箱根といえば日本で有数の温泉地として知られる観光スポット。そんな箱根に旅行に訪れるときには、どのようなコーディネートがよいのでしょうか。
今回は、箱根の季節ごとの天気や月別・場所別のおすすめコーデをご紹介します。旅行先でもかわいく、そして快適に過ごせるコーディネートを考える参考にしてください♡
【目次】
日本でも有数の温泉地として人気の箱根。箱根は温泉だけでなく、魅力的な美術館などのアートスポットも多く、ご年配の夫婦から若いカップルまで幅広い層が訪れる観光地です。
今回ご紹介するのは、そんな箱根にこれから初めて行かれる方が気になる、箱根の季節ごとの天気やそれに最適なおすすめの服装。箱根の中でも気温差のある場所別にご紹介するので、ぜひチェックして出掛けてください。
箱根の中心エリアにあたる箱根湯本の気温は、年間を通してさほど東京と変わりません。ただ、箱根湯本より標高の高い仙石原や芦ノ湖といった観光スポットはぐっと気温が下がります。標高の高いスポットへ行かれる方は、羽織りを一枚プラスしてお出掛けください。
箱根の3月は平均気温が箱根湯本なら9度前後ですが、仙石原になると5度前後に下がります。気温は徐々に上昇し、5月に入ると仙石原でも平均気温が10度を越えます。昼間の気温は20度前後まで上がるので、寒暖差に対応できる服装が必要です。
箱根を訪れるベストの時期が夏。箱根の平均気温は15度から20度の間です。ただし、6月は梅雨で雨が多いので、気温より肌寒く感じる日が多いでしょう。梅雨が明けると平均気温も28度前後まで上がり暑くなります。ただ、標高の高い芦ノ湖や大湧谷あたりに行かれる方は、羽織りものを一枚プラスしましょう。
箱根の9月はまだ残暑で平均気温も20度以上ありますが、9月下旬から10月にかけて徐々に秋の気配が感じられます。仙石原のススキが見頃になるのは11月。紅葉も見頃の季節なので、この時期箱根を訪れる方も多いでしょう。平均気温は11月になるとぐっと下がって10度を下回ります。箱根の秋は雨の日も多いので、雨具も準備しておきましょう。
冬は箱根湯本と標高の高い仙石原や大湧谷とは気温差が広がります。箱根湯本の気温は東京の冬の気温とさほど変わりませんが、標高の高い地域に行くと最低気温が氷点下になって雪も降ります。車でお出掛けの方は、必ず天気予報で積雪をチェックしてください。ただ、温泉に入るのは冬がベストシーズン。空気も澄んで景色が美しい季節です。
箱根は四季折々、様々な景色を楽しめます。
ここでは、シーズンイベントごとにおすすめの服装をご紹介します。
■花見(3月下旬〜4月下旬)
箱根で花見するなら、早川堤ですよね。1500本程の桜が600mにわたって咲く景色は圧巻です。夕方以降にはライトアップします。夜桜鑑賞する際は暖かい上着を忘れずに。
■ツツジ(5月)
「小田急 山の上ホテル」は、ツツジで有名なスポットです。5月が見頃ですが、日中と日没で寒暖差があります。脱ぎ着ができる薄い上着があると安心です。
■あじさい電車(6月中旬〜7月中旬)
箱根登山電車沿線に咲く色とりどりのあじさいは人気観光スポットです。朝晩は冷え込むので、夜間のライトアップ時は上着を持っていきましょう。
■芦ノ湖夏まつりウィーク(7月31日~8月上旬)
箱根の夏生風物詩の1つ。朝から夜まで楽しめるイベントですよ。芦ノ湖畔は夏でも比較的涼しいですが、日差しは強いです。帽子は必需品ですよ。また、ゲリラ豪雨に備えて雨具も持っていきましょう。
■紅葉(10月下旬~12月上旬)
箱根の紅葉も綺麗ですよね。秋から冬にかけて冷え込むので、セーターや厚手のコートが欠かせません。雨も降りやすいので、雨具の準備もしていきましょう。
■芦ノ湖の逆さ富士(12月上旬~2月上旬)
冬は箱根で逆さ富士を見たいところ。おすすめの時間帯は早朝なので、ニットやセーターなどの厚手のトップス、厚手のコート、マフラーや手袋と完全防備でいきましょう。
