肌の凸凹が気になるあなた。下地を塗ってファンデーションを重ねても、気になってしまう肌の凸凹へのアプローチは、何が原因で起こっているのかを知った上で対策を考えることが重要です。本記事では、肌の凸凹の原因や対策についてご紹介します。
お化粧をしても隠しきれない肌の凸凹は、スキンケアを頑張ってもあまり改善が見込めず、頭を悩ましている人も多いのではないでしょうか。まずは、そもそもなぜ肌が凸凹になってしまっているのか原因を知ることから始めましょう。
凸凹のお肌は、いわゆるクレーター状態になったニキビ跡のケースが多いです。ニキビ跡がクレーターになってしまう原因は、ニキビの炎症が真皮にまで達してしまっていること。通常であればニキビは炎症を起こしてもすぐに収まり、徐々に元通りの肌になります。
しかし、ニキビをつぶしてしまったり、必要以上のニキビケアをしてしまったりすると、真皮にまで炎症が広がります。そうなると皮膚組織が破壊されている状態になるので、肌に凸凹ができるようになります。
ニキビがクレーターになってしまう原因というのは、体質や肌質が大きく関係しているということです。炎症ニキビができてしまっても、そのままクレーターになることなく治る人もいれば、色素沈着までしてしまう人もいます。
クレーターになってしまった場合は、残念ながら家の中でのケアでは治すことはできません。レーザ-などの治療が必要になります。
古い角質が原因で、肌が凸凹しているように感じることもあります。角質は通常であればターンオーバーによって生まれ変わり、古い角質は自然と落ちていきます。
しかし、ターンオーバーのサイクルが遅くなっている場合、肌に角質が溜まりやすい状態となり、その結果肌がゴワゴワしているように感じたり、ザラザラしているように感じたりと、肌に滑らかさがない状態になってしまいます。そのせいで凸凹を感じやすくなっていることも。
ターンオーバーは、加齢や冷え、不規則な生活や寝不足が続くことなどが原因で遅くなりやすくなります。
一方、ターンオーバーを促進しようとピーリングやスクラブなどを行うことは、角質が落とされるため短期的には効果的にも思えますが、無理に角質を剥がしてしまった場合逆効果になることもあるので注意しましょう。
肌の凸凹の原因には、毛穴が関係していることもあります。クレーターのようにニキビができた跡として残っているわけでもないのに、なぜか凸凹があるという場合は、毛穴が開いた状態になっていないか確認してみましょう。
毛穴が開く原因は、皮脂の過剰分泌や間違ったスキンケアです。皮脂が過剰分泌することによって、毛穴は大きく見えるようになります。皮脂が溜まってできた角栓を無理矢理とってしまうと、毛穴が開いた状態のままになってしまうので、毛穴の凸凹が目立ちやすくなります。
皮脂が過剰分泌する原因は、ホルモンバランスの乱れやストレス、乾燥などです。皮脂が過剰に分泌するということは、ニキビができやすい状態でもあります。クレーターまでいかなくても、角栓やニキビが原因で毛穴が開いた状態になることもあります。
毛穴の開き自体はスキンケアを正すことで直ることもありますが、積み上げてきてしまったものはなかなか直すことができないので地道にケアしていくしかありません。
肌の凸凹には様々な原因がありました。肌の凸凹はケアで直るものもあれば直らないものもあります。肌の凸凹を悪化させないためにできる対策をご紹介します。
どのような原因の凸凹肌にも言えることが、保湿をしっかりと行うということです。保湿を怠ってしまった状態の肌は、色々な肌トラブルが起こりやすくなります。ニキビの原因になってしまうこともあれば、毛穴の開きに繋がっていく可能性もあります。
まずは徹底した保湿ケアを心がけ、乾燥を感じない肌作りをしていくようにしましょう。
元々肌がクレーターになりやすいと感じている人は、ニキビケアを徹底して行ってしまう人が多いです。アクネ菌の殺菌作用のあるアイテムや、アルコールの強いふき取り化粧水など、とにかく殺菌や抗炎症作用のあるものを優先して使おうとしてしまいがちです。
しかし、そういった殺菌作用は実際に肌に必要な常在菌まで無くしてしまう可能性があります。常在菌のおかげで肌の健康が保たれていたとしたら、アクネ菌のために良い菌まで無くしてしまうことに繋がりかねません。
ニキビケアをするということは大切ですが、過剰にケアをしすぎることは良くありません。できればそういった菌を無くすことなくケアができるようなスキンケア用品(ノンコメドジェニックなど)を使うようにしましょう。
