手軽なギフトとして幅広い世代から喜ばれるのが可愛くデコレーションしたアイシングクッキーです。そこで今回は、アイシングクッキーの魅力の他、材料や作り方、おすすめレシピをご紹介します。
【目次】
手軽なギフトとして幅広い世代から喜ばれやすいのが、可愛くデコレーションしたアイシングクッキーです。
そもそも、アイシングクッキーとは、砂糖と卵白で作った「アイシングクリーム」でクッキーの表面をデコレーションしたお菓子です。アイシングクリームは、通常はホワイトですが、ココアや抹茶パウダー、着色料などを加えれば、色を付けることができます。また、アイシングクリームの水分量を減らせば、立体的なデコレーションもできますので、ドット柄やお花などをアイシングクリームで作ることもできます。
アイシングクッキーの魅力は、何といってもキュートな外見です。型抜きしたクッキーにカラフルなアイシングクリームでデコレーションしたクッキーは、特別感があるので、普段のちょっとしたギフトとして贈るのにぴったりです。また、バレンタインデーや誕生日のプレゼントや、結婚式のプチギフトなどのようなイベントの贈り物としても喜ばれるのがアイシングクッキーの魅力です。
また、アイシングクッキーは、イラストを描くだけでなく、文字を書くこともできます。イベントや記念日などの特別な日には、普段は面と向かって言いにくいメッセージをアイシングクッキーに書いて渡せば、気持ちを伝えやすいですね。
父の日や母の日には「ありがとう」の気持ちをアイシングクッキーに添えて贈るのが素敵です。バレンタインデーには、アイシングクッキーで「好き」という気持ちを伝えるのもいいですね。
アイシングクッキーは、パンやケーキなどと比べるとコンパクトで、持ち運びもしやすいですし、常温で保存できるというのも、ギフトとして贈りやすい点ですね。
アイシングクッキーは、アイシングクリームでクッキーにイラストや文字を描くお菓子で、作り方が簡単なのも魅力です。
料理初心者さんでも失敗しにくいですし、子どもでも手軽に作れます。
アイシング用のクッキーや、アイシング用のシュガーパウダーなどを利用すれば、さらに簡単にアイシングクッキーを作れますよ。
そして、アイシングクッキーは、アイディア次第でオリジナリティが出せるのも魅力です。
近年、Instagram(インスタグラム)やTwitter(ツイッター)などのSNSやブログでも、美しいお手製のアイシングクッキーを披露する方も増えていますよね。また、YouTube(ユーチューブ)のような動画配信サイトでも、ハンドメイドのアイシングクッキーの作り方をレクチャーしている動画がたくさんアップロードされています。
アイシングクッキーは、クッキーの形やアイシングクリームのカラーや固さ、デコレーションアイテムを変えて楽しむこともできますので、趣味としてもおすすめです。
ご紹介したように、アイシングクッキーの作り方は、作りたいクッキーの種類やレシピによって異なります。ベーシックなアイシングクッキーの基本の作り方や用意するものをご紹介します。
■アイシングクッキーの材料
アイシングクッキーの生地の材料は、
・小麦粉:200g
・砂糖:70g
・無塩バター(ケーキ用のマーガリンでもOK):100g
・Mサイズの全卵:1個
・お好みでバニラエッセンス:少々
などとなっています。
■アイシングクリーム(ロイヤルアイシング)の材料
アイシングクリームの材料は
・粉糖(純粉糖やコーンスターチ入り粉砂糖、オリゴ糖入り粉砂糖):150g
・卵白:25g
・ジェルタイプの食用着色剤や食紅(粉タイプの食紅は水に溶かして使用する)
・文字やイラストが描きやすい表面が平らのクッキー
・デコレーションに使用するトッピング
などとなっています。
アイシングクリームは、製菓の専門店やネットショップなどで購入できる「アイシングシュガーパウダー」を使用すれば、水を混ぜるだけでアイシングクリームを作ることができますよ。
卵白は乾燥卵白を使用してもOKです。
粉糖や食紅、トッピングなどは、Seria(セリア)のような100均でも販売されていますよ。
■アイシングクッキー作りに必要な道具
アイシングクッキー作りに必要な道具は、
・ボウル
・ハンドミキサーや泡立て器
・粉ふるい
・ゴムベラ
・クッキングシート
・麺棒
・クッキー型
・食品用ラップ
・アイシング用のコルネシート(絞り袋として使いますので、ラッピング用の固いビニールシートでもOKです)
・コルネを留めるテープ
・アイシングクリームを調色する際に使用する小皿やカップ
・スプーン
・模様を描く際に使用する爪楊枝
