結婚前の結納の儀式で取り交わす結納の品物は、色々な種類があり、結納後の扱い方も重要です。そこで今回は、結納後の結納品や水引などの処分方法やリメイクアイディアをご紹介します。
【目次】
結納後は、結納品や結納金だけでなく、水引などもしっかり持ち帰ります。結納セットは、自宅に持ち帰ったら、処分はせず、結婚式まで床の間などに飾っておくのがしきたりです。床の間には、高砂や鶴亀のおめでたい掛け軸を一緒に飾っておきましょう。結婚式まで1ヶ月程度の場合は、そのまま結納品を飾っておき、結婚式当日を迎えます。
そして、自宅にお客さんが来た場合には結納品を披露するのがおすすめです。お客様からご祝儀をいただいた場合には、いただいたご祝儀も一緒に飾っておきましょう。
結納から結婚式まで時間がある場合には、最低でも1週間程度~1ヶ月程度飾ったら、一度片づけてもOKです。結婚式が1週間前程度に近づいてきたら、再度部屋に結納品を飾り、結婚式当日を迎えます。
結婚式が終了した後は、結納品は片づけましょう。
結婚式が終わったら、部屋に飾っている結納品を片づけましょう。
ただし、結納品は、
・保管しておくもの
・消費するもの
・処分してもいいもの
とに分かれます。
■保管しておくもの
結納品の内容は、地域や家庭によっても違いがありますが、結納品の内容が書かれている「目録」は、結納や結婚の記念品として保管しておきましょう。
また、白色の扇子である「末広」は、慶事で使うことができますので、ぜひ保管して活用しましょう。
その他にも、「お盆」や「風呂敷」などは、普段使いできますので、ぜひ活用したいですね。「結納箱」も脚を外して収納ボックスとして使用できます。
「高砂人形」は、床の間や客間に飾っておきましょう。
馴染みのない麻の「友白髪」は、家を新築した際や、リフォームした場合の御祈祷でいただいたお札を家の柱に縛る際に使用できますよ。
■消費するもの
結納で使用したお酒は、飲むことができますし、「勝男節(かつおぶし)」「子生婦(こんぶ)」「寿留女(するめ)」などの食品も、ぜひ食べましょう。
結納から結婚式まで日数がある場合は、食品に付いている水引飾りだけを残して、後は食べるのが一般的です。
お酒の場合も、結納後に家庭で飲んでも良いですし、結納の当日に家族で飲んでしまうケースもあります。
■処分してもいいもの
結納品の中でも、紙でできている「熨斗(のし)」や「結納飾り」や「水引」、お金を包んでいる「金宝包(きんぽうづつみ)」は、処分してもOKです。
また、結納品をのせた「白木台(しらきだい)」も、結納品の一部で、劣化しやすいので処分するケースが多いですね。
■神社にお願いする
おめでたい品である結納品の処分は、神社に持ち込んで「結納品清祓い」をしてもらうか、どんと焼きやどんと祭などで「お焚き上げ」をするのがおすすめです。
しかし、神社によっては、結納品のお祓いやお焚き上げを受け付けていない場合もありますので、確認してから持ち込むようにしましょう。
■兄弟姉妹に譲る
また、一般的には、結納品は使い回さずに新品を使用するとされていますが、地域によっては、結納品を兄弟や姉妹で使い回す「福分け」をする風習がある場合もあります。
したがって、結納品を勝手に処分してトラブルにならないようにしたいですね。
もし福分けをする場合にも、両家に福分けをする風習があるか確認してから行うようにしましょう。
■家庭ゴミとして処分する
結納品を家庭ゴミとして処分する場合には、他のゴミと一緒に出して汚すようなことはしないようにしましょう。
塩をふってお清めをし、白い紙や布などに包んで、感謝の気持ちを込めて丁寧に扱い、処分しましょう。
■水引はリメイクを
結納品の水引飾りや、結納金や結納返しにも使われている水引は、さまざまなリメイク方法があります。美しいデザインですので、ぜひ記念品としてリメイクして残しましょう。
結納品の水引や結納飾りのリメイクは、
・羽子板飾り
・ケース飾り
・パネルアート
・ウェルカムボード
・正月飾り
・リース
・ブーケ
などとして再利用するのが人気です。リビングや寝室にインテリアの一部として飾ったり、イベント時に飾ることができます。素敵な思い出の品になりますね。
リメイクは結納品の専門の用品店に依頼することができます。制作を依頼する場合の費用の相場は、数万円前後となっています。
最近では、自宅で手作りする方法もブログやSNSでも多く目にしますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
結納の儀式の後の結納品の中には、生活グッズとして活用できるものもあります。また、豪華な水引は、アートパネルや羽子板などにリメイクして、おしゃれな記念品として残しておきたいですね。