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2018.12.14

結納の品物の選び方や並べ方は?関東や関西の違いもご紹介

結納の品物の選び方や並べ方は?関東や関西の違いもご紹介 結納の品物の選び方や並べ方は?関東や関西の違いもご紹介

結婚の際に行う結納の儀式で気になるのは、マナーの他にも、結納品や結納金などの準備です。そこで今回は、結納の品物の種類や選び方、当日の並べ方などをご紹介します。

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結納の品物の種類や選び方【1】結納とは

結納

結納とは、婚約する際に行う伝統的な儀式です。

本来の「正式結納」は、仲人が結納品の品物や結納金を持って、結婚する両家の間を行き来して渡すものでしたが、最近では、自宅や料亭、ホテルのレストラン、専門の会場などで、一度に結納品や結納金を交換する「略式結納」が主流になってきました。

また、近年は、結納品の品物はなく、

・結婚記念品をやり取りする
・結納金のみをやり取りする
・結納自体をなくし、両家顔合わせの食事のみ行う

などのケースも増えてきました。

結納の儀式は、必ずしも行わなくてはいけないものではありませんが、伝統のある儀式を執り行うことで、結婚に対しての、重みや責任などを感じる事ができる意味もあります。

結納の品物の種類や選び方【2】結納品の種類

結納の品物

■結納の品物

一般的な本式の結納で準備する結納の品物は、

・目録
・長熨斗(ながのし)
・金宝包
・勝男節(かつおぶし)
・寿留女(するめ)
・子生婦(こんぶ)
・友白髪(ともしらが)
・末広(すえひろ)
・家内喜多留(やなぎだる)、もしくは酒肴料

の9品目が正式な結納品です。目録とは、品目が書かれた紙をさらに紙で包んで、のしをつけたものです。 その他にも、領収書のような役割を持つ「受書」や、家族構成を記した「家族書」も必要になる場合もあります。

その他にも、目録や受書などを渡す際に使う「広蓋(ひろぶた)」や、品物を包む「ふくさ」や「風呂敷」、縁起が良い「祝儀扇子」の他、お線香、手土産、結婚記念品などを用意する場合もあります。

仲人がいる場合は、ご祝儀や御車代の準備も必要になりますね。

結納品セットの相場は、10万円程度となっています。


■地域や家庭の違いに注意

しかし、一言で「結納」といっても、結納の儀式を行う際の品物には、関東や関西、九州や名古屋など、地域や家庭によっても色々な違いがあります。

例えば、関東式の場合は、9品や7品の結納品を揃えるのが一般的ですが、関西では、5品が一般的です。略式結納にする際の品物の数は、3品や5品、7品など、結納品の合計の数が割り切れない奇数になるようにしましょう。最近では、長熨斗、金宝包、目録の3品で行う略式結納も増えてきています。

もし、新郎新婦の出身地が関東と関西の場合は、後々トラブルにならないよう、どちらのスタイルで行うのか話し合いが必要です。


■男性側と女性側の違い

結納では、男性と女性で準備するものにも少し差があります。
関東式の場合、男性側は結納金の50万円や100万円などのきりのよい金額を「小袖料」や「御帯料」と表書きをして包み、金宝とします。女性側は、結納金の半額を「御袴料」と表書きをして包み、金宝とします。

関西では、男性側のみが結納の品物を準備するのが一般的です。

結納の品物の種類や選び方【3】結納品の購入方法

結納の品物を購入している親子

結納品の品物の購入方法は、

・デパート
・結納品専門店やブライダルサロン
・通販

が定番です。食事と結納品の準備や飾りつけがセットになっている便利なサービスを準備している料亭やホテル、レストランなどもあります。

デパートや専門店の場合は、お店のスタッフと相談しながら購入することができますので、地域や家庭によって差がある結納の疑問を解決しながら結納品を選ぶことができます。ただし、百貨店ならではの高額なセットを進められる場合もありますので、しっかりと下調べをしてから向かいましょう。

通販の場合は、セット売りをリーズナブルに購入できるのがメリットです。

結納品の品物の飾り方

和室の床の間

結納品は、和室の場合は床の間の上や床の間の前に毛せんを敷いて飾りましょう。
洋室の場合は、テーブルの上に飾ります。

関西式の場合は、結納品を飾るのは、品物を準備した男性側のみになりますので、男性側が結納品の飾り付けをしている間は、女性側は席を外して、飾り終えたら入室するようにしましょう。

関東式の場合は、結納品に向かって右が男性側、左が女性側として、向かい合って座ることが多いですが、上座に男性側が座るのが望ましいので、注意しましょう。

女性側がおめでたい掛け軸を床の間に飾り、先に結納品の飾り付けをします。男性側が飾り付けをしている間は席を外し、飾り付けが終了したら再び入室しましょう。


■結納品の並べ方

結納品の品物を並べる場合は、右から

・目録
・長熨斗(ながのし)
・金宝包
・勝男節(かつおぶし)
・寿留女(するめ)
・子生婦(こんぶ)
・友白髪(ともしらが)
・末広(すえひろ)
・家内喜多留(やなぎだる)、もしくは酒肴料

のように一列になるようにして白木の献上台に乗せて飾りましょう。


■結納品の持ち運びは

結納品を運ぶ際は、風呂敷に包んで持ち歩きましょう。結び目をほどくことが、縁が切れる事を連想させることから、結び目を作ることは縁起が悪いとされています。

逆に、結納後は、結納品を風呂敷に包んで、縁がしっかり結ばれるよう、結び目を作って持ち帰ります。

結納品を処分する場合は、お炊き上げをしてもらうのがおすすめです。最近では、のしをリメイクをして、保存しておくカップルも増えてきていますよ。

伝統的な結納の儀式は、準備する品物や結納金など、地域や家庭によってもさまざまな違いがあります。両家で話し合い、お互いに納得した形で儀式を行うようにしたいですね。

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