肌の凸凹が気になる場合は、まず自分の生活習慣を見直してみましょう。睡眠時間がしっかりと取れていなかったり、偏った食事ばかり繰り返していたりすると、それが肌の凸凹へと繋がっていることがあります。
肌を健康に保つためには、正しい生活習慣を身につけることが大切です。たっぷりと睡眠を取り、適度な運動、バランスの良い食事を心がけましょう。
肌の凸凹はスキンケアや生活習慣の変化などで改善が期待できますが、一朝一夕では難しいもの。そこでメイクでカバーする方法を検討しましょう。
ニキビ跡や毛穴など肌の凸凹の悩みを幅広くカバーしてくれるのが、化粧下地。特に部分用の化粧下地であるプライマーを使うと、簡単に凸凹感のある肌を滑らかに仕上げることができます。ファンデーションだけでカバーしようとすると厚塗りになってしまうので、肌の凸凹をカバーする効果のある化粧下地を取り入れるようにしましょう。
凸凹感があるだけでなく、肌の色ムラも生むニキビにはコンシーラーを使いましょう。ファンデーションだけでは隠し切れないニキビも、ピンポイントでカバーすることができます。
コンシーラーを付けた周囲は指やブラシで丁寧にぼかせばナチュラルに仕上がりますよ。複数のカラーを混ぜて自分の肌にあった色を作ることで、より自然にカバーできます。
肌の質感によっても肌の凸凹を目立ちにくくすることができます。テカリが気になるから、とサラサラの手触りになるまでパウダーを付けて粉っぽい仕上がりにしてしまうと、肌の凸凹が目立ってしまいます。
また、ツヤ肌も肌の凸凹が主張されがちなので、リキッドファンデやクッションファンデなどの後にルースパウダーを軽く付けてセミマット肌に仕上げるのがおすすめです。
次に、肌の凸凹をカバーするのに役立つおすすめのコスメを紹介します。
JILL STUART(ジルスチュアート) のスムージングフラットプライマーは、するすると伸びて気になる肌の凸凹を簡単にカバーできるプライマーです。大きさが異なる様々な粉体を配合しているので、毛穴だけでなくシワにもぴったりとフィットしてぼかしてくれます。
テカリ防止成分や毛穴皮脂ケア成分などが含まれているので、肌のテカリやファンデーションの毛穴落ちなどの悩みも解消。さらに、美容液成分も配合されているので、肌のアラを隠しつつスキンケアも叶います。見た目もかわいいのでポーチに入れておくとテンションが上がるコスメですね。
顔全体に使える、REVLONのプライマー。肌悩みをカバー、さらに肌をケアしてくれる優れものです。特にピンクの002は、細かい肌の凹凸を埋め、光反射で目立ちにくく整えられます。ベタつかないテクスチャーで肌に馴染ませやすいところもポイントです。
プッシュタイプで必要な分だけ取り出せるので、清潔に使えるのも安心ですね。
毛穴もテカリも消してくれる、MAQuillAGE(マキアージュ) の半透明の部分用下地。小鼻や頬など、時間が経つほど毛穴が目立ちがちになるパーツも、長時間フラットな肌に整えてくれます。皮脂による化粧崩れや毛穴落ちも防いでくれますよ。ファンデーションのフィット感も高まり、透明感のある美しい肌へ導きます。
24hコスメのコンシーラーは、ニキビができてしまったときでも、肌に優しく安心して使えるコスメです。天然由来の成分で作られているので、石鹸だけで落とすことができるほど。肌に負担がなく、肌の保湿成分や保護成分が配合されているので、ニキビをカバーしつつスキンケアすることができます。
ニキビの赤みを目立ちにくくしてくれる黄みがかったカラーが入っているので、ニキビ用のコンシーラーとしてはぴったり。2色セットなので、自分の肌に合った色味に調整できます。
LANCOME(ランコム) のタンイドル ウルトラ ウェア リキッドは、カバー力が高く、毛穴プルーフな陶器肌に仕上げてくれるリキッドファンデーション。軽い付け心地なのに、毛穴やくすみのない美しい肌が24時間続きます。
全12色なので、自分の肌にぴったり合うカラーを見つけやすいのも魅力です。
毛穴による肌の凹凸に悩んでいる人におすすめのスティックタイプのファンデーション。ツヤをプラスして光の効果で肌の凹凸や影を自然にカバーします。保湿成分が配合されていたり、肌に溶け込むように密着したりするのも嬉しいポイントです。
化粧直しやツヤ足しに使えるため、1つ持っておくと、さまざまなシーンで役立つでしょう。ファンデーションを持ち運ぶのはかさばりますが、スティックタイプは場所を取らないのも嬉しいポイントです。
