「手洗い」の洗濯表示のニットやブラウス、ランジェリーなどを皆さんはどうやって洗っていますか?ニットなどはクリーニングに出している方も多いと思いますが、ランジェリーは洗濯機の「手洗い」コースで洗う方も多いのではないでしょうか。
クリーニングに出すほどでもないものや、洗濯機で洗うのは心配な繊細なランジェリーは、どうやって洗ったらいいか悩みますよね。今回はそんな時におすすめしたい手洗いの方法や、手洗いに最適な洗剤をご紹介します。
【目次】
ニットやランジェリーは繊細な生地のものが多いので、通常の洗剤で洗うと洗浄力が高すぎて生地を傷めてしまいます。生地を傷めないようにするためには、洗剤も洗浄力のおだやかなものを使いましょう。
日常着やタオルなど、汚れをしっかり洗浄しなければいけない時に使うのは、弱アルカリ性の洗剤です。それとは対照的に、おしゃれ着洗剤は洗浄力と同時に生地への優しさも大事なので、中性の洗剤がほとんどです。
洗剤を入れる量は、必ず洗剤の裏側にある指示通りの適量を守りましょう。
デリケートな素材のニットやランジェリーの手洗いは、専用の洗剤を使うことも大切ですが、洗い方も大切です。ここでは手洗いに効果的な洗濯方法をご紹介します。慣れれば簡単ですよ。
手洗い用の洗剤と、洗面器や専用の洗い桶などの容器(洗面台でもOK)を用意しましょう。
容器に洗剤の表記にある適量の洗剤を溶かして、洗浄液を作りましょう。
用意した洗浄液で、洋服やランジェリーを洗います。汚れの程度に合わせて洗い方を変えて洗濯しましょう。
■押し洗い:洗いたい服をたたんで洗浄液の入った容器に入れます。服を容器に押し付け、次に手を離して、それを繰り返します。ある程度繰り返したら水を替えて、また押して離してを繰り返します。このすすぎの工程を2回ほど繰り返します。
■振り洗い:洗浄液の入った容器の中で服をゆするように振って洗います。水を替えてすすぎの振り洗いをします。すすぎを2回ほど繰り返します。
■つけおき洗い:洗浄液の入った容器に服を入れて、最低20分から汚れに応じて時間を調整しながら、つけこみます。水を替えたらまた服をつけこんで2~3分待ちます。水を替えてまたつけこみます。
手洗いした後は、すばやく脱水します。バスタオルに包んで水分をある程度取ったら、洗濯機の手洗いコースで脱水しましょう。
手洗いに使える洗剤は大きく3タイプに分けることができます。汚れ具合や衣類の種類によって選びましょう。
①粉末洗剤
泥汚れや皮脂汚れに強く洗浄力が高いのが粉末洗剤。外遊びや部活での泥汚れ・皮脂汚れがついたお子さんの衣類などを洗うのに適しています。水温が低いと洗剤が溶け残りやすいので、しっかり溶かしてから洗濯をするようにしましょう。
②液体洗剤
衣類の汚れがそれほど多いわけではない場合は、液体洗剤で十分です。洗剤の溶け残りの心配もありません。
③おしゃれ着用洗剤
ニットやランジェリーなど繊細な衣類を洗うことができる洗剤。洗浄力が穏やかで、衣類を傷ませることなく洗濯することができます。
洗剤の液性には弱アルカリ性のものと中性のものがあります。洗浄力が強い粉末洗剤は弱アルカリ性です。これに対し、おしゃれ着用洗剤は洗浄力は穏やかでも衣類を傷めにくい中性になっています。液体洗剤は弱アルカリ性のものと中性のものに分かれており、おしゃれ着用のものでなくても中性の洗剤もあります。
洗濯表示を確認して、「中性」のマークがなければ弱アルカリ性の洗剤で洗ってかまいません。しかし、「中性」のマークが付いている場合は、弱アルカリ性の洗剤を使ってしまうと衣類にダメージを与えてしまうので、必ず中性洗剤を使用しましょう。
蛍光剤(蛍光増白剤)とは、衣服を白く見せる効果がある成分のことです。白いシャツや肌着を白く仕上げてくれます。しかし、ベージュやライトグレー、パステルカラーなど淡い色味のものに蛍光剤が含まれた洗剤を使用してしまうと、白っぽく色あせて見えるようになってしまいます。
蛍光剤が含まれた洗剤は淡い色味の衣服には使用しないようにしましょう。濃い色の衣服には影響はないので、使用しても問題ありません。
一般的に、衣類は洗濯機で洗濯する方が多いでしょう。しかし、中には手洗いで洗濯をしないといけない衣類もありますよね。
