白玉粉を使った白玉団子はもちもちした食感が魅力です。しかし、白玉粉はさまざまなメニューに活用できる食品です。今回は、白玉粉の魅力や白玉団子の作り方、白玉粉を使ったスイーツやパン、おかず系レシピをご紹介します。
あんみつやぜんざいに入っている白玉団子は、ファンが多く、おうちで白玉団子を作っている方も多いと思います。そんな人気の白玉団子を作る際に必要なのが「白玉粉」です。白玉団子は、白玉粉と水があれば作ることができますので、おうちにストックしている方も少なくありません。
そもそも、「白玉粉」とは、水に浸したもち米を水と混ぜて石うすで挽き、沈殿したデンプン質を取り出し、乾燥させたパウダーです。白玉団子の他、桜餅にも使用されます。
白玉粉は、何といっても、もちもちとした食感が魅力です。白玉粉で作った生地は、なめらかな舌触りで、次の日に食べても食感が失われにくいのもメリットです。生地の伸びが良いので、料理初心者さんでも扱いやすいのが白玉粉です。
和スイーツに使用され、白玉粉と比べられることが多い「上新粉(じょうしんこ)」は、ご飯として食べているうるち米を洗い、乾燥させてパウダー状にしたものです。柏餅や草餅、ういろうなどに使われており、白玉粉で作った生地よりも固めの食感で、歯切れが良く、米の風味も楽しめるのが上新粉です。
同じく和菓子に使用される「もち粉」は、もち米を洗い、乾燥させてパウダー状にしたものです。大福や求肥に使われることが多いですね。白玉粉よりも弾力があり、餅のような柔らかな食感で、米の風味も感じることができるのがもち粉です。ただし、白玉粉で作った生地よりもやや伸びが悪く、乾燥しやすく、食感も落ちやすいですね。
ご紹介したように、和菓子にはさまざまな種類の粉類が使用されます。しかし、白玉粉は、商品の取り扱い数が少ないスーパーやドラッグストアでも購入しやすいのがメリットです。
そして、白玉粉は、冷えても固くなりにくく、伸びが良いので、白玉粉を使ったアレンジレシピは多いですね。例えば、白玉粉を使った和スイーツは、あんみつやみつまめ、ぜんざいだけでなく、大福や串団子、わらび餅や生八つ橋などにも使われます。
白玉粉自体はクセのない味わいですので、クリーム系やチョコレートなどとも相性が良いですね。
そして、白玉粉は、和菓子や冷たいスイーツの材料として使うことが多いですが、場合によっては余ってしまうことがあります。しかし、白玉粉は、小麦粉や米粉などとミックスすることで、どら焼きの生地やクレープの生地に使用したり、パンにも使うことができます。
また、白玉粉は、ご飯やおかずメニューにも使える優秀な食品です。白玉団子をまめぶ汁に入れたり、チヂミの生地や揚げ物の衣、肉団子などに使うこともできますよ。小麦粉を使用した場合よりも、もちもちとした食感が増すのが人気です。
お米1合に対して水に白玉粉を大さじ2杯入れて溶かし、炊飯すれば、おこわ風の炊き込みご飯も作れますよ。
そして、白玉団子は、時間が経過しても食感が比較的落ちにくいので、茹でた白玉団子を冷凍保存することもできます。保存期間は1ヶ月程度です。
冷凍していた白玉団子は、冷蔵庫で自然解凍した後に沸騰したお湯で短時間茹で、冷水で冷やせば食べられますよ。
白玉団子を汁物のような温かい料理に使う場合は、冷凍のまま汁に入れたり、電子レンジを使って解凍してもOKです。
今回は、白玉粉を使った基本の白玉団子の作り方やアレンジ方法、おすすめのスイーツやパンレシピをご紹介します。おかず系レシピもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
白玉粉を使った白玉団子の作り方は簡単ですが、おいしく作るためにはいくつかポイントがあります。
白玉団子は白玉粉100g当たり30個程度作ることができます。
■白玉団子作りに必要な材料や道具
白玉団子作りに必要な材料は
・白玉粉(100g)
・水(100mL)
・氷(茹でた白玉団子を冷やす際に使用)
となります。お好みで白玉団子にトッピングするあんこやきな粉、黒蜜などを準備しましょう。
白玉団子作りに必要な道具は
・計量カップ
・キッチンスケール
・ボウル
・まな板
・鍋
・網杓子
・お玉
・キッチンペーパー
となります。
■白玉団子を作る手順
①手をしっかり洗いましょう。
②白玉粉100gをボウルに入れましょう。
