舌を回すだけで顔や首のエクササイズになる舌回し運動は、ダイエット以外にもメリットがあります。そこで今回は、舌回し運動の魅力ややり方、注意点をご紹介します。
舌を回すエクササイズは「舌回し体操」「舌回し運動」などとも呼ばれており、さまざまなメリットがあることから、毎日の習慣に取り入れている方も多いですよね。
口の中で舌を回すだけの簡単な運動ですので、リラックスタイムに短時間で行えるのが魅力です。
■顔のシェイプアップや若見えに
例えば、ダイエットをしても効果が実感しにくい頬の肉や二重あごの改善に役立ってくれるのが舌回しエクササイズです。
頬やアゴなどの顔の筋肉は普段の生活では衰えやすく、筋肉が衰えてくると、ほうれい線や顔のシワ、たるみなどの原因になってしまいます。したがって、定期的に鍛えることで、フェイスラインを引き締めることができますよ。
また、顔はむくみやすいパーツでもあります。舌回しエクササイズで顔の筋肉が鍛えられると、血行やリンパの流れが促進され、むくみも改善にも役立ってくれます。顔周りの血行やリンパの流れが良くなると、老廃物も排出されやすくなり、シミやくすみが改善されやすくなるというメリットもあります。
舌回しエクササイズは、頬やアゴだけでなく、首や目の周辺など、顔の筋肉も一緒に鍛えることができますので、顔のシェイプアップをしたい方にはぜひ取り入れたいですね。
■活舌がスムーズに
舌回しエクササイズは、下の筋肉を鍛えることができる運動ですので、活舌が良くなりたい方にもおすすめです。
■口臭予防にも
舌回しエクササイズを行うと、口の中に唾液が分泌されやすくなります。唾液には、お肌の新陳代謝を高めてくれる効果が期待できますので、美容にも役立ってくれます。また、お口が乾燥しにくくなると、虫歯や口臭予防にも効果を発揮してくれます。唾液は消化もサポートしてくれますね。
■噛み合わせや歯並びの改善にも
さらに、舌回し運動で、舌や口周りの左右の筋肉をバランスよく鍛えるだけで、顔のシェイプアップになるだけでなく、噛み合わせのバランスが良くなり、顔の歪みの矯正や歯並びの改善も期待できます。
■安眠にも
その他にも、舌回し運動は舌を口の前方に引き上げる効果がありますので、いびきや睡眠時無呼吸症候群でお悩みの方にもおすすめです。
安眠できているかどうかは自分ではわかりにくいですが、しっかり睡眠時間を確保しているのに翌朝疲れが抜けていないと感じる場合は、睡眠の質が落ちており、よく眠れていない可能性があります。
■首、肩こりや頭痛防止にも
姿勢が良くなったり、首や肩こりの予防する効果もあります。
顔の歪みは、肩こりや頭痛の原因にもなりやすいので、肩こりや頭痛にお悩みの方にもおすすめですよ。
■脳の活性化にも
舌を動かすことは脳を動かすことと海外では言われています。
舌回し運動で認知症や記憶力低下の予防ができるのが期待されますね。
舌回しエクササイズをする際には、いくつかの注意点もあります。
■エラが張ることもある
例えば、舌回しエクササイズは、間違った方法で行うと、エラ周りの筋肉が鍛えられてしまい、エラが張ることがあります。
また、急激に頬が痩せると、頬がこけたように見えたり、ほうれい線が目立つケースもあるようです。
■顎関節症の方は注意
そして、舌回しエクササイズは、顎関節症の改善に役立つともいわれていますが、回数ややり方によっては、アゴに負担がかかって、顎関節症が悪化してしまう可能性はあります。
■一度にたくさん行うのはNG
舌回しエクササイズは、顎関節症以外の方もやりすぎには注意が必要です。
舌や舌の付け根だけでなく、アゴや口周り、頬、首や頭など、さまざまな場所の筋肉の運動になりますので、少しでも痛いと感じたら無理をせず、自分に合った回数を行いましょう。
■体調不良の日は控える
その他にも、体調が優れない日や、口内炎ができている日、舌が傷ついている場合などは、舌回しエクササイズをするのは避けた方がいいですね。
舌回しエクササイズのやり方は簡単です。
①口を閉じて、舌を唇と歯の外側の間に入れます。
②右上の奥歯から左上の奥歯まで歯茎をなぞるようにして舌を移動させたら、今度は左下の奥歯から右下の奥歯まで舌を移動させ、舌を10秒程度かけて口の中を1周させます。
③②を10回行います。
④今度は、舌を左上の奥歯から右上の奥歯、右下の奥歯から左下の奥歯まで舌を移動させ、先ほどとは逆回りで口の中を1周させましょう。
⑤④も10回行います。
①~⑤を1セットとして、1日3セットずつ行いましょう。
姿勢を正して、真っすぐに前を向いて行いましょう。
■目の運動もプラス
舌回しエクササイズは簡単ですが、より効果を発揮させるためには、目の運動もプラスするのがおすすめです。
舌を回す際に視線も舌と同じ方向を見るようにしましょう。例えば、舌を右上の奥歯から左上の奥歯に移動させる際には、視線も右上から左上を見るように眼球を動かすようにしましょう。
舌回し運動は、顔や首などの筋肉も鍛えることができるので、目の運動をプラスすることで、目の下のたるみの解消にも役立ってくれますよ。
■エクササイズの後はマッサージを
そして、舌回しエクササイズの後は、耳の後ろから鎖骨に向かってリンパを流し、さらに鎖骨周りや脇の下のマッサージを行うと、むくみ解消に効果的ですよ。
■あいうべ体操も一緒に
①「あ」口を大きく開ける
②「い」口を横に大きく開く
③「う」口を強く前に突き出す
④「べ」舌を思いきり下に伸ばす
舌回し運動とは別に免疫力アップや口呼吸の改善の効果もあるので
一緒にやってみるのはいかがですか?
舌回し運動は、ゆっくり舌を動かすことがポイントです。ただし、やりすぎるとアゴを傷めてしまう可能性はありますので、自分に合ったペースで行うようにしたいですね。