顔や体の乾燥によるカサカサ肌には、しかるべき対策が必要!さらに、効果的な予防をすればカサカサ肌ともサヨナラできます。今回は、おすすめのスキンケアと共に今日からできる対策法をご紹介します。
【目次】
カサカサ肌とは、肌が乾燥して潤いがなくなった状態。
洗顔後に肌がつっぱったり、顔の一部に赤みやかゆみが表れたり。また、乾燥が進んで粉吹き肌になってしまう場合も。
特に乾燥しやすい部位は、目元や口元、頬など。
また、顔だけでなくボディにもカサカサ肌の症状は見られます。皮脂分泌量の少ない肘や膝、すね、足の裏は乾燥しやすく、季節に関係なくカサカサが気になる人も多いでしょう。
■カサカサ肌の主な症状
・肌がつっぱる
・乾いて粉を吹いたようになる
・かゆみが表れる
・肌がゴワゴワになる
カサカサ肌は、皮膚の表面にある角質がめくれ上がって、バリア機能が正常に機能していない状態。
角質の隙間から水分が蒸発することで肌が乾燥。また、外からの刺激にも敏感に。
その結果、カサカサだけでなく肌トラブルを起こす可能性もあるので注意が必要です。
■水分が蒸発する
肌を覆っている表皮の一番外側にある角質層には、バリア機能が備わっています。
正常にバリア機能が働けば、肌内の水分が蒸発することもなく、細菌などが外部から侵入する心配もありません。
■乾燥が進む
乾燥をはじめとする様々な原因によって潤い成分が減ると、細胞同士をつなぎ止める力が弱くなり、バリア機能が低下。
その結果、水分や有効成分が蒸発して、乾燥しやすくなります。
カサカサ肌になる原因はひとつではありません。環境やスキンケア、生活習慣など、様々な要因が考えられます。
角質層は、積み上げられた角質細胞の隙間を細胞間脂質で埋めることでバリア機能を維持しています。
おかげで、紫外線や細菌の侵入、乾燥から肌を守ってくれる効果あり。
しかし、肌が乾燥すると細胞間脂質の水分が減り、きれいに積み上げられた角質細胞が剥がれやすくなってしまいます。
例えば、肌をひっかいた時や衣類とこすれあう時に角質細胞が剥がれかけて、顔の皮膚がポロポロむけるなど。
さらに、最近の建物は機密性が高く常にエアコンが稼働しているので、肌の水分はどんどん奪われる一方。
カサカサ肌は、空気が乾燥している時だけでなく1年中起こりえる症状です。
ターンオーバーとは、肌の新陳代謝のこと。健康な肌は、定期的にターンオーバーを行うことで角質細胞を新しくして、バリア機能を維持しています。
ターンオーバーの周期は約4週間が一般的。しかし、年齢を重ねると共に周期が長くなります。
そうなれば、古い角質層が肌の表面に残ったままになり、カサカサ肌の原因に。
加齢の他にも栄養バランスの偏りや睡眠不足、血行不良によって乱れやすくなるので注意が必要。
また、摩擦や紫外線による刺激を受けることで防御機能が働き、角質が厚くなることも。そのせいで乾燥しやすくなり、カサカサを招くケースもあります。
スキンケアの仕方によっても、カサカサ肌の原因になります。
例えば、洗顔の際に熱めのお湯を使うと、肌の水分が蒸発して乾燥しやすい状態に。温度が42度以上だと、肌に必要な脂質を奪い、バリア機能の低下につながります。
また、洗う時にゴシゴシこすることで、角質層を傷つけて剥がれやすくしたり。
ボディの場合も、洗浄力の強いボディソープを使ったり、ナイロンタオルなどでこすることで皮膚のバリア機能が低下します。
美容と食事には深い関係がありますが、栄養が偏った食生活も、カサカサ肌の原因に。
特に、ビタミン不足は顕著に悪影響が表れますが、その中でもビタミンB不足は深刻。
ビタミンB群には、ターンオーバーを正常にする作用があるので、不足すると乱れがちに。おかげでバリア機能が低下して、ちょっとした刺激でも肌がカサカサになります。
年齢を重ねると共に、肌内の水分や皮脂、天然保湿因子(NMF)、セラミドなどの潤い成分が減少。これもバリア機能が低下する原因となります。
特に天然保湿因子(NMF)や皮脂が減ることで、バリア機能が低下。刺激に対する抵抗力が弱まり、それまでと同じ生活を送っていても乾燥しやすい肌に。
肌の乾燥によるカサカサは年齢を問わず起こるので、一概に年齢のせいとは言い切れません。ただし、スキンケアは年齢に合うものを使う方が良いでしょう。
■洗顔は正しい方法で
毎朝晩の洗顔が、肌の乾燥を招いている場合もあります。
洗顔料を泡立てずにそのまま肌につけたり、力を入れて肌をこすったり。また、熱すぎるお湯で洗うのもNG。
間違った洗顔法を見直すことは、カサカサ肌の効果的な対策。
たっぷり泡立てたきめ細かい泡で、優しく肌をなでるように洗い、ぬるま湯でしっかりすすぎましょう。
■スキンケアで乾燥対策を
乾燥する季節に限らず、スキンケアは保湿を重視する必要あり。
特に、エアコンを使用している室内に長時間いる場合は、スキンケアでの保湿に加えて加湿器なども取り入れた方がベターです。
