記念日や女子会などでフレンチレストランのディナーに行く時に悩むのが着ていく服装やコーデ。特にホテルにあるような高級なレストランには、ドレスを着るべきなのか悩みますよね。そこで今回は、フレンチディナーの服装マナーやおすすめの服装をご紹介します。
【目次】
記念日やデートなどでフレンチディナーに行く場合、着て行く服装はいつものワンピースではなく、結婚式の二次会で着るようなオケージョンドレスがいいのか悩んでしまいますよね。特にホテルにあるような高級レストランだと、普通のワンピースだと浮いてしまわないか心配になります。
まずは、フレンチディナーの服装を選ぶ際のポイントを5つ紹介します。
1つ目のポイントはレストランの種類に合わせて選ぶことです。
フレンチレストランには種類があり、それぞれに最適な服装が違います。自分が行くレストランがどの種類なのかをチェックして、着ていく服装を決めましょう。
まずは、フレンチレストランの種類とそれぞれのレストランに最適な服装のドレスコードをご紹介します。
■フレンチレストランの種類とドレスコード
・カフェ:私たちが日常で利用しているコーヒーやスイーツ、軽食を提供するお店。ドレスコードは特にありません。
・ブラッスリー:お酒を飲みながら食事を楽しむフランスの居酒屋。ドレスコードはありません。
・ビストロ:ブラッスリーと同じ居酒屋ですが、ブラッスリーより小さく家庭的な雰囲気のお店。ドレスコードはありません。
・レストラン:高級なフランス料理店。カジュアル過ぎる服装はNG。男性はジャケット着用、女性はワンピースなどきれいめな服装がマストです。
・オーベルジュ:宿泊施設を兼ねたレストラン。最近はホテルにあるレストランを指す場合が多い。服装はレストランと同じですが、高級ホテルの場合はその雰囲気に見合う上質感のあるワンピースがベターです。
・グランメゾン:最高級のフランス料理レストラン。ミシュランの3つ星レストランはグランメゾンです。結婚式の二次会で着るようなドレスで問題ありませんが、ドレッシーなワンピース、スーツでもOKです。
2つ目のポイントは、露出をしすぎないことです。
高級レストランでディナーの場合、襟元が大きく開いたドレスが着用されることもありますが、ミニ丈のスカートやショートパンツはNG。カジュアルなオフショルやキャミソールなども雰囲気にマッチしません。
また、ノースリーブや丈の短いスカートを着用しがちな夏も、レストランの中は冷房などで冷えている可能性があるので袖のあるものや羽織りを取り入れておくと安心です。
3つ目のポイントは、夜を意識したドレスアップをすることです。
フレンチディナーで着るアイテムは、光沢のあるワンピースだったり色みが夜に映えたりといったものがベスト。昼間のリゾートで着るようなワンピースは、場違いな雰囲気になってしまう可能性もあるので、夜に似合ったアイテムを選ぶことがおすすめです。
4つ目のポイントは、足元や小物まで意識することです。
フレンチディナーで着る服装で意外と重要なのが靴。きれいめのワンピースを着ていても靴がスニーカーだとNGです。パンプスなど革製のきれいめな靴を履きましょう。バッグもカジュアルで大きめのものより、小さくきれいめのバッグが最適です。
5つ目のポイントは、ジャストサイズのものを選ぶこと。
トレンドのオーバーサイズやゆったりとしたシルエットのアイテムが多くありますが、フレンチディナーの場合は避けた方がベター。ゆったりサイズのものはカジュアル感が強くなるので、きちんとした場にはあまりマッチしません。
ジャストサイズでアイテム選びをすることで、身体のラインがほどよく出て、上品さとフェミニンさを演出できるでしょう。
次からは、レストランの種類別のフレンチディナーにおすすめの服装について紹介します。
ブラッスリーやビストロはフランス料理が食べられるおしゃれな居酒屋で、高級フレンチレストランよりカジュアルな雰囲気が特徴。服装にはドレスコードはありません。
ただ、カジュアルでもおしゃれなレストランが多いので、カジュアル過ぎる服装は雰囲気に合わないでしょう。
カジュアル感があってもおしゃれなワンピースなどスマートカジュアルな服装が最適です。
小花柄のワンピースは上品かつ、程良いカジュアル感がブラッスリーやビストロなどのお店にマッチ。アクセサリーを効かせたりジャケットを羽織ることで華やかになり、おしゃれ感がさらにアップします。ビストロで女子会がある場合などにおすすめですよ。
レストランは高級なフランス料理店を指す名称。着ていく服装はカジュアル過ぎるものはNGです。セミフォーマルのドレスでなくても構いませんが、ワンピースはきれいめなもの、ビジネスライク過ぎないスーツでもOKです。
