上品できちんとした印象にしてくれるブラウスは、オンオフ問わずオトナ女子コーデの定番アイテムですよね。そこで今回はブラウスのアイロンのかけ方や、袖やフリルのアイロンがけのコツをご紹介します。
薄い生地で素材によってはシワがつきやすいブラウスやワイシャツは、ハンカチやTシャツ、ズボンやスカートと比べるとアイロンがけが難しいですよね。袖や襟、フリルやタック、ギャザーなど細かい部分のアイロンがけも余計なシワがつかないようにしなくてはいけないのも、ブラウスのアイロンがけの難易度が上がり、時間がかかる原因です。
今回は、ブラウスのアイロンのかけ方と、ギャザーやフリルなどのパーツのアイロンがけのコツをご紹介します。
ブラウスのアイロンがけをする際には、品質表示をチェックして、アイロンがけができるかどうかを確認しましょう。また、適温でアイロンがけを行うようにしましょう。ブラウスは、生地が薄くデリケートなので、設定されている温度よりも高い温度でアイロンをかけてしまうと、生地を傷めてしまったりテカリの原因になります。当て布をすると、テカリを予防できます。
・綿や麻の場合は高温(180度〜210度)
・ポリエステル、ナイロン、アクリルなどの場合は中温(120度~160度)
・シルク、レーヨン、キュプラ、ウールなどの場合は低温(80度〜120度)
を使用するのが一般的です。革素材の部分にはアイロンがけをしないようにします。
ブラウスのアイロンがけを上手にするためには、スチームアイロンを使用するようにしましょう。ただし、シワがつきやすい素材である綿や麻の場合は、霧吹きを使用して、生地を湿らせてからドライ設定でアイロンがけをするのがおすすめです。
また、ただブラウスの生地をプレスするのではなく、生地を引っ張りながらアイロンがけを行うと、シワを伸ばしながら余計なシワをつけてしまうことがなくなります。
また、アイロンを小刻みに動かすアイロンのかけ方は、実はシワを作りやすいので、一定方向にプレスしながら動かすようにしましょう。
ブラウスのアイロンがけの手順をご紹介します。
■襟、袖
ブラウスの襟の内側を表にして、左右の端の方から中央に向かってアイロンをかけていきます。襟の裏側も同じようにして、両端から中央に向かってアイロンをかけます。
袖口も、アイロン台に広げて、端の方から中央に向かうようにかけていきます。最初に袖の内側をかけたらひっくり返して、外側にもアイロンがけをします。カフスやボタン部分はアイロンの先端を使いましょう。
襟や袖のような生地が重なっていて厚みがある部分は、表と裏の両方にアイロンをかけることでパリッと仕上がります。
■肩
次に、肩のアイロンがけをしていきます。
丸みのある肩の部分は、アイロン台の端にシャツを着せるようにして被せてからアイロンがけを行うと綺麗に仕上がります。両脇の方から襟元に向かってアイロンがけをしていきます。
襟は立てておきます。
肩のアイロンがけが終わったら、襟の付け根もアイロンの先端を使ってプレスしましょう。
■袖(腕)
次に、袖の部分にアイロンがけをしていきます。
袖は、ボタンがついている方を上にして、縫い目に合わせて広げます。袖口から肩に向かうようにしてアイロンがけを行います。
最後に、肩と袖の縫い目のアイロンがけも忘れずに行いましょう。
■身頃(胴体)
次に、身頃のアイロンがけを行います。
身頃は、ボタンがついている前身頃のアイロンがけをしたら、ボタン穴がついている前身頃のアイロンがけを行います。アイロン台のカーブしている部分に前身頃の脇部分を被せるとアイロンがけがしやすいですね。
最初に脇の縫い目のアイロンがけを行ってから、下の方に向かってプレスするようにアイロンを滑らせていきましょう。ボタンの間の部分は、アイロンの先端を利用します。
後身頃(背中)は裏からアイロンをかけていきます。左サイドの後に右サイドをアイロンがけして、最後に背中の中央にアイロンをかけます。
ブラウスのアイロンがけは、きれいにシワが伸びていることが重要ですが、ギャザーやフリル、袖のタック部分のアイロンのかけ方を工夫することで、仕上がりをランクアップさせることができます。
■ギャザーや袖のタック
ギャザーや袖のタック部分は、アイロンを上からプレスしてしまうと、線がくっきりと残ってしまい、立体感もなくなってしまいます。上からアイロンをかけないようにしましょう。
生地を引っ張りながら縫い目に向かってアイロンを当てます。アイロンの先端を使ってスチームを当てる程度にしておきます。
袖口のタックの場合は、最初に霧吹きをかけて手でシワを伸ばし、プレスしたくない部分をアイロン台から落としておきながらアイロンがけをするのもおすすめです。
■フリル
また、華やかなブラウスのフリルも、アイロンで上からプレスしてしまうと、せっかくのふんわりしたフリルがぺたんこになってしまいます。
始めに霧吹きでフリルを湿らせ、フリルの外側から内側に向かって、フリルを引っ張って広げるようにしながらアイロンの先端を使ってアイロンがけを行います。アイロン用の「シワ取り剤」を活用してみるのもおすすめです。
パリッとさせたい場合は、アイロン用の「のり剤」も使用しましょう。
シワがつきやすいブラウスは、アイロンがけする前の洗濯の仕方や干し方も重要です。
■洗濯の仕方
洗濯する際のシワは、洗濯物同士が絡まってしまうことも原因です。必ずネットに入れて洗濯を行いましょう。
また、仕上げに柔軟剤を使用することで、洗濯ジワを軽減できます。
脱水時間を1分~2分程度にするのも効果的です。
■干し方
また、ブラウスを干す際には、脱水が終わったらすぐに洗濯機から出します。
ブラウスをネットから出して、広げて、バサッバサッと大きく10回ほど振るだけでも、シワ取りに効果的です。
ブラウスをかけるハンガーは、ずれにくいものですと型崩れを予防できます。厚みのあるものですと肩に跡がつきにくいですね。しっかりとシワを伸ばしてから干すようにします。
ブラウスのアイロンがけは、ただシワをのばすだけでなく、袖のタックやギャザー、フリルなど、立体的になるようにすることで、アイロンの仕上がりに差が出ます。ブラウスにアイロンがけをする際は、ぜひ細かい部分に気を配ってみてくださいね。