を連想させることから避けている人もいます。
■連名でお祝いをいただいた場合
連名でお祝いをいただいた場合の少額のお返しには
・お菓子
・ミニタオル
・ミニポーチ
・ハンドクリーム
・入浴剤や石けんなどのバスグッズ
・タンブラー
・折りたたみ傘
などが人気となっています。
■現金や金券は避ける
お返しに現金を贈るのは「お祝いを送り返す」という意味になるのでマナー違反ですが、商品券やギフトカードについても、はっきりとお返しの金額がわかるため、人によっては失礼だと感じる方もいます。親しい間柄ではない場合は、商品券やギフトカードなどの金券を贈るのは避けましょう。
■迷ったらカタログギフトを
お返しの品として贈りやすく、常に内祝いのランキング上位に入る「カタログギフト」は、金額で選ぶこともできますし、相手に品物を選んでもらうため、何を贈ればいいのかわからない場合にも重宝しますね。
■のし
結婚祝いをいただいたお返しである内祝いの「のし紙」は、紅白十本、もしくは金銀十本の結び切りの水引きが描かれているものを使用します。
水引きの上に「内祝」と記載し、水引きの下には両家の名、もしくは、新郎新婦の名前を書きます。左が新郎側、右が新婦側となります。
■郵送は
結婚祝いをいただいた場合の内祝いは、できれば直接訪問し、手渡しするのが望ましいですが、郵送でも失礼にはなりません。
ただし、郵送中にのし紙が汚れてしまうのを防ぐため、のし紙は「内のし」を指定しましょう。
品物だけでなく、手書きの手紙やメッセージカードなどのお礼状を添えると丁寧な印象になりますね。
結婚祝いのお返しの内祝いは、相手に合わせた品物を贈るのがおすすめです。迷った場合は、贈った相手に選ぶ楽しみがあるカタログギフトを活用してみてくださいね。