カサカサ肌が治ったところで、意識的に予防しなければ再発することも!普段から気をつけたいポイントをチェックしてみましょう。
■質の良い睡眠をとること
肌のターンオーバーは、睡眠中に活発になります。睡眠の質を高め、ぐっすり眠ることで周期が乱れにくくなる効果あり。
寝る時間の1~2時間前に入浴を済ませれば、体温が下がり自然に眠気が訪れます。
寝る前のスマホや、飲酒、喫煙など、睡眠を妨げるような習慣は避けましょう。
■栄養バランスの良い食生活を心がけること
肌のためには、栄養バランスの良い食生活を心がけて内側からきれいになるのも重要。
肌を作るたんぱく質や、食物繊維やビタミン類が豊富な野菜を取り入れるのは基本です。
特に、ビタミンCやベータカロテンなど、肌を健やかに保ったり、抗酸化作用があるものを積極的に食べましょう。
■適度な湿度を保つこと
エアコンの使用によって湿度が下がることで、肌の乾燥が進みます。部屋には加湿器を置くなど、適度な湿度を保つようにしましょう。
エアコンの風が直接肌に当たるのも避けたいところ。風向きや風量を調節してください。
■肌をガードすること
特に冬場は、冷気が肌に当たると乾燥が進んでカサカサ肌に。
外出する時は、マスクや大判のマフラーなどで肌を覆うのがおすすめ。マスクは湿度も高まるので、顔周りの乾燥を防ぐにも役立ちます。
■オールシーズン紫外線対策を忘れないこと
紫外線は、寒い日でも曇りの日でも降り注いでいます。
紫外線を浴びると肌のバリア機能が低下するので、毎日かかさず紫外線対策をする必要あり。
乾燥しがちな秋冬は空気中に遮るものが少なくなり、紫外線が届きやすくなるので油断は禁物です。
■保湿系アイテムを使うこと
カサカサ肌を予防するには、日々のスキンケアでとにかく保湿を!
化粧水は、保湿力がありバリア機能をサポートするもの。美容液やクリームは、乾燥のサインが表れがちな目元などのしわ対策ができるもの。
スペシャルケアのナイトクリームやパックは、睡眠中の乾燥を防ぐ高保湿成分が配合されているものがおすすめ。
外出先でもパパッと保湿対策ができるような、ミストタイプの美容液を持ち歩くのも良いでしょう。
ちなみに、ボディのカサカサ肌予防にも、保湿力の高いボディクリームを使うのが効果的です。
■カサカサ肌予防のためのクレンジングと洗顔法
クレンジングや洗顔は、肌を清潔に保つためにも必要不可欠なスキンケア。しかし、肌への負担が大きいのがたまにキズ。
あまり時間をかけないことと、肌をこすらないようにすることがポイントです。
・乾燥を防ぐクレンジングのやり方
基本的に、オイルタイプやシートタイプのクレンジングは刺激が強いので、避けた方が○。ミルクタイプやクリームタイプなど、刺激が少ないものを使います。
肌をこすらないように気をつけて、長くても40秒で済ませます。
・乾燥を防ぐ洗顔のやり方
洗顔料を泡立てネットでよく泡立てます。洗顔料は多ければ汚れが落ちるというわけではないので、規定量を守るように。
肌に泡をのせて、手が肌に直接触れないように優しく洗います。
すすぎはぬるま湯で行いましょう。
「ARGELAN(アルジェラン)」は「マツモトキヨシ」が手掛けるオーガニックブランド。肌に優しく機能性が高い割にはプチプラなのが人気のクレンジングミルクです。
乾燥によってゴワついた肌を滑らかにして、透明感のある肌へ。潤いをキープしながら、メイクから毛穴の汚れまでしっかりオフしてくれます。
さらに、肌のコンディションを整える成分も配合されているので、ひどい乾燥肌でも安心。清潔感溢れる香りも魅力的です。
ARGELAN(アルジェラン) モイストクリア クレンジングミルク 150g / ¥1,210
老舗の石鹸ブランドが作った、石鹸をベースにした洗顔料。角質層の水分保持をサポートする大豆由来の成分など、保湿成分が豊富に配合されているので、カサカサ肌の予防や改善に役立ちます。
きめ細かい濃密な泡が、肌に密着して汚れをしっかり吸着。泡が残ることもなく、洗い上がりのつっぱり感もありません。
ただし、石鹸から作られているだけあって洗浄力は高いです。洗顔後はすぐにスキンケアを行うようにしましょう。
MATSUYAMA(松山油脂) 肌をうるおす保湿洗顔フォーム / ¥1,100
とろみがあるテクスチャーで浸透力があり、カサカサ肌の予防に最適の化粧水。角質層の奥まで有効成分が浸透して、様々な肌トラブルの改善や予防に効果あり。
潤いはキープしつつサラッと仕上がるので、ベタつきが苦手な方でも心地良い仕上がりに。
同シリーズには洗顔から美容液まであるので、ライン使いするのもおすすめ。お得なレフィルもあり、継続して使うにも便利です。
SHISEIDO(資生堂) トリートメントソフナー / ¥6,050
カサカサ肌のお悩みを改善するには、スキンケアや生活習慣の見直しが必要!ぜひご紹介した対策や予防法を参考にして、これを機会にカサカサ肌のお悩みを解決しましょう。