女性の正装というと冠婚葬祭で着るワンピースを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ぼんやりとわかっているつもりでも、正確なドレスコードはよくわからないという方も多いと思います。
そこで今回は、正装と準礼装の違いや、失敗しないドレスコードのポイントをご紹介します。大事な場面で失礼のない服装ができるように、この機会にチェックしてみてください。
【目次】
「正装」といわれても、なかなかピンと来ない方が多いのではないでしょうか。冠婚葬祭といったかしこまった場所へ行く際に着用するものという認識はあっても、正式にどのような違いがあるか分かりませんよね。
そこでまずは、正礼装・準礼装・略礼装の違いをご紹介します。
モストフォーマルと呼ばれる正装・正礼装は、礼装の中で最も格が高いものを指します。結婚式の場合、新郎新婦とその両親が着用する装いです。
肌の露出を抑え、装飾も控え、無地やレースのワンピースを着るのが基本です。
セミフォーマルといわれる準礼装は、正礼装に続き格の高さがある服装です。格式高いパーティーや式でも、一般的には準礼装で問題ないとされています。そのため、準礼装を正礼装と認識している方も多くいるといわれているのです。
ワンピースやアンサンブルなどといった、冠婚葬祭でよく目にするコーディネートは、準礼装にあたります。
インフォーマルと呼ばれる略礼装は、結婚式などで「平服でお越しください」と記載された際に着用するような服装のこと。ほどよく上品でカジュアルなドレスを着こなすといいでしょう。
続いて、正礼装・準礼装・略礼装それぞれのドレスコードのポイントをご紹介します。
正装(フォーマル)という言葉を聞いた時、皆さんはどんな服装を想像しますか?冠婚葬祭で着るワンピースを思い浮かべる方が多いと思います。
実は正装の服装には、冠婚葬祭で私たちが着るようなワンピースは含まれません。準礼装(セミフォーマル)にあたります。
正装とは、結婚式でいうと新郎新婦やそのご両親、祖父母の方が着用される服です。日本では、ご両親が着用される和装も正装にあたります。服装の中でも最も高い格式にあたります。
正装のドレスコードのポイントを見てみましょう。
■昼間はアフタヌーンドレス
昼間の格式の高い行事に参加する機会があれば、アフタヌーンドレスを着用しましょう。七分袖以上の袖丈やロング丈など肌の露出をしないドレスになります。アクセサリーはパールなどの光らないものを、バッグもシルクやベルベットといった布製のものを選びます。足元はスエードやサテンなどのパンプスがベストです。
■夜はイブニングドレス
アフタヌーンドレス同様ロング丈のドレスですが、背中や胸元が開いたゴージャスなドレスです。アクセサリーも華やかなものをつけましょう。
一般的に正装(フォーマル)と呼ばれる服装のほとんどは、正式には準礼装(セミフォーマル)にあたります。私たちが結婚式にお呼ばれした場合のワンピースドレスは、この準礼装のドレスコードを守らなくてはいけません。
■昼はセミアフタヌーンドレス
ひざ丈かミディ丈の、必ず袖があるドレスを選びましょう。袖がない場合はボレロを羽織りましょう。準礼装は正装ほどデザインに縛りはありません。バッグは布製で小さいサイズ感のものを、アクセサリーは光らない素材のものを、靴は布製・革製のパンプスをチョイスします。
■夜はカクテルドレスまたはディナードレス
カクテルドレスとは丈の短いイブニングドレス。袖がない華やかな色やデザインのドレスです。ディナードレスは、襟のない袖が長いロングドレスのことを指します。アクセサリーは宝石などの光る素材のものでOK。バッグも光沢のあるもの、靴はドレスやバッグとマッチするパンプスを選びます。
お子さんがいる方が入学式で着る服装も準礼装にあたります。その場合はワンピーススーツやスカートスーツを着用しましょう。スタイリッシュなパンツスーツもありです。
カジュアルさのある略礼装(インフォーマル)は、アイテムやスタイリングに特段縛りはありません。そのため、基本的には自由に選んでOKとされています。