KATE(ケイト)の パウダリースキンメイカーは、最初はリキッド状なのに、肌にのせるとパウダー状に変化する不思議なファンデーション。たっぷりのリキッドが肌の凹凸や毛穴に密着して気になるトラブルをしっかりとカバーしますが、パウダーになるので、軽やかな使い心地です。
仕上がりは、脂っぽさや厚塗り感がなく、ふわっと軽い均一肌。血色を良く見せるために工夫されたカラーバリエーションで、普段よりもワントーン明るい肌になるのも魅力です。
COSME DECORTE(コスメデコルテ) のフェイスパウダーは、シルクのようになめらかな使い心地です。ふんわりと軽いタッチで、肌に溶け込むように馴染みます。肌にのせると、毛穴や凹凸がナチュラルにカバーされて素肌そのものの美しさを引き立ててくれます。
ファンデーションのもちを良くするため、長時間凹凸の目立たない均一な美肌をキープできます。また、保湿成分が含まれているので、乾燥が気になりにくいのもポイントです。
ベタつきやテカリを予防し、サラサラな肌を演出するCANMAKE(キャンメイク) のマシュマロフィニッシュパウダー。カバー力があるため、肌トラブルが目立たない人はファンデーションなしでもOKです。
毛穴や凹凸、色ムラをしっかりと隠してくれますが、厚塗り感がないところも多くの人から選ばれている理由。自然にマシュマロのような白肌を作れます。美容液成分が配合されているので、肌への負担も軽減できるでしょう。
韓国の人気ブランド・ETUDE(エチュード)の化粧下地は、肌の凹凸のほか、様々な肌悩みを補正してくれる万能アイテムです。透明感やトーンアップ効果も狙えますよ。
色白肌になりたい人はローズ、赤みを抑えたい人はミント、黄ぐすみをカバーしたい方はラベンダーがおすすめです。
お化粧でカバーしていてもやっぱり肌の凸凹を根本的に直していきたいという方は、肌の凸凹対策に効果が期待できるスキンケアを取り入れるのがおすすめです。
一朝一夕で効果は出にくいものですが、毎日コツコツと継続することで徐々に凸凹が改善されていくでしょう。
ANCL(ファンケル) のディープクリア 洗顔パウダーは、毛穴や角質の影響で肌の凹凸が目立っている人におすすめのパウダータイプの洗顔料です。酵素や炭、泥の働きで毛穴の奥に詰まった汚れを吸着します。
独自のアミノ酸系洗浄成分が潤いを守りながら不要なものを落とし、糖やヒアルロン酸が潤いをキープするので、乾燥に悩んでいる人にもおすすめです。肌に負担をかける成分が使われていないので、毎日でも安心して使えるでしょう。
不要な角質による凹凸やザラつき、ゴワつきをケアできるFEMMUE(ファミュ)のゴマージュ。2種類の天然スクラブを含んだジェルが肌にダメージを与えずに、角質を取り除きます。角質がなくなれば、ターンオーバーが活発化して角栓ができにくくなったり、肌の透明感がアップしたりするでしょう。
また、約65%も配合されたカメリアエキスの働きで、肌を保護しながらエイジングケアもできます。
CLINIQUE(クリニーク) のクラリファイング ローション古い角質をオフする拭き取りタイプの化粧水。肌の凹凸の原因と取り除きながら、次に使うスキンケアを受け入れやすい状態に導きます。優しく拭き取れば、肌の透明感がアップするでしょう。
肌状態に合わせて選べる4タイプ展開なので、自分にぴったりのスキンケアができます。
Kiehl’s(キールズ)のビタミンCを配合した人気の美容液。キメを整えて、凹凸の目立たないハリのある美肌を作ります。ピュア・ビタミンCとビタミンC誘導体の2種類が時間差で肌の奥まで浸透し、隅々までしっかりとケアしてくれます。
伸びが良い柔らかめのテクスチャーやさわやかなシトラスの香りも人気のポイントです。プッシュタイプなので、清潔に使い続けられるのも嬉しいですね。
ドラックストアでも人気のパックのひとつ、毛穴撫子(けあななでしこ) のお米のマスクは、国産米由来のライスセラムを配合したシリーズのシートマスクです。
たっぷりと含まれた美容液が肌のキメを整え、凹凸や毛穴が目立たないふっくら肌に導きます。肌にぴったりと密着するため、使い心地も良いでしょう。乾燥が気になる時のスペシャルケアはもちろん、デイリーケアに取り入れるのもおすすめです。
本記事では肌の凸凹についてご紹介しました。肌の凸凹は、クレーターが原因で起こるものだけでなく毛穴や角質が原因で起こるものもあります。それぞれを悪化させないためにも、スキンケアや生活習慣を見直してお肌に良い生活を心がけましょう。