③100mLの水を計量カップで測り、その内の60mL~70mL程度を①の白玉粉が入ったボウルの中に入れましょう。一度に水をたくさん入れてしまうと生地がまとまらなくなりますので注意しましょう。
④白玉粉と水を手でよく混ぜ、しっかり練りましょう。
⑤白玉粉が1つの塊になったら、残りの水の30mL~40mLを少しずつ加えて練り、耳たぶより少し固い位に仕上げましょう。白玉団子の生地が手やボウルに付かない程度の固さが理想ですので、柔らかくなりそうな場合は水を全て加えないようにします。
⑥⑤を2等分に分け、棒状にのばしましょう。
⑦生地を団子状に丸めていきます。⑥の棒状の白玉団子の生地をちぎって丸めたら、真ん中をへこませるようにして少し潰しましょう。直径2cm程度の大きさの白玉団子がいいですね。白玉団子の大きさを統一すると、茹でた際の仕上がりに差が出にくくなります。この間に鍋に水を入れてお湯を沸かしておきましょう。
⑧沸騰したお湯に白玉団子を入れていきます。白玉団子がくっつかないようにお玉で軽く混ぜましょう。その後、2分~3分茹でましょう。白玉団子がお湯の表面に浮きあがってきてから1分程度茹でると、ちょうどよい固さに仕上がります。この間にボウルに水を入れておきましょう。
⑨茹でた白玉団子を網杓子ですくい、水を入れたボウルの中に入れます。全ての白玉団子が茹であがったら、一度ボウルの水を入れ換え、さらに氷を入れて冷やしましょう。
⑩白玉団子が冷えたら、白玉団子を水から取り出してキッチンペーパーで水を切って完成です。
白玉団子の食べ方は、あんこや茹で小豆、きな粉や黒蜜、抹茶などをかけるのが基本的です。また、あんみつやみつまめ、パフェなどにトッピングしてもいいですね。ぜんざいやおしるこ、まめぶ汁などにいれてもおいしいですね。
その他にも、白玉団子を串団子に見立て、ごまやくるみ、みたらしあんやずんだを乗せてもいいですね。
そして、白玉粉は、団子の生地にちょい足ししてアレンジするのもおすすめです。白玉団子の応用レシピは、料理本やインターネットのレシピサイト、クッキングアプリなどで紹介されています。
例えば、40gの白玉粉に30gの木綿豆腐を入れて混ぜて白玉団子を作り、茹でて冷やせば、ヘルシーな団子に仕上がります。
また、
・きな粉
・抹茶
・加熱してマッシュ状にした南瓜
・よもぎパウダー
・ココアパウダー
・溶かしたチョコレート
・果物の果汁やペースト
・食紅
などを入れて白玉団子の味や色を変えるのもおすすめです。基本的には、白玉粉を練り、白玉団子を作ったら、先ほどご紹介した手順で白玉団子を茹で、冷水で冷やせばOKです。ただし、ちょい足しする食材に合わせて白玉粉に加える水の量を調整する必要はあります。
そして、白玉粉は、団子以外のメニューにも使用できます。スイーツやパンの他、おかず系のレシピにも利用できますよ。
団子に飽きた際や、料理の食感を変えたい場合、白玉粉が余っている場合などにぜひ活用してみてくださいね。
おすすめのレシピをご紹介します。
白玉粉を使ったレシピは、和菓子だけでもたくさんの種類があります。定番の和スイーツから、洋菓子やパンなどのアレンジメニューまで、おすすめのレシピをご紹介します。
白玉粉を使って作るお団子は、一度は作ってみたい白玉粉の定番レシピです。豆腐を加えていますので、糖質オフできるのが魅力です。
甘じょっぱいタレがたまらない、子供からお年寄りまで幅広い世代に愛されるおやつレシピとなっています。
素朴な甘さのあるかぼちゃと白玉粉をミックスして作った白玉団子は、豆腐を使用しているので、ヘルシーなレシピです。
彩りがきれいなので、ぜんざいやおしるこ、パフェなどに入れるのもおすすめですよ。
白玉粉に食紅や抹茶をプラスして色付けした白玉団子は、特別感をアップさせる簡単テクニックです。
たくさんのフルーツとミックスしてサイダーに入れれば、華やかなデザートに仕上がりますね。
こちらのレシピのように、缶詰のフルーツを使えば、シロップもそのまま使えますので、甘くてジューシーなフルーツ白玉ができますね。
手軽に使える白玉粉レシピでおすすめしたいのが、電子レンジを使った大福です。
大福の求肥は、白玉粉に水や砂糖を加え、電子レンジで2分程度加熱するだけでできます。あとは好きな食材を求肥で包めば簡単におやつが完成しますよ。
定番のあんこやフルーツを使うのはもちろん、生クリームやチョコレートなどを使ってアレンジするのもおすすめです。
