おしゃれの幅が広がるピアスですが、初めてピアスの穴を開ける際は、痛くないかどうか不安になりますよね。そこで今回は、ピアスの穴の開け方や、ピアス穴を開ける際の注意点をご紹介します。
【目次】
おしゃれでかわいいアイテムが多いピアスは、ピアス穴を開ける必要があり、初めてピアスの穴を開ける場合は、「痛くないのか」「腫れてしまわないのか」など、色々な不安があります。
ピアスの開け方は、自分で開ける方法はもちろん、病院や専門のサロンで開ける方法もあります。自分で開けるのは怖いという方や、不安がある方は、ぜひ専門家にお願いしましょう。
■病院で開ける
ピアスの穴を病院で開ける際には、耳やおへそなど、ピアスの穴を開けたい場所によっても異なりますが、
・皮膚科
・耳鼻咽喉科
・美容外科
・形成外科
などで開けることができます。病院によっては、ピアスの穴開けを行っていない場合もありますので、事前に電話やHPなどで確認してから来院するようにしましょう。
医療行為を行う病院は、安心して施術をお願いできますし、腫れてしまった際にも相談できるのがメリットです。ただし、穴開け自体は保険適用外です。ピアッサーを持ち込む場合や、消毒などの費用が含まれているかによっても差がありますが、価格は5,000円前後が相場となっています。
■専門のサロンで開ける
ピアスの穴は、耳やおへそだけでなく、色々な場所に開けたいという方におすすめなのが、ピアスの穴開けの専門のサロンです。
専門のスタッフに相談に乗ってもらいながらピアスの穴を開けることができます。
■自分で開ける
ピアスは自分で開けることもできます。
セルフピアッシングをする場合、ピアッサーやニードルなど好きな方法を選べますし、人によっては、安全ピンを使ってピアスを開けることもあります。
いずれの方法で開けるにしても、自分でおこなう場合はアフターケアも含めてすべて自己責任になりますので注意しておこなわないとなりません。
■痛くないファーストピアスの位置とは
初めてのピアスでおすすめなのが、耳たぶです。体にピアスをつけるボディピアスや、耳の軟骨などよりも比較的痛みを感じにくく、メジャーな場所です。
販売されているピアスも豊富ですので、ファッションを楽しみやすいのもメリットですね。
自分でできるピアスの開け方でおすすめなのが、ピアス穴を開ける専用の機器の「ピアッサー」を使うことです。耳を挟んでパチンと穴を開けるだけですので、怖さも比較的軽減されています。
ピアッサーは、初めて耳にピアスを開ける方にもおすすめです。ファーストピアスがあらかじめセットされているものもあります。
ただし、ピアスの穴を開ける場所は、自分では見えにくいので、ピアスの穴を開ける前に、鏡を見たり、周りの人に確認しながら慎重に穴を開ける位置にピアッサーをセットしましょう。
ピアッサーは、ドラッグストアでも購入でき、価格は2,000円前後となっています。
■ピアッサーを使ったピアス穴の開け方
ピアッサーを使ってピアスの穴を開ける場合は、1回の穴開けで1つのピアッサーを使用するようにしましょう。両耳に1か所ずつ穴を開ける場合は、2つのピアッサーが必要です。他人との共用ももちろんNGです。
また、耳たぶに開ける場合は16G(ゲージ)、耳の軟骨に開ける場合やボディピアスをする場合は、14Gを使用するのがおすすめです。痛みに弱い方は、18Gや19Gのピアッサーを選びましょう。
その他にも、
・消毒液
・ガーゼ
・保冷剤
・マジックペン
も準備しておきましょう。
耳たぶに穴を開ける場合の開け方は、
①耳たぶに保冷剤を当て、タオルでくるみ、10分程度冷やしましょう。冷やすことで、感覚が麻痺し、痛みを感じにくくなる場合があります。ただし、冷やし過ぎると凍傷の原因にもなりますし、冷やすことで感覚が鋭くなったり、耳たぶが固くなり、穴が開きにくくなる可能性もありますので注意しましょう。
②冷やし終わったら、手を洗い、手と耳たぶを消毒しましょう。ガーゼや綿棒に消毒液をつけて消毒するか、ジェルタイプの消毒液を手や耳たぶに塗り、消毒するのもおすすめです。
③マジックペンで、ピアスの穴を開けたい位置に印をつけます。
④耳たぶに対して垂直になるようにピアッサーをセットしてボタンを押し、穴を開けます。
⑤ピアスを刺し、ピアスの穴の部分に消毒液を吹きつけて消毒しましょう。
自分でできるピアスの穴の開け方では、ニードルを使った方法もあります。
ニードルは、中が空洞になっている太い針のようなものです。自分で穴を開けたい場所に刺すことから、ピアスの穴開け中級者以上の方におすすめで、ピアッサーで挟んで開けられないような場所に穴を開けたい場合に便利です。
