LIFESTYLE
2022.04.11

ナイフやフォークの持ち方や握手のマナーとは?左利きのテーブルマナーをご紹介!

ナイフやフォークの持ち方や握手のマナーとは?左利きのテーブルマナーをご紹介! ナイフやフォークの持ち方や握手のマナーとは?左利きのテーブルマナーをご紹介!

マナー本で解説されているルールは、右利きを基準にしていることが多く、左利きの人はマナーに迷うことがあります。そこで今回は、和食や洋食、中国料理の左利きのテーブルマナーや、注意したい左手のマナーをご紹介します。

当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

左利きのマナー【1】和食のマナー

和食 マナー教本などで教わるカトラリーを使った食べ方や食器の扱い方などは、右利きの人を前提として書かれていることが多いですよね。 昔は日本では、左利きは「行儀が悪い」「親にきちんとしつけられていない」という風潮がありました。しかし、最近では、左利きを差別していることにつながりかねないという考えの元、格式の高い飲食店や正式な場、茶道などでも、左利きはマナー違反とされにくくなってきました。 ■配膳は右利き用に しかし、和食の配膳は、右利きの人を想定して行われます。左側にご飯が入った茶碗を置き、右側に汁物の入ったお椀を置き、奥の方にメインの肉や魚などを盛り付けたお皿を置くのが一般的です。右よりも左の方が格上であるという「左上位」という中国から伝わった考えから、左側に主食のご飯を置きます。 さらにおかずがある場合は、左の奥に副菜の入った器を置き、中奥辺りに副々菜の入った器を置くのが和食の一汁三菜のルールです。 左利きの場合は、お箸は左手で使用してOKです。しかし、配膳は右利き用のまま食べるようにしましょう。箸を持つ場合も、まずは、右手で箸を取り、左手に持ち直して食べます。箸を置く際にも、左手から一度右手に持ち替え、箸の持ち手が右側に来るように箸置きの上に置くようにします。 配膳を左右逆にして配置するのは、お供えの場合になりますので、マナー違反とされています。 ■和食の盛り付けのマナー そして、日本料理を盛り付ける場合も、右利きの人が盛り付けやすいルールとなっています。 例えば、お刺身を重ねて盛り付ける際には、左上から右下に流れていくように盛り付けるのが日本料理のルールとされています。そして、尾頭付きの魚の場合も、頭を左にして置くことが多いですね。切り身の場合も、左側に大きい身がくるように盛り付けます。

左利きのマナー【2】西洋料理のマナー

ナイフとフォーク フランス料理やイタリア料理などの、西洋料理では、右手にナイフを持ち、左手にフォークを持って食べるのがテーブルマナーとされています。これは、力の入りやすい利き手で、食べ物を切り分けるナイフを持つという理由から、マナーとされています。 したがって、左利きの人の場合は、右手にフォークを持ち、左手にナイフを持ってOKです。左利きの方が利き手の左手でナイフを持って食べることをマナー違反とはされていません。 むしろ、慣れない右手でナイフを持ち、左手でフォークを持って食べることで、食器やカトラリーをカチャカチャと鳴らしたり、食べ物をこぼしてしまう方がマナーとしてはNGとされています。 ただし、和食の場合と同様に、テーブルのナイフやフォーク、スプーンなどのカトラリーや食器類は、右利きの人を想定してセットされています。左利きで使いにくいからといって、勝手に逆に並び替えるのはマナー違反です。カトラリーを使用する時だけ持ち替えるようにしましょう。 左利きの人がいる場合は、レストランを予約する際に、左利きの人の席だけテーブルセッティングを左右逆にしてくれる場合もあります。 ただし、一般的なテーブルマナーとしては、右利きが主流とされており、中には左利きをマナー違反だと感じる人もいます。また、テーブルセットを変えることで、両隣りの人とグラスやカトラリーなどを取り違える場合もあります。このことから、普段は左利きでも、テーブルマナーが必要な食事の場では、右利きにしている方もいるようですね。

左利きのマナー【3】中国料理のマナー

左利き 左が格上であるという「左上位」の考えがある中国料理の場合でも、右利きの方が主流となっています。右手に箸を持ち、左手でレンゲを持つのがマナーとされています。中国料理では、器を持ち上げて食べるのはマナー違反とされていますので、一度レンゲにのせて汁気を切り、箸で食べ物を口に運ぶ食べ方がスマートですね。ただし、スープを飲む場合は、一度箸を置いて、右手にレンゲを持ち替えてからスープをレンゲですくって飲むのがマナーです。 中国料理は、あまり難しいマナーはありません。農村地区では、テーブルマナーよりも、楽しく食事をすることを重要としています。左利きの方は、箸とレンゲのみを左右逆に持って食べてもOKです。配膳は動かさないようにしましょう。 例えば、中国料理の一汁三菜のような定食形式の食事の場合の配膳は和食と同じですが、箸は、右側に持ち手が手前に来るようにして縦に置くのがテーブルマナーです。大皿料理を取り分けて食べる場合は、取り皿を中央に置き、調味料を入れる器は左の奥に置きます。右の奥に飲み物を入れるコップを置きます。 円卓を回す際は、時計回りにします。

左利きのマナー【4】左手の注意したいマナー

握手 右利きが主流となっているのは、食事の際のテーブルマナーだけではありません。 ■握手のマナー 例えば、食事会や接待、会議などで握手をする際には、お互いに右手を握り合うのが一般的です。 左手の握手には、相手への「敵対心」「別離」「侮辱」などの意味があるとされていたり、縁起が悪いとされていますので、たとえ相手が左利きの場合でも、右手を出して握手するようにしたいですね。 ■ヒンドゥー教の場合は また、ヒンドゥー教では、左手は「不浄の手」とされています。左手で相手を触ったり、食器やカトラリーを触ったり、飲食物を食べるのはNGですので注意したいですね。

右利きの人が多い日本では、左利きの人は不便を感じることも少なくありません。しかし、現代では、左利きは個性の一つとして認められてきています。左利きの方は、ぜひご紹介したマナーを参考にしてみてくださいね。

related articles