上品な甘さと繊細なデザインが目を惹く「練り切りあん」も、白あんと白玉粉を混ぜるだけで作ることができますよ。
あとは、こちらのようなレシピのように、食紅や抹茶などで自由に色を入れたり、こしあんと組み合わせて成形すればOKです。お客さんにおもてなしする際のデザートとしてもおすすめです。
練り切り作りに使用する道具は、和菓子職人が使用する本格的な物が必ずしも必要というわけではなく、爪楊枝や100均のダイソーで販売されている「ナイフセット」などを利用できますよ。
もちもちの食感にくるみの食感が楽しいゆべしは、人気の和菓子です。
こちらのレシピのように、ココアを使えば、洋風のおやつにアレンジすることもできますよ。
火を使わず、電子レンジで短時間でできるので、子どもも作りやすい簡単白玉粉スイーツとなっています。
京都の銘菓として愛されている生八つ橋ですが、実は白玉粉を使っておうちでお手軽に楽しむことができます。
こちらも電子レンジを使用しており、スーパーで販売されているような材料があればできます。シナモンの風味とあんこの甘さが楽しめる生八つ橋好きの方におすすめのレシピです。
春の訪れを感じさせてくれる和菓子の桜餅も、白玉粉を使用して作ることができます。
自宅で桜餅を作ることができれば、季節を問わずに食べれるのが嬉しいですよね。
桜の葉や桜の花の塩漬けは、Amazon(アマゾン)や楽天のようなインターネット通販サイトで1年中購入できますよ。
白玉粉を使ったどら焼きは、しっとりフワフワの生地と上品な甘さのあんこが合わさった和スイーツです。
どら焼きの生地は厚くならないように注意し、焼きすぎないようにすることが上手に仕上げるコツですね。
こちらのレシピでは粒あんを使用していますが、こしあんや桜あん、生クリームをミックスしたあんこなどをサンドしてもいいですね。
白玉粉と米粉をミックスしたワッフルは、豆乳を使用したヘルシーな一品です。
こちらのレシピは、アーモンドプードルを使用しているので、ナッツの風味も味わえるのが嬉しいですね。
程よい甘さのワッフルですので、フルーツや生クリーム、チョコレートやジャムなど、好きなトッピングをそれぞれ選んでプラスすることができますので、おやつはもちろん、忙しい朝の食事メニューとしてもおすすめです。
近年人気がますます上昇している韓国グルメの中でも、白玉粉を活用できるのがホットクです。ホットクとは、日本の「おやき」のようなスイーツで、小麦粉やモチ米をミックスした生地にあんこをサンドして焼いたものです。
こちらのレシピは、生地をこねる作業をホームベーカリーに任せているので、生地を発酵させている間に、サンドする具材の準備ができますよ。あんこやさつまいもあん、ハムやチーズ、ピザソースなどを挟んでもおいしいですよ。
白玉粉を使ったクレープは、通常のクレープ生地よりも弾力のあるしっかりとした生地なので、具材を包む際にも破れにくいですよ。
こちらのレシピでは、ヌテラやマスカルポーネチーズを使用していますが、お好きなフルーツやクリーム、チョコレートやアイスなどを包んでカスタマイズできますね。
時間が経っても乾燥しにくいので、パーティーメニューにもおすすめです。
白玉粉をミックスしたドーナツは、豆腐をプラスして栄養価をアップしているので、健康志向の方にもおすすめのスイーツです。
こちらのレシピでは、ドーナツをコーティングするサクサクのハニーグレースを使用しているので、まるでお店で販売されているような本格的なシュガードーナツがおうちで作れますよ。
抹茶やココアなどを生地に加えてオリジナルのドーナツを作るのもいいですね。
白玉粉はパン作りの材料として使用することもできます。
優しい甘さのあるさつまいもと、香ばしい胡麻の風味が合わさったパンは、翌日もおいしいしっとり感が続く生地が特徴です。
こちらのレシピは、発酵する工程がありませんので、パン作り初心者さんでも手軽に作れるパンとなっています。
近頃注目度が上昇しているのが、モチモチしたチーズ風味のパンの「ポンデケージョ」です。
コンビニやCostco(コストコ)でも売り切れることもある人気アイテムですが、おうちでいつでも食べれるのは嬉しいですね。
こちらのレシピは、シンプルな材料で作るポンデケージョです。角切りにしたチーズや胡麻、パセリやベーコン、ハムなどを加えるのもおすすめですよ。
こちらのレシピは、炊飯器で作る白玉粉をミックスしたガトーショコラです。
材料を混ぜて炊飯するだけでできてしまうお手軽スイーツで、滑らかな口どけの一品です。