安全ピンを刺して穴を開ける方法もありますが、衛生上心配がありますので、ニードルを利用するようにしましょう。
価格は2,000円前後となっています。
■ニードルを使ったピアス穴の開け方
ニードルを使ったピアスの穴の開け方は、ピアッサーの場合とあまり変わりはありません。
①まずは、ピアスとニードルを消毒液に30分以上漬け、消毒をしましょう。
②耳たぶに保冷剤を当て、タオルでくるみ、10分程度冷やしましょう。
③冷やし終わったら、手を洗い、手と耳たぶを消毒しましょう。
④マジックペンで、ピアスの穴を開けたい位置に印をつけます。
⑤ニードルに軟膏をつけ、穴を開けたい部分の裏に消しゴムやコルクを当てて、ニードルを刺し、穴を開けましょう。
⑥ニードルの先端にピアスを当て、ピアスでニードルを押し出すようにしてピアスをつけましょう。
⑦ピアスの穴の部分に消毒液を吹きつけて消毒しましょう。
ピアスの穴の開け方で注意が必要なのは、衛生面に注意することです。
また、左右線対称になるように穴を開ける場合は、ずれてしまわないようにする必要があります。
■ピアスの穴を開けた後のケア
また、ピアスの穴を開けた後は、穴が定着するまでには1ヶ月~1ヶ月半以上はかかります。穴がふさがってしまわないように、ファーストピアスを使用しますが、霧状の消毒液は強すぎるので、1日1回はジェルタイプの消毒液で消毒するようにしましょう。
ただし、
・1日に何度も消毒しない
・バスタイムは、ピアスの穴の中を洗わずに、周囲のみを洗う
・分泌液はこまめに優しく押さえるようにして拭く
・ワックスや化粧品などがつかないようにする
・金属アレルギーの方はニッケルや樹脂ピアスを使用する
などに注意しましょう。
穴を開けてから初めてつけるファーストピアスを選ぶときのポイントを紹介します。
ファーストピアスの素材は、人体への影響が少ないサージカルステンレスや純チタンを選ぶといいでしょう。
また、ピアスホールに金属が触れないコーティングピアスや、医療用セラミックと同じ素材であるセラミックポストもおすすめです。
ファーストピアスは、ファッションピアスよりも少し太めの16G(1.2mm)という表記のものを選ぶと良いです。
少し太めにしておけば、セカンドピアスもスムーズにつけられることができます。
また、ピアスを開けた直後は腫れる可能性があるため、耳たぶとの間に若干の隙間ができるよう、8mm以上の長めのピアスポストを選ぶのがおすすめです。
ピアッサーを使用する場合、ファーストピアスはスタッドタイプとなることが多いです。
ニードルを使う場合は、自由にデザインを選べます。
ですが、人体に影響が少ない素材でできているものやピアスポストの太さと長さが十分あるものなど、ファーストピアスに適したピアスを選ぶことが大切です。
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トラガスは、耳の前側の軟骨部分に開けるピアスです。小さく出っ張った三角の部分に付けるもので、男女問わず人気を集めています。
トラガスの魅力は、顔に近くピアスが目立ちやすいこと。髪が揺れてちらっと見えるだけでも可愛く、さりげなくピアスをアピールできます。ただし、トラガスは範囲が狭く複雑な形をしているため、初心者さんが自分で開けると失敗することが少なくありません。
トラガスのピアスを自分で開ける場合は、事前に開け方をしっかりとチェックして、丁寧に穴を開けましょう。
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ピアッサーを使った開け方は、初心者でも比較的簡単にできます。
■用意するもの
・軟骨用14Gピアッサー
・マーキングペン
・消毒液
・綿棒、ティッシュ、ガーゼなど
トラガスのピアスを開ける時には、必ず軟骨用のピアッサーを使いましょう。耳たぶ用のピアッサーでは、軟骨の硬さに対応できず、穴が貫通しない可能性があります。
■ピアッサーを使ったトラガスのピアスの開け方のポイント
ピアッサーを使ったトラガスのピアスの開け方は、基本的に耳たぶのピアスと同じです。マーキングペンで印をつけてピアッサーを当て、穴を開けましょう。
トラガスは範囲が狭いため、ピアッサーを挟んだ後先端がマーキングの位置に合っているかしっかりと確認するのがポイントです。なお、トラガスのピアス穴は、耳の外側から顔に向かって4㎜程度の位置に開けると綺麗に見えると言われています。
この位置は安定しやすいため、初心者さんは4㎜を意識して穴を開けましょう。穴が端すぎると排除されることがあるので、注意してください。
