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2019.05.31

法事の席順はどうする?法事後の会食の席順やマナーもご紹介

法事の席順はどうする?法事後の会食の席順やマナーもご紹介 法事の席順はどうする?法事後の会食の席順やマナーもご紹介

ビジネスシーンだけでなく、冠婚葬祭でも、席順は人間関係を円満にするための大切なマナーです。そこで今回は、法事や法要の後の会食の席順やマナーをご紹介します。

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決まりはある?法事の法要の席順【1】法事や法要とは

法事に参列している女性

■法事とは

「法事」とは、法要と法要の後に行われる会食のことを言います。しかし、現在は法事と法要は同じような意味として使われることも増えてきました。

法要は、住職に読経をしていただき、故人のご冥福を祈って供養する仏教の儀式です。故人の家族はもちろん、親戚や友人、会社関係者などが参列します。法要の後には、遺族が僧侶や参列者のために食事を用意することが多いですね。故人との関係や年齢によって席順がありますので、施主となる場合には、あらかじめ席順を考えておき、失礼のないようにしたいですね。


■法要の日程は

以前は、故人が亡くなってから七日目に行う「初七日(しょなのか)」の儀式から七日ごとに行われ、四十九日まで儀式を行うのが一般的でした。近年は、葬儀の後に初七日を行って、その後は四十九日の法要を行うのが一般的となってきました。

その後の法要の日程は、宗教や宗派、地域、家庭によっても異なりますが、

・百箇日(ひゃっかにち)   :故人の命日から100日
・一周忌(いっしゅうき)   :故人の命日から満1年
・三回忌(さんかいき)    :故人の命日から満2年
・七回忌(ななかいき)    :故人の命日から満6年
・十三回忌(じゅうさんかいき):故人の命日から満12年
・十七回忌(じゅうななかいき):故人の命日から満16年
・二十三回忌(にじゅうさんかいき):故人の命日から満22年
・二十七回忌(にじゅうななかいき):故人の命日から満26年
・三十三回忌(さんじゅうさんかいき):故人の命日から満32年

などの法要を行っていきます。一般的には、三十三回忌の法要が最後の「弔い上げ」になりますが、五十回忌を最後の法要とする場合もあります。

決まりはある?法事の法要の席順【2】法要の席順

お寺の本堂

葬儀や法事の際に行われる法要が行われる祭壇は、部屋の奥にあるのが一般的です。

祭壇を中心とすると、

・右側:施主、遺族、親族
・左側:近親者、知人や友人、会社関係者

が座るのが一般的な席順です。

祭壇に近い席である上座には故人と縁が深かった人や年長者が座ります。横に並んで座る場合には、祭壇に近い中央の席が上座となり、中央の列から遠くなるにつれて下座となっていきます。

したがって、祭壇に近い右の一番前の列には、中央に施主が座り、その右隣に遺族が座ります。親戚や近親者、友人、知人、会社関係者の場合も、それぞれ年長者や役職が上の方が上座に座ります。

ちなみに、お通夜や葬儀、告別式などのお葬式の場合は、世話役の代表が左側の列の上座の位置に座ります。


■席順は故人との関係を重視する

ただし、宗教や宗派、地域、家庭、同居しているか、故人と縁が深いかどうかなどによって法事の並び順には違いがあります。

例えば、故人と縁が深い遺族は、上座に座るのが一般的ですが、故人の孫や小さな子供を連れている場合や、トイレが近い場合などは下座の出入り口付近に座るケースもあります。

また、嫁いだ既婚の女性は、嫁ぎ先との縁が優先されるという考えもあり、喪主の長女であっても上座への優先順位は低くなります、反対に、喪主の家に嫁いでいる女性は、血のつながりはありませんが、上座への優先順位が高くなります。

決まりはある?法事の法要の席順【3】法要の後の会食の席順

法事の会食

法要の後に行う法事の会食は、

・お寺やお寺に隣接している会館の大広間
・法事専門の会館
・ホテル
・料亭
・自宅

などで行われます。近年は、自宅以外の場所で仕出し弁当やオードブル、ケータリングを利用したり、飲食店を利用することが多いですね。

法要の後に行う会食は「お斎(おとき)」と呼ばれています。お通夜の後に行われるのが「通夜ぶるまい」や「お清め」と呼ばれ、初七日の法要の後にふるまわれる会食は「精進落とし」もお斎の一種です。

お斎では、住職や参列してくれた方へのお礼を施主や遺族が行うことから、一番立場が上である住職を上座に案内するのが席順のマナーです。

施主は住職をおもてなしする役割があります。会食の間は施主が住職の隣に座って、会話をしたり、お酌をしたりするようにしましょう。

次に、親族の中でも年長者の方や、故人と親しかった友人が順に上座の方から下座に向かって座っていきます。

ただし、親族の中でも年長者の方や、故人と親しかった友人が住職の隣に座り、施主や遺族は下座の末席に座るケースもあります。故人や年長者の孫世代の小さい子供が多い場合は、下座に子供達が集まって座る場合もあります。

席順にははっきりとした決まりはなく、

・宗教や宗派
・地域
・家庭
・同居しているかどうか
・故人との親しさ
・参列者同士の関係

などによって席順が変化する場合もあります。

会食に多くの人が出席する場合には、それぞれの席に名前の書いた「席札」を用意すると、席の案内がスムーズになります。迷った場合は、親族の年長者に聞いて、失礼のないような席順にしましょう。


■上座や下座の考え方の一例

席次は、出入口に一番近い席が下座になり、出入口から一番遠い席が上座になります。ただし、床の間がある場合は、床の間に近い席が上座になります。

例えば、床の間が部屋の右上にあり、出入口が部屋の左下にある部屋に、3人ずつが向かい合って長テーブルに座る場合は、

①床の間の前の席が上座
②上座の隣
③②の隣
④上座の向かいの席
⑤④の隣
⑥入口に一番近い下座の席

となります。ただし、床の間が部屋の中央にある場合は、床の間に近い列の真ん中の席が上座になり、そこから出入口に近い席に向かって下座になっていきます。

円卓の場合も、出入口から最も遠い席が上座となります。次は、出入口に遠い席、もしくは上座の左側から出入口に近い下座に向かって順番に座っていきましょう。

決まりはある?法事の法要の席順【4】住職が法事のお斎に欠席する場合の席順

お寺

住職が法事のお斎に欠席される場合は、お食事代として「御膳料」をのし袋に入れてお渡しするのがマナーです。

席順は、親族の中でも年長者の方や、故人と親しかった友人が住職の隣に座り、施主や遺族は下座の末席に座ります。

ただし、施主は、会食の進行を務めますので、親族席の中でも上座に近い席に座るようにしましょう。

法事や法要の後の会食の席順には、地域や宗教、家柄などで違いがあります。並び順で迷った際には、年長者の方に相談して、失礼のない席順になるようにしたいですね。

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