箱根旅行は、季節や目的地に合わせてベストな服装が異なることが想像できたのではないでしょうか。
次からは、箱根旅行におすすめの服装を季節別にチェックしていきましょう。
箱根の春は肌寒い日が多く、冬並みのアウターが必要な日も多くあります。ライダースジャケットは、春の冷たい風が吹く日にぴったりなアウター。仙石原や大湧谷などの標高が高い場所へ行く場合も、ライダースジャケットがあれば安心です。
ライダースをドット柄のネイビーワンピースといった春らしいアイテムに合わせた、大人女子らしい春の甘辛コーデです。
箱根の5月は気温が上がりますが、標高の高いスポットや滝の近くに行かれる方は長袖トップスにアウターをプラスして出掛けましょう。
マキシ丈の白ワンピにデニムシャツやGジャンをレイヤードしたコーデ。Gジャンは厚手でしっかりした素材感なので、箱根の標高の高いスポットに行く時のアウターに最適です。
6月は箱根も梅雨に入るので雨の日が多くなります。そんな時期の服装でおすすめなのは、半袖アイテムとカーディガンなどの羽織りものを組み合わせるコーデ。長袖トップス一枚だと、雨で蒸し暑くなったりした時に体温調節が難しくなります。
ネイビーの半袖ワンピースにはカーディガンをプラスして。しっかりした生地感のロング丈のカーディガンは、箱根のこの時期の羽織りものとしておすすめのアイテムです。
箱根の夏は暑いですが、標高の高い仙石原などのスポットは気温が少し下がります。気温は30度以上になる日もあるので、半袖やノースリといったトップスでもOKです。
一枚で様になるのに涼しく過ごせるワンピースは、箱根の夏に最適なアイテム。標高の高いスポットへ行かれる方は、念のために羽織れるものをバッグに入れて出掛けましょう。
箱根の中でも人気の観光スポット、芦ノ湖。夏は花火大会も行われて、地元の方や観光客で賑わいます。
そんな芦ノ湖周辺のスポットへ行かれる場合は、半袖トップスの他にもカーディガンなどの羽織りものを持参しましょう。白Tシャツ×黒スキニーにネイビーのライトアウターを羽織ったコーデは、曇りの日の芦ノ湖観光に最適です。
箱根の9月は残暑で暖かい日が多く、半袖トップスに軽い羽織りものをプラスするコーデが最適です。10月に入るとぐっと気温が下がったり、観光スポットに応じて気温の差があるので、重ね着コーデで体温調節するのがおすすめです。
半袖Tシャツとデニムシャツのレイヤードには、さらにニットガウンを羽織って。これなら観光スポットをいくつか回って気温の差があっても、着脱して寒暖差に対応できます。
ススキが広がる仙石原高原は、秋の箱根で人気の観光スポット。仙石原の11月の平均気温は8度前後。夜はもっと気温が下がるので、コートなどのアウターを持参しておくと安心です。
一枚で主役になる厚手のアラン編みのセーターを黒のデニムに合わせた大人可愛いコーデは、この時期の仙石原でのコーデにぴったり。秋らしい編み目のニットは、ススキや紅葉の美しい自然に馴染むのでおすすめのアイテムです。
箱根湯本の周辺の冬の気温は東京とさほど変わりませんが、仙石原などの標高の高いスポットになると気温がぐっと下がります。ちょうど良いと感じる服装に、防寒アイテムを一枚増やして出掛けましょう。
デニムコーデに厚手のウールコートを羽織ったコーデにはストールをプラスして。大判のストールは防寒が足りなかった時に役立つので、バッグに入れておくと寒かった時に使えます。
箱根の冬は、箱根湯本などの駅の周辺エリアでは雪が降っていなくても、標高の高いエリアに行くと雪が降って積雪している日もあります。
1月や2月に箱根の標高の高いエリアへ行かれる方は、ダウンコートなどの防寒性の高いアウターを着て出掛けてください。シューズも雪で滑らないものをおすすめします。
スノーブーツが最適ですが、Dr.Martens(ドクターマーチン)のワークブーツのようなエアソールの靴も滑りにくいので◎。