・はさみ
などとなっています。
アイシングクッキーは、クッキーにアイシングクリームを塗ってデコレーションするのが基本の作り方です。
■アイシングに使用するクッキーの作り方
まずは、アイシングに使用するクッキーを作っておきましょう。アイシングに使用するクッキーの作り方は、
①室温に戻したバターをボウルに入れましょう。
②①に砂糖を入れて、ゴムベラで混ぜましょう。
③②が白っぽくなるまで混ぜたら、卵を2回~3回に分けて入れましょう。この時、卵を入れる度にゴムベラで混ぜましょう。
④小麦粉を粉ふるいでふるいましょう。
⑤④を③に入れてゴムベラで混ぜましょう。この時、バニラエッセンスを少々入れましょう。
⑥⑤のクッキー生地をまとめたら、ラップをかけ、冷蔵庫で1時間程度寝かせましょう。
⑦生地を麺棒で伸ばしたら、クッキー型で型抜きをしましょう。
⑧オーブンを170℃に予熱しておきましょう。
⑨オーブンを温めている間に、天板にクッキングシートを敷き、型抜きしたクッキーを並べましょう。
⑩⑨をオーブンの中に入れ、170℃で12分~15分焼きましょう。
などのような流れで作りましょう。クッキーが焼きあがったら、クッキーを網に乗せて冷却しましょう。
■コルネの作り方
アイシングクリームを作る前に、アイシングクリームを入れるコルネを用意しておきます。
コルネの作り方は
①コルネシートをカットし、一辺が15cm~20cmの正方形を作ります。
②①を斜めに切り、直角二等辺三角形を作ります。
③三角形の直角部分を下にして置きます。直角部分が先端になるようにして、同じ長さの二辺を内側に巻いて、円錐を作ります。
④③をテープで留めて完成です。
などのように行いましょう。アイシングクリームで使用するカラー毎にコルネを変更します。また、カラーごとに縁取りをする固いクリームと塗りつぶしに使用する柔らかいクリームを用意します。したがって、使いたい色の数の2倍の数のコルネを作っておきましょう。
■アイシングクリーム(ロイヤルアイシング)の作り方
アイシングクリーム(ロイヤルアイシング)の作り方は、
①粉糖150gの内20g程度を小皿に移しておきます。
②卵白25gをボウルに入れたら、泡立て器やハンドミキサーで軽く混ぜます。
③粉糖130gをふるいにかけ、②のボウルに加えます。
④泡立て器やハンドミキサーで③を混ぜていきます。アイシングにツヤが出て、ツノが立つ程度まで混ぜれば完成です。6分~7分程度混ぜるとしっかり固くなります。アイシングクリームが柔らかくなってしまった場合はあらかじめ取っておいた①の粉糖を入れて固さを調整しましょう。
などのような流れで行いましょう。
次にアイシングクリームに色を付け、コルネに入れていきます。アイシングクリームの色付けの仕方は、
①小皿やカップにアイシングクリームを取ります。
②爪楊枝に食用着色剤や食紅を付け、アイシングクリームに数滴垂らしましょう。
③スプーンで②を混ぜましょう。この時、アイシングクリームを柔らかくしたい場合は少量の水を垂らし、よく混ぜましょう。
④コルネの中にアイシングを入れたら、クリームが出ないように先端とは反対側の左右の端を中央に織り込みます。さらに、先端に向かって2回程度折り曲げたら、テープで固定しましょう。
⑤あとデコレーションに使用する際にコルネの先端をハサミで2mm程度カットしてアイシングクリームを絞り出します。
などのような流れで行いましょう。
あとは、クッキーにアイシングクリームでデコレーションをしてアイシングクッキーの完成です。
アイシングクッキーをデコレーションする場合は、まずは固めのアイシングクリームで縁取りをしてから、柔らかいアイシングクリームで縁取りした内側を塗りつぶすというのが基本的なデコレーションの仕方です。
アイシングクッキーの作り方の注意点をご紹介します。
アイシングクッキーは、クッキーにアイシングクリームを塗ってデコレーションしたお菓子です。
アイシングクッキーで文字を書いたり、イラストの縁取りを行う場合は、固いアイシングクリームを使用します。固いクリームは、クッキーの上に乗せてもサイドに広がらず、コルネで描いた線が太くならない程度の固さになるように作りましょう。
一方、塗りつぶしを行う場合は柔らかいアイシングクリームを使用します。柔らかいアイシングクリームは、爪楊枝でクリームに線を描くと筋ができ、そのまま数秒後には描いた筋が消える程度の柔らかさになるように作りましょう。ただし、アイシングが固すぎると、クリーム同士が馴染まず、うまく塗りつぶすことができませんし、アイシングが柔らかすぎると固まりにくくなったり、陥没することもあります。