ここでは手洗いする際におすすめの洗剤を10個紹介していきます。さまざまなタイプがあるので、自分に一番合っているものを選んでみてください。
KUSU HANDMADEのくすのき石けん洗剤は、まるで森の中にいるかのような気分になれる、爽やかなグリーンの香りがします。こちらの洗剤は、旅先やお試しにもぴったりな小さいサイズです。
手洗い用だけでなく、普段の洗濯にも使用可能。洗濯機に入れる際には、一度に一袋入れて使用します。適量を洗濯機の中にふりかけるだけで、フワフワな泡が衣類をやさしく洗ってくれます。爽やかな香りは毎日の洗濯を楽しくしてくれるでしょう。
さらに合成界面活性剤、リン酸塩、エデト酸塩(EDTA)、蛍光増白剤不使用なところも魅力。パッケージもナチュラルでおしゃれなので、収納していてもかわいいですね。
エスケーのうるおい洗濯せっけんは、粉末状の洗剤がスティック状になっているのでとても使いやすいのが特徴!手洗い用洗剤としても、いつもの洗濯用洗剤としても使用できます。洗剤をいくつも管理しなくても良いので、収納もスッキリ。
デリケートなシルクやウールにも使用できるので、家で洗いづらいおしゃれ着の洗濯にもお使いいただけます。
シャボン玉石けんの無添加粉石けんスノール紙袋は、成分のうち99%が純石けん。洗浄力が高く、経済的な洗濯用粉石けんです。ウールやシルクなどの衣類もふんわりやわらかく洗い上げるため、柔軟剤がいらないのもポイント。
手洗いで洗濯する際には、手荒れのリスクを最小限に抑えるためにも肌に優しい成分の洗剤を使いたいですよね。
ecoveのデリケートウォッシュは、手肌にはもちろん地球にも優しい成分で作られた洗剤です。生分解できる成分を使用していて、下水処理場や浄化槽で分解されるので環境にも優しい洗剤です。そんな洗剤で洗濯すると気分がいいですよね。
繊維の風合いや色を保ってくれるので、お気に入りのニットも安心して洗えます。
おしゃれでかわいいパッケージが目を引く、ecostoreのデリケート&ウールウォッシュ。パッケージがかわいいだけで、手洗いの作業が楽しくなったり、収納していてもおしゃれに見えたりするので、毎日の家事のモチベーションもアップすること間違いなし。
ecostoreの商品はパッケージがかわいいだけではなく、配合されている成分が肌にも地球にも優しいのがうれしいポイント。衣類の繊維を傷めることなく、お気に入りの洋服も安心して家で洗濯できます。
デニムの手洗いに使いたいのがTHE LAUNDRESSのデニムウォッシュ。デニムは色落ちしてしまうこともあるので、洗剤にはこだわりたいところ。
デニム専用の洗剤なら余計な色落ちを防いで、汚れだけを取り除き、デニムをフレッシュな状態にしてくれるので大切なデニムを家で洗濯するのも安心。
THE LAUNDRESSはパッケージもおしゃれで、置いてあるだけでバスルームがNYのような雰囲気になります。
おしゃれな着用洗剤でお馴染みなのが、花王のエマールです。
繊維ケア処方で、洗濯による大切な衣類のダメージを防いでくれます。ニットはふわっと仕上がるように洗ってくれるのでうれしいですね。
中性洗剤で蛍光剤無配合。蛍光剤は繊維に刺激になるので、無配合のものを選びましょう。
日本抗菌総合研究所のJapan Antivirus ResHOTAPA粒は、無添加、無香料の抗菌度の高い貝殻焼成カルシウムが配合された洗剤。ホタテの貝殻には消臭作用や防虫作用があり、ホタパは天然成分100%!他の除菌剤とは違い安全性が非常に高いのが特徴です。
洗濯物の黄ばみやニオイの原因菌を除去するのはもちろん、生乾きの独特な臭いも防止。室内干しをしても嫌な臭いを感じず、お気に入りのおしゃれ着を洗っても安心です。
P&Gのさらさは「高活性オーガニック酵素」を新たに配合し、蛍光剤や漂白剤、着色料が無添加。汚れをしっかり落とし、衣類を本来の白さへ仕上げる洗濯洗剤です。
お肌にも衣類にもやさしい処方なので、毎日の洗濯はもちろん、大事なおしゃれ着でも安心して使えます。
長期で旅行をすると、旅先で洗濯をする場面もありますよね。旅先の手洗いで活躍してくれるのがウタマロのウタマロ石けんです。
汚れをしっかり落としてくれるのはもちろん、旅行カバンのスペースを取らないコンパクトサイズが人気の理由。デイリーでも、ワイシャツの襟汚れなどの頑固な汚れに使えるので、常備しておくと便利ですよ!