次に、箱根で訪れる場所やシーンにあわせたおすすめの服装を紹介します。
デートで箱根旅行をするなら、観光スポットを巡るのに動きやすいワイドパンツを。スカート見えするものなら、彼受けするフェミニンなコーデが可能です。シンプルながらギャザーがさりげなく甘い雰囲気のカットソーを合わせて。足元にはレオパード柄を取り入れてシンプルコーデにアクセントを付けています。
パワースポットや美術館など観光名所が多い箱根。女子同士でアクティブに観光スポットを巡る旅なら、カジュアルで動きやすいコーデに。
ミリタリーシャツは一枚で着るだけでなく、軽い羽織りものとしても活躍。カーキ×ベージュのアースカラーコーデは自然が多い箱根の風景にもなじみます。
職場の人と一緒の社員旅行は、仕事モードはオフでも少しだけきちんと感を残した服装を心がけたいもの。カジュアル過ぎたりラフ過ぎたりする服装は避ける一方で、歩きにくい高いヒールも履かないようにしましょう。
グレンチェックのワイドパンツは歩きやすいのにトラッドな印象で社員旅行にはぴったり。モノトーンでまとめれば、足元が歩きやすいスニーカーでも落ち着いた印象に仕上がりますよ。
家族での旅行なら、トレンドを追い過ぎないシンプルでベーシックなスタイルに。くすみグリーンのワイドパンツなら、足捌きも楽で小さいお子さん連れでも動きやすく、見た目にも爽やかな印象です。ベージュのフラットシューズやカンカン帽でナチュラルなコーデに仕上げています。
観光スポットを巡るのではなく、温泉でのんびりする旅行プランなら、動きやすさよりも着替えやすさやリラックス感を重視して。ウエストゴムのダルメシアン柄スカートは、トレンド感たっぷりなのに履き心地も着替えやすさも抜群。黒のニットと黒のスニーカーで、カジュアルながら洗練された雰囲気のコーデに。
冬に観光スポットをアクティブに巡る予定なら、歩きやすさも寒さ対策も大切。すっきりと細身のダウンコートなら、動きを妨げないのに温かく過ごせます。足元もブーツで防寒を。たくさん歩いても疲れないように低めのヒールを選ぶのがポイントです。
彫刻の森美術館や星の王子様ミュージアムなど、美術館や博物館が多い箱根。野外アートが設置されていたり、本の世界観が再現されていたりするので、それらが引き立つようにコーデはシンプルなものがおすすめ。ブラウンのカーディガンにデニム、というベーシックなコーデに白のバレエシューズを合わせて、足元に抜け感を作って爽やかな印象にまとめています。
ホテル内のレストランでディナーをする場合は、少し特別感のあるきれいめなコーデで。サイドに切り替えのあるタイトスカートは、デザイン性が高く主役級のアイテム。きれいに体にフィットするニットを合わせれば、レストランディナーに対応できるレディライクな雰囲気にまとまります。
箱根には箱根神社をはじめ、パワースポットとなった神社があります。これらの神社を参拝するのに、ラフ過ぎる服装はNG。動きやすさはキープしつつも、カジュアル過ぎない服装にまとめましょう。白のニットにグレーのパンツ、というベーシックなコーデに、足元は赤のスニーカーで差し色を。
最後に天気に合わせたコーディネートを紹介します。天気を完全に予想することは難しいですが、天気予報に合わせてコーディネートを準備しておくと快適に過ごしやすくなるでしょう。
晴れの日は気温の変化が大きいです。日中は暖かくても朝晩は冷え込むことがあるため、体温調節できる服装を選びましょう。薄手のトップスにカーディガンやジャケットを合わせれば、暑くなった時も涼しくなった時もすぐに対応できます。
また、軽めのアウターは、冷房対策にも便利です。箱根旅行で旅館や美術館などを訪れた時に、冷房が効きすぎていても冷えを予防できるでしょう。
箱根でも箱根湯本などの気温は、一年を通して東京とあまり差がありません。春から秋の晴れの日は暑さを感じることが多いため、涼しげな服装を選ぶのがポイントです。
