言葉で相手に精神的なダメージを与えるモラハラは、夫婦間だけでなくカップル感でも問題になっていますよね。そこで今回は、モラハラ彼氏の特徴や付き合い方、上手な別れ方をご紹介します。
近年、夫婦間のトラブルにもなっている「モラハラ」ですが、実はカップルでもモラハラ彼氏に悩んでいる女性は少なくありません。
■モラハラとは
「モラハラ」とは「モラルハラスメント」の略で、暴力ではなく、言葉や態度で相手を傷つけるような行為のことです。
身体的な暴力は、ケガをしてしまいますし、犯罪でもありますが、精神的な暴力による心の傷は目に見えないので、傷つけられていることに気づきにくく、深刻な問題として見られにくい傾向があります。
■言葉の暴力がひどい
例えば、「バカだ」「そんなこともできないの?」「本当にダメな女性だね」などのような言葉の暴力が多い男性は、典型的なモラハラ彼氏の特徴です。「ブス」や「デブ」など、相手が傷つくとわかるような言葉を日常的に浴びせるのがモラハラ男です。
なかには、笑顔や冗談ぽくパートナーをバカにしたり傷つけるようなことを言って、パートナーが傷ついたり怒ると「冗談が通じない」と逃げるような言動をする卑怯な男性もいます。
さらに、
・パートナーの言うことはすぐに否定する
・パートナーを言い負かそうとする
・何でもパートナーのせいにする
などの言動が多い男性もモラハラ傾向があります。
一度怒ると長々とお説教をしてくる男性も、モラハラ彼氏の特徴ですね。
■態度が怖い
また、思い通りに行かないことがあるとすぐに大声で怒鳴ったり、物に当たったり、舌打ちや貧乏ゆすり、にらむなどでパートナーを威圧することも、相手を怖がらせる精神的な暴力ですね。
■無視する
さらに、自分の気に入らないことがあったり、相手が自分の言うことを聞いてくれないと、すぐに無視してパートナーの女性を困らせることもモラハラ彼氏の特徴です。
■周囲の人を否定し、彼女の評価も下げる
そして、モラハラ傾向のある男性は、パートナーが信頼している人のこともバカにすることもあります。
一方では、彼女の周囲の人に彼女の良くない所をバラして彼女の評判を下げることもあります。
■自分勝手
その他にも、モラハラ傾向のある彼氏は、パートナーはいつも自分の都合に合わせるように強要したり、彼女の行動を制限して束縛します。自分はデートをドタキャンしたり、「今から会いに来て」と彼女に命令するなど、自分勝手な行動をすることもあります。
また、デート代などを彼女にいつも負担させることもモラハラになります。中には、自分の趣味のお金やギャンブル代、生活費などを彼女に払わせたり、借金の返済をさせることもあります。
■自己愛が強くワガママ
モラハラ傾向のある男性は、自己愛が強く、親の愛情を過剰に受けて甘やかされた結果、ワガママな性格になっていることがあります。
また、親が多忙であまりかまってもらえず寂しい思いをしたことから、愛情不足になってしまっている男性もいて、大人になってから彼女や妻に深層心理で愛情を要求しすぎてしまいます。
相手をわざと傷つけて愛情を確かめようとしたり、束縛するなど、行きすぎた行動に出てしまうこともあります。
■口が上手く、周囲からは好印象
モラハラ傾向のある男性は、周囲からは好印象で、信頼されている男性も少なくありません。実際、モラハラ彼氏と付き合うまではとても優しい男性だと思っていた女性も少なくありません。
モラハラ男性は、コミュニケーション能力も高く、相手の気持ちを上手にくみ取れるような男性も多いので、まさかモラハラをするような男性だとは見極められないことが多いですね。
口が上手いので、周囲の人と良い関係を築くのも得意です。しかし、一方では、口が上手いので、自分を正当化したり、相手を言いくるめるのも上手なので、言葉の暴力をしてしまうことがあります。
■ストレスが多く、ストレス発散が下手
モラハラ彼氏は、ストレスが多い職業に就いていたり、ストレスを感じやすい性格の男性も多いですね。
また、抱えているストレスを上手に発散できないため、彼女や妻に当たってストレスを解消してしまうことがあります。
