むくみの解消には、運動や食事、マッサージなどが効果的ですが、手軽に飲めるお茶も、むくみの改善に役立ってくれます。そこで今回は、むくみ解消におすすめのお茶の選び方や種類をご紹介します。
【目次】
ダイエットの妨げになる「むくみ」は、飲み物や食べ物、生活習慣など、さまざまな原因が影響しています。
■血行不良
例えば、むくみが起こる原因は、血行が悪くなっていることが一つの理由になっていることがあります。通常、心臓から送り出されている血液は、全身を巡回して不要な物を回収します。しかし、長時間の立ち仕事やデスクワークなどで同じ姿勢を取っていることが多くなると、脚の血行が悪くなり、むくみが起きやすくなります。1日の終わりに脚が朝よりも太くなっていたり、靴がキツイと感じることもありますね。
また、血管から染み出た水分が、うまく血液に戻ることができず、そのまま細胞に留まってしまうと、むくみの原因になります。
さらに、心臓から送り出された血液は、脚の筋肉の力を使って心臓へと戻ろうとします。しかし、運動不足で筋肉量が少ない方は、心臓へ血液を送り出す力が少ないため、十分に血液を送り返せないので、むくみやすくなります。
■飲み物や食べ物が原因
むくみの原因になるのが水分ですが、水分を摂りすぎてしまうと、水太りしてしまい、むくみの原因になります。ただし、水分は、老廃物を排出するためには必要なものですので、水分不足になると、老廃物が回収されにくくなり、むくむこともあります。お茶やコーヒーに含まれるカフェインには利尿作用がありますので、水分補給する場合はノンカフェインのドリンクを飲むと水分不足を解消できますよ。
さらに、むくみの大きな原因になるのが塩分です。塩分を摂りすぎると、塩分濃度を薄めるために血液の中の水分が増え、血液から細胞にも水分が浸み込んでしまうので、むくむことがあります。
また、タンパク質が不足すると、血液に水分をとどめておく力が弱くなり、むくみの原因になるともいわれています。
アルコールを飲んだ場合も、むくみやすくなる血液の水分が細胞に浸み込みやすくなるので、むくむ原因になります。
■ストレス
さらに、精神的に疲労がたまっていたり、ストレスが溜まっていると、自律神経が乱れてしまい、血行不良が起こることがあり、むくみを引き起こすこともあります。
■便秘
そして、便秘によって老廃物の排出が滞ってしまうと、むくみの原因になります。
■ホルモンバランスや妊娠、疾患などが原因の場合も
その他にも、ホルモンバランスが乱れたことが原因でむくむことは、女性に多いですね。
妊娠中もホルモンバランスが変化したり、血行不良が起こりやすいのでむくみやすいですね。
生活習慣ではなく、心疾患や腎臓の疾患などの病気や、治療薬が原因でむくむこともあります。
むくみを解消するためには、血行を促進させるような習慣を取り入れるのがおすすめです。
例えば、立ち仕事や座り仕事などで、長時間同じ姿勢でいると、どうしても血行が滞ってしまいます。時々姿勢を変えて、同じ筋肉ばかりに負担がかからないようにしたり、ストレッチやマッサージをして筋肉を緩めてあげるのがおすすめです。
その他にも、
・水分補給を行う
・タンパク質が不足しないようにする
・利尿作用があるカリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラル類やビタミン類を食べ物や飲み物、サプリメントで摂る
・塩分を減らす
・運動をして血行促進をサポートする
などがおすすめです。
■お茶がむくみ解消に効果的な理由
むくみに効く食べ物と違い、お茶でしたら、ローカロリーで、水分補給もできますので、ダイエット中の方のむくみ対策にもおすすめです。
お茶には、色々な種類があり、それぞれ効果が異なりますが、過剰に摂取した塩分を体の外に排出するために必要なカリウムが多く含まれているお茶がむくみ解消に役立ちますね。
また、お茶によっては強い利尿作用のあるカフェインも含まれているため、水分を排出しやすくなり、むくみ解消のサポートをしてくれます。
さらに、腎臓の働きをサポートする「イヌリン」や、ホルモンバランスを整えたり、むくみ予防が期待できる「亜鉛」が含まれているお茶もおすすめです。
その他にも、ハト麦の果肉に含まれている「ヨクイニン」も、利尿効果のアップやデトックスに効果的といわれていますが、妊娠中の方は飲むのは控えた方がいいですね。
そして、便秘もむくみの原因になりますので、食物繊維が多く含まれているお茶は、便通の改善に役立ってくれます。