大学生など学生の方もデイリーに着ているようなカジュアルなワンピースではなく、きれいめのワンピースを着用しましょう。ボリュームスリーブかつ身体のラインがほどよく見えるタイトワンピースは、上品さや大人っぽいカラーとパールのアクセサリーでフォーマルを演出するのがおすすめポイントです。
カジュアルなフレンチレストランの場合も、正式なドレスコードは設定されていないことがほとんどです。そんなときには、デニムやサンダルのような極端なカジュアルアイテムを避けてコーディネートを選びましょう。
深みのあるレンガ色のプリーツワンピースは、ほどよい光沢感が上品さを演出してくれるアイテムです。落ち着いたカラーを選んで大人っぽいスタイリングをするといいでしょう。
ホテルにあるオーベルジュに着ていく服装は、特にホテルが高級で格式が高い場合、スマートカジュアルより格式が高いインフォーマルのワンピースが最適。エレガントなデザインで夜に映えるカラーのものがおすすめです。
Iラインの総レースドレスはフェミニンかつエレガントな装いに。シンプルなアクセサリーでも華やかに仕上がります。
グランメゾンはレストランの中でも最高級の等級になります。着ていく服装のドレスコードはセミフォーマルのドレスが最適です。
シックでエレガントなロングドレスは、繊細なレースの贅沢使いもグランメゾンのレストランの雰囲気にマッチ。ディナーの場合は、ネイビーのドレスに映える濃いめのリップがおすすめです。
春の肌寒い時期は、ワンピースの上に羽織ものがあると安心です。きれいめなカーディガンなどを持参しておくのもいいですが、大人の装いに似合うジャケットが羽織りに最適です。
ワンピースの柔らかい雰囲気をジャケットでかっちりと締めてくれ、ほど良くフォーマルなスタイルへと導いてくれるでしょう。
ビストロやレストランなど高級過ぎないフランス料理店に着ていくワンピースはカジュアルなリネンやコットンワンピでもOKですが、きれいめでカジュアルに寄り過ぎないデザインのものを選びましょう。
袖の刺繍が美しい、デザインリネンワンピースは、上品なシルエットでフォーマルな印象に。ナチュラル素材でもしっかりとした生地感のワンピースは、1枚で大人っぽい雰囲気に仕上がるのでフレンチディナーにおすすめです。
秋のフレンチディナーにおすすめなのは、季節感のあるカラーやおしゃれな雰囲気のアイテム。シックなパンツコンビネゾンは、パンツのワイドシルエットや袖のディテールと、エッジの効いた小物をチョイスすることで旬な雰囲気のおしゃれ感を演出できます。
ただしパンツアイテムは、グランメゾンなどの格式高いレストランでは避けた方が無難でしょう。
コートは、正式にはドレスコードには含まれません。それでも、レストランより上の等級のフレンチレストランに着ていくコートは、きれいめでドレスの上に着て違和感のないものを選びましょう。
ドレスコードとは、あくまでも食事中の服装マナーのこと。靴はドレスコードに含まれるので、ブーツは避けた方が無難でしょう。ドレスに合うパンプスなどの靴が最適です。
ノーカラーコートは、少しカジュアルなテイストがフレンチディナーコーデにマッチ。シンプルで綺麗なシルエットなので、大人っぽくコーデがまとまります。
ちなみに、上品でドレスに似合うものであればダウンコートもOKですよ。
「フレンチディナーをするのにぴったりなファッションアイテムがない!」とお困りの方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、フレンチディナーで取り入れたいファッションアイテムや服装を10個紹介していきます。
フレンチディナーに行くのであれば、普段と同じ格好や、カジュアルすぎる格好よりも、少しフォーマルで特別感のある服装をしたくなりますよね。
シャツワンピースなら気取りすぎていない雰囲気を持ちながらもきちんと感があるため、フレンチレストランでのディナーに着て行く服装としてぴったり。
落ち着いたカラーを選ぶと大人っぽさを演出。小物で色を入れることで、周りの人と差のつくおしゃれコーディネートに仕上げてくれますよ。
秋冬であれば、ベルベット素材のワンピースが断然おすすめです。
胸元からショルダー部分にかけてレース素材になっているベルベットワンピースは、重たすぎない印象に。タイトなシルエットでぐっと女性らしい雰囲気に仕上がります。
さらにブラックの光沢感のあるベルベットが、秋冬ならではの季節感はもちろん、上品な雰囲気を演出してくれるでしょう。
普段からあまりスカートやワンピースを着ない…という方は、フレンチディナーにマッチするきれいめなスラックスを持っておくのがおすすめ。パンツとブラウスを合わせたスタイルは、きちんと感はもちろん簡単におしゃれに見せられます。