■情緒不安定
モラハラ傾向のある男性は、喜怒哀楽が激しく、特に悲しみや怒りを感じやすいので、ちょっとしたことで機嫌が悪くなることも多いですね。感情を自分でコントロールできないので、行き場のない感情を彼女や妻に向けてしまいます。
そして、自分を否定されたりバカにされると、プライドが非常に傷つきます。その後、逆上したり、相手を過度に攻撃したりするような男性かどうかが、モラハラ傾向があるかどうか見極めるポイントですね。
モラハラ彼氏は、最初は優しく、愛情深い性格の男性だと思われる傾向があります。
したがって、モラハラをされても、昔の「優しかった彼氏」のイメージが残っているため「責められるのは自分が悪いんだ」と自分を責めてしまう女性も少なくありません。
■モラハラだと思っていることを訴える
しかし、どのような理由があっても、好きな彼女や妻を傷つけるような言動をするのを許してしまうと、どんどん言動がエスカレートしてしまいます。彼氏自身が自分がモラハラをしていると気づいていない場合もありますので、まずは、彼氏のモラハラによって傷ついていることをはっきり伝えましょう。
ただし、モラハラ彼氏のプライドを傷つけないよう、責めるような言葉は使わず「傷ついている」「悲しい」ということを伝えましょう。
「このままだと付き合っていくのは辛い」と伝えて、別れを匂わせるのも一つの対処法です。
■「他の人に相談する」と伝える
また、モラハラ傾向のある男性は、周囲の人からの評価を気にしますので、「他の人に相談する」と伝えたり、「他の人に相談したらモラハラだと言われた」と言うことも効果的です。
■ワガママは聞かない
そして、モラハラ彼氏のワガママは聞かないようにすることも重要です。何でも言うことを聞いてしまうと、いつまで経っても彼氏の言動は改善しません。
■距離を置いて様子を見る
その他にも、もしモラハラが改善しないようでしたら、一度距離を置くことも効果的です。お互いに離れている間に彼氏は自分の言動を見直したり、反省することができます。
モラハラ彼氏がワガママや嫌な言動をするのは、彼女に甘えていることが原因の場合もあります。彼女に甘えすぎて失う危険があるとわかれば、自分の言動を改善しようとする可能性はあります。
モラハラ彼氏は自己愛が強く、自尊心も高いので、傷つけるような言動をして別れようとすると、後から嫌がらせをされたり、ストーカーになる可能性があります。
■別れる意思を持つ
モラハラ彼氏と長年付き合っている女性は、精神的に彼氏に支配されている共依存の関係になっていることがあります。別れ話をしても、彼氏に泣かれて謝られたり、怒られたりすると、すぐに別れる意思がなくなってしまうことも珍しくありません。
したがって、まずは、彼氏のモラハラだと思う言動をリストアップして、客観的に二人の関係を見つめ、自分がひどいことをされていることを自覚しましょう。
友達や同僚、家族などに相談して、別れる後押しをしてもらうのも、自分を冷静に見て、別れる決意ができる方法ですね。
■別れ話は
モラハラ彼氏と別れ話をする場合は、人の目があるカフェやレストランなどを選びましょう。他人の視線が気になるモラハラ彼氏は、周囲に人がいればモラハラをある程度我慢することができます。
面と向かって別れ話をするのが怖い場合は、電話で話すのも一つの方法ですね。
■徐々に距離を置く
モラハラ彼氏と別れたい場合は、徐々に距離を置いていくのもおすすめです。デートの時間や頻度を少しずつ減らしていくことで、気持ちが離れていることを伝えることができます。
彼女の気持ちが離れていると気づけば、プライドの高いモラハラ彼氏は、別れる心の準備ができますし、別れ話をしてもすがりつくようなことはしにくくなり、あっさり別れやすくなります。
モラハラ彼氏は、自分がモラルハラスメントをしていると気づいていないケースもありますし、そのまま付き合い続けていくと精神的に多くのダメージを負ってしまいます。彼氏のモラハラで悩んでいる方は、我慢せず、彼氏と距離を置いたり、周囲の人に相談してみるのも一つの方法ですよ。