さまざまなメディアで紹介されている「むくみ腸」を、耳にしたことはありますか?脚や顔と同じようにむくんでしまうことなのですが、美容や健康、ダイエットにも深く関係してくるようです。そこで今回は、むくみ腸の原因や対処法をご紹介します。
【目次】
むくみ腸とは、その名の通り腸がむくんでいる状態のことです。
脚や手、顔がむくんでパンパンになってしまうように、腸でも同じ現象が起こっていると言われています。
腸の血流が滞り、水分が上手に排出されなくなることをきっかけに、水分や老廃物などが溜まってしまうことから、むくみ腸を招いてしまうようです。
脚や顔のように自分の目で確かめることができないので、そのままにしてしまいがちな女性も多いようですが、第二の脳とも言われている腸の働きが低下してしまえば、さまざまな不調を招くと言われています。
太りやすく痩せにくい体質になってしまったり、慢性的な便秘やぽっこりお腹になってしまったり、イライラも増えてしまうようなので、原因や対処法をしっかりチェックしていきましょう!
むくみ腸を招く主な原因は4つあると言われています。
■冷えによる血行不良
血液やリンパの流れが滞ると、水分や老廃物などが溜まりやすくなります。
この血行不良に繋がるのは、体の冷え。
女性は男性よりも熱を作る筋肉量が少ないことから、どうしても冷えやすくなるので、むくみ腸に悩まされる女性が多くいるようです。
■食生活の乱れ
食生活の乱れは、そのまま腸にも影響が出て、腸内環境を乱してしまいます。
すると便秘に繋がり、不要なものを溜め込みやすくなってむくみ腸に繋がってしまうので、注意しましょう。
■運動不足による筋力低下
体を動かす習慣がない女性の場合は、排便に必要な腹筋などの筋力が低下してしまいます。
そして、腸を刺激することができず、ぜん動運動もうまくできなくなってしまうので、便秘がちになりむくみ腸に繋がってしまうようです。
■下剤に頼りすぎている
便秘にならないように服用している下剤かもしれませんが、頻繁に服用していると腸内の機能が低下し、自力でする力が弱まってしまうので、あまり良くないようです。
実際に自分がむくみ腸なのかチェックする方法があります。
まずは当てはまるものがあるか、確認してみてください。
■むくみ腸のチェック方法
・少し食べただけで満腹感がでる
・ダイエットをしても体重が減らない
・3日以上便が出ない状態が続くことがある
・下剤を5年以上使用している
・排便後の残便感が毎回あり、お腹の張りなど膨満感がある
・おならが臭く、気になる
1つでも当てはまるものがあると、むくみ腸の可能性があるようなので、対処法を取り入れてみてください。
むくみ腸の対策方法としてまず取り入れたいのが、腸に良い食べ物を積極的に摂ることです。
腸内環境を整えることができれば、自然とすっきりしてきます。
■腸に良い食べ物
・ヨーグルトなどに含まれた乳酸菌
・野菜やフルーツなどに含まれた食物繊維
・バナナやきのこなどに含まれたカリウム
乳酸菌は腸内で善玉菌を増やしてくれますし、食物繊維は便のかさを増したり柔らかくしたりしてスムーズな排便をサポートしてくれます。
カリウムも余分な水分や塩分の排出に役立ってくれるので、バランスの良い食事を基本に、腸に良い食べ物を積極的に摂り入れましょう。
食生活の乱れと同じように、生活習慣の乱れもむくみ腸を招き、悪化させる原因に繋がってしまいます。
ですので、睡眠不足が続いていたり、起きる時間や食事をする時間が乱れていたりする場合は、その乱れた生活を整えましょう。
寝る時間と起きる時間を合わせ、食事をする時間も決めておくといいですよ。
睡眠不足に関しては、早く寝たとしてもぐっすり眠れていないと疲れがとれないので、できるだけ就寝前はスマホやパソコンなどのブルーライトを見ないようにし、音楽を聴いたりストレッチをしたりしてリラックスした空間を作ることがおすすめです。
熱を作り出すための筋肉量を増やしたり、血行を促進するためには、筋トレやウォーキングなどなど、適度な運動をすることがむくみ腸の改善に繋がります。
ウォーキングはもちろん、ジョギングやエアロビクス、ヨガでもOKです。
ただ、継続できなければ意味がないので、運動をする習慣がなかった女性の場合は、一駅分歩いたり階段を使うようにしたりすることもおすすめですよ。
腸を直接刺激して、ぜん動運動を活発にすることもむくみ腸の対処法としておすすめの方法です。
■マッサージ方法
①左手で左の肋骨の下を掴み、右手で右の腰骨あたりを掴みます。
②ゆっくり揉みほぐすように刺激したら、今度は右手で右の肋骨の下を掴み、左手で左の腰骨あたりを掴んで揉みほぐしましょう。
■体操のやり方
①肩幅に足を開いて立ち、両腕を天井に向けてまっすぐ伸ばします。
②手首を交差させて手のひらを合わせたら、そのままゆっくりと上半身を横に倒しましょう。
③反対側も同じように左右10回ずつ行ったら、今度は骨盤から回すように腰を時計回りと反時計回りに一回ずつ行ってみてください。
朝晩1回ずつ行うのですが、食後すぐに取り入れるのは控えましょう。
冷えはむくみ腸を招き、美容や健康などにさまざまな悪影響を与えると言われています。
ですので、常に冷え対策を意識するようにしましょう。
秋や冬だけでなく、クーラーの効いた室内や冷たいものが恋しくなる夏も、冷えやすくなっているので油断大敵!
夜はゆっくり湯船に浸かったり、基本的に飲み物は常温や温かいものにしたり、露出が多い洋服は控えるようにしましょう。
下剤で腸を刺激し、その刺激で排便を繰り返していると、自らの自然な力が弱まってしまいますので、頼りすぎないようにしましょう。
とは言っても、今まで下剤を使っていた女性にとっていきなりやめることは難しいと思うので、回数を減らすことから始めてみてください。
そして先ほどご紹介したむくみ腸におすすめのマッサージや体操をしたり、体を冷やさないように気を付けたりして、自力で排便できるように生活に気を付けることがおすすめですよ。
むくみ腸の原因や対処法をご紹介しました。
腸のむくみが改善されれば健康にもいいですし、美容やダイエットにも役立ってくれます。
もし「むくみ腸かも」と思ったら、生活習慣を見直してみてくださいね。