また、スラックスはビジネススタイルにも活躍してくれますし、ブラウスやパンツそれぞれでも使い回せるので、持っておいて損はないでしょう。
パンツスタイルのセットアップは、きちんと感はもちろん、セットで着るだけでおしゃれ見えします。
フェミニンな印象の強いフレアスカートは、フレンチディナーの時に使えるアイテム。生地は、さらりとしたものやレースを選ぶことで、カジュアル感が抑えめになるのでおすすめです。
フレンチディナーなどのキチンとしたシチュエーションで使いやすいブラウス。1枚持っておくと便利です。
華やかさと上品さがあるアイテムで、スカートにもスラックスのようなパンツにも似合います。
フレンチディナーにはやはりワンピースが便利です。
ゆったりしたワンピースは楽ちんではあるものの、やはりカジュアル感が強まってしまいます。ウエストがほどよく絞られているワンピースであれば、メリハリのあるシルエットを作れるのでカジュアルになりすぎず、おしゃれなフレンチディナーにマッチするといえるでしょう。
身体のラインを美しく見せてくれるアイテムとしてニットワンピースもおすすめです。
たとえ冬場でもレストランでかなり冷え込むということはありませんが、ニットアイテムはちょうどよく身体を温めてくれるでしょう。
ブラックのニットワンピースはかわいくなりすぎないのにフェミニンさを忘れないスタイルに仕上がりますよ。
ジャケットもフレンチディナーにおすすめのアイテムのひとつです。
ノーカラージャケットは、同じジャケットでもテーラードジャケットよりもフェミニンさがあることが特徴。ワンピースやブラウスの上に羽織るだけでかっちり感が出るので、フレンチディナーのような上品な場にぴったりです。
フレンチディナーにスニーカーは避けた方がベター。上品で足元を美しく見せてくれるヒールを持っておくのがおすすめです。
ベーシックカラーのパンプスであれば、ドレスはもちろんパンツスタイルにも合わせやすいので活躍してくれるでしょう。
フレンチディナーの際には、大きなバッグではなく椅子に座ったとき背面に置けるサイズとマチのバッグがベストといわれています。
ダークカラーのドレスやワンピース、スカートなどを着用する場合は、バッグや小物で色を効かせるのがおすすめです。
フレンチディナーで「この服装はどうなのかな?」と悩んだときは、NGの服装に当てはまっていないか確認するのもおすすめです。
ブラッスリーやビストロは、フランス料理店のなかでも気軽に食事を楽しめるお店です。ドレスコードもなく、お店によって許容範囲もそれぞれですが、やはり過度にカジュアルな服装はNGです。
具体的には、ビーチサンダルや短パンといった部屋着に近いものやスポーツウェアなどが挙げられます。ネオンカラーや、キャラクターものなど個性的すぎるファッションもお店の雰囲気に合わないでしょう。
ブラッスリー・ビストロと比べてレストランは高級なフランス料理店です。やはりお店の雰囲気に合わない服装はNG。
具体的には、丈の短すぎるワンピースなど露出の多い服装や、足音が響くハイヒール、デニム生地もカジュアル過ぎるので避けたほうが無難です。バッグは、ディレクターバッグやリュックタイプなどの大きすぎるものは避けましょう。
たとえ正式なドレスコードが設定されていなくても、お店の雰囲気に合わせた上品なコーディネート選びを意識したいものです。形は上品なワンピースでも、赤や黄色、緑など全身ビビッドな色合いでは浮いてしまいそう。
アクセサリーは、シンプルなパールネックレスや一粒イヤリングがおすすめです。音が出るような重ね付けのブレスレットやお皿にぶつかりそうなロングネックレスはやめておきましょう。
オーベルジュでのディナータイムの服装は、ドレスの素材にもこだわりましょう。格式が高いインフォーマルドレスはすべて、総レースやオーガンジー、シルクといった上質な素材でつくられています。
ランチタイムはカジュアルな服装が許されていますが、ディナータイムではレザー、アニマルファーを使ったアイテムはNGです。
フォーマルな場ではヒールの高さは3センチ前後が最適。ハイヒール、つま先やかかとの出るミュールやサンダルもやめておきましょう。生足はマナー違反になるので、薄手のヌードカラーのストッキングがおすすめです。
また清潔感がないものや、傷や汚れのあるものは言うまでもなくふさわしくありません。
フレンチレストランの中で最高級のグランメゾン。ノースリーブドレスだけではマナー違反になります。
コロナ渦の現在は、感染対策による換気で店内が肌寒いといったケースも。必ずジャケットやボレロを用意しておきましょう。
食事中は髪の毛を触らないのがマナー。フレンチディナーのヘアスタイルは、食事の邪魔にならないようなアップスタイルがおすすめですよ。