とはいえ、ドレッシーさは取り入れるのがポイント。カジュアルになりすぎないアイテムを選び、アクセサリーもトレンドを意識したものをチョイス。バッグはフォーマル仕様のものを取り入れ、かしこまった雰囲気を作りましょう。
ここからは、女性の正装・正礼装の際におすすめのコーディネートをご紹介します。
ジャケットを必ず着用しないといけない場所の正装は、ワンピーススーツがおすすめです。お子様がいらっしゃる方の七五三は、ジャケット着用がマストです。
ワンピーススーツは、ワンピースとして使ったり、ジャケットの着用がマストな場面でも活躍するので、1セット常備しておくと便利ですよ。
必要なアイテムをまとめたセット売りをしているものが多くあるので、フィットするワンピーススーツを持っておくことをおすすめします。
正装のスーツに合わせるシャツは、光沢感のあるものが特別感が演出できるのでおすすめです。
光沢感があるシャツはフォーマルスーツにぴったり。フォーマルな場でもマニッシュなスタイルがしたい方におすすめのシャツです。
冬の正装に羽織るコートは、フォーマルシーン全てに使えるシンプルなものが便利です。色は黒が一番着回しができておすすめです。ステンカラーコートは、クセがなく中に合わせるアイテムを選びません。
続いては、準礼装(セミフォーマル)のコーディネート例をお伝えします。
正装ほどではない準礼装でOKな場所では、スーツ以外にセットアップでもOKです。ネイビーのパンツセットアップは、マニッシュなスタイルが好きな方や、甘い色が苦手な方におすすめ。
合わせるアクセサリーや小物によって、招かれる場所に応じた服装にしましょう。
会社の式典や祝賀会に参列する機会があった場合は、「準礼装」にあたるワンピースを着用しましょう。ただし、会社側から正装の指定があった場合は、正装を着用しましょう。
女性は式典に華を添えられる、女性らしいワンピースがおすすめです。色も華やかなものを選びましょう。
準礼装ですから、アクセサリーはパールなどの品のあるものが最適です。バッグもワンピースに似合う小さめの華やかなデザインのものを。
真夏の暑い日に袖がしっかりあるアイテムは、暑いので避けたいですよね。といっても、フォーマルのドレスコードがある場では、失礼になる場合もあります。
袖がレースのワンピースは、涼しいのに女性らしくて華やかさがありおすすめです。
オールシーズン使えるパンツのセットアップは、冬の正装(準礼装)として着用できます。ボトムはトレンド感もあるワイドパンツなので、おしゃれ感も演出したい方におすすめです。
バイカラーのホワイトに合わせて、パールのネックレスは長めのものを選んで◎。華やかさがプラスされます。
パールのネックレスは、かしこまった席のコーディネートにパッと華を添えてくれるアイテム。きれいめのスタイリングであれば、どんなカラーやテイストのアイテムとも相性が抜群なので、ひとつ持っておくと重宝するでしょう。
最後は、女性の略礼装(インフォーマル)のコーディネート例をご紹介します。
ホテルディナーに行く機会があった場合は、正装や準礼装のような格式の高い服装で行く必要はありません。でも、ホテルによってはドレスコードが指定されている場合があるので、事前にHPなどでチェックしておきましょう。
軽めの正装で失敗がないのは、やはりワンピースです。黒のひざ丈ワンピースなら、バッグや靴を華やかなものにしましょう。
小さめのきちんとしたバッグは、パーティーをはじめとしたドレスアップした場に不可欠。略礼装(インフォーマル)の場合も正装・準礼装の際と同じようにフォーマル仕様のものを準備しておきます。
パーティーに適したクラッチバッグは事前に用意することをおすすめします。
今回は女性の正装と準礼装の違いや失敗しないドレスコードのポイント、さまざまなシチュエーションでの正装コーデをご紹介しました。格式の高い正装や準礼装のドレスコードは、知らないと恥ずかしい思いをすることも考えられます。そんな思いをしないように、それぞれの場にふさわしい服装を選んでください。