テニスは、学生時代だけでなく、社会人になってからも楽しめるスポーツで、男女問わず人気がありますよね。今回は、テニスの基本ルールやマナー、観戦する際の注意点などをご紹介します。
【目次】
テニスのルールやマナーは覚えてしまえば簡単ですし、ルールやマナーがわかればもっと試合観戦も楽しくなります。
テニスは、お互いにラケットでボールを打ち返し、どちらかが1バウンド以内でボールを打ち返せなかったり、コートからボールが出てしまった場合に、相手の得点になります。
■テニスの得点
テニスのルールは難しそうだと思っている方の中には、テニス独特の得点の数え方がわからないという方もいると思います。通常、卓球やバレーボール、バドミントンなどの得点は0点、1点、2点とカウントしていくのに対し、テニスの得点は、
0ポイントの場合:0(ラブ)
1ポイントの場合:15(フィフティーン)
2ポイントの場合:30(サーティ)
3ポイントの場合:40(フォーティ)
4ポイントの場合:G(ゲーム)
とカウントしていきます。
4ポイント、つまりGを取った方が1ゲームを獲得します。ただし、お互いに得点が40ずつの場合は「デュース」となります。デュースでは、どちらかが2ポイントリードしない限りそのゲームを取ることはできません。
6ゲーム先に取った方が1セットを獲得し、2セット先に取った方が試合に勝利するのがテニスのルールです。
ただし、お互いに5ゲームずつ取っている場合は「タイブレーク」となります。タイブレークでは、どちらかが7ポイント先取した方がそのゲームを獲得できます。6:6になった場合には、デュースになり、先に2ポイント取った方がゲームを獲得することになります。
■コート
テニスをプレーする場合や観戦する場合にも、コートのエリアやラインの名前も覚えておきたいですね。
コートの一番後ろにあるラインは「ベースライン」と呼ばれ、ベースラインと平行で、コートの真ん中にあるラインを「サービスライン」と呼びます。
コートの横のラインは「サイドライン」と呼ばれます。サイドラインの内側にある平行なラインが「シングルスサイドライン」です。サイドラインと平行でコートの真ん中にある線が「センターサービスライン」と呼ばれます。
お互いのゲーム数を足して、奇数になった時にコートチェンジを行います。ただし、タイブレークの場合は、6ポイントごとにコートチェンジを行います。
■サーブ
テニスだけでなく、卓球やバレーボールのように、コートで相手とボールをラリーするスポーツでは、サーブを打つ側が有利ですよね。
テニスの場合は、1ゲーム毎にサーブとレシーブが交代します。
サーブは、相手コートのサービスラインとネットの間で、なおかつセンターサービスラインとサイドラインの間のサービスエリアに入るようにします。自分から見て左側が「レフトサービスエリア」、右側が「ライトサービスエリア」です。
最初に自分がコートの右側(デュースサイド)から打つ場合には「レフトサービスエリア」に入るようにサーブを打ちます。
自分がコートの左側(アドバテージサイド)から打つ場合には「ライトサービスエリア」に入るようにサーブを打ちます。
サーブは左右交互に場所を変えて打ちます。
相手がサーブを打ち返せなかった場合は「サービスエース」と呼ばれます。
サーブは2回ミスしてしまうと「ダブルフォールト」となり、相手に得点が入ります。
■反則
テニスでは、試合中に他人からアドバイスを受けることを禁止しています。
ラケットを投げたり、大声を出したり、意図的に試合を遅らせようとするなど、試合の運営や相手のプレーに支障が出るような行為は禁止されています。
また、反則ではありませんが、体の正面や顔に当たるようにボールを打つことはマナー違反とされています。
■コートの広さ
テニスのシングルスとダブルスでは、コートの広さに違いがあります。
シングルスの場合は、コートはシングルスサービスラインとベースラインで囲まれたエリアです。ダブルスの場合は、サイドラインとベースラインで囲まれたエリアになります。
■サービス
ダブルスの場合は、サービスも、1ゲームごとにペアでサービスを交替していきます。
ただし、テニスで男女混合のミックスダブルスを行う場合は、
男性がサーブをする場合は、サーブを受けるレシーバーも男性にする
女性がサーブをする場合はレシーバーも女性にする
のがマナーとしている方も多いですね。
テニスの試合中には、いくつか注意したいマナーがあります。
■ボールは相手が取りやすいように送る
例えば、相手にボールを渡す場合は、相手が取りやすいように、ワンバウンドさせるようにするのがマナーです。強くボールを打たないようにしましょう。
■礼儀はきちんと
また、試合開始前には「お願いします」と挨拶をしたり、握手をするようにしましょう。試合後には、相手選手だけでなく、審判とも挨拶や握手を交わすようにしたいですね。
■試合の邪魔はしない
他人が試合をしているコートの周りを歩いたり、ボールを取りに行くのは、ラリーが終わったタイミングや、コートチェンジのタイミングにしましょう。
■ネットインは謝る
ボールがネットに掛かり、得点になるのは、ルール上問題はありません。しかし、ラリーで勝ち取った得点ではないので、謝るのがマナーとされています。
テニスの試合を観戦する際にも、いくつか注意したいマナーがあります。
■観戦は静かに
テニスの試合中は、基本的には静かに観戦するのがマナーです。お菓子を食べて音を出したり、携帯電話で話したりするのはマナー違反です。
ただし、選手がポイントを取った時や、粘りのプレーを見せた場合には、声援を送ってOKです。
また、選手の正面で立ったり、移動したりすると、選手の集中力に影響してしまいます。基本的に、試合中は着席して観戦し、コートチェンジで選手が移動している時や、休憩時間に離席するようにしましょう。
■カメラでの撮影は
カメラで撮影する場合は、フラッシュを使用すると試合の妨げになりますのでやめましょう。ビデオカメラの撮影は禁止されていることが多いですね。
■服装は
テニスの試合では、派手なコスプレや被り物はマナー違反です。光沢のある素材も、光が反射して選手のプレーの邪魔になる可能性がありますので避けましょう。
テニスの得点の数え方は独特のルールがありますが、卓球やバレーボールなどと共通しているルールも多いですね。テニスのマナーは、試合をしている人を思いやったマナーが多いので、あまり難しいものはありません。テニスは、自分でプレイしても観戦しても楽しめるスポーツですので、興味がある方はぜひ試合に足を運んでみたり、趣味の一つとして始めてみてくださいね。