AUG.24.2019

僧侶の服装が気になる!お坊さんの法衣や袈裟についてご紹介

僧侶の服装が気になる!お坊さんの法衣や袈裟についてご紹介 僧侶の服装が気になる!お坊さんの法衣や袈裟についてご紹介

葬儀や法要などで目にする僧侶の服装に関して疑問を持っている人は少なくないでしょう。ここでは、僧侶の法服や袈裟などの服装について詳しくご紹介します。

僧侶が着ている服が気になる!

 

葬儀や法事でお世話になったり、街中やお寺で見かけたりする僧侶(お坊さん)の服装が気になったことがある人も多いはず。

何となく、着物のような衣装にエプロンのようなものを着けているイメージがありますが、名前や種類についてはわからないという人が少なくないでしょう。そこで今回は僧侶の衣装について解説します。

僧侶の服装【1】仏前で着るのは「袈裟」や「法衣」

 

僧侶が仏前で着用しているのは「袈裟(けさ)」や「法衣(ほうい)」と呼ばれる衣装です。

■袈裟とは?
袈裟は元々、インドの僧侶が身にまとっていた服のこと。インドでは、僧侶が着用している服を袈裟と呼びますが、日本では、着物のような衣の上に着ける布を意味することが多いです。

■法衣とは?
一般的に、袈裟とその下に着る衣の総称として「法衣」という言葉が使われます。ただし、下に着るものだけが法衣と呼ばれることもあります。

僧侶の服装【2】法衣の種類

 

僧侶が着用する「袈裟」や「法衣」と呼ばれる服装には、正装用と略装用があります。

■正装用の法衣
葬儀や法事、年中行事などで着用する服装です。手がすっぽりと隠れるほど袖が大きく、袖部分のひだも多いです。

■略装用の法衣
僧侶が普段の勤行などで着る服装です。着物と同じような袖の服が多いですが、呼び名や形は宗派によって違いが大きく、最近は洋服のようなものを着ることもあります。

僧侶の服装【3】袈裟の作り方や種類

 

袈裟は布を繋ぎ合わせて作られるもの。作り方によって種類が変わります。

■袈裟の作り方
袈裟は元々、僧侶が出家をする時に欲を捨てるために着られた服です。ボロボロの生地を縫い合わせてできた長方形の布が元になっていて、現在もいくつもの布を繋ぎ合わせて作られています。

■袈裟の種類
袈裟は縦に数枚の布を合わせた生地が5列連なった五条袈裟と7列連なった七条袈裟、9列連なった九条袈裟の3種類に分けられます。僧侶が普段、人と会う時に着用している服装は五条袈裟ですが、御本殿に入る時などは七条袈裟以上が使われます。

僧侶の服装【4】衣装の色で階級がわかる

 

正装用の法衣は僧侶の改装によって色分けされています。一般的には、緋色が最高位ですが、それ以外の色分けは宗派によって違います。

なお、黒は元々、浄土真宗で最も階級が低い僧侶が着る服の色でしたが、中国では黒が一般的に用いられていて、現在は日本でも黒の法衣姿の僧侶を見かけることが多いです。

僧侶の服装【5】袈裟の着方は2種類

 

僧侶の服装である袈裟の着方は主に2種類です。

■偏袒右肩(へんたんうけん)
右肩を出す袈裟の着方です。古来インドの習慣に由来する着用方法で、相手を敬うことを伝えたり、不浄だと言われている左手を隠したりする意味があると考えられています。

■通肩(つうけん)
両方の肩を覆う法衣の着用方法です。僧侶が説法を説いたり、お経を唱えたりする時は通肩で袈裟を着ることが多いとされています。

僧侶の服装【6】普段着は作務衣が一般的

 

お寺で掃除などの雑務を行う時は、法衣を着用せず、作務衣(さむえ)と呼ばれる服装を選ぶ僧侶が多いです。作務衣は動きやすく、作業がはかどるため、一般人にも着られています。

また、最近は人前に出ない時はTシャツ×デニムなどのカジュアルな服装の僧侶もいます。

僧侶の服装【7】結婚式は法衣

 

僧侶が結婚する場合、結婚式では法衣を着用します。新郎が僧侶で新婦が一般人の場合は、新婦は白無垢を着ることが多いです。ただし、結婚式後にホテルやレストランなどで披露宴を行う際は、タキシードとウエディングドレスに着替えるカップルもいます。

なお、僧侶が仏前結婚式を取り仕切る場合は、法衣を着ますが、友人や知人などの結婚式に参列する時はスーツやワンピースなどの服装を選ぶ人が多いです。

僧侶の服装【8】履物は沓や草履

 

僧侶の服装に合わせる履物は沓(くつ)や草履が一般的です。沓は黒やブラウン、ベージュなどのシンプルなデザインが多く、法衣とコーディネートしても足元が浮きません。最近は、通気性が良い夏用の沓や歩きやすい沓も売られています。

なお、人前以外では、一般的なスニーカーやサンダルを履く僧侶もいるようです。

僧侶の服装【9】法衣で運転するのは交通ルール違反?

 

福井県で法衣を着て車を運転していた僧侶が警察官に制止させられ、交通違反を指摘されたことがSNSなどで話題になりました。違反内容は「運転に支障のある衣服での運転」でしたが、僧侶からは「法衣でも問題なく運転できる」などの声が上がっています。

現在は、運転に支障がある服や靴について明確なルールが定められていないので、法衣での運転が認められるのかについては注目が集まっています。

僧侶の服装は法衣が一般的。袈裟と下に着る衣で葬儀や法事などを行うことが多いです。お坊さんと接する機会があれば、服装を確認してみると良いでしょう。