肌の糖化という言葉を聞いたことはありますか?酸化という言葉は知られていても、糖化はなじみがないという人が多いです。糖化とは一体どんなものなのでしょうか?糖化が起こる原因や対策、予防法についてご紹介します。
肌の糖化という言葉は、あまりなじみがないという人が多いです。肌の糖化とは、老化現象の1つだといわれています。糖化とは、たんぱく質や脂質が糖と結びつくことによって発生するといわれています。
糖化が起こると、老化促進物質といわれるAGEを作り出します。そうなると、肌にあるコラーゲンが破壊され、ハリや弾力が失われていきます。また、糖化することで、角質が黄色や茶色に変化してしまうので、くすみのある肌になってしまいます。
肌の糖化のわかりやすい例が、ホットケーキです。ホットケーキは小麦粉や砂糖、牛乳や卵など、たんぱく質や脂質と糖が入っています。これを焼くとこんがり茶色に色づきますよね。これは糖化が起こった証拠です。これが肌で起こると、同じように肌が黄色くなったり茶色くなったりするのです。
糖化が起こってしまう原因には、何が関係しているのでしょうか?糖化の原因について詳しくご紹介します。
■糖質をこまめに摂っている
糖化が起こる原因は、血糖値の高さに関係しているといわれています。血糖値とは、糖を摂取することで上昇するといわれています。通常であれば、食事を摂っていない時間は糖質がないので、血糖値は下降するといわれています。
しかし、甘いお菓子を食べたり、甘いジュースを飲んだりすることを続けていくと、血糖値がなかなか下がりません。高血糖の状態が続いている人ほど、糖化が起こりやすくなります。
■AGEが多い食品を摂る
糖化は糖質だけの問題ではありません。AGEとは老化促進物質のことなのですが、これは食品にも含まれています。肉類や魚類にはAGEが含まれていると言われています。
さらにAGEは高温での調理になればなるほど増えるといわれているので、揚げ物が好きな人は注意が必要です。
糖化は1度起こってしまうと、元に戻すのは不可能です。糖化は未然に防ぐ必要があります。糖化を防ぐための対策方法についてご紹介します。
■糖質の摂り過ぎを防ぐ
糖化を防ぐためには、糖質の取り過ぎを防ぐ必要があります。糖質自体は体のエネルギーになる大切な栄養素なので、すべてをカットする必要はありません。ただし、栄養のない糖質の摂り過ぎには注意しましょう。
甘いジュースや甘いお菓子は極力避けて、糖質を摂りすぎない生活を心がけましょう。
■野菜を最初に食べる
糖化を防ぐためには、食事方法に気をつける必要があります。食事中は血糖値の上昇をなだらかにするために、野菜から摂取するようにしましょう。野菜の次はたんぱく質、最後に糖質を摂るようにすると、血糖値の急な上昇を防ぐことができます。
■GI値の低いものを選ぶ
糖化を防ぐために、血糖値の上昇がしにくい食品を選ぶことも大切です。白いご飯やパンなどは、GI値が高く血糖値が上昇しやすい食材だといわれています。そばや玄米などはGI値が低いといわれているので、GI値を気にした食生活もおすすめです。
■紅茶やお茶を飲む
糖化を防ぐためには、紅茶やお茶を飲むのがおすすめです。健康にいいといわれている2つの飲み物は、肌の糖化を抑制するといわれているそうです。紅茶やお茶に含まれているタンニンが、糖化にいい影響をもたらすといわれています。
毎日の甘いジュースをやめて、紅茶やお茶を飲む習慣をつけるようにしましょう。
肌の糖化を防ぐためには、スキンケアも重要になってきます。糖化を防ぐためのスキンケアのポイントについてご紹介します。
■ビタミンC配合のものを使う
糖化を防ぐための化粧品というのは、まだメジャーではありません。その中でも糖化に効果があるといわれているのは、ビタミンCです。普段使う化粧品は、ビタミンC配合のものを選ぶようにしましょう。
またセイヨウオオバコ種子エキスも、抗糖化作用があるといわれています。そういった成分が入っているものを使うと、糖化しにくい肌をサポートしてくれます。
■紫外線対策を行う
肌の糖化を防ぐためには、紫外線対策も欠かせません。糖化は紫外線に浴びることで、より進んでいくといわれています。紫外線は老化のほとんどの原因となっているといわれているので、常日頃からしっかりUV対策を行うようにしましょう。
■保湿をする
肌の糖化を防ぐためには、しっかり保湿をすることも大切です。美肌でいるためには保湿が欠かせません。ターンオーバーが整った肌でいることは、肌の健康に欠かせません。
しっかり保湿を行い、健康的な細胞を作ることを心がけてスキンケアをしましょう。
肌の糖化についてご紹介しました。肌の糖化は、ほとんどが食事が原因で起こります。糖化が起こってしまった肌は元に戻すことができないので、早いうちから糖化対策をしていくようにしましょう。