結婚する際の両家の顔合わせって緊張しますよね。できれば、お互いに良い印象を持ってもらいたいものです。そこで今回は、顔合わせの挨拶のマナーについてご紹介します。手土産や挨拶の例文、当日の流れなどもご紹介していますので、これから顔合わせが控えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【目次】
結婚する際の両家顔合わせでは、結納を一緒に行う場合もありますし、結納はせずに、顔合わせのみの場合もあります。また、顔合わせに出席する家族にも、特に縛りはありませんので、お互いの家族の意思を確認して行いたいですね。
顔合わせの前には、お互いの親にあらかじめ挨拶に行っておきましょう。
■お店は予約しておこう
両家顔合わせの挨拶では、お互いの家族から「堅苦しいものではなく、軽い顔合わせで」という話でも、落ち着いてゆっくり話すことができるような高級感のあるレストランや料亭がおすすめです。お酒を飲むことを考えると、交通の便が良いお店ですと良いですね。
顔合わせの挨拶の時間は、およそ2時間から3時間程度が目安ですので、お店の営業時間には注意しましょう。予約する際に「結婚の顔合わせで利用したい」という旨を伝えておきましょう。
当日は早めに着いておくようにしましょうね。
■進行役を決めておこう
新郎新婦が顔合わせに家族を招く場合は「新郎」が進行役、親が両家顔合わせを行う場合は「新郎の父」が進行役を務めるのが一般的です。
どちらが進行役をするのか決めておくとスムーズですね。
■服装はだいたい合わせる
顔合わせでは、どちらかの家がスーツで、どちらかの家がカジュアルといったような、両家で服装がちぐはぐですと、第一印象があまり良くありません。服装はだいたい合わせるのもマナーです。
顔合わせの挨拶では、男性は黒やネイビーのスーツが基本です。落ち着いた色のネクタイを締めると良いですね。
女性の場合は、ワンピースがおすすめです。スカートのスーツスタイルでも良いですね。スカートは膝丈より長めのものを選びましょう。派手なデザインや露出の高いデザインも避けた方が良いですね。
新婦は振袖や訪問着も華やかですよ。
■彼や彼の家族の名前を呼ぶ際は
また、彼の事は、家族の前では「〇〇さん」と呼ぶのがマナーです。相手の家族を呼ぶ際も「お義父さん」「お義母さん」ではなく、「〇〇さんのお義父さん」と呼ぶようにしましょう。
■手土産を用意しておこう
また、手土産を用意しておくのもマナーです。
日持ちするようなお菓子がおすすめです。かさばらず、持ち歩きやすい軽いものをセレクトするのが気遣いですね。お互いの実家が離れている場合は、地元の名産品も良いですよ。
両家顔合わせでは、挨拶をする機会は「最初」「乾杯」「最後」の3回あります。
新郎新婦と両家の家族が部屋に入室し、着席したら、まずは「最初の挨拶」をしましょう。上座と末席をきちんと確認しておき、失礼のない席順にしましょう。
■最初の挨拶
新郎が挨拶をする場合は、時間を取ってくれたことに対するお礼と、婚約の報告、そして今後の事について話すと良いですね。
「本日は、お忙しい中私たちのためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。」
の後に、
「私〇〇と、▶▶さんの婚約のご報告のために、この場を設けさせていただきました。お互いの家族を紹介し、今回を機に両家の絆が深まれば幸いです。本日は最後までよろしくお願いいたします。」
というような例文がおすすめです。話す場合は、立つよりも、座って背筋を伸ばし、しっかりお辞儀をする方がスムーズですね。
新郎の父が進行を務める場合は、早めに彼の親の挨拶をお願いしておきましょう。
■家族の紹介
次に、家族の紹介を行います。
①まずは新郎が自分の家族を紹介します。父親、母親、兄弟姉妹、の順に紹介していきます。
「まず私の方から両親を紹介いたします。私の父の〇〇、そして母の〇〇、兄の〇〇、妹の〇〇です。よろしくお願いします。」
と紹介しましょう。自分の家族ですので、下の名前を呼び捨てで紹介しましょう。紹介した後に、新郎の父が「〇〇の父の〇〇と母の〇〇です。本日はよろしくお願いいたします。」と挨拶をします。片親の場合は母が挨拶をします。
②次に、新婦が自分の家族を、新郎と同じように紹介します。
③次に、それぞれの親同士や家族が一言ずつ挨拶をします。
まずは、新郎の父が結婚の意思の確認します。
その後、新婦の父が結婚に対する賛成を示し、新郎の母、新婦の母、新郎の兄弟姉妹、新婦の兄弟姉妹の順に結婚に対する賛成を示します。
「賛成を示す」とは、
・お相手に対する誉め言葉
・結婚が決まったことに対するお祝いや喜び
の後に「今後ともよろしくお願いします」と話すのがおすすめです。
■食事の前に
次に、食事の前の乾杯の挨拶をします。
「それでは僭越ながら、私が乾杯の音頭をとらせていただきます。乾杯」と言って乾杯をしましょう。ここで、新婦の父に乾杯の音頭をお願いしても良いですね。
■「婚約記念品」のお披露目
次に、婚約指輪をもらっている場合は、あらためて婚約指輪を披露したり、彼へのお返しの腕時計などを披露します。
記念品の準備ができていない場合は「今度見に行く」ということを伝えましょう。
■記念撮影
また、顔合わせの際は、記念撮影をしましょう。
写真撮影は、タイマーを使っても良いですし、お店のスタッフにあらかじめ協力をお願いしておくのも良いですね。
その後、会食を始めると、話の腰を折らずに済むので、顔合わせがスムーズに進みますね。
■おすすめの話題
顔合わせの挨拶では、会話の内容も重要です。
結婚式場やハネムーン、新居についてや、新郎新婦の幼い頃や学生時代のエピソードがおすすめです。
地元の話や、家族の趣味や旅行についての話題も良いですね。
■避けたい話題
顔合わせでは、避けたい話題もあります。
宗教や政治についての話は、トラブルになるので避けましょう。
また、スポーツチームの話は、応援しているチームや選手が違う場合、ムキになってトラブルになる可能性もあります。
暗い話やゴシップ系の話題も避けた方が良いですね。
■お酒には注意
また、お酒の飲み過ぎにも注意したいですね。
顔合わせでは、最後にあらためて挨拶をして終了になります。
■最後の挨拶
「本日はお忙しい中、誠にありがとうございました。両家の皆さまのおかげで、このような良き日を迎えることができました。まだまだ未熟な私たちではありますが、良い家族になれるように二人で助け合っていきますので、これからも温かく見守っていただければ幸いです。」と言って、このタイミングで手土産を渡すのがおすすめです。
■顔合わせの後の挨拶も大切
また、顔合わせの挨拶が無事に終了した後には、お礼状を出したり、あらためてお礼の言葉を伝えましょう。「きちんとしている」と、彼の家族からも好印象ですよ。
顔合わせの挨拶は、緊張してしまいますが、笑顔で楽しく会話をして、両家の親睦を深める事が大切です。不安な事がある場合は、前もって打ち合わせをしておくと安心ですね。