抗酸化作用があり、美容目的で摂る方も多い「ポリフェノール」も、血行の改善や内臓の働きをサポートしてくれますので、むくみ解消におすすめの成分です。
むくみ解消のためにお茶を飲む場合、即効性を求める方は、お茶に含まれる成分にも注目したいですね。
むくみ解消のためにお茶を飲む場合は、いくつか注意したいことがあります。
■こまめに飲む
例えば、むくみをすぐに解消したいからといって、一度に大量のお茶を飲むのはNGです。一気に飲むと、体がお茶を処理しきれずに、むくみの原因になってしまいます。1日1L程度のお茶を、こまめに飲むようにしたいですね。
カフェイン入りのお茶や、カフェインの入ったコーヒーや栄養ドリンクなどを飲む場合は、ノンカフェインのドリンクで水分補給するのも忘れないようにしましょう。
■冷えたお茶は避ける
むくみ解消のためにお茶を飲む場合、冷たいお茶ばかり飲んでしまうと、体が冷えてしまい、血行やリンパの流れが悪くなってしまいます。
したがって、温かいお茶を飲むか、常温のお茶を飲むようにしましょう。作り置きして冷やしておいたお茶は、温めて飲むようにしたいですね。
■寝る前は少量に
寝る前の水分補給は大切ですが、たくさん飲みすぎてしまうと、夜中にトイレに起きてしまい、安眠の妨げになります。
また、就寝中は内臓も休むため、寝る前に大量のお茶を飲むと、腎臓で処理できず、むくみの原因になることもあります。
市販されているむくみ解消におすすめのお茶は、コンビニで買えるものも多いので、手軽に取り入れやすいのがメリットです。
■ウーロン茶
購入しやすく飲食店でも提供されていることが多いウーロン茶は、ポリフェノールやカフェインが含まれているむくみ解消におすすめのお茶です。
■緑茶
カリウムやカフェインが含まれている緑茶は、和食に合いやすい、ほのかな苦みのあるむくみ解消におすすめのお茶です。ただし、飲みすぎには注意が必要です。ビタミンCやビタミンE、ミネラル類も含まれています。また、ポリフェノールの一種で抗酸化作用や生活習慣病予防に効果的といわれているカテキンも含まれていますよ。
■ハトムギ茶
クセのないすっきりとした味わいのハトムギ茶は、食物繊維やカリウム、ヨクイニンが含まれています。ノンカフェインではありますが、体を冷やしてしまう作用があるといわれていますし、一部子宮収縮作用がありますので、妊婦さんは避けている方もいますね。
■ハイビスカスティー
ハーブティーの一種であるハイビスカスティーは、真っ赤な色が華やかで、酸味があるのが特徴です。ビタミンCやクエン酸、ポリフェノールの一種のアントシアニンも含まれていますので、むくみはもちろん、美容目的で飲むのもおすすめです。
妊娠中はむくみに悩まされている妊婦さんは多いと思いますが、ノンカフェインで体に影響が少ないお茶ですと安心して飲むことができますよね。
■杜仲茶(とちゅうちゃ)
杜仲茶は、利尿作用やデトックス作用が期待できるお茶で、甘みと苦みのあるお茶です。ビタミンやミネラルを多く含んでいて、ノンカフェインのお茶です。飲みすぎると高カリウム血症を引き起こすことがあります。
■どくだみ茶
どくだみ茶も、高い利尿作用があり、ノンカフェインのお茶です。飲みすぎると高カリウム血症や下痢を引き起こす可能性があります。
■とうもろこし茶
コーン茶ともよばれているとうもろこし茶は、香ばしい飲みやすい味が魅力です。食物繊維が豊富で、利尿作用が高く、ホットでもアイスでも美味しく飲めるのがメリットです。もちろん、ノンカフェインですよ。
■タンポポ茶
タンポポ茶は、タンポポの根や葉、茎などを焙煎したお茶で、タンポポコーヒーと呼ばれることもあります。ビタミンやミネラルが多く含まれており、ノンカフェインですがコーヒーのような味がするため、コーヒー好きの妊婦さんにも人気です。
■黒豆茶
カリウムやアントシアニンが含まれた黒豆茶も、むくみ解消や美容目的で飲むのがおすすめのお茶です。
■ルイボスティー
高いデトックス効果があるといわれているルイボスティーは、ミネラルが豊富で、ポリフェノールの一種のフラボノイドが含まれており、血行促進が期待できるルチンも含まれているので、美容やダイエット中に飲んでいる方も多いお茶です。
ただし、マグネシウムが多く含まれているので、飲みすぎるとお腹が緩くなる可能性がありますので注意したいですね。
むくみの解消に効果的といわれているお茶にはいろいろな種類があり、コンビニで手軽に購入できるものも多いですよね。むくみにお悩みの方は、ぜひ自分の体や好みに合ったお気に入りのお茶を取り入れてみてくださいね。