普段掃除は後回しにしてしまいがちですが、毎日使う「換気扇」は、油汚れがつきやすく、定期的に掃除が必要です。そこで今回は、換気扇の掃除方法やおすすめの洗剤をご紹介します。
換気扇のお掃除というと、頑固な油汚れがこびりついていて、内部の分解も必要になってくることから、ダスキンのようなプロの業者にクリーニングを頼む方も多いですよね。
しかし、毎日使う換気扇は、汚れが溜まりやすい場所でもあり、3ヶ月に1度程度の掃除が理想的だと言われています。
汚れたままの換気扇を使っていると、不衛生ですし、故障の原因になることもあります。
掃除の頻度を多くすれば、汚れの量も少ないので、自分でも掃除がしやすいので、こまめに掃除するのがおすすめです。
換気扇の汚れは、料理をする頻度や、揚げ物のような油を使う料理を多く作るかで、汚れの具合も変わってきます。また、たばこを吸うかどうかによっても違ってきますね。
換気扇のお掃除をする際には、
・油汚れをしっかり落とせるもの
・換気扇を傷めないもの
を選ぶようにしたいですね。具体的には、市販されているキッチン用のアルカリ性の洗剤や、ナチュラルな「重曹」や「セスキ炭酸ソーダ」がおすすめです。
また、最近では、酸素系漂白剤の「オキシクリーン」も、頑固な汚れを落としてくれる洗剤として人気になっています。しかし、オキシクリーンは強力な洗剤なので、換気扇を傷める可能性があります。アルミ素材の換気扇には利用できませんし、塗装が剥げてしまっている換気扇には利用しないなど、扱いには注意が必要です。
また、換気扇の汚れは、油やホコリ、ヤニなどが固まってしまっているので、ぬるま湯を使うようにしたり、つけおきをすると、油汚れもスムーズに落としやすくなります。
■重曹
「重曹」は、別名「炭酸水素ナトリウム」で、料理にも使われる成分です。換気扇掃除はもちろん、キッチンの水回りのお掃除など、食品を扱う場所のお掃除にも安心して使用できるのがメリットです。
重曹は、水に溶かしてスプレーして使用するのが一般的です。水100mLに対して小さじ1杯入れるのが目安ですね。重曹は水に溶けにくい成分ですので、ぬるま湯に溶かすのがおすすめです。
頑固な汚れの場合は、重曹をパーツに直接かけ、しばらく放置した後に流す方法もおすすめです。
■セスキ炭酸ソーダ
また、セスキ炭酸ソーダは、天然素材なので、地球にやさしいエコな洗剤として近年注目されています。重曹よりもアルカリ性が強いので、汚れを落としやすいですが、扱いには少し注意が必要です。
セスキ炭酸ソーダも、水に溶かしたものをスプレーボトルに入れ使用します。水500mLに、セスキ炭酸ソーダを小さじ1~2杯入れ、よくかき混ぜて溶かしましょう。
■前準備はしっかりと
換気扇のお掃除は水を使うので、感電しないように注意が必要です。掃除を始める前に、換気扇の電源はオフにしておき、電源コードも抜いておきましょう。
また、換気扇の汚れがキッチンやバスルームなどについてしまい、それを再度掃除するとなると大変ですよね。あらかじめ、大きなビニールや新聞紙などを広げておき、掃除が終わったらそのまま捨てるようにすると、お掃除の手間も省くことができますね。
汚れてもいい服装に着替え、ケガや手荒れをしないよう、ゴム手袋を使って掃除をしましょう。
■換気扇掃除の手順
①換気扇のお掃除は、換気扇の外側や表面のフィルターだけでなく、内部のプロペラやファンの部分も外して掃除を行いましょう。
まずは、外側のフィルターやレンジフードを外します。その後に、内部のプロペラやファンを外しましょう。外し方は、一般的にはねじを緩めて取り外していきますが、換気扇周りの説明や、取扱説明書を見て確認しましょう。
つけおきをする場合は、シンクやお風呂場に汚れがついてしまわないよう、大きなビニールを入れておき、その中に洗剤や換気扇のパーツを入れるようにします。
②次に、市販のキッチン用洗剤をスプレーするか、重曹やセスキ炭酸ソーダで作った洗剤を使って、ブラシやスポンジで傷をつけないように汚れを落としていきましょう。
使い古した歯ブラシや、いらなくなった洋服を切ったもの、割り箸などもおすすめです。
つけおきする場合は、最初に30分程度つけおきをして、様子を見ましょう。汚れがやわらかくなっていない場合は、さらに30分~1時間程度つきおきをして、その後にブラシやスポンジで汚れを落とします。
パーツが大きく、つけおきができない場合は、キッチンペーパーをかぶせ、上から洗剤をつけたら、さらに上から食品用のラップやビニールを使ってパックをしてあげる方法がおすすめです。
③汚れ落としが終わったら、しっかりすすぎをおこないましょう。すすぎをして汚れが落ちていない場合は、再度洗剤をつけて汚れを落としましょう。
すすぎの後は、水気はしっかりと拭き取り、乾かしてから換気扇内に戻すようにしましょう。
④換気扇のプロペラやファン、フィルターなどを乾かしている間に、今度は換気扇の外側のお掃除をします。
いらない布やぞうきんを洗剤で濡らし、汚れを拭き取っていきましょう。汚れが落ちたら、水拭きをして、洗剤を拭き取りましょう。
換気扇の汚れは、普段は意識しにくいですが、内部のプロペラにはしっかり汚れが溜まっています。ぜひ、掃除をする際は、換気扇の中もチェックして、きれいに掃除していきたいですね。