格式高いレストランへは、必ず予約をしてから伺います。ほとんどのお店は、当日の予約は受け付けてもらえません。
ドレスコードの有無を確認したり、プロポーズやお誕生日といったお祝いの内容や、重要な接待などはあらかじめ伝えておきます。
入店の直前にお手洗いを済ませておきましょう。
フレンチディナーでは服装だけではなく食事中のマナーにも気を配りましょう。
着席は必ず左側から。退席の際も左側から立ち上がります。バッグはお尻と椅子の背もたれの間に置きましょう。
ナイフやフォークは外側から順番に使います。音をたてないよう静かに扱います。
右利きの場合、右手にナイフ、左手にフォークを持ちます。それぞれ人差し指を添えて、肘は貼らずにリラックスした姿勢がスマート。
食事中は、ナイフとフォークをお皿の上に八の字に置きます。ナイフは刃を自分に向けて、フォークは伏せて置きましょう。食後は、揃えてお皿の右下に置くと、お皿を下げてもらえます。
落としてしまったときは自分で拾わずにお店のスタッフにお願いしましょう。
食前酒または前菜のタイミングで膝に広げ、輪が手前になるように折り膝に広げます。口元を拭う際はナプキンの裏側の端を使いましょう。
途中で席を離れるときは無造作に椅子の上に置きます。綺麗にたたまれたナプキンは「料理がおいしくなかった」サインなんだそうですよ。
カトラリーと同様に、ナプキンも自分で拾うのはNGです。
軽く口元を拭ってから飲みます。グラスに口紅や油汚れをつけないようにするためです。
ワインを注いでほしいときは、軽くグラスの脚に手を添えてスタッフと目を合わせるとスマートです。
スープは、スプーンを手前から奥へ動かし、最後はスープ皿を手前に傾けていただくのがマナーです。
パンは、スープを飲み終わってから。かじらずに一口ずつバターをつけていただきます。
お魚やお肉もパンと同様に、全て一度に切らずに、左側から一口ずつ切り分けていただきます。骨つきのお肉は、ナイフとフォークで丁寧に骨から外していただきます。
手を使ってもOKです。その際は、テーブルに置かれた小さなボウルの水で、指先を軽くすすぎます。
デザートでは、硬いものはナイフを使い、柔らかいものはスプーンを使いましょう。
コーヒーにミルクやお砂糖を入れて混ぜたスプーンは、カップの向こう側に置きます。
無造作にたたんで食後の退席ではテーブル右側に置きましょう。綺麗にたたまれたナプキンは「料理がおいしくなかった」サインです。
お店のスタッフにも、そして素敵な場を設けてくれたホストにも、感謝の気持ちを丁寧に伝えて帰りましょう。
食事は五感を使って愉しむもの。食事中に香水の強い香りを漂わせるのはマナー違反です。
どうしてもつけたい場合は、食後のお化粧直しの際にしましょう。量は少なめに、さらに、首筋など上半身ではなく足首や膝の裏につけることで、ふんわりと控えめに香ります。
写真撮影にはお店ごとのルールがあります。事前に聞いておくか、または勝手に撮影せずに必ずお店側に確認をしてからにしましょう。
スマホをテーブルの上に置くのは不潔なのでマナー違反です。マナーモードにしておくか、電源を切っておくと好印象です。緊急の連絡はひとこと伝えてから席を立ちましょう。
飲み物を注がれるときにグラスに手を添えたり脚を持つのは、実はマナー違反。お水やソフトドリンクも注がれてるときはグラスに手は触れないように。
また、飲み物を自分で注いだり、人に注ぐこともNG。必ずスタッフにお願いしましょう。
カトラリーを「カチャカチャ」させたり、椅子を「ギーッ」とひいてスープを「ズルズル」。欧米では食事中にこのような音を出すことはマナー違反です。
焦らず落ち着いて、いつもよりゆったりとした動作を心がけて食事を楽しみましょう。
口元を拭うときはおしぼりやハンカチは使いません。ナプキンがあるのにおしぼりやハンカチを使うことは、「ナプキンが汚く使えない」というサインになります。
食べ残した料理をお皿の右側に寄せてから、ナイフとフォークを揃えてお皿の右下に置くとスタッフが下げてくれます。
トイレなど途中で席を立つタイミングはデザートタイムがベスト。どうしても行くならテーブルから料理が下がったときに。お手洗いは直前に済ませておきましょう。
お会計の際に、お店のスタッフに手間をかけさせるのはスマートではありません。正式なフレンチレストランでは、お会計はゲスト全員分をまとめて支払いましょう。
フレンチディナーに着ていく服装は、フレンチレストランの種類や雰囲気に応じて最適なものが変わります。レストランの種類によってはセミフォーマルの服装がマストなので気を付けましょう。美味しいフランス料理が心から楽しめるように、服装はしっかり準備して行きましょう。