レーストップスやシアーシャツなどは、透け感があり涼しそうに見えるのが魅力。大胆な肌見せと比べて上品なので、大人のコーデにも取り入れやすいです。
箱根旅行の時には、デニムやスニーカーなどでカジュアルダウンすると、欲張りすぎない着こなしができます。
箱根旅行では神社を訪れたり、美しい景色を見たりするために屋外を散策することが多いです。晴れの日に旅行を楽しむなら、紫外線対策をして日焼けや肌トラブルを予防しましょう。
紫外線対策には、日焼け止めだけでなく帽子や日傘などのアイテムもあると便利です。ツバの広い帽子は、しっかりと紫外線をカットするだけでなく、コーデのアクセントとしても役立ちます。季節に合わせてUVカット効果のあるカーディガンやパーカーをプラスするのも良いでしょう。
曇りの日は、空だけでなく気分もどんよりと暗くなりがち。せっかくの箱根旅行を満喫したいなら、明るさを意識した服装を選ぶのがおすすめです。
黄色や赤などのアクセントカラーを使った服装は、周りの雰囲気をパッと明るくしてくれます。晴れやかな色味を取り入れることで、気分が上がって天気を気にせずに箱根旅行を楽しめるでしょう。シンプルなデザインを選べば、大人っぽさもプラスできます。
晴れの日と比べて太陽の光が少ない曇りの日は、服装がぼんやりとした印象になりやすいです。そんな時には、輪郭がはっきりとしたアイテムを使ってシャープなコーデを作りましょう。
黒やネイビーなどのダークカラーのジャケットを使ったコーデは、曇りの日でもすっきりとしたイメージです。シャツなどを組み合わせれば、きちんと感も演出できます。
デニムやワイドパンツなどでカジュアルダウンすると、箱根旅行で温泉やお散歩を楽しむ時にぴったりな大人カジュアルコーデが完成します。
雨の日は、なるべくフルレングスのボトムスを避けた方が無難。雨の中、箱根を散策すると水はねして大切なボトムスにシミができたり、裾が濡れたりする可能性が高いです。
雨の日に屋外の観光を楽しむなら、少し短めのボトムスを選ぶのがポイント。例えば、膝下丈のスカートを穿けば、シミができたり、裾が濡れたりしにくいです。
膝下丈のレオパードスカートにシンプルなトップスを合わせた服装はトレンド感があり、おしゃれな印象を与えられます。
雨の日は、ダークカラーをメインにした服装がおすすめ。白やパステルカラーなどの淡い色のアイテムを着ると、雨に濡れた時に下着が透けてしまう可能性があるため、暗い色を選びましょう。
黒のトップスや小物にデニムをコーディネートした服装は、モダンで洗練されたイメージ。クロップド丈のデニムで足首を見せると、コーデに軽さをプラスできます。また、引き締めカラーの黒を多めに使うと、着痩せ効果も期待できます。
冬の箱根では雪が降ることも少なくありません。標高の高い場所では気温が氷点下まで下がることもあるため、雪予報の時はしっかりと防寒するのがポイントです。
防寒には、お腹や腰周りなど冷えが気になる部分をしっかりと覆えるロングコートがおすすめです。また、寒がりの人は保温性に優れたインナーを着るのも良いでしょう。
雪の日の箱根は冷え込むので、コートやニットなどの服にプラスして防寒グッズも使いましょう。マフラーや手袋、耳当て、カイロなどを使うと、寒さ対策ができます。
また、雪の日は歩きやすい靴を選ぶのも大切です。底がフラットな靴やピンヒールは滑りやすいので、スノーブーツや底に深い溝のある靴などを選んでください。濡れにくく保温性に優れたものを履くと、雪の日も足が冷たくなりにくいです。
箱根は温泉だけでなく、豊かな自然を楽しめるスポットが豊富にある観光地。そんな観光スポットは標高が高く気温がぐっと下がるので、羽織りものなどをもう一枚プラスしておくと安心です。
本記事を参考に、旅行に行く時期にあった服装を選んで箱根旅行を楽しんでください。