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トラガスは範囲が狭いため、初心者さんがニードルでピアスを開けるのは難易度が高いです。ただし、ニードルを使うと綺麗に穴を開けられます。
■用意するもの
・14Gニードル
・マーキングペン
・ファーストピアス
・コルク
・綿棒、ティッシュ、ガーゼなど
■ニードルを使ったトラガスのピアスの開け方のポイント
ニードルを使った開け方も、耳たぶにピアスを開ける時と同じです。開けたい部分にニードルを当て、裏側をコルクで支えて貫通させましょう。貫通したらファーストピアスを接続してください。
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トラガスのピアスを開ける時の痛みには、個人差があります。しかし、「耳たぶより少し痛い程度」「他の軟骨ピアスと同じくらい」などという声が多いため、正しい開け方を意識すれば、それほど痛みは出ないでしょう。
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トラガスのピアスを開けたら、トラブルを予防するために丁寧にケアをしましょう。
■ケアのやり方
1日に1回、ピアス穴とその周りに消毒液を付けます。ピアスホール全体に消毒液を塗り、シャワーなどでしっかりと洗い流してから、水分を拭き取ってください。ジェルタイプの刺激が強すぎない消毒液を使うのがポイントです。
■注意点
ピアス穴を開けた後に、ピアスを引っ張ったり、触りすぎたりするとトラブルに繋がるので気を付けましょう。また、シャンプーやトリートメントの洗い残しにも注意が必要です。
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ヘリックスは、耳の上部の耳輪に沿うように開けるピアス。範囲が広いため、初心者さんでも開けやすいのが特徴です。
ヘリックスのピアスは、大きなものも小さなものもおしゃれに付けられるのが魅力。開ける位置を自分で決められるところも人気を集めています。
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ヘリックスのピアスは、ピアッサーを使うと比較的簡単に開けられます。
■用意するもの
・軟骨用14Gピアッサー
・マーキングペン
・消毒液
・綿棒、ティッシュ、ガーゼなど
■ピアッサーを使ったヘリックスのピアスの開け方のポイント
耳たぶやトラガスのピアスと同じく、マーキングペンで印をつけてからピアス穴を開けます。開ける場所は自分で決めてOKなので、好きな位置に穴を作りましょう。
ただし、将来的にヘリックスのピアスを増やす予定のある人は、今後どこに穴を開けるか考えておく必要があります。ピアス穴同士が近すぎると、大きなモチーフを付けられなくなるため、注意してください。
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ヘリックスのピアス穴も、トラガスと同じようにニードルで開けるのは難しいです。
■用意するもの
・14Gニードル
・マーキングペン
・ファーストピアス
・コルク
・綿棒、ティッシュ、ガーゼなど
■ニードルを使ったヘリックスのピアスの開け方のポイント
他の部分のピアスと同じように、ニードルを差して穴を貫通させた後、ファーストピアスを装着します。ニードルを抜く時に自分でファーストピアスを接続する自信がない人は、ピアッサーを使うか病院やピアススタジオで開けましょう。
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ヘリックスのピアスを開ける時の痛みも人によって違います。しかし、それほど痛みが強く出ない人が目立ちます。
ただし、ヘリックスのピアスには、衣類や髪の毛が引っ掛かりやすいです。ピアスが引っ張られると痛みを感じるため、ピアス穴を開けた後には刺激を与えないように丁寧に生活する必要があります。
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ヘリックスのピアスを開けた後も1日1回ジェルタイプの優しい消毒液でケアする必要があります。消毒液をピアス穴とその周りに塗ったら、水で洗い流ししっかりと水分を拭き取ってください。
ただし、肌が弱い人は消毒液でかぶれてしまうことがあります。気になることがある場合は、医師に相談してください。
ピアスの穴の開け方は、自分で簡単にできるピアッサーを利用するのがおすすめです。ピアスの穴は、一度開けるとやり直しが難しいですし、穴を開けた後のケアも必要です。ぜひ、ご紹介した注意点を意識しながら挑戦してみてくださいね。