水切りヨーグルトや豆乳を使用していますので、タンパク質も補給できるケーキとなっています。
白玉粉は、スイーツやパン以外のメニューにも利用できるのが魅力です。白玉粉を使ったおすすめのおかず系レシピをご紹介します。
本来は小麦粉を使用した団子を入れるのがまめぶ汁ですが、白玉粉で代用するのもおすすめです。しっとりとした食感の白玉団子に、野菜や豆腐などのエキスが染みだしたまめぶ汁は、ほっと安心する素朴な味わいです。
余った白玉団子を入れてもいいですし、冷蔵庫に余っている野菜やきのこなどを入れてアレンジしやすいレシピです。
白玉粉を使った団子は、洋風や中華風のスープにもマッチするのが魅力です。
じゃがいもをミックスした白玉団子の生地で餃子の餡を包んだ肉団子は、モチモチ食感とジューシーなお肉のハーモニーがたまらないレシピとなっています。
スープに野菜を加えれば食べ応えもアップしますね。
こちらは、白玉粉に枝豆やコーンをミックスしたみたらし団子のレシピです。
団子を焼いてタレと絡めるだけですので、簡単にできる時短メニューです。豆腐を入れているので、ヘルシーなだけでなく、彩りも良いので、お弁当のおかずとしてもおすすめですよ。
料亭や旅館で出てくるような上品な味わいの蓮根まんじゅうも、白玉粉を活用してできますよ。
まんじゅうの中にさまざまな具材を閉じ込めていますので、食べる人に驚きと喜びを与えられるようなレシピとなっていますので、おもてなし料理としてもおすすめです。
白玉粉は、団子や汁物だけでなく、揚げ物メニューにも使用することができますよ。
例えば、こちらのレシピのように、ドライカレーと白玉粉で作った餅を揚げれば、スパイシーなカレーパン風のフライができますよ。
おつまみやお弁当のメニューとしておすすめです。
こちらは、じゃがいもや白玉粉を混ぜたお団子を揚げたレシピです。外はサクサク、中はホクホクのじゃがボールは、食欲をそそるカレー風味で、ミックスした枝豆の食感が楽しい一品です。
子供から大人まで喜ばれるレシピとなっています。
小麦粉や片栗粉を使用することが多いチヂミですが、片栗粉を白玉粉に代用することもできます。
こちらの海鮮チヂミのレシピは、韓国風顆粒だしの「ダシダ」を使用しているのがポイントです。
ニラや桜エビ、イカなどを使用しているので、色鮮やかで、リッチな風味のチヂミに仕上がりますよ。
簡単おつまみレシピとして人気がある大根餅は、片栗粉を使用するのが一般的です。こちらは、和菓子に使用される白玉粉や上新粉を使っていますので、米の風味のある一品です。
揚げた部分のカリカリ食感と、中のもっちり感、そして大根のシャキシャキ感など、異なる食感が楽しいメニューとなっています。
こちらは、すりおろした里芋と白玉粉をミックスして作った白玉団子を使った磯辺焼きです。
焼けた砂糖醤油の香ばしい風味と、海苔の磯の香りが合わさった、クセになるおかずレシピとなっています。
こちらのレシピは、しゃっきりとした蓮根と、クリーミーなチーズがまろやかなはさみ揚げで、辛子明太子でアクセントを加えた一品です。
白玉粉で作った団子の生地でクリームチーズを包むことで、加熱してもチーズが流れてしまうことがないので、料理初心者さんでも失敗しにくいですよ。
お餅を甘辛く味付けした韓国のトッポギも、白玉粉で作った団子で代用することもできます。
こちらのレシピは、団子にじゃがいもを加え、揚げ焼きした後に味付けをしているので、まるでフライドポテトと揚げ餅の中間のような新しいトッポギに仕上がっています。
味付けに使用する調味料は少なく、リーズナブルな食材でできるので、節約にもなるおつまみレシピとなっています。
こちらは、白玉粉とおからを使ったニョッキ風レシピです。ニョッキは、本来は、じゃがいもと小麦粉を使用しますが、白玉粉とおからを使用すれば、じゃがいもを加熱してマッシュする手間がないので、短時間で作ることができます。また、おからは、低糖質で高タンパクですので、栄養価の高いニョッキに仕上がります。
コクのあるトマトソースを使用しているので、おからを使ったニョッキだと気づきにくいダイエットレシピですよ。
白玉粉は、白玉団子だけでなく、色々なスイーツやパン、おかず系レシピに活用できるのが魅力です。白玉粉を使ったメニューは、しっとり感やもちもち食感がアップするのがメリットですよ。気になったレシピがあったら、ぜひ作ってみてくださいね。