アイシングクリームを作成する場合は、少量ずつ水を加えて混ぜながら柔らかくしていくことが大切です。万が一柔らかくしすぎてしまった場合は、少量の粉糖を加え、よく混ぜて固さを調整するようにしましょう。
そして、アイシングを使ったデコレーションは、コツを掴めば簡単にできるようになりますが、慣れるまでには少し練習が必要です。
例えば、直線を書く場合、コルネをクッキーに押しつけたままラインを引くと、線が歪みやすくなります。最初にコルネの先端をクッキーに付けたら、コルネを絞りながらクッキーから少し離し、コルネから出た糸状のアイシングをクッキーの上に乗せるようなイメージで直線を書くのがおすすめです。線が書き終わったら、再びコルネをクッキーに押しつけてアイシングの糸をカットします。
また、曲線を描く場合にも、始点はコルネをクッキーに押しつけてアイシングを付着させたら、クッキーからコルネを少し離し、コルネから出た糸状のアイシングをゆっくりクッキーの上に乗せていくようなイメージでカーブを描きましょう。
線を書く際には、コルネから出る糸状のアイシングの太さが一定になるように、コルネを絞る力加減も一定にする必要があります。
しかし、しずくや花びらを描く際には、最初にコルネを力強く押してアイシングを出してクッキーに付けたら、コルネを絞る力を弱めながらクッキーから離すと、自然なしずくや花びらが描けますよ。
そして、塗りつぶしたアイシングの上に、固いアイシングを落とすと、塗りつぶした背景と馴染んだきれいなドット柄を描くことができます。この時、丸を大きめに描き、爪楊枝で円を描くようにぼかすと、薔薇のような小花を描くことができますよ。
一方、ドット柄の丸と背景を同化させたくない場合は、塗りつぶした背景が乾燥してから固いアイシングでドット柄の丸を描きましょう。
そして、アイシングクッキーは、手作りしてもいいですし、市販のクッキーにデコレーションして作ることもできます。アイシングに向いているクッキーは、甘さが控えめで、表面が平らなクッキーです。
クッキーをハンドメイドする場合は、クッキーの生地が膨らみやすいと、焼いた後に表面に凹凸ができやすいので、膨らみにくい生地を使用するようにしたいですね。
その他にも、アイシングクッキーを作る際には、さまざまな形のクッキー型を使ってクッキーを作ると、シンプルなデコレーションでもキュートに仕上がります。
アイシングクッキー初心者さんや、デコレーションが苦手な方は、クッキーの形にもこだわりたいですね。
そして、アイシングクッキーは、メタリックなアラザンやカラフルなポップシュガー、ふわふわのクリスタルシュガーやサクサクのココナッツなどを、アイシングが乾く前に乗せるのもおすすめです。
また、シュガーペーストで作った立体的なパーツをデコレーションに使用するのもいいですね。
少量しか使用しないアイシングを作るのが大変な場合は、手軽にクッキーに文字やイラストを書けるようなフードペンを活用するのもおすすめです。
そして、アイシングクッキーは、作成後に乾燥させる必要があります。したがって、アイシングクッキーは、空気が乾燥している日に作るときれいに仕上がりやすいですね。
アイシングクッキーは、お菓子作りの中でも比較的簡単です。しかし、アイシングクッキーは作り方だけでなくデザインも重要ですよね。
アイシングクッキーを作る際には、どのようなデザインにすればいいのか迷うものです。花や動物、音符や星、ハートなどは、クッキー型も多く販売されていますので、取り入れやすいアイシングクッキーのデザインです。ちょっとしたお礼や手土産としても贈りやすいモチーフです。個性を出したい場合は、相手の好きなキャラクターや好きな物、趣味などを取り入れてもいいですね。
その他にも、季節やイベントをモチーフにするのもおすすめです。例えば、アイシングクッキーを作る季節によって、
・春:桜や蝶
・夏:アイスやスイカ、浮き輪
・秋:紅葉や焼きいも
・冬:雪だるまや雪の結晶
などを取り入れると、シーズンライクに仕上がりますね。
さらに、記念日やイベントに合わせたアイシングクッキーを作るのもおすすめです。例えば、
・誕生日
・記念日
・父の日
・母の日
・結婚式
・出産祝い
・イースター
・ハロウィーン
・クリスマス
などは、アイシングクッキーを贈る方が多い記念日やイベントです。
記念日やイベントに合わせたアイシングクッキーの一例をご紹介します。例えば、
・誕生日:ケーキ、ろうそく、花束、年齢の数字、プレゼントボックス、似顔絵
