家事の中でも慣れが必要なワイシャツのアイロンがけは、キレイに仕上げるための様々なポイントがあります。そこで今回は、ワイシャツのアイロンがけの仕方や、アイロンがけが楽になる洗濯方法をご紹介します。
【目次】
ワイシャツのアイロンをキレイに仕上げるためには、アイロンがけの前の洗濯の仕方が重要です。
■洗濯はネットに入れて
例えば、ワイシャツを洗濯ネットに入れて洗濯することで、生地を傷めるのを予防できるだけでなく、衝撃を軽くしてワイシャツにつくシワも減らすことができます。ボタンは全て外してから洗濯をすることも大切です。
また、柔軟剤を利用すると、シワがつきにくくなります。シワ予防に特化した柔軟剤を利用するのもおすすめです。
■脱水は短い時間に
また、強い力でワイシャツの水分を取り除く洗濯機の「脱水」は、ワイシャツのシワの原因になります。ワイシャツに必要な脱水時間は、15秒~30秒ほどです。程よく水分を含んでいるワイシャツは、水分の重さでシワが伸びやすくなるというメリットもありますよ。
他の物と一緒に洗濯した場合でも、15秒~30秒脱水をしたら一度洗濯機を停止させ、ワイシャツだけを先に取り除くのがおすすめです。
■干す際はよくシワを伸ばす
また、洗濯が終わった後は、すぐに洗濯機の中からワイシャツを取り出して干すのがおすすめです。ワイシャツをネットから取り出したら、バサッバサッと数回振ってシワを伸ばします。ハンガーにかけて、しっかり手でシワを伸ばして乾燥させましょう。
最近では、アイロンをかけず、干すだけでシワが伸びる「形状記憶」の加工が施されているシャツも人気になっていますよね。洗濯後にシワを伸ばすだけで、形状記憶の加工が施されていないワイシャツでも、アイロンがけの手間を軽くすることができますよ。
ワイシャツのアイロンがけには、アイロンの他にも、アイロン台や霧吹き、当て布が必要になります。
■取り扱い表示をチェック
また、アイロンがけを始める前に、ワイシャツの取り扱い表示を見て、アイロンの温度設定を確認したり、当て布をする必要があるのかどうかをチェックしましょう。
アイロンは、高温ですとシワが伸びやすいですが、ワイシャツの種類によっては生地を傷めてしまうこともあります。また、当て布をする必要があるワイシャツに直接アイロンをかけることも、生地を傷めたり、テカリの原因になります。
一般的には、綿や麻素材の場合は高温(180度〜210度)、ポリエステルやナイロン、絹などの素材の場合は中温(140度~160度)に設定されていることが多いですね。
■スチームアイロンや霧吹きを利用
また、アイロンがけをする際は、一度霧吹きで軽く湿らせてからプレスすると、楽にシワを伸ばすことができます。ワイシャツに負担をかけないので、生地も傷めにくくなります。湿らせた後にアイロン用キーピング衣料用の「のり」を使用すると、クリーニング屋さんに依頼したようなパリッとしたワイシャツに仕上がります。
スチームが出るスチームアイロンも、ワイシャツを湿らせながらアイロンがけができるのでおすすめですよ。
スチームアイロンでシワが伸びにくい綿や麻素材のワイシャツの場合は、アイロンをドライにして霧吹きを吹きかけながらアイロンがけを行いましょう。
ワイシャツのアイロンがけは、アイロンを持っていない方の手で引っ張りながらアイロンがけをしていくと、余計なシワがつきにくくなります。
■襟、肩
襟や袖は生地が厚いので、両面アイロンがけを行うと綺麗に仕上がります。
ワイシャツのアイロンがけの手順は、最初に襟のアイロンがけを行います。襟をアイロン台の上に広げて、襟の裏のアイロンがけを行ったら、ひっくり返して、襟の表のアイロンがけを行いましょう。肩にも軽くアイロンを当てたら、最後に襟の折り目をつけます。
■袖、腕
次に、袖口を広げ、アイロンがけを行います。袖口も裏側を最初にアイロンがけを行います。裏側が終わったら表のアイロンがけを行いましょう。
次に、腕のアイロンがけを行います。
袖のボタンがついている面を上にしてアイロン台の上に広げ、タック部分がシワにならないように引っ張りながら、袖から肩に向かってアイロンがけを行います。シワを伸ばしたら、ひっくり返して裏側もアイロンがけを行いましょう。
■身頃
次に、前身頃のアイロンがけを行います。
最初にボタンの穴がついている方のアイロンがけを行い、次にボタンがついている方の身頃のアイロンがけを行います。アイロンがけが難しい脇の部分は、縫い目に沿ってアイロンを動かすようにすると綺麗に仕上がりますよ。ポケットは、少し膨らんでいますので、下からポケット口に向かって、優しくアイロンがけを行いましょう。
最後に後ろの身頃(背中)のアイロンがけを行って終了です。
アイロンをかけた後は、ハンガーにかけて、乾燥させましょう。
家にアイロン台がない場合は、机の上にバスタオルを重ねてワイシャツのアイロンがけを行う方法もありますが、机の材質によっては、机が劣化してしまったり、色移りする場合もあります。コンパクトにまとめることができるアイロンマットですと、一人暮らしのお部屋でも邪魔になりませんね。
また、手にはめることができる「アイロンミトン」や、ハンガーにかけたままアイロンがけができるスチームアイロンなどを購入する方法もあります。
ワイシャツのアイロンがけをキレイに仕上げるためには、洗濯の仕方も重要です。また、ワイシャツを一度湿らせ、適度な温度でプレスすることが重要です。ワイシャツにアイロンがけをする際は、ぜひご紹介した方法を参考にしてみてくださいね。