初めて登山をするときには何を準備したらいいのか悩む人も多いでしょう。特に靴は、登山靴でないものを履いて登山してもいいのか迷ってしまいます。
そこで今回はそんな初心者の方におすすめの登山靴をご紹介します。週末に仲間と楽しむキャンプ向けや初心者でも挑戦できるトレッキングや登山向けまで、目的別の登山靴の選び方もご紹介するので、自分に合った登山靴を選んでください。
登山を始める際に準備する服装で最も重要と言えるのが登山靴。登山に合っていない靴を履いてしまうと、足が痛くなって怪我の原因になってしまいます。
登山初心者の方が登山靴を選ぶ時のポイントをおさえて自分に合った登山靴を選んでください。
おしゃれな海外ブランドの登山靴を選ぶのもいいですが、足の形にフィットしない靴を選んでしまうと、足が痛くなって下山できない!といった事態にも。自分の足の形にあったものを選べるように、必ず試着してサイズをチェックしてください。
自分にあったサイズか確かめるためには、つま先と靴先の間に1cm~1.5cmくらいの隙間ができるものを選びましょう。特に下山する時には前に体重がかかるので、つま先に余裕がないと痛くなってしまいます。
登山では足の負担を軽減する厚手の靴下がマストです。試着の際には必ず厚手の靴下を履いてちょうど良いサイズのものを選びましょう。
登山靴はソールが固いので、普通の靴と同じ歩き方だと歩きにくく感じます。できたら登山やアウトドアを専門で扱うショップで、お店の方に歩き方を教えてもらいましょう。慣れれば簡単なので、登山の前に練習しておくといいですよ。
登山靴は歩く山道に応じて最適なタイプを選ぶことが大切です。例えば、山道を歩き回らないキャンプに、トレッキング用のソールの固い重い登山靴は不向きです。それぞれの目的に応じた登山靴の選び方をご紹介するので参考にしてください。
低い山の舗装された道路を歩く程度のハイキングや、山道を歩き回らないキャンプであれば、ウォーキングに使うようなスニーカーやローカットタイプの登山靴でOKです。
ローカットタイプの登山靴はソールが柔らかいので歩きやすく、通常のスニーカー感覚で歩けます。軽快に歩けるのでキャンプでのアクティブな動作などの邪魔になりません。初心者におすすめのタイプだといえるでしょう。
足首をカバーしてくれるミドルカットタイプは、ソールの固さや靴の重さなど、ローカットとハイカットの中間でバランスが取れています。初心者の方はローカットで始めて、慣れてきたら次に買う登山靴をミドルカットにするのがおすすめです。
ただ足首を固定する分、初心者の方だと最初は歩きにくく感じるかもしれません。登山する前に歩く練習をしておきましょう。
ハイカットタイプは足首をしっかりと固定しソールも固いので、急斜面を歩いたり岩場がたくさんある場所を登る登山にも対応してくれます。ただそういった山道は初心者の方には難易度が高いので、いきなり挑戦するのは危険が伴います。中上級者向けの靴だといえるでしょう。
初心者の方の登山靴の選び方のポイントをご紹介してきましたが、ここからは登山をする人にも人気の登山靴ブランドをご紹介します。初心者の方におすすめのポイントも一緒にご紹介するので、選ぶ際に参考にしてください。
日本人の足は欧米の人に比べて幅広で甲高だと言われています。そんな日本人の足型に合った登山靴を作るブランドがSIRIO(シリオ)。初心者でも履きやすい軽量モデルも扱っています。
ローカットタイプでも、雨に濡れても靴の中に水分が侵入せず、歩くことで足にかく汗を外に逃がしてくれるゴアテックスや、イタリアのVibram(ビブラム)社が製造するグリップ(※)力の高いソールを使用しています。天候が安定しない山では、急な雨によって滑りやすくなった足元でも、快適に歩行できる機能を持った登山靴を選ぶのもポイントの一つです。
※グリップとは、登山靴のソール(靴底)がしっかりと路面をとらえること。
初心者の方におすすめの登山グッズが揃うmont-bell(モンベル)。登山靴だけでなく、ウェアや登山周辺の小物もモンベルをチェックすることをおすすめします。機能性が高いのに値段がリーズナブルなのが魅力です。
ゴアテックスやモンベル独自の“トレールグリッパー”というソールを使ったミドルカットのブーツは、雨が降った山道でも安全に歩くことができます。比較的軽量なミドルカットブーツは女性の富士山登山にもおすすめです。
シリオやモンベルと同様にcaravan(キャラバン)も日本のブランドなので、日本人の足型に合った幅広甲高の方にぴったりの登山靴が見つかります。逆に日本の女性向けの華奢でスリムなタイプもあるので、海外ブランドの靴が足の形に合わなかった方にもおすすめのブランドです。
クッションが柔らかくて歩きやすい、ミドルカットでも重くないブーツがあるので初心者の方におすすめです。
ゴアテックスやビブラムソールなどの素材を使わず、全てオリジナルの技術で高機能を実現したアメリカのシューズブランドのKEEN(キーン)。履き心地にもこだわっているので、一度履いたらハマってしまうファンも多いブランドです。
デザインにもこだわっているので、山ガールに人気のブランドの一つ。人気モデルがたくさんあるので、ぜひ一度チェックして欲しいブランドです。
アメリカのアウトドアウェアブランドのColumbia(コロンビア)。おすすめポイントは、デザインがおしゃれでウェアとトータルでコーディネートできること。もちろん機能性も高く、独自素材の防水透湿やクッション性もしっかりしています。
機能も大事だけど足元も可愛くないと!という方におすすめのブランドです。
Mammut(マムート)はスイスのクライミング用品ブランド。150年以上の歴史を持つブランドなので、そのギアやウェアは多くのクライマーに愛用されています。
登山靴についてはスイスのブランドでありながら、日本人の足型に合ったものが見つかります。冬の登山なら足元を温めてくれるミドルカットのブーツもあります。いつかは雪山に挑戦したい!という方には、マムートのアルパインタイプのブーツもおすすめ。日本人の女性用に作られているので、高機能なのに軽量に作られています。
今回は登山に挑戦したい、という方のためにおすすめの登山靴をご紹介しました。登山靴は自分の足に合ったものや、目的に合ったタイプを選ぶことが何よりも大切です。登山に慣れてきたら、登山靴のグレードも上げて対応できるものを選びましょう。歩きやすいお気に入りの登山靴を見つけたら、きっとあなたも登山にハマってしまいますよ。