・記念日や父の日、母の日:プレゼントボックス、手紙の封筒、メッセージボード、似顔絵
・バレンタイン:ハート、キャンディー、プレゼントボックス
・結婚式:ウェディングケーキ、ドレス&タキシード、花、リボン、似顔絵
・出産祝い:哺乳瓶やシューズなどのベビーグッズ、天使、花束、ベビーカー、鳥、クマ
・イースター:卵、うさぎ、ヒヨコ、花
・ハロウィーン:かぼちゃ、おばけ、こうもり、魔法使い、お化け屋敷、ドクロ、黒猫
・クリスマス:クリスマスツリー、クリスマスリース、サンタクロース、トナカイ、プレゼントボックス、ソックス、クリスマスケーキ、雪だるま、雪の結晶、手袋、ジンジャークッキー
などがおすすめです。
アイシングクッキーのデザインに迷ったら、アイシングクッキーのレクチャー本を参考にするのもおすすめです。また、InstagramやTwitterのようなSNSやブログ、YouTubeなどでも、おしゃれでかわいいアイシングクッキーはたくさん紹介されていますよ。
アイシングクッキーは、アイディア次第でさまざまなバリエーションを楽しめるお菓子です。作り方やデザインを参考にしたいアイシングクッキーのおすすめレシピをご紹介します。
ピンクやレッドのハート型のクッキーにレースが施されたアイシングクッキーは、可憐な雰囲気。
こちらは、アイシングクッキーの作り方も丁寧にレクチャーしてくれているレシピなので、アイシング初心者さんが参考にするのがおすすめです。
芳醇なアーモンドパウダーやココアがミックスされたクッキーは、アイシングクッキーに使用するクッキーのフレーバーの中でも人気です。さらに清涼感のあるミントを加えたオトナ味のクッキーとなっています。
アイシングクッキーに個性を出したい場合は、クッキーの生地にスパイスを練り込むのもおすすめです。
スパイスを練り込むといっても作り方は簡単で、市販のスパイスミックスをクッキー生地に混ぜて焼くだけです。甘さのあるアイシングクッキーにアクセントを加えてくれますよ。
デコレーションにアラザンを上手に取り入れた華やかなクッキーに仕上がっていますね。
こちらはアイシングクッキーにスパイスや生姜をミックスしたレシピです。生姜クッキーの作り方は、すりおろした生姜を加えてもOKですが、パウダー状のドライタイプのジンジャーを加えると、味にムラが出にくくなりますね。
ハロウィーンのデコレーションがキュートで、真似したくなるアイシングクッキーとなっています。
アイシングの甘さをレモンの風味が爽やかにしてくれるのは、レモンを使用したアイシングクッキーです。
レモンクッキーの作り方は、レモンの果汁を使用する方法もありますが、濃縮された果汁やレモンピールがミックスされた市販のレモンペーストを使用すると、より風味豊かに仕上がります。
アイシングクリームにもレモンを使用して、統一感のあるアイシングクッキーにしています。
こちらは、卵やバターを使用していないアイシングクッキーですので、アレルギーをお持ちの方にもおすすめのレシピです。
卵やバターを使わないクッキーは、生地がまとまりにくいので、生地を温めながらこねていくのが作り方のコツです。
クッキー生地にココアやチョコレートがミックスされていますので、ホワイトのアイシングでデコレーションするだけでもキュートに仕上がります。
こちらは抹茶パウダーを使用したクッキーを使ったアイシングクッキーのレシピです。ほんのり和テイストなアイシングクッキーは、抹茶の苦みとアイシングの甘さが絶妙。
星型にくり抜いた抹茶クッキーを重ねて、アイシングとトッピングを乗せるという簡単な作り方でできる、豪華な印象のクリスマスツリーです。
こちらは、クッキーのフレーバーの中でも人気がある紅茶クッキーを使用したアイシングクッキーのお菓子の家です。
紅茶クッキーの作り方は、クッキー生地におうちにある紅茶のティーパックを利用すればOKですので、手軽に作れます。
アイシングを接着剤のように使用しているので、安定感のあるお菓子の家ができますよ。
こちらは、全粒粉や大豆粉、小麦ふすまなどを利用したアイシングクッキーのレシピです。食物繊維やタンパク質を摂取できるヘルシーなクッキーですが、作り方は通常のクッキー生地とほとんど同じです。
サクサク食感で、シナモンやナツメグが香るクッキーにアイシングの甘さが混ざり合った絶妙な美味しさのクッキーが楽しめますよ。
アイシングクリームでデコレーションしたアイシングクッキーは、作り方は簡単ですが、特別感のあるお菓子です。アイディア次第でさまざまなアレンジができるのも魅力です。イラストが苦手な方は、トッピングを利用するとおしゃれに仕上がりますよ。