お酒を飲み過ぎたときに招いてしまう悪酔いは、自分の気分が悪くなるだけでなく周りにも迷惑をかけてしまうことになりますから、できるだけ避けたいものですよね。では、この悪酔いはどのように防止することができるのでしょうか。
【目次】
「悪酔いしないように……」とよく聞きますが、そもそも悪酔いとはどのようなことを言うのでしょうか。
二日酔いとの違いが分からない方もいるでしょう。
悪酔いも二日酔いも、体調に悪い影響を及ぼす酔い方のことです。
アルコールを摂取すると2割は胃で吸収、残りは肝臓でアセトアルデヒトに分解されると言われているのですが、このアセトアルデヒトの濃度が体内で高くなることで、悪酔いや二日酔いを招くことになります。
どちらも同じですが、悪酔いと二日酔いの違いは、症状が現れるまでの時間。
二日酔いは次の朝に感じることが多いので、大体8~14時間後くらいに症状が現れるかと思いますが、悪酔いは飲酒してから2~6時間後くらいに現れるそうです。
まだ飲んでいる段階から気持ち悪くなってしまうので、この悪酔いを避けるためにはいくつかの防止方法を取り入れてみてください。
悪酔いを防止するためにまず大切なのは、お酒はゆっくり飲むことです。
肝臓で分解されたアセトアルデヒトは、さらに無害な物質に分解されてから体外に排出されるようになっているのですが、この肝臓の処理ペースが追いつかないほど、アルコールを摂取すればアセトアルデヒトが体内に溜まり、悪酔いを招くことになります。
特にお酒が弱い方は急発進せず、ちびちび飲むことを心がけてみてください。
また、飲み過ぎないことも基本中の基本です。
ゆっくり飲んでいても、いつまでもダラダラとお酒を飲んでいれば、身体が限界を感じてしまいます。
一度でも悪酔いの経験があるなら自分にとっての適量を把握できているかと思いますが、ハメを外しすぎないように気を付けてくださいね。
悪酔いを防止するなら、悪酔いをしにくいお酒を選ぶことも一つの方法です。
お酒にはさまざまな種類があり、濃度なども変わってきます。
また、人によっては「ビールなら大丈夫だけど、ワインだと悪酔いする」など、相性のいいお酒などもあるでしょう。
ですから、自分が悪酔いしにくいお酒を見つけておくといいかもしれません。
もしくは、肝臓への負担を最小限にするために、最初からアルコール濃度の低いものをオーダーするといいですよ。
さらに、アルコール濃度に関わらず、分解しにくいお酒と酔いやすいお酒もあると言われています。
お酒に含まれるメタノールは分解しにくく、エタノールは分解されやすいそうなので、そこにも注目してみてください。
胃が空っぽの状態でお酒を飲むと、お酒による刺激がダイレクトに伝わって悪酔いを招く原因になると言われています。
ですから、防止するためにはちょっとでいいので何か軽く食べておきましょう。
ある程度、胃に何か食べ物を入れておけば、自然と飲む量を減らすことができるので、飲み過ぎ防止にも役立ちます。
お腹が空いた状態で冷たいお酒と美味しいご飯を食べたくなる気持ちも分かるのですが、楽しく飲むためには欠かせない方法だと言えるでしょう。
お酒が水分であることから、他の飲み物は飲まない人が多いようですが、これも悪酔いを招く原因になるので要注意。
できるだけお酒と一緒にチェイサーを用意して、交互に飲むようにしてみてください。
他の水分も摂ることで、血中にあるアルコール濃度を薄めることができ、悪酔いを防止することが期待できるからです。
できればミネラルウォーターがいいですが、トマトジュースも効果的なんだとか!
トマトジュースを飲むと、血中アルコール濃度が3割も低下することが分かっているので、ぜひ飲んでみてください。
また、悪酔いを防ぐなら、「飲む前に牛乳を飲むといい」とも言われています。
悪酔いを防止するためには、食べながら飲むことが欠かせません。
しかし、どんなものを食べるかによっても、悪酔いが大きく左右されるそうです。
お酒のお供におすすめなのが、トマトとチーズを使ったカプレーゼ。
トマトの水溶成分がアルコール分解酵素の働きを活性化してくれるそうで、乳製品にはアルコールの吸収を遅くする働きがあると言われています。
また、カプレーゼにかけるオリーブオイルにも、悪酔いを防止する働きがあるそうなので、楽しいお酒の時間を過ごすためにぴったりな一品だと言えるでしょう。
悪酔いを防止する方法をご紹介しました。その場の楽しいノリに身を任せて飲んでいれば、当然すぐに気分が悪くなってしまいます。楽しく最後まで飲むためにも、自分の身体と相談しながら賢く飲むようにしてみてくださいね。