ニットの中でも手洗いマークのあるものは、自宅で手洗いができます。
容器に洗浄液(水は30℃以下のぬるま湯が最適)を作って、やさしく押し洗いします。
もみ洗いや、水道水を流しながらのすすぎはやめましょう。柔軟剤を入れるタイミングは、すすぎの最後に。ソフトな肌触りになります。
脱水の際に乾燥機を使うのは、生地を傷める原因になるのでやめましょう。干す際は、必ず陰干しで。
レノアハピネス ナチュラルフレグランス プレミアムフローラル&ざくろの香りは、まるで本物の花の香りのように良い匂いが広がる柔軟剤です。衣類をふんわりと仕上げられるうえ、防臭効果もしっかりしているので、汗をかいてもニオイを防いでくれるでしょう。
ランドリン 柔軟剤 クラシックフローラルは、赤ちゃんの衣類にも使える柔軟剤。柔らかな香りが特徴で、肌触りの良い仕上がりを叶えてくれるところがポイントです。
ファーファ ベビーファーファ 濃縮柔軟剤も赤ちゃんの衣類に使える柔軟剤。植物由来の柔軟成分を使っていることが特徴です。肌への刺激を最小限にしているうえ、ふんわりと優しい香りが広がるので、強い香りが得意ではない方でも使いやすいでしょう。
大切にしているデニム。洗わないとニオイが気になるし、洗濯機で洗うと必要以上に色落ちしないか心配。そんな時は、手洗いがおすすめの洗濯方法です。
通常の洗い方とほぼ同じやり方ですが、何点か注意点があるのでご紹介します。
容器に洗浄液を作ります。洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤がマストです。デニム用の洗剤なら、より色落ちが防げるでしょう。ポイントはぬるま湯ではなく、必ず水を使ってください。
デニムは裏返さずに、洗浄液につけおき洗いします。時間は15分から汚れに応じて30分ほどつけおきします。次に水を取り替えてすすぎます。このすすぎを2回ほど繰り返します。
洗濯機で脱水したら、室内干しで乾かします。
ナノコロイド デニム ウォッシュ ヴィンテージは、必要以上の色落ちを避けながら汚れのみを落としてくれるデニム用洗剤です。色落ちが気になるからと湯洗いのみしては、残った菌などによってニオイが気になることがありますが、こちらは菌を抑制し自然なシトラスの香りで包んでくれます。
フレディレック デニムソークウォッシュは、デニムの色落ちを抑え、やさしく洗い上げてくれるデニム用洗剤。コーティング力のある成分を配合していることで、色落ちを抑えていることが特徴です。爽やかなユーカリの香りが広がります。
桃太郎 ジーンズ用洗剤は、コストパフォーマンスの高さが魅力のデニム用洗剤です。岡山県児島のデニムブランド「桃太郎ジーンズ」が手掛けていることが特徴。デニムの色落ちを最小限に抑え、自然な風合いに洗い上げてくれます。
■干す前に脱水する
脱水を行わないまま干してしまうと、乾きが遅くなるだけでなく、ニットなど伸びやすい衣類は含んだ水の重みで変形してしまうことがあります。脱水を行ってから干すようにしましょう。脱水には洗濯機を使う方法と、バスタオルのみで行う方法とがあります。
《洗濯機を使った脱水》
①洗濯ネットにいれる
衣類を畳んで洗濯ネットに入れます。型崩れしやすい繊細なニットなどは、畳んだ後さらにバスタオルに挟んでから洗濯ネットに入れましょう。
②洗濯機で脱水する
洗濯機で設定できる一番短い時間で脱水します。目安は15~30秒ですが、この時間での設定ができない洗濯機の場合はタイマー等で別にカウントして、手動で途中で止めるようにしましょう。
衣類から水がポタポタ落ちない状態になれば完了です。脱水し過ぎるとシワの原因になるので注意しましょう。
《バスタオルを使った脱水》
薄手のカットソーやランジェリーなどは、バスタオルに挟んで水分を吸収するだけでも脱水できます。衣類をシワにならないように広げてバスタオルで挟んだら、上からポンポンと軽く押さえます。ギュッと絞ると衣類を傷める原因になるので、避けましょう。
■種類別・正しい干し方
《ニット》
ハンガーにかけて干すと自重で伸びてしまうニット。肩の部分がハンガーの形になってしまうこともあります。そんなニットは、ハンガーにかけるのではなく、平干しで干しましょう。平干しとは、地面と平行になるように干す方法です。
平干し用のネットを利用すれば簡単に平干しができます。平干し用のネットは100均でも売っていますので、一つ用意するとよいでしょう。一度に2枚程度干せる、お風呂の浴槽で使う大きなものも売られています。また、乾きは遅くなりますが、テーブルや蓋をしたお風呂の浴槽で干すことも可能です。
ニット以外にも平干しをした方がよい衣類もありますので、洗濯表示で平干しをするように指示されていないか確認するようにしましょう。
《ボトムス》
ウエスト部分の両端をピンチハンガーで留める干し方だと、重なった部分が乾きにくくなり、生乾き臭の原因になります。中に空気が通るように、円状に細かく留めて干すようにしましょう。
いかかでしたか?手洗い用洗剤のおすすめ商品をご紹介してきました。大切にしているニットやブラウス、ランジェリーは手洗いで優しく洗って長く愛用したいですね。気になる洗剤が見つかったら、ぜひ